2023年5月アーカイブ

 友人がスマートウォッチを買って自慢してるのを聞いて、わたしも話のタネにと思って買ってしまいました。んで、今日話のタネにします。

 ちまたで「スマートウォッチ」といえば、先駆的製品のアップルウォッチのことを指すのでしょうけど、これはお高い。最低でも4万円、上位機種は十数万円もします。わたしが買ったのは中華製「soppy」というメーカーのQS16という機種で、amazonで2,980円。「大丈夫かな」ですが、お試しモードで買ってみました。「これはいい」となれば本家Apple Watchをという作戦です。20230527_145823758_iOS.jpg

 わたしの場合、そもそもこれは何に使う道具なのか、というところから始めなければなりません。ウォッチというからには①時計の機能が基本にあります。手首に巻いてるんで②体調の情報をリアルタイムに把握できヘルスケアに便利です。そして③SNS、メールや電話着信の通知としても威力を発揮します。また、④電子マネーの入れ物として、パス入れやスマホをポケットやカバンから出さずに買い物したり改札を通ったりできます。⑤電話の発信もできるし⑥スマホのように音楽を入れて身軽にワイヤレスイヤホンで楽しめる。こんなところでしょうか。これらの機能が、ずっと手首に装着しても支障がない大きさと軽さの道具ひとつの中にまるっと納められていると。それがスマートウォッチなのです。すごい技術だ。

 何を今さらと言われそうですが、なんせ初めての道具、未知の領域に踏み出すに際しては基本を押さえる必要があるのです。

 んで、今回いきおいで買ったのんは、上記のいろんな機能のうち「④電子マネー」「⑤電話発信」「⑥音楽」機能がきれいに付いていないことが分かりました。お値段なりということでしょう。お試しですのでこれは想定内なのです。

 さて、ここから考察を開始します。しばらく使ってみないことには分かりませんが、その結果さらに高機能高性能のアップルウォッチ入手を考えることになるか、現時点での評価です。

 まず①「時計機能」。部屋にも街にも時刻表示は溢れてるのにあえて自分だけの腕時計を着けるのは、時計を探すことなくすぐに時刻を知りたいからに他なりません。ところが、このウォッチは腕を動かさずチラ見して時刻を知ることはできません。腕を振って文字盤を顔の近くまで持ってくるか、横の竜頭(突起)をポチっと押さないと時刻を表示せず、しかもその反応がどうも遅い。ちょっと減点。

 ②のヘルスケアについては、世のスマートウォッチを求める人びとが最もその目的とするところでしょう。日常的にデータを取って緻密な健康管理を行うわけです。しかし、わたしは多くの友人のようにこの歳でフルマラソンを完走するような猛者では決してありませんので、血中酸素量や心拍数をシビアに管理する必要はなくてですね、健康管理は行きつけの女医先生のいいつけをしっかり遵守することで対応しています。

 20230527_145749602_iOS.jpg③のメール着信お知らせ。これは便利です。通勤中、仕事中、今スマホがブルッと震えたのは一体いかなる通知が来たのか、手首をチラ見するだけで理解できるという点では進歩と言えます。かといって、着信を読むだけでもちろん発信はできません。どんな高級機種であっても、手首の大きさの画面で入力することは人間工学的に現実的ではありません。

 ④⑤⑥はそもそも付いてないので検証できません。仮に付いてたとして考えると、④電子マネー。わたしは通勤定期券としてicocaとPiTaPaを併用してます。もしその両方の機能が手首に収まるのであればそれは便利になりますが、そもそもPiTaPaの方はスマホ登載に対応していません。つまりicocaをウォッチに移行しても結局PiTaPaを持ってないと改札は通れないわけで、わたしにとって利便性は上がりません。却下。

 ⑤の電話発信、そもそもわたしはそも携帯電話での通話が苦手なのです。街中で着信すると、相手との会話を近くの人に聞かせてしまうのがイヤ。発信の際は場所に充分気をつけて、静かでかつ周囲に迷惑にならない場所を確保してから架けます。しかもその頻度は低く月に数回あるかないか、スマホがあれば充分です。

 最後に⑥音楽は、おそらく容量や音質の点で私は使わないでしょう。スマホでこと足りるところ、いまだにウォークマンを手放さないというのに、手首に載る機能と性能で満足できるとは思いません。

 なんだ、結局あまりメリットがなさそです。将来、現在のスマホの機能を完全に担えるような製品が現れればアリかもですが、入力インターフェイスは小さければ良いというものでもないので、そもそもウォッチの大きさでは限界があります。

 とは言うものの、せっかく買ったこのウォッチ、今後思わぬ効能、利点が発掘されるかも分かりません。しばらく使ってみることとします。

京都の忍者屋敷

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 梅雨近しということでしょうか、先週はしっかりした雨が降ったし気温が高い日が多かった。東北や関東では、夏日どころか早くも35℃以上の猛暑日となったとか。まだ5月というのに地球温暖化恐るべし。そんな陽気の中、昨日は恒例の京文化研究ツアー誘っていただき、知る人ぞ知る隠れたスポットを見学してきました。京都検定1級保持者である旧友の主催でこれまで幾度となく連れてってもらってるあのイベントです。

 今回は「二条城見学ツアー」と銘打たれ、御池界隈をてくてく歩いてきました。

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 まず神泉苑。もとは桓武天皇が遷都した際に作ったお庭で、その後真言宗のお寺になりました。昔、空海弘法大師が雨乞いしたとかで、その方面で名を成してるらしい。また下って源義経が静御前と出会った場所でもあるとか。「ふ~ん」

 その南側「二条陣屋」今回のツアーの圧巻でした。

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 何かと言われれば古い「京都の町屋」です。それが江戸時代、近くに京都所司代や町奉行があって、何らかの用事でそこを訪れる諸国の大名などエライ人たち相手に宿屋を始めたらそれが当たって大儲けしたらしい。20230521_014348945_iOS.jpg

 この町屋何がすごいって、まるで忍者屋敷なんです。隠し階段、隠し部屋、抜け穴、秘密の通路、秘密の監視窓などなど、よくもまあこんな凝った設計したもんだ。いまなら建築基準法に照らしてダメぜったい!の意匠を建物全体に組み入れてます。どうやら、大名など偉い人を監視するために、また何らかの手入れを食らった際に宿の主人が官憲から逃げおおせるための工夫やったみたいです。

 詳細なガイドをしてくれたのは現在の当主、今の持ち主さんですが、この方の説明が実に流暢でまた面白い。見学者にご夫婦と思しき外国人の方がいたのですが、通訳の人がお手上げ状態でした。重要文化財に指定されてるんで、補修など維持にも補助金は出てるんやろおし、ひとグループ定員1015組、見学料おひとり1,000円也、数えてみるといい商売やなと思った次第です。

 建物の中、どこをどう動いて今どの位置にいるのか、どっちに行けば外に出られるのか。同行のメンバーは「ここで一日かくれんぼしたい」と言ってました。きっとバラエティ「逃走中」ばりの大盛り上がりになるでしょう。希望者に特別料金で開放すればさらに大儲けできそう。

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 一行はその後二条城に入りましたが、ここは世界遺産の超メジャーなスポット。わたしも仕事で外国からのお客様を案内したりで、過去に何度も来てます。いつも思うのですがここ、とにかく広い。順路を辿るだけで相当な歩行距離になります。天守跡に登る階段で情けないことに足が攣りそうになってしまいました。

 大政奉還から王政復古、そして戊辰戦争へと続く歴史の大転換の舞台となった二条城、最後の将軍徳川慶喜の運命が時代に翻弄される様を改めて感じる空間であります。二の丸御殿の大広間には慶喜はじめ諸侯の人形が置かれてて、歴史上の重要な場面であるぞよという演出はなかなかに見ごたえがあります。教科書にも載ってて日本人なら必ず知ってる邨田丹陵の「大政奉還図」を再現してるわけですが、実際はこんな場面は無かったらしいと聞いて、まあそやろなと思います。歴史の名場面なんてのは、史実よりもイメージ重視なのです。

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 その後、ツアーの締めとして木屋町のスイーツ店で、なんとも巨大で攻撃的なモンブランを賞味しプログラム終了です。

 主催の友人にはいつもながら感謝です。昔から京都に親しみ、京文化を極めるために、今も週に何回かは京都に通い馴染みの芸妓も多いという彼の存在がなければ、このような体験はおよそできなかったといつもながら思うのです。そして何よりも、普段会うことがない多くの友人たちと久闊を叙する場として、大切なイベントとなっています。

 彼はさっそく次回の企画をこの秋にも実施すると力強く宣言されました。実に楽しみであります。

置き配の恩恵

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 先日、仕事中にamazonからメールが来ました。商品を玄関先に置いといたのでよろしくねーというお話でした。書籍やなんかは大概ポストに入るけど、今回買った本は大判で、初めての「置き配」という体験でした。玄関前ポーチの室外機の上に置かれている様が確認できます。20230513_103638712_iOS.jpg

 昨今わたしは、お店でリアル買い物をする機会が減ってきました。家内をはじめ世の奥様方のように日々スーパーで買い物することも無いし、書籍はamazon、その他の日用品やなんかはヨドバシの通販が多い。どっちも送料無料で届きます。急ぐ場合はそれなりの料金を追加すればいいけど、わたしの買い物で急に入用なんてことはまずありません。自然、通販が多くなってきます。同じような人は多いのではないでしょうか。

 昭和の頃と比較するとネット通販が爆発的に普及しました。これまでお店で買ってたものが家に居ながらにして極めて手軽に、購入、決済から配送の手配まで一瞬の「ポチ」で済んでしまいます。実物を手に取って吟味する必要が無いのなら、消費者にとっては実に便利な世の中になったもんです。

 そして、それとともに宅配事業も拡大し、配送ドライバーさんの激務も話題になりました。それを解決するために社会が編み出した知恵が「置き配」です。

 コペルニクス的発想の転換といえるでしょう。

haitatsu_jitensya.png 古来、商品の受け渡しは対面で行うのが当然、ハンコ貰って「渡した、受け取った」のエビデンスをしっかりと残すことが必要でした。しかし、あるときある場所で「いちいち本人に渡してハンコ貰うの、時間と労力の無駄じゃね?」と考えた人が現れたのです。最初に火を使えるようになった原始人類のようなもんです。

 それまで置き配という制度が無かった最大の理由は、盗難の懸念です。「置いたよ」「いや、置いてないやん」のトラブルが想定されてたからです。しかし、日本社会の治安の良さに加えて、宅配ボックスやガスメータ箱の利用など置き場所を工夫することで紛失の危険を回避し、さらにスマホの普及で証拠の写真をメール送信するなどの対応が可能となり、置き配はさらに普及しました。amazonの配送は、ポストに入らない商品は「置き配をデフォルト(基本)とする」としています。対面での受け渡しを希望する場合は、購入の際にそう言ってねってことです。置き配で万一事故があって届かなかった場合、すぐに代替品を送れる巨大企業の体力を示しています。

 置き配により、配送する側は不在で再配達という手間が減り、受け取る側も帰宅と同時に確実に受け取れるし、在宅であっても玄関での対面応対が無くなりました。一人暮らしや共働き世帯ではメリットが大きいといえます。

 今日もうちのマンションでは、配送の人たちが縦横無尽に行きかい、夕方帰宅すると、多くのお宅の玄関先に配送物品がたくさん置かれているのです。

TAXI事情

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 ゴールデン・ウィーク最後の日曜日は雨となりました。能登半島で大きな地震があり、3年ぶりの本格行楽ムードに水を差した上に、長期休暇の非日常期間終了を宣言するかのような雨の朝です。

 さて日常的なお話、関西では今月末からタクシー料金が値上げされるそうです。

 今、いっちゃん安い小型車の初乗りは1.7km680円で、これが改定後は1.3km600円となります。その後の加算料金が、241m80円から、260m100円となります。ぱっと見、ん?ですが、しっかり値上げです。計算してみると、わが家から職場までちょうど10kmなんですが、今タクシー乗ったら3,400円。これが来月から3,900円になります。500円コイン1枚余計にかかるとなると、これはなかなかのシビアな値上げと言えるでしょう。例の、5,000円超えたら超えた分の料金は半額という割引も無くなっちゃいます。

 ちなみに東京都内では、初乗り1.096km470円であと271mごとに100円だそうです。計算すると、10km乗ったら4,160円。やっぱり東京は高い。

 写真は10数年前に仕事でヨーロッパに行ったときにロンドンで乗ったタクシー「ブラックキャップ」です。ここでも10km乗ると約£30といいますから円にして5,000円ちょっと。まあ世界中そんなもんか。日本でも最近このタイプのタクシーが増えてきました。P9060898.jpg

 そういやわたし、最近タクシーに乗らなくなりました。昔からあまり乗らない方でしたが、最近は公私あわせて1年間に数回あるかないかです。ニッポンの一般的な社会人としては非常に少ないと思います。

 歩くことがあまり苦にならないので、仕事でも私用でも、真夏の炎天下でも極寒の日でも(大阪の極寒なんてたかが知れてます)2、3kmなら当たり前にてくてく歩きます。そもそも大阪市内やと電車、バスだけで行けない場所はまずありません。郊外でも基本的に同様で、歩きでは間に合わない場合はそもそも仕事なら公用車、プライベートならマイカーです。タクシーを使うことはない。

 駅降りてズラッと長時間客待ちしてるタクシーに乗って、初乗りとはいわないまでも近距離だとなんだか運転手さんに気の毒やし、かと言って「おつりはいりません」なんてルール違反もしたくないし。結果、乗りません。

taxi_driver.png タクシー乗るのはどんなケースかと考えてみるに、結局、飲み会が2次3次カラオケと続き終電過ぎた場合ですな。東京にいた学生時代は都心の友人んちに行くなり始発まで街をうろつくなり、ムリして下宿に帰る必要も無かった。しかし、社会人なりたてのバブル期にはよくタクシーで帰宅してましたね。だって、次の日仕事がありますもの。結果、飲み代よりもタクシー代が高くついてました。歳を重ねるとともに人としての分別が備わり、終電を逃すことはまずありません。ましてやここ2・3年はコロナで宴席そのものが激減しました。タクシーの出番はさらに無くなったわけです。

 思い出すのは、もう20年以上も前でしょうか、いまでは考えにくいのですが京都の祇園で接待があり、真夜中に大阪までタクシーで帰宅したことがありました。もうその辺のビジホに泊まった方が安い距離ですが、やっぱり次の日の仕事のためでした。祇園四条花見小路で八坂タクシーに乗り込み、運転手さんに「四條畷お願いします」と行き先を言ったところ、「はあっ!?」て怪訝な顔をされました。京都で「しじょうなわて」と言うと四条通り縄手町の交差点のことを指すのです。乗った場所から100mちょっとしか離れてません。きちんと「大阪の」をつけるべしやったという、作ったようなホントの話です。

 わたしはこの先もタクシー乗ることはあまりなさそうです。あるとしたらリタイヤ後の大分先の話、運転免許証も返納した上に身体が思うように動かなくなってからでしょうか。まだまだ先のことと思います。

WELCOME

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PROFILE

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katsuhiko

男 

血はO型

奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

生まれてから約半世紀たちました。

お休みの日は、野山を歩くことがあります。

雨の日と夜中はクラシック音楽聴いてます。

カラオケはアニソンから軍歌まで1000曲以上歌えます

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