ヘルペスとアドラー

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 コロナが去り世間には平常が戻ってきたものの、花粉症の時期とあいまって街行く人はその多くがマスクをつけています。さらになんと近頃、麻疹(はしか)が流行ってるらしい。

 知らなかったのですが、昨今はしかにも予防接種もがあるそうです。若い子はみんな打ってるんやとか。我々の世代では、人生において誰もが経験することどもをして「はしかみたいなもん」という言い回しもあるように、はしかは子供が必ず一度はかかる病気とされてて、予防注射なんてした記憶もありません。そして子供のころ一度罹患したら免疫がついて生涯二度とかかることはないと思っていたところ、どうやらそうでもないらしい。健康管理の常識も時代とともに変わりつつあるようです。

 半月ほど前のことですが、足のくるぶしのところに引っ搔いたような傷が平行に3・4本、急に出現しました。ピリピリと痛い。靴下に隠れてるとこやし、何かにぶつけた記憶もないし、おかしいなと思ってたら線状やった傷が徐々に広がり結合して、十円玉ほどの大きさで皮膚が赤くはがれたような状態に成長しました。がびーん。

 おかしなもんが出来たなと思い、皮膚科のお医者に行って診てもらったところ、先生曰く「ヘルペスやな」。

 ヘルペスって口の周りにできるものと聞いててずっとそう思ってたけど、実は全身どこにでもできるそうです。ウイルスが神経節に潜伏してて、免疫が低下した際に暴れだすんやとか。塗り薬と飲み薬を処方してもらいました。「お風呂でよく洗って清潔にして、薬ドバっと塗って...」言われたとおりにしてたら1週間ほどで皮膚はほぼもとどおりになりました。まだちょっと赤みがかってて「かつてここにヘルペスありました」ということが分かります。そのうち跡形もなく消えてしまうでしょう。 

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 こんかい、傷が大きかったのでお医者様に見てもらいましたが、そういえば過去にも何回か身に覚えのない傷が下肢部分にできたことがありました。「ぶつけた覚えないし、ズボンの下やのにな」という不可解な現象の原因が今回判明しました。

 免疫機能を高めるには、疲れないこと、ストレスを溜めないこと、規則正しい生活を続けしっかり休養をとることが必要なんやそうです。これは、なかなかに難しい。

 体調の維持がまず必要です。人によって寿命は決まってて、節制して成人病の要因を排除するため健康的な食事をずーっと続けてても病気になる人はなる一方で、酒は飲むわタバコは吸うわ、好きなものを好きなだけ食べて不摂生極まりない生活を続けてても100歳近く長生きする人もいます。しかし、無理のない範囲で健康を維持する、できるだけの努力はやっていくべきなのです。

 さらに、ストレスを溜めないなんて、これがまたむつかしい。人は社会生活を営む中で他者との関わりなしに生きていくことはできません。そこには必ず何らかのストレスが発生します。かのアルフレッド・アドラーは「人がその生涯において抱える問題は、そのすべてが人間関係である」と喝破しました。極論ですがわかるような気がします。さらにその解決方法として「過去と他人は変えられない。 しかし、自分と未来は変えることができる」と説きました。変えられない他人を変えようとするからストレスが生じるわけです。ようは考え方なんですが、問題の原因をすべて自分の中に見つけだせれば、そこには解決方法があるのでストレスが生じません。

 理屈ではそうなんやけどなあ。まだまだ人間が出来上がってないわたしとしてはですね、免疫機能向上のため今後とも精進してまいります。はい。

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katsuhiko

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