お出かけの記録の最近のブログ記事

薬師寺の妖怪

| コメント(0) | トラックバック(0)

 日本の歴史始まって以来の大型連休もいよいよあと二日。いつもそうですが、終わってみればあっという間です。仕事始め即フル回転するためにそろそろリハビリを始めましょうか。といいつつ今日は連休最後のイベントとして甲子園球場に観戦に出かけます。

20190428_110600867_iOS.jpg さて、令和がスタートしました。日本中が改元に熱狂し久しぶりに盛り上がった感があります。改元と連休の経済効果は7000億円とも2兆円以上ともいわれてます。影響が広すぎてすぐにデータが集められないそうです。歴史的な出来事であったことが分かります。昨日行われた皇居での御即位一般参賀は14万人以上という壮絶な数の人がつめかけ早々に入場が打ち切られたとか。国民こぞっての祝意がいかに大きく広がっているかということです。

 そんな中わたしはというと、平成時代もあと3日と押し迫った時代末、奈良の薬師寺で行われた西本智実と玉置浩二のコラボコンサートに出かけました。薬師寺は何度も訪れてる馴染みのお寺です。といってもつらつら思い出すに、前回来たのは奈良検定のついでに訪れたときですからもう5・6年も前になります。私が高校生の頃金堂が再建され、大学生の頃西塔が再建され国宝東塔に並び立ちました。その後も伽藍の整備が進み、現在では白鳳時代を代表する世界遺産の大寺院として君臨しています。そして最も最近平成15年に再建された大講堂の前で、今回のコンサートは行われました。

 調べてみるとここ大講堂前ではこれまでにも徳永英明、堂本剛、小林幸子、甲斐バンドなど多くのライブが行われてるらしい。どうやら奈良県下の数少ない野外ライブ会場としての利用が定着しつつあるみたいです。お寺の多角経営、大いに結構。20190504_072839042_iOS.jpg

 コンサートは大編成のオーケストラと総勢200人以上の大合唱団で、おなじみのヴェルディの「アイーダの凱旋行進曲」でド派手に始まりました。「カヴァレリア・ルスティカーナ 間奏曲」「韃靼人の踊り」などポピュラーな名曲が続きます。屋外の、それも薬師寺の仏様がおわすお堂の前という異空間的なシチュエイションの効果は絶大で、聞きなれた曲がいっそう荘厳に響き渡り心に沁みていきます。

 オーケストラの演奏ののち現れた玉置浩二の白髪とド派手衣装のいでたちはさながらお堂から出現した妖怪といった風情です。はじめのうちは知らない歌ばっかでしたが、盛り上がるにつれて「ワインレッドの心」「夏の終わりのハーモニー」「田園」などのヒット曲が聴けました。とくに田園の伴奏の編曲でベートーベンのシンフォニー「田園」が入ってたのはなるほどうまい演出やと思いました。

 玉置浩二は歌が上手い。日本のアーティストの中でも、歌唱力という点では井上陽水と双璧と言っていいでしょう。一流のオーケストラをバックにしても負けることなくしっかりと聴かせてくれます。しかし、最後にマイク使わないずにやった歌唱はもひとつでしたな。オペラ歌手とはちゃうねんからそれはムリやろって。

 わたし、別に玉置のファンというわけではなくて、今回も西本智実指揮のオーケストラの演奏と薬師寺でのライブという凝った演出目当てで出かけたわけです。期待通りでなかなかに楽しめた満足の夜でした。

安倍総理きたる

| コメント(0) | トラックバック(0)

 今日は、衆議院議員大阪12区補欠選挙と統一地方選挙後半、市議会議員選挙の投票日です。実は私は補選の選挙区民なのです。

20190420_025321867_iOS.jpg 昨日、補選の自民党候補者応援のため安倍総理大臣が大阪に来て、12区の3市それぞれの駅前で応援演説を行いました。事前に聞いてたので、ミーハーを自認する私としてはお休みではありますが当然のように駅前まで出かけて一部始終を見てまいりました。自民党の支持者と、ごく一部アンチ安倍のプラカードを掲げる集団と、さらにわたしを含め時の天下人をひと目見ようと集まった、群衆の大部分を占める単なる野次馬とで、駅前は埋め尽くされました。

 いろんな人が演説しましたが「お待たせしました」で登場し最も長く話した安倍首相がやっぱりいちばん上手かった。といっても与党の政策について時間を割いて、候補者の応援は前後に少しだけ。まあ、これでいいんでしょうね。

 一緒に行ったうちの奥さんは例によって「SPにひとり、めちゃカッコいいのんがいる」と安倍さんそっちのけでそっちの写真ばかり撮ってました。そののち二人は初夏を思わせる陽気につられ、その足で投票所に向かい期日前投票を済ませました。

 投票日やったら入場券渡すだけで投票できますが、期日前投票の場合は所定の用紙に住所氏名書く手続きがいります。さらに、なぜ期日前に投票するのかという理由も書かされます。そんなんほっといてほしいといつも思うのです。しかも、本当の理由であるところの「投票日は家でゆっくりしたいから」というのはダメで、仕事か娯楽のために出かけるからという理由がいるのです。

 P4200407.jpgなんだか変な感じですが、かつての不在者投票はもっと厄介でした。なんせ記入した投票用紙を封筒に入れてその封筒に自分の名前書かされるのです。選管の人間が投票日まで預かって開封して投票箱に入れるので、誰が誰に投票したかが分かってしまいます。これはないわ。

 それに比べたらずいぶんとマシになりましたが、やっぱり手間がかかることに変わりはない。ですから、いっそ投票日を1日とせず1週間くらいを「投票期間」としてその間ならいつ投票してもOKとすればいいのにと思います。書類を書かせる手間が無くなるんで、投票所の係員の仕事も今よりずっと楽になるはずです。投票率も少しはアップするんやないでしょか。選挙制度改革の一環として考えてくれる候補者が立候補したら投票してあげますよ。

 さて、今回の補欠選挙、地盤の自民党議員が病気で急逝したことを受けてのもので、自民党は亡くなった議員の甥を公認し、日本維新の会の新人候補と事実上の一騎打ちです。今の野党の惨状からして、大阪以外の選挙区であったなら対抗馬が誰であっても自民党候補の圧勝でしょう。しかし大阪は事情が違います。先の知事・市長のダブル選挙で自民は大阪維新の会に木端微塵に負けてるのです。この夏の参議院議員選挙の前哨戦と位置づける平成最後の戦いに与党自民党は負けるわけにはいかない。安倍さん、麻生大臣、公明党の太田昭宏元代表など大物が続々応援で大阪入りしました。世襲批判とあいまって大阪維新のパワーが国政選挙でどこまで及ぶのか。全国の注目がわがまちに集まることもあり、今回だけは開票が楽しみです。

祇園と宝塚

| トラックバック(0)

P4060345.jpg 平成の世もおしせまり、令和がすぐそこまで迫りきた時代の狭間、今月上旬の週末、恒例の京都花見宴会に行ってまいりました。

「恒例の」なんて言ってますが、芸舞妓さんと楽しく過ごし京都の伝統文化を堪能するこんな機会は、かつて京都で長く仕事をし今でも花柳界に顔が利く京都通の旧友がいるからで、まことにありがたい話です。今年も彼のおかげで高校時代の友人たちと楽しく春爛漫の京都を満喫してまいりました。

 京阪電車祇園四条駅に降り立ち、ひしめく観光客の人混みを掻き分け掻き分け、ときに人の少ない脇道に遠回りして建仁寺近くの料亭に向かう道すがら、京都市内の桜はすでにして満開です。街角や建仁寺境内ではそこここで、結婚式の前撮りの一行をはじめ、桜をバックにして写真に収まりたい人々がインスタ映えする立ち位置の確保に熾烈な争いを展開しています。かく言うわれわれもあちこちで記念撮影しながら、今回のお店「祇園末友」さんにとうちゃく。P4060336.jpg

 乾杯から例によってワイワイするうちに早速芸舞妓さんたち登場、

 祇園甲部 西村から、芸妓・槇子さん、舞妓・槇里子さん、地方(じかた)(三味線・唄)惠美乃さんの面々です。

 いつものように、てっぱんネタの祇園小唄はじめ披露してくれた京舞の数々、舞妓さんは初々しく、芸妓さんは熟練の技量でもって見事に京文化の神髄を楽しませてくれました。やっぱりよろしなあ。

 ところで、この槇子さんのお姉さんは宝塚歌劇団の男役で活躍されてたとか。そういえばかなり前に書いた同じく祇園甲部の舞妓、実佳子さん(今や襟替え済んで芸妓さんですが)のお姉さんもタカラジェンヌでした。(こっちも)京都通の彼いわく、姉妹がジェンヌの舞妓さんがほかにもう一人、なんと計三人いるらしい。祇園と宝塚、活躍する舞台は違えども、姉妹して容姿端麗かつ芸達者ということですね。

 しかも、よくよく聴くとそもそも宝塚歌劇団は、かの小林一三が祇園の舞妓さんに心酔し着想を得て創始したということらしい。それならば互いに通ずるところがあってもむべなるかなと納得です。しかし京都通の彼、そんなことまで知ってるなんていったい祇園にどれだけお金を落としてるんよと心配になりますが、われわれ友人にとってはありがたい話です。もっと頑張ってください。23402463.dcf5c440482826fb68ecb90e7765e286.19040611.jpg

 この日はおりしも、改装なった京都南座で祇園甲部の舞踊公演「都をどり」の真っ最中で、芸舞妓さんとは「今日は誰々が出番で...」なんて話もありました。京都花街は世界に誇るべき日本の文化です。益々の発展を願いたいもんです。

 それにしても休日の京都市内は歩行者が道路に溢れて、その混雑は異常です。インバウンドはありがたいものの、京都の良さを維持するにはもう限界のような気がします。なんとかならんもんでしょうか。

大相撲観戦

| コメント(0) | トラックバック(0)

 大相撲三月場所(大阪場所)を観戦してきました。20190313_061355000_iOS.jpg

 お相撲は好きなのですが、ミーハーを自認するわたしとしたことが実地での観戦はこれが初めてなのです。これまで何度かお誘いいただくなど機会はあったのに、そのつど都合がつかず逃してました。ひとつには、大阪場所は毎年三月と決まってます。年度末の繁忙期です。しかも15日間しかチャンスがない上にプロ野球のナイトゲームとは違って夕方の6時には終わってしまうので平日は厳しい。かといって土日はそれこそプラチナペーパーで入手困難と、サラリーマンにとって大相撲観戦はなかなかにハードルが高いわけです。三月以外の他の場所、両国の国技館までわざわざ出かけるのも馬力が要るし、特に贔屓にしているお相撲さんがいるというわけでもなく、したがって気がつけばこの歳になるまで縁がありませんでした。

 ところが、近所に住む老いた父親が「相撲、観に行きたーい」という一言を発したことから、親孝行のためならばとチケットの手配から自分の日程調整まで少しギアを上げて対応した結果、今回のお出かけとなったわけですよ。まあ、話のネタにいちど行っとくのもいいかと。結果的に、そのとおり。なかなかに楽しかったです。

 会場の大阪府立体育館、今はネーミングライツでエディオンアリーナというそうです。中入り少し前の時刻に狙いを定めて到着したところ、入口は大混雑。おそらくこれから幕内の人気力士たちが到着するものと思われます。入口両側にいわゆる御茶屋さんのブースが並んでます。

20190313_065604000_iOS.jpg かつて大相撲の入場券はこの相撲茶屋経由でないと入手できませんでした。本来の入場料にお弁当やお土産をセットした、いわば抱き合わせ販売です。しかし近年、企業の接待が減るなどの諸事情あって、今回のわたしのように後方の比較的安価なマス席であればプレイガイド経由でゲットできるチャンスも出てきたのです。

 ゲートでチケット示して入ったところ、係員の方にマスまで案内していただきました。このあたり独特ですね。

 マスは約1.5m四方で座布団が4枚敷いてあります。狭い狭いと聞いてましたが、確かに大人4人では狭い。今回は父とうちの奥さんとの3人やったので、荷物とお弁当置くとギリギリ収まるといったところ。早速乾杯からの宴席が始まって以降は、キャアキャア言いながら取組のナマの迫力を堪能しました。

 テレビで視てると冗長な気もする相撲の仕切りですが、現場にいると、雰囲気が楽しくてまったく退屈しません。甲子園球場と同じです。観客の応援の様子が楽しいのも同じです。ただし甲子園だとオーロラビジョンでリプレイが観られますが、お相撲はそれがありません。P3130215.jpg

 飲み進むうちに取り組みも粛々と進んでいきます。気がつけば横綱の結びの一番が済んで、帰り支度しているうちに弓取り式も終わり、早や打ち出しとなりました。父も大満足で、帰りの車の中でもいつになくはしゃいでおり、まあ来た甲斐がありました。

 以前にも書きましたが、お相撲はいまやスポーツ興行として定着し、近年不祥事が続いたもののその人気はいまだ絶大です。その人気の理由として、相撲は単なる格闘競技ではなく、もともと神事として発展してきた伝統が根底にあります。神様に奉納するという大義名分のもとに成り立っており、つまり相撲は神の国である日本人ひとりひとりのアイデンティティーに直結しているのです。国技といわれる所以でもあります。

 そんな大相撲ですが、モンゴル勢に席巻されて久しい。グローバル化は結構なことですが、日本出身力士にも頑張ってほしいというのが率直な思いです。

神韻芸術團

| コメント(0) | トラックバック(0)

 列島に大寒波到来、ぐっと気温が下がりインフル大流行とめっきり冬らしくなってきました。昨夜は大坂なおみ選手の全豪オープン決勝戦、手に汗握ってテレビ観戦してました。なんとグランドスラム連覇という快挙ですよ。うれしい。サッカーのアジアカップも頑張ってほしいもんです。

20190122_092244239_iOS.jpg さて、先週、「神韻(シェンユン)芸術団」というステージ公演観てきました。

 簡単に言えば伝統的な中国舞踊の公演ということになるのでしょうけど、これまで知ってたそれとは一線を画す素晴らしいステージでした。感動しました。

 中国古典舞踊は、バレエと並ぶ人類史上最高の舞踊芸術とされてるそうです。観たあとは、なるほどなと納得しました。

 プロのステージでした。技能、技巧、完成度が極限まで高められてます。「○○高校ダンス部のみなさんでーす!」の素人芸とは比べるべくもないのは当然として、これまで観てきたいろんな舞踊のステージとはスケールが違います。完成度が違います。

 基本的に群舞ですが、全員が見事にシンクロしててわずかの狂いもありません。こんなん初めて見ました。オリンピック新体操団体やシンクロナイズド・スイミングもよく揃ってはいますが、やっぱり集団の中の誰かはちょっとだけズレてたりします。神韻のダンサーはそれが全くありません。常人にはおよそマネできないキレッキレの動きが、コピーしたデジタル映像みたいに全員完全に同じなんです。スゴイ。20190126_020132495_iOS.jpg

 ステージは、独立したそれぞれ数分の舞踊または舞踊劇の連続で、全部で20ステージありました。ひとつひとつが完成されてて妥協がありません。完璧な身のこなしに心情が投影されてて、歌やセリフがなくても演者の心中が鮮明に伝わってきます。オペラやミュージカルとはレベルが違う表現力で、舞台芸術とはこういうものという神髄を見せられました。

 全編通じての特徴として、ステージの背景がまるまる全部スクリーンになってて、リアルのダンサーと映像が連動して演舞が進行していきます。遠く空の彼方から近づいて来た人がそのままステージに現れたりといった演出が巧みに組み込まれてて、表現の幅が大きく舞踊の主題と複雑なストーリーも無理なく理解できます。このシステムは特許取ってるそうです。

 超人級の舞踊テクニックに加えて、個々の衣装がこれまた超美しい。漢服というのか、伝統的な衣装を身につけた男性、女性の一糸乱れぬ群舞はまさに溜息が出るほど。登場するだけで館内からどよめきが湧きます。

 2時間30分、あっという間の陶酔のひとときでした。

 さて、そんな素晴らしい神韻芸術団なんですが、本家の中国政府とは仲が悪い。というより完全に敵視されてるんです。実は神韻は中国ではなく祖国を離れた北米在住の「法輪功」という宗教団体の信者たちにより、2006年にニューヨークで設立された組織なのです。法輪功といえば1990年代、信者が爆発的に増えその政治的な影響力を恐れた江沢民などときの共産党指導部がひどい弾圧を行って活動を押えこんだという経緯があります。いまでも中国ではオウム真理教と同様のカルト教団であるとして完全に禁止され、ネットで「法輪功」と検索するだけで公安の取り締まりの対象となるんやとか。国家を挙げての大規模な迫害が続いているのです。

 中国共産党が人間の尊厳、人権などはおよそ意に介さない組織であることはこれまで何度も触れてますが、こと法輪功に関しては憎悪むき出しで徹底的に弾圧し、あまつさえ逮捕した信者を虐殺しその臓器を売却することがビジネスとして国家ぐるみで行われていると伝わっています。20190126_020212281_iOS.jpg

 この日の20の演目のうち、いくつかは法輪功の教義をもとに作られてます。ソプラノ歌手の独唱は宗教的なメッセージそのままの歌詞やったし、舞踊劇のひとつは、人として正しい道を歩むように訴え、信者は最終的に救済されるという内容でした。これ、おそらくは教義に従ったストーリーなのでしょう。

 また別の演目、中国国内で公安に拉致され拷問を受けて失明した信者が、神か仏か知りませんがその霊力によって回復するという舞踊劇でした。この劇では、仮面ライダーのショッカーのような分かりやすい悪者たちが出てくるのですが、お揃いの黒いジャンパーの背中に共産党の赤いマークがデカデカと書いてあったのには笑ってしまいました。確かにこれでは中国国内で上演などできるはずがない。

 ただし、この日劇場内で勧誘や布教などの宗教団体を彷彿させる動きは一切なく、したがって純粋に芸術を堪能することができました。

 いつの日か大陸の中国共産党という殺人集団勢力が一掃され、言論の自由、宗教の自由といった人類普遍の当たり前の基本的人権が保護され、神韻芸術団が本国で誰はばかることなく公演を行い、多くの中国国民に感動を届けれられることを願いたいものです。

前の5件 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11

WELCOME

CALENDAR

PROFILE

IMG_0227_2.jpgのサムネール画像のサムネール画像

katsuhiko

男 

血はO型

奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

生まれてから約半世紀たちました。

お休みの日は、野山を歩くことがあります。

雨の日と夜中はクラシック音楽聴いてます。

カラオケはアニソンから軍歌まで1000曲以上歌えます

月別 アーカイブ