2014年2月アーカイブ

天晴れ、日本代表

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 昨日から、恒例となった奥飛騨温泉郷への湯治に参じておりまして、さっき帰ってきたというようなわけで、今回の更新は遅くなってしましました。

 雪に埋れたほっこり脱日常の様子はいずれ書いていくこととして、今日は冬季オリンピックの話続けます。P2224307.jpg

 なんだかんだと言ってもやはり世界最高のスポーツイベント。放映権買った放送局の涙ぐましい必死の努力も奏功し、また日本のメダルの数も増えるにつれて、だんだんと盛り上がってまいりました。

 特に浅田真央選手のパフォーマンスには日本中が感動させられたように思います。やはり彼女は華がありますよね。われわれ一般ピーポーはいつもヒーローを求めています。マスコミの喰いつきも、ここぞとばかりに全力できましたしね(^^)
 メダル以上の価値ある活躍という評価に異論はないでしょう。前回書いた「国の金で行っといて云々」言ってた連中、果たしてどんなコメントするんでしょうか。それでもやっぱり「メダル持たずに帰って来るな」とか言えるのなら大したもんです。

 スノーボードパラレル大回転で銀メダル獲得の竹内智香選手のコメントがよかった。「メダルよりも、これまで競技に取り組んできた十数年間の方がはるかに価値がある」

 これぞアスリートの極み。一途に打ち込む姿こそ何よりも美しい。

 そんな感動の嵐が列島を席巻する中で、元総理大臣の森さんはなかなかいい味出してくれましたよね。東京五輪の組織委員会会長でしたっけ。偉いさんとして国民全部を敵にまわして、「肝心なときに必ずコケ」たあの娘に、どのように声をかけるつもりでしょうか、心配です。(^^)IMG_2030.jpg

 しかしまあ大丈夫でしょう。この人、そうとうにツラの皮、厚そうですし。

 ところで、そんなマスコミの狂騒をテレビで観てる中で知ったのですが、なんとオリンピック日本代表の選手たち、開催地のソチ入りするのに日本からの航空機はエコノミークラスなんやそうです。ビックラ仰天。

 そら、ないでしょう。どう考えてもおかしい。日本最高のアスリートたちが世界最高の舞台に移動するのに、国はその体調管理にできる限り配慮すべきです。選手たちの長旅は当然、全員ビジネスクラス使ってしかるべき。

 国費を選手たちのために使うのが、そんなに悪いことなんでしょうか。メダルを取ろうがそうでなかろうが、最高の素質をもって選ばれ、誰よりも辛い練習をこなして、みんなの夢を背負って晴れてオリンピックに臨んでいるのです。可能な限り最高の条件を提供するべきです。ヤンキースのマーくんが渡米するのに旅客機1台まるまるチャーターするご時勢、「選手団は政府専用機使ってください」くらいのことやっても、日本人のいったい誰が文句を言うというのでしょうか。

 一方、JOCの役員たちが現地入りする際には しっかりとビジネスクラスやそうです。かの厚顔会長なんて、ひょっとするとファーストクラスとちゃうかなんて話です。だいたい、審判さんたちならまだ分かるけど、役員なんて現地に行く必要あるんでしょうか。いったい何してるんでしょうね。

 などと、なんやかや不条理も見え隠れした今回の冬季五輪ですが、いよいよ最終日。閉会式しっかり楽しませてもらいます。国民に夢と勇気と感動をあたえてくれた選手たちに感謝し、2020年東京へとさらに夢をふくらませつつも、選手たちに負けないように、私は私で自分なりに頑張っていくこととしましょう。

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 前回も書きました「台湾坊主」ですが、なんと2週続けて出現し、またぞろ全国的に大雪に見舞われました。

 今回の雪はさらにひどくて関東甲信越から東北にかけて記録的な積雪となったそうです。関西圏でも先週よりもよく降って、ふるさと奈良県では24年ぶりの大雪警報が出たとか。先週は土日でしたが今回はウィークデーで通勤・通学に支障がでて、特に大学入試にも影響したりしました。大阪市内でも湿った雪が降り続き、職場隣の城北公園もみるみる真っ白になっていきました。午後になって降りやむと、積もった雪はあっという間に溶けていきましたが。出勤途中に立ち止ってめったにない風景を楽しんでいるうち、自分自身も吹きつける湿った雪で真っ白になりました。まったく、喜び庭かけまわる犬と同じレベルとは思いながらも、めったにない風情を楽しんだわけです。Facebookのウォールでも、皆さん身近の大雪の様子を競ってアップしてます。大雪にワクワクするのは私ひとりではなかったようです。

 さて、現下開催中の雪と氷の祭典、ソチ冬季オリンピックで羽生選手が金メダル獲得というニュースがありました。ひょっとしたら今回日本は金ゼロかも、とか言われ出した中だけに、本当によかったと思います。うれしい(^^)v

 国民に喜びと元気を与えてくれたメダリストには心の底から拍手を送りたいところですが、先にも書いたように、選手たちは「国のため」とかいう変な気負いを感じてほしくはありません。「国費で行かせてもらっといて負けたら『思い出になったとか楽しかったなんてコメントはあり得ない」、なんていう戯言が一部で出ているそうですが、「あほか」と言ってやりたい。我々は何の苦労もせず勝手に期待しているだけであって、選手諸君はわれわれのために闘っているのではないし、ましてや国のためでもありません。純粋にアスリートの本能、本分として競技でパフォーマンスを発揮しているのです。残念な結果になったとしてもいちばん悔しいのはもちろん選手本人なんやから「期待に応えられなかった」とか「応援してくれた人に申し訳ない」なんて周囲を気にする必要はまったくない。「お国のため」なんて何と気色の悪い、まるでどっかの将軍様の国みたいやないですか。国費を使ってオリンピックに出場するのも選手個々のこれまでの努力が結実しただけであって、彼らにはその資格があるのです。大いに楽しみ、大いに思い出を作ってもらいたいものです。

samuragochi.jpg ところで、今、googleの検索で「交響曲」と入力するとサジェスト機能(自動入力候補表示)で「交響曲第1番 hiroshima」と表示されます。佐村河内さん、大変な騒動になったもんです。

 以前、当の交響曲の演奏会のチケットを入手したものの残念ながら仕事で行けなかったことを書きました。うちの奥さんは早々に代わりのペアを見つけて出かけていったわけです。佐村河内さん本人の登場もあり「よかったわ~」とか感激してたのに、今では「金返せ~」とか叫んでます。チケット買ったのは私ですよ(^^;)。

 しかし、作品自体の素晴らしさは変わらないのであって、何だか妙な感じです。家内を含めて感動した人たちは作品や演奏ではなくて、現代のベートーベンを巡る物語、背景に魅せられていたわけですよね。氏のやったことは確かに非難されるべきですが、彼がいなければ少なくともこの素晴らしい作品が世に出ることはなかったわけで、その点に限れば歴とした功績と言ってよいのです。

 とは言うものの実は私、まだこの曲聴いたことがない。機会があればCD入手して純粋に作品を楽しんでみたいと思ってます。

 最近は「南岸低気圧」というそうですが、われわれの世代では「台湾坊主」といったほうがわかりやすい。冬の終わり頃、台湾付近にポンと現れて、日本列島の南海上を急速に発達しながらゆっくりと東に進む低気圧のことです。雪雲が列島の尾根を越えて南まで引っ張られるので、太平洋側まで大雪をもたらします。

 一昨日から今日にかけてこの気象現象のせいで日本中が大雪となりました。東京は16年ぶりに10cmを超える積雪になったとか。めったに雪が降らない、積雪は年に約0回、多くて1回という大阪平野でも久しぶりに雪が積もりました。あっという間に溶けてしまったけど。IMG_1971.jpg

 今回の雪が降り始めたころ、私は仕事で広島にいました。低気圧の移動とともに新幹線で大阪に帰ってきたような具合です。雪が降りしきる東広島駅というのは初めての光景です。なかなか情緒があるやないですか。

 雪が好きということは以前にも書きました。世界有数の豪雪国であるわが国において人と自然とのかかわりを思うとき、雪の果たす役割はとっても大きい。このとてつもなく美しい日本の花鳥風月にあって、雪はその真骨頂やと思うのです。毎度、雪国に暮らすひとたちの苦労を知らず勝手なことを言うのはいささか恐縮するのですが、雪に閉ざされた厳しい冬を乗り越えて迎えるからこそ、いやまして春の愛おしさが際立ちます。

 粉雪、淡雪、細雪、牡丹雪、綿雪、粗目雪、帷子雪、小米雪、斑雪、単なる自然現象をこれほど緻密に区別して表現するのも、古来自然を畏れ、慈しんできたわれわれ大和民族の繊細な感性なればこそでしょう。英語にすればぜ~んぶひっくるめて「SNOW」(^^)b

 雪といえば、ソチ冬季オリンピックが開幕しました。いつもながら時差がきつい。TV観戦でしばらくは寝不足の日々が続きそうです。しかし、いつの世も五輪はいいものです。わが国の代表選手たち、日の丸背負ってるなんて意識せずのびのびと楽しんできてほしいもんです。結果がどうであれ日本を代表する若者たちが4年に1度の世界最高の舞台で颯爽と繰り広げるパフォーマンスには、心のそこからの賞賛を送りたいと思います。

 ところで、次回の冬季五輪は韓国の平昌というところでやることがいつの間にか決まってるらしい。例の「冬のソナタ」のロケもあったりして韓国でゆいいつ雪がそこそこ降るエリアやそうですが、果たしてここで冬季五輪が本当に実施できるのか懸念されてるそうです。招致に際しては、リゾート開発と合わせて競技施設の整備を進め、高速鉄道を建設してソウル首都圏からのアクセスを大きく改善するという約束やそうですが、そのリゾート開発の事業体が資金難で早々に撤退しました。そうなるとオリンピックのためだけに莫大な費用かけて寒村まで高速鉄道を造るなんてできるはずもなく、こちらも頓挫。それよりもそもそも雪が少ない上に標高差も貧弱な朝鮮半島で、最高の条件で競技を行うに足るコースが作れるのかが根本的な問題となっているとか。よくもまあ招致したもんです。開催を決めたIOCもいったい何考えてたんだか。

 まあ、先の懸念はひとまず置いといて、今回のオリンピックを精一杯楽しむこととしましょう。

  頑張れ、ニッポン!

img001.jpg 先週、書斎でガサゴソ探し物をしているうちに、書架の普段は目につかないところから1冊の古い本が現れました。

 浜野卓也著「堀のある村」という児童書です。私と同世代の奈良県出身なら「あぁ」と思われる人も多いでしょう。現在の大和郡山市にある「稗田」という環濠集落を舞台としたお話です。

 稗田といえばアレです(^^)。天武天皇の時代に古事記を編纂した稗田阿礼ゆかりの集落ということで、阿礼さんを祭る賣太(めた)神社があります。

 などと知った風に言ってますが、実はメタ神社なんて、つい最近奈良検定の勉強するまで知りませんでした。県南部出身のわたしには郡山はあまりご縁がなかったのです。

 さて、この本、買ったとすれば小学生の頃やけど、覚えてない。環濠集落のことは高校時代の日本史でもやったし、郷土の特色として知識はあったけど、どんな話やったか皆目記憶がない。このたび目についたのも何かの導きと思って、何十年ぶりかで読んでみることに。

 時は室町。稀代のボンクラ将軍足利義政のおかげで日本の歴史上民衆がもっとも悲惨な目にあっていた時代、稗田の集落に生まれた主人公がみやこに出て武士となったものの、応仁の乱前後の乱世の中でサムライを見限って、ふるさと稗田に帰って権力者たちの横暴から村を守るために環濠を巡らし、超然とした自治集落を築いていく過程を描いています。P2014291.jpg

 1時間半ほどで読み終えました。まったく覚えていない。おそらく買ったものの読んでなかったのやと思います。人生でいちばん物覚えがよかった時代、読んでいたらまず忘れるはずがないですもん。

 有名な稗田環濠集落ですが、行ったことがない。夜遅くまで本を読んでムクムクと興味がわいてきたもんやから、天気もいいしというので、昨日見学に行ってきました。

 わが家からJR乗り継いで、郡山までほぼ1時間。文庫本片手にiPodでモォツァルトなど聞きながら、いつもどおりのお気楽な行楽気分で2つ目の乗換駅ホームで電車を待っているときに、ふと気がつきました。「財布持ってない」

 出がけにスマホやICOCAなどを通勤かばんからリュックに移した際に、財布を触った記憶がない。リュックの底まで探してみるも、やっぱり入ってない。やば、忘れてきた。( ̄▽ ̄;)!!

 旅はハプニングを楽しむもの、なんて先日書いたけど、こんな事態はそれ以前の問題ですわ。まったく情けない。行程はほぼ半ば以上に進んでます。さてどうしたものか。しばらく思案したのち、このまま予定どおり行くことに決しました。交通費はJRのみなのでスマートICOCAでOK。食事も飲食店はあきらめて駅前のコンビニならICOCAで買えるやろということで。お金まったく持ってないというのは何とも不安なもんです。武器をもたず丸腰で戦場にいる気分。HIEDA.jpg

 郡山駅に降り立ち食料を買い込み、少し歩けば辺りは大和平野の真っただ中。長閑な田園風景が広がります。20分ほど歩くと目指す稗田集落にとうちゃく。確かに堀がある。沿って歩いてみるとぐるっと集落を囲んでいるのが確認できます。物語では攻めてくるサムライに対抗するため村人が力を合わせて堀を築いてこれを撃退する様子がいろんなエピソードとともにドラマチックに描かれてますが、実際のところはどのように形成されたのか詳しいことはわかっていないそうです。奈良盆地にはほかにも似たような集落がいくつかあるらしい。

P2014280.jpg たとえばこれが大阪市内のような都会であれば、堀などは無駄なスペースとしてすぐに埋められてしまうでしょう。実際に長堀の運河は戦後に埋め立てて大駐車場になってしまいました。奈良盆地という、ほどよい田舎であったことが幸い、いにしえの遺産が伝えられていくのやなあ、と堀端にたたずみ思いにふける一文無しのオヤジひとり。

 集落の南東に鎮座まします賣太神社にお参りしたはいいけど、今日は事情あってお賽銭を上げることができません(^^;)。どうか勘弁してください。

 このあとてくてく北上し、平城京羅生門跡を訪れたのち駅に戻って帰路につきました。本当ならせっかくなので郡山城まで足を延ばしたかったのですが、懐事情によりお城は次の機会にとっておくこととしました。

 大和平野の空気は澄み、取り囲む遠くの山々がきれいに見えた小春日和のいちにちでした。

WELCOME

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katsuhiko

男 

血はO型

奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

生まれてから約半世紀たちました。

お休みの日は、野山を歩くことがあります。

雨の日と夜中はクラシック音楽聴いてます。

カラオケはアニソンから軍歌まで1000曲以上歌えます

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