2015年9月アーカイブ

 お彼岸も過ぎ、そろそろキンモクセイの芳香も漂い始めた秋の日の朝です。久しぶりに万年筆のこと書きます。
 
 長年使ってるモンブランの調子が、少し前から悪い。ペン先はいたって好調なのですが、どうもインク漏れがする。充填のために軸をはずすとドバーっと溢れ出してくるのです。異変を察知して洗面台に持ってって解体したのでことなきを得ましたが、いつものように机の上でやってたら大変な事態になるところでした。
 
 どうやらコンバータと本体の接続部分がダメになっているわけで、さて困った。
 
 これはもう寿命かとあきらめる前にコンバータの交換を試してみることにしました。
 
 ほかのモンブラン製万年筆のコンバータをはずしてつけてみても、どうもおさまりが悪い。すきまができてるらしく、すぐにはずれていまう。これでは使えません。両方のコンバータ並べても見た目では寸分違わずまったく同じものに見えるのに。書いてるうちに軸の継ぎ目からインキがにじんできたなんて、シャレになりません。
 
 ネットで調べてみると、モンブラン現行機種のコンバータは、70~80年代の古いモデルとは造りが微妙に違ってて、ようは使えないらしい。さらにネット上にはピッタシの商品がみつかりません。純正のコンバータが手に入るまでこのモンブラン、しばらく使えないということになりました。
 
 普段、何本か使っている万年筆はすべてコンバータ使ってインクを充填してます。カートリッジよりも割安感があり、しかも地球にやさしい。
 
 今回コンバータがダメになったモンブランはかつて純正のワインカラーのインクで使ってましたが、今はパイロット製のバリエーションで「月夜」という明るいブルーのインクを入れてました。他社製はお断り、保証せんぞという能書きがありましたが、保証もなにも40年近く過去の商品を保証してくれというつもりもないので、気にせず使ってました。そのせいもあってかどうかは分かりませんが今回、心臓部であるペン先ではなくコンバータに不具合が発生したというわけです。
 
 このパイロットの色インク(パイロットでは「インキ」と呼んでますが)、「色採雫(いろしずく)」というシリーズで、公的な文書用定番の黒やブルーブラックではなく、プライベートで楽しめるさまざまな種類の色が出てます。
 
 かつてモンブランのそのワインカラーの色インクが少なくなってきたので、買っとこうと前回入手した梅田ロフトに行ったところもう置いてなくて、代わりにあったのがこのシリーズでした。思わずほしくなり「月夜」と「山栗」というのんを買ってしまいました。やまぐりは濃い焦げ茶色です。
 
 思い立って、今うちにどんだけインクがあるのか引っ張り出してみました。IMG_4258.jpg
 
 書斎の机から手を伸ばして集められる範囲だけでこんだけありました。家じゅう探せばもっとあるかもしれません。中央のパイロットインキは恐らく半世紀近く前のものです。右下のモンブランの簡易ボトル買ったのもかなり昔の気がします。
 
 ボールペンなどの手軽で便利な筆記具に比べて、万年筆は実にデリケートで扱いが厄介で、少し油断すると思うように書けなくなる。常にベストのコンディションを維持するのはなんとも大変です。しかし、その手のかかるところが逆にいい。
 
 もらった手紙が例えば毛筆で書かれていれば、書いた人の思いのほどもいや増してわかるというものです。それとおんなじで、手間がかかるばかかるほど書くことへの思い入れが高まり、より心がこもった文章も書けるような気がします。だから、万年筆。それも手軽なカートリッジではなくて、下手すればそこいら中インクの洪水になって、奥さんに烈火のごとく怒られるリスクを抱えながら、これからもコンバータ式を使い続けることでしょう。
 
 今日はこれから、予約してたiPhon6sを引き取りに出かけるので、ついでに心斎橋のモンブランブティックまで足を延ばすとしましょうか。

Windows狂騒曲

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 昨日はまた釣行に連れてってもらってまして、夜遅く帰ってきたようなわけで、ブログ更新が1日遅れとなりました。釣果のほうは追って書いていくこととし、今日はデジタルな話題です。
 
 世界中におびただしい数が存在するWindowsパソコンが、、新しいOS「Windows10」に無償でアップグレードできることになって数カ月が経ちました。Microsoft社、なんとも太っ腹です。現行バージョンの「7」や「8.1」になんらかの致命的な不具合があって、通常のアップデートでは対応できなくなっちゃったんでは、などと勘繰りたくなりますが、何にしてもタダでもらえるとはありがたい話です。
 
  IMG_4383.jpgところが。
 
  普通ですと、簡単な手続き操作をするとしばらくして「アップグレードできます」という通知が来て、ほんの数回クリックするだけで勝手に再起動繰リ返して簡卑にインストールが終わることになってます。そんなに手間かけずに新しい環境に移行できます。
 
 わが家で日頃使ってるパソコンはわたしのデスクトップと奥さんのノートパソコンですが、あとからアップデート予約を行ったノートのほうに先に通知が来て、上記のとおりごく簡単にアップデートが完了しまた。
 
 ところがわたしのメイン機の方、これができない。デスクトップのツールバーに現れた「田」のかたちした確認用のアイコン、毎日クリックするたびに「このパソコンを検証してます」というダイアログが出て、いっこうにアップロードの準備ができない。いくらなんでも遅すぎる。これは何らかのトラブルである、との認識に至しました。
 
 で、別の方法として、準備完了通知待たずに手動でアップデートすることにしました。
 
 これが何とも難航したのです。インストールが迭中で止まっちゃう。自動アップデートが完了しなかったのも納得、問題なければとっくにできてたはずです。
 
 これまでも書いてきたとおりわたしのパソコンはいわゆる自作機で、スペックは強力ですがひとたびトラブルが生じたときはすべて自分で解決しなければなりません。ネット上をあちこち探し回って、いろんな方法を試してみました。
 
 多分、新OSに対応していないハードが原因やろ。それを特定しよう。
 
    これかな⇒はずして最初からインストール作業⇒ダメ
    これかな⇒はずして最初からインストール作業⇒ダメ
    これかな⇒はずして最初からインストール作業⇒ダメ
IMG_4388.jpg
 キーボード、ビデオカードなど最小限の構成になるまで削いでやってみても結局ダメ。つまり、ハードに問題はない。となると、現在インストールされてるソフトウェアのどれかが邪魔してることになります。これを特定するのは時間がかかります。それならいっそ、この機会にいちからクリーンインストールする方が手っ取り早い。
 
 Windows1Oはアップグレード専用なので、これ単体ではインストールできません。基礎となる現行のWindows8.1をまっさらのSSDに入れて、ネット経由で更新を実施したのちにWindowg10を上書きしてみました。
 
 結局、この方法で無事にインストールが完了しました。急がば回れ。トラブルの際に原点に回帰するのは何事においても効果的ということです。
 
 さて、新しいWindows、新しいインターネットブラウザの「Edge」など、いろいろ変わっててとまどうことが多い。これから例によって、これまでに入ってたソフトウェアを順次インストールし直す作業を粛々と行っていきます。そのうちのどれかがWindows10では使えないことが明らかなわけです。さて、どこでコケるか。案外、全部すんなり使えたりするかも知れません。原因不明の結果オーライ、パソコンではよくあることです。
 
 これからいろいろバグが報告されてその都度アップデートが繰り返されるわけですが、なんにしても新しい環境は気持ちがいい。気分も新たにパソコンライフを楽しむことといたしましょう。Windows10、ようこそわが家へ。

IMG_4332.jpg 仕事で土曜、日曜と金沢に赴いてまして、先ほど帰ってきたようなわけで、こんな時間のブログ更新となりました。全国の大学コンソーシアムの大会のようなフォーラムがあり、勉強してきたのです。

 金沢の街は実に久しぶりで、つらつら思い出してみるに過去金沢に来たのは、北陸にあまたある温泉地に出かけた帰りにちょこっと寄ったり、白馬山麓にあまたあるスキー場からの帰路、足をのばしてちょこっと寄ったり、つまりはクルマの旅でした。

 今回は仕事なので大阪からサンダーバード号で往復ですが、そう考えると列車で金沢行ったのは初めてやったかも。IMG_4366.jpg

 金沢は3月の北陸新幹線の延伸で、今や国内は言うに及ばす、世界中から熱い視線を浴びてます。帰りに時間があったので、その活況を感じてみようと駅前の広場に出てみたところ、日曜日ということもあってかたいへんな人出で、ゆるキャラやこどもたちの太鼓のバフォーマンスに大勢の観光客が足を止めています。兼六園行きのバス乗り場には長蛇の列ができています。

 多分にもれず外国人も多い。西洋人も見かけますが特に中国人が多い。とにかく五月蝿くて行儀が悪いから、遠くからでもそれとわかる。困ったもんです。

 ところで昨夜、せっかくの金沢の夜を満喫すべく、一緒に行った同僚たちとレセプションを抜け出して片町と並ぶ市内有数の繁華街「香林坊」に繰り出し、大いに盛り上がりました。やっぱりサカナが美味しい。大阪でいつもいただくお刺し身と比べると、値段はさほど変わらんけど質がいい、量が多い。久しぶりに堪能しました。

IMG_4358.jpg そして今日のお昼、金沢をあとにするに際して最後の食事に美味しいサカナ再びと、金沢駅ナカのとあるお店に入り海鮮丼を頼んだところ、

 「あり?」

 なんだか微妙な違和感。うつわが、その何というか、細くて深い。いったい何なのだ?

 そして、食べ始めて理解しました。ドンブリの直径が小さいと表面積が減るから、少ない具で下のゴハンを隠してしまえます。その分深くしてあるので、容量自体は変わらんというわけです。

 う~ん。これは、何というか、セコい!

 わたしが入った店、駅ナカでしかもお昼時というのに空いてたから、たまたま、この店の経営がひっ迫していたということかも知れません。であるならば、わたしの運が悪かった。

 しかし、これからは、新幹線に乗ってさらに多くの人々が金沢を訪れます。彼らの最後のお見送りで印象を損なうことがないように、小さな苦言を呈しておきます。

 エラそうなこと言って、ただ食いしん坊なだけなんやけど。

サンゴ再び

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 昨日、久しぶりにゴルフに出かけてきました。岡山県という遠方で開催されたコンペ、当初1泊して2ラウンド予定やったのですが、今日急用ができたんで急きょ日帰りすることとなりました。長距離ドライブ日帰りのラウンドはちょっとくたびれました。しかし、気候がよくなるとゴルフは楽しい。誘われる機会も増えてきた昨今、実に楽しみであります。ちょっとこころを入れ替えて、たまには打ちっぱなし行って練習しようかななんて思ってます。

 さて、巷間、集団的自衛権の安保法案が喧しい昨今ですが、前にも書いたようにこれは成立することがほぼ決まりです。先月末には国会前では空前の反対集会があったとか。

 この種のデモを行うのは常に、自らの意に反する政策に危機感を感じる反体制側です。正当な選挙によって自民党の政権を選択した国民全体の意思は、安保法案賛成が多数派であって、彼らはデモなど行う必要はない。放っておけば自分の意見どおりの政策が実現するのです。DEMO.jpgところが、連日テレビ・新聞で安保反対の様子が伝えられると、あたかも国民皆が反対してて阿部政権がそれに逆らっているような印象を与えています。

 今日は、安保法案の是非はおいといて、面白かったのがメディアの伝え方。もうあちこちで書かれてますが、デモの参加者数の話です。

 主催者発表は12万人やけど、写真見るととてもそんなにいない。こんだけの人数では甲子園球場も満員にはできません。警察発表の3万人が、まあほんとのところでしょう。しかし、主催者が盛りに盛って言いふらすのも当たり前であって、それをどうこう言うことはしません。

 問題はメディアの伝え方です。

 いうまでもなく新聞は真実を伝える義務があります。今回、読売は警察への取材として3万3千人と伝えてます。一方朝日、毎日は主催者発表として12万人と書いてます。実際に新聞記者が現地で人数数えるわけにはいかないから、人づてに聞いた結果を記事にすることは仕方ない、別にウソを書いたわけではない、という開き直った言い訳が聞こえてきそうです。

 何度も言うように事実と真実は違います。写真を一目みれば「とても12万人もいない。主催者、大げさに言ってる」ということは新聞社のどんなバカな記者にもデスクにも分かることです。ほかの大規模集会や野外コンサートと比較すれば一目瞭然です。朝日、毎日もそんな数字がウソであることは百も承知で、それでも12万人と書いた。実際に何人が参加したかは伝えずに、「主催者が12万人と発表した」という事実を伝えており、そこにウソはない。巧妙な、真実の歪曲がここにみられます。記事を読んだ人は「あ、12万人も来たんや」という誤った認識が摺り込まれます。

 大勢の人が安保関連法案に反対して集まったという記事の主旨は変わらないわけで、南京虐殺の「30万人」といっしょで、3万人だろうが12万人だろうが、100万人だろうが別にどうでもいいのですが、新聞は、自身の意見を伝えることの前提として真実を報道する義務があります。今回のやり方、これは卑怯。「サンゴの朝日」健在ですね。 

WELCOME

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PROFILE

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katsuhiko

男 

血はO型

奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

生まれてから約半世紀たちました。

お休みの日は、野山を歩くことがあります。

雨の日と夜中はクラシック音楽聴いてます。

カラオケはアニソンから軍歌まで1000曲以上歌えます

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