書斎の掛時計が壊れてからかなり経ちました。昨日、ホームセンターに行った際、ふと思いついて代わりの時計を買いました。
壊れたほうの時計は、時刻を合わせても世間一般の時間の進行を意に介さず、自分のペースで時を刻み続けます。進むとか遅れるといったレベルではなく、1日に50時間かけるときもあれば10時間で終えることもある、わがままなやつでした。
それはそれでおもしろいもんだから、グレてからもう1年以上経ったかなぁ、そのままにしてたのですが、やはりちょっと不便を感じていたわけです。
写真は買ってきた方、シンプルさが気にいりました。電波時計です。10万年使い続けると、1秒狂うそうです。
お値段780円なり。すごい世の中になったもんです。
便利さを追及する人類の欲求と、それを可能にするイノベーションは止まるところを知らない勢いです。「デジタルウォッチが初めて市場に出てから使い捨てになるまで10年かからなかったね」学生時代に友人と話したことがありました。言っていた我々にとって携帯電話がまだSFレベルの代物だったのです。
便利さに慣れていくほど精神も肉体も脆弱になっていくような不安があります。昔の人はたくましかった。今考えると「不便やったなぁ」でも、当時は世の中全体がそのペースだったからうまくいってたんでしょね、きっと。けど、アメリカのアーミッシュは、電気、電波その他のインフラから隔絶したところで幸せに暮らしているとか。
信仰は強い。