悪人はドバイを目指す

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 ここしばらく「トケマッチ」という言葉をニュースでよく聞きます。腕時計のレンタルサービス屋さんやそうです。それもレンタルCDやレンタカーみたいに、自分とこで持ってる時計を貸し出すのではなく、貸す人と借りる人とのマッチングをするサービスなんやとか。それが事業に行き詰まり倒産したのは仕方ないとして、客から預かった高級時計を勝手に売り飛ばしてトンズラしたというからとんでもない話です。

 預けた人にしてみたら、晴天の霹靂、驚天動地、阿鼻叫喚の出来事です。お気の毒としか言いようがありません。報道によると預けた時計のうち、分かってるだけで866本(計18億4千万円相当)が未返却になってるとか。仮に全部が不正に売却されてたら、犯人は十数億円を持ち逃げしたことになります。しかも早くから周到に準備したのち中東のドバイに出国したというから、計画性も高く極めて悪質な詐欺事件といえます。ICPOが国際指名手配したそうですから、今後は銭形警部に地の果てまで追われることになりました。

 逃亡先のドバイという国、大金を手にした犯罪者が世界各国から逃げ込むことで有名やそうです。ビザの取得が容易で、もともと自国民の10倍以上の外国人が住んでます。金持ちの外国人がお金を落としてくれれば国も潤うという理屈で、入国審査も居住の認可もユルユル、犯罪者も紛れ込みやすいという構図です。

RICHARD MILLE RM056.jpg 今回、犯人が18億円持って逃げたとすれば一日10万円使っても使い切るのに50年かかります。ドバイには高級ホテルや高級レストランが揃ってるし、潜伏しててもお金さえ出せば裕福な生活が送れるというわけです。現地警察も、麻薬や殺人犯など、自国民に被害が出そうな凶悪犯罪者を優先的に検挙するので、知能犯などは捜査対象としての優先順位が下がるという事情もあって、現地で普通に仕事に就く逃亡者もいるらしい。まさに悪者天国です。今、国会で糾弾されてる安倍派の裏金議員たちもこの先検察が動いて立件されることになったら、生き恥さらすよりも、丸儲けした不正蓄財を手にドバイに逃げてリッチな余生を送られることをお勧めします。

 今回の事件、高級時計という、わたしには全く縁がない世界のことが報じられていろいろと驚きました。ひとつ数百万円から数千万円もの値段が付き、中古品の市場も極めて大きい。ググれば億超えの、冗談としか思えないのんもごろごろ出てきます。腕時計ひとつですよ。愛好家が多ければそれなりの市場が形成されてお値段が上がることは理解できます。資本主義の原理です。soppy.jpg

 しかし、貸衣装のように貸時計を借りるというところで、わたしはついていけません。レンタルウォッチをさも自分の所持品のごとく身に着けて、それをひとから見られることを目的としてるわけですよね。それを必要とするシチュエーションがわたしには想定できません。1日借りていくらかかるのか知りませんが、それに見合う効果があるのでしょうか。

 また、そんな時計をいくつも所持している人が今回被害者になったわけですが、愛好家なのに大事な愛蔵品をレンタルして金儲けしようという気になるのかという点も不思議に思います。やはり多くのケースは時計が好きというより単なる投機の対象やったということでしょう。

 ちなみにわたし今愛用している、ちょっと前に書いた中華スマートウォッチ、まだ壊れてませんぜ。時刻は極めて正確やし、メールが来たら教えてくれます。実に便利、立派なもんです。トケマッチに委託してたら誰か借りてくれたやろか。

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katsuhiko

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奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

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