2023年11月アーカイブ

ヘタクソお断り

| コメント(0) | トラックバック(0)

 いいお天気が続きます。昨日、久しぶりに京都にでかけました。定期的に誘ってもらう高校時代の仲間の集いです。壮絶な混雑を覚悟して行ったのですが、そうでもなかった。その様子は次回また記すとして、今日はゴルフに関する裁判のお話。

 ゴルフは好きです。ヘタやけど好きなんで、誘われるといつもホイホイ連れてってもらいます。

 適度な運動になるし、ストレス解消にもってこいです。これでもう少し上手になればもっと楽しみも増えるのですが、如何せんズボラで練習はほとんどしないので上達するはずがないのです。でも、まあヘタなりに楽しんでます。

 わたしとゴルフはその程度の付き合いなので、どこかのゴルフクラブのメンバーさんになろうなんてことはこっから先も考えたことがありません。あと数年で現職もリタイヤなんで、ステイタスとしての会員権もいまさら必要ないのです。

 そんなゴルフクラブへの入会に関して最近、ある高裁の判決がありました。

 岐阜県のあるクラブで、ひとりの入会希望者が帰化した元韓国人であったことを理由に入会を拒否されたのは憲法14条が定める法の下の平等に反するとして損害賠償の訴えを起こした事案です。クラブの負け。

 このゴルフクラブは裁判で、外国籍(元外国籍含む)の入会を制限する理由について「生活様式などが日本人と異なり、設立当初の雰囲気が変わる」なんて言ったらしい。翻訳すると「外国人はとにかくうるさくて空気読めなくて、周囲に気を使わず迷惑かけることが多いから予めひっくるめて排除してるんです」ということのようです。これはもうね、ダメだわ。golf_jou_man.png

 ちょっと聞くとなるほど当然の判決と感じますが、調べてみるとゴルフクラブの入会に関する裁判例はいくつもあって、必ずしもゴルフ場側が負けてるわけでもありません。なんと今回の件も一審の地裁ではゴルフ場が勝ってて、入会拒否を認めてるのです。

 一審では「クラブは私的で閉鎖的、入会の可否は理事会に委ねられており、原告の被る不利益は社会的に許容出来る限界を超えるものでは無い」としました。

 これがゴルフクラブではなくてもっと公的でオープンな組織、たとえばいろんな学校への入学や、商業・ネットサービスの会員、エンタメやスポーツのファンクラブその他社会に存在するたくさんの「入会」において「外国人はダメ」なんて規約は認められません。もしそんなことがあったら大変な騒ぎになり、外国人を差別したそんな組織は炎上して社会的に葬り去られることでしょう。

 しかるに、なぜゴルフクラブの場合だけ「まあ、外国人お断りとするのも一理ある」と判断されうるのか。つまりは「閉鎖的」やからです。

 たとえば近所に阪神ファンだけの将棋クラブがあったとしても、入会できない巨人ファンが「憲法違反!」と訴えることはまあないでしょう。あったとしても「入れてやりなさい」と判決が出ることはありません。社会のごくいち部分やからです。その組織が社会に対してどれだけオープンで不特定多数を相手にしているかが判断基準になります。あくまで私的で限られた人だけをメンバーとした団体なれば、その会員資格に外からケチをつけるのは逆に憲法で保障された結社の自由に反するという理屈です。

 今回の高裁は、ゴルフクラブは私的な団体ではなく社会一般の規範が適用される公的な組織と判断したわけです。だから差別的な入会要件は認められないと。妥当な判断です。ゴルフクラブ入会資格には他にも「女性は不可」なんてのもあって、過去に訴訟になってクラブが負けてます。

 思うに、そもそも「外国人お断り」の規則そのものが今の時代ではダメなんです。不合理・不適正な差別です。これは閉鎖的であろうがオープンであろうが関係ありません。合理的な理由がある場合を除いて、一律に外国人を排斥したり性別を要件にしたりなんてことはやっちゃいけません。 今でも、名門と言われてるところを含め外国人の入会を認めないゴルフクラブがあるらしいけど、これらは今後是正されていくものと思われます。

 それより「ゴルフ場のステイタスと会員の技術水準を維持するため、ヘタクソは入会お断り」なんてことが起こるかも知れません。そうなったら私は未来永劫会員にはなれません。まあ、なりたくもないからどうでもいいけど。

愛知県さあ...

| コメント(0) | トラックバック(0)

 今日もいいお天気です。先週気になったニュースから。

 神田憲次という衆院議員が、9月に岸田改造内閣で財務副大臣に抜擢されてたんやけど、この男、経営する会社が固定資産税など多額の税金を滞納しており、また個人としても自動車税などを友人に建て替えてもらって踏み倒してたりと、信じられない行状を続けていることが、例によって文春砲で明らかになりました。

 さらに、食いついたら離さない文春砲、こいつに関して国会での虚偽答弁や政治資金収支報告書への虚偽記載など、二の矢三の矢を放ったところ、とうとう財務副大臣をクビになりました。今、ここ。

money_nouzei_man.png

 なんと、本業は税理士なんやそうです。にもかかわらずとにかく金にルーズな実態が次々に露見しました。こんな奴に税金の使い道を決める国会議員が務まるわけがありません。てか、副大臣なんてほんとに名前、看板だけで仕事の実態なんてまったくないということがいっそう明らかになりました。名刺の肩書を増やすだけの制度です。

 不祥事で議員がなんらかの職を更迭されると、野党が「総理の任命責任を問う」というところまでがセットになってます。繰り返される不毛なやり取りにいつもはうんざりするのですが、今回に関しては野党に共感します。岸田さん、なんだってまたこんなやつを副大臣にしたの。あんた、ほんとにバカなの?

 このあとは、野党、マスコミからの本人に対する議員辞職請求が来るわけですが、これはなかなかハードルが高い。自分が「辞めます」と言わない限り強制的にクビになる可能性はほぼありません。不祥事をしでかしても開き直って議員に居座ることは、どんなに罵詈雑言を浴びて生き恥を晒そうが、その屈辱を凌駕して余りあるメリットがあるのです。そもそも議員にでもなってやろうかと出てくる程度の野心と欲望を持ち合わせた連中なので、そんくらいはもとより覚悟の上です。議員はやめないでしょう。

 税金の滞納、嵩じれば脱税です。これは重罪です。

 例えば、危険運転で重大な事故を起こした加害者に対して「ひどいやつ」と指弾する我々にしても、クルマを運転するとき幹線道路ではほぼ法定速度を超過してるし、一旦停止をうっかりすることもたまにはあります。キリストが「罪を犯したことのない者だけが石を投げなさい」と言ったら誰もいなくなったように、「免許取得してから今まで全く交通違反したことない人だけ怒ってもいい」と言われたら、みんな黙らざるを得ません。aichi.png

 しかし、脱税は違います。わたしは生まれて以来今までに、給与以外の所得を得たことがありません。従って法律で決められた税金は1円たりとも滞納したことは無いと胸を張って言えます。脱税する悪人に対しては思いっきり罵倒する権利と資格を有しているのです。この神田とかいう代議士、これまで得た歳費をすべて返還した上で議員辞職せよ。地獄の業火で焼き尽くされてしまえと言いたい。

 愛知7区といえば、かのガソリーヌ山尾志桜里を国会に送った恥さらし選挙区ですが、このおっさんも愛知5区選出といいますから、愛知県はなんともキャラの立った代議士を輩出してくれます。そういえば、ドロドロの不倫騒動と公費の不正使用その他幾多の不祥事を積み重ね、結局国会から放逐されたガソリーヌ今どうしてるんかななんて、不良議員が現れるたびに懐かしく思いだす、今日この頃です。

修行苦節三八年

| コメント(0) | トラックバック(0)

 やってくれました。阪神タイガース38年ぶりの日本一達成です。おめでとー!

 今朝からコロナワクチンの接種に行ってきました。6回目。明日にかけて発熱で寝込むことが予想されますので、元気なうちにと土曜のこんな時間にブログを更新します。

 さて、さて、嬉しくてしかたがない。優勝翌日は普段買うことなんてないスポーツ新聞5紙セットを買い込み、伝手を頼って号外も確保し、先週は紅白饅頭を大量に調達し感謝を込めて職場で配ってまわりましたよ。来年も阪神タイガースをよろしくお願いしますって。

 20231108_064554086_iOS.jpg今回の日本シリーズ、第6戦でオリックスが誇る日本球界№1投手の山本由伸に牛耳られたときは、「あ、終わった」と思いました。これで最終第7戦で本拠地の利を活かしたオリックスがさくっと勝つ、というのが現実的なシナリオやなと。弱気と言うなかれ。真正タイガースファンの多くは心の底でそう思っていたはずなのです。

 なんせ38年はあまりにも長い。前回の日本一達成を知らない若いファンにとっては38年が100年でもなんら関係ないでしょうけど、われわれOLDファンは前回をこの目で見てるのです。そのときの大阪の雰囲気を実際にこの身に感じ、脳裏に染みついているのです。それからずっと長い間待たされてきたのです。長い。あまりにも長かった。その後2回のリーグ優勝を果たし、2位からCSを勝ち上がっての日本シリーズ出場なんてのもありました。しかし、シリーズでは3回ともパリーグの覇者の前に敗れ去ったのでありました。

 そして、今ここにその宿願が結実いたしました。本当に嬉しい。

 短期決戦の恐ろしさを如実に感じたシリーズでした。岡田監督はインタビューで「最後はうちのいい流れになった」と話ましたが、そのとおりやと思います。タイガースとバファローズ、実力伯仲でどっちが勝ってもおかしくなかった。最終戦は、たまたま序盤にノイジー選手に値千金のスリーランが飛び出したことで、タイガースが流れを掴んだのです。20231110_095440586_iOS.jpg

 長いシーズン中には楽勝のゲームもあるし、逆にまったく打てないボロ負けの展開もあります。プロの試合で「今日は間違いなくこっちが勝つ」なんてことはあり得ません。やってみないと分からない。それがたまたまシリーズの最終戦、雌雄を決する試合がタイガース楽勝の順番やったと。そういう見方もできるのです。

 その差配を行う存在をして人類は「野球の神様」と呼びます。死力を尽くして戦う選手たちに甲乙つけることはできません。ヤボです。最後は神の審判に従うしかないのです。

 タイガース、今回神が味方になりました。これは岡田監督とタイガースナインはもとより、全国6千万人のタイガースファンが日々精進し人事を尽くしてきた結果のご褒美と言えるでしょう。38年の修行に堪えてきたとも言えます。

 ちょっと前に書いたとおり、前回日本一となった1985年は私が社会人デビューした年で、ハレー彗星が地球に還ってきた年でした。ハレー君は76年周期で太陽に接近します。ということは、彼は今年ちょうど折り返し点を過ぎたところで、これからはどんどん地球に向かって近づいてくることになります。

 巷では「タイガースの時代がきた」「連覇の可能性高し」なんて声が聞こえてます。ぜひ、そうあって欲しい。「ハレーの法則で、次の日本一はまた38年後な。」なんてことにならないように切に希いながら、しばらくは快挙の余韻に浸りたいと思います。

ゼロ戦とポリープ

| コメント(0) | トラックバック(0)

 日本シリーズ、盛り上がってまいりました。

 2戦目から連敗したときは「やっぱり...」と思い、王手をかけて乗り込んだ第6戦でコロッと負けて、最終戦にもつれこみました。泣いても笑ってもいよいよ今日すべては決します。もう今日一日は何も手につきません。しっかりと応援せねばと思いつつ、気が気じゃない3連休最後の日曜日の朝です。

20231104_234226897_iOS.jpg さて、今日の話は健康について。この歳になってくると、運動能力の衰えは当然のこと、内臓など自覚できないところでもあちこちにガタが来てて、職場の健康診断では「要観察」の項目がちらほらとあります。これが長年あまり変化がなく、いわゆる悪く安定している状態です。

 中でも、成人病の典型であるところの高脂質血症とコレステロールはかれこれ十数年も正常範囲からはみ出てて、最近ではかかりつけの女医さんにも厳しく指摘されてきました。

 ところが、先日の定期的にやってる血液検査の結果を聞きに行ったところ、なんと中性脂肪が正常範囲に収まっているではありませんか。

 「おいこら、いったいどしたんや、ええ?」と先生に聞かれても、特別に運動を始めたわけでもなく、これといって思いあたる節はありません。しいて言えばビールを飲まない日が増えてきたことと、昼食のお弁当のごはんを麦入りに変えて量も少し減らしたことでしょうか。しかしそれも昨日今日始めたわけではないんやけどなあ。ずっとコレステロールを下げる薬を飲んでるので、やっとその成果が表れてきたということでしょうか。ただ、数字がどう変わろうと自覚症状は全くありません。zerosen.jpg

 一方、職場の健康診断で、これまでまったく異常がなかった胃の検診でポリープが見つかりました。生まれて初めてでこれにはちょっとビビってしまい、早速近所の大きな病院で胃カメラを飲んできました。思い起こせば胃カメラもかれこれ10数年ぶりのことです。前回は初めての経験で、鼻から入っていくカメラに少し咽るような気持ち悪いような感触を覚えてて、いややなあと思いつつ検査に臨んだわけです。ところが、挿管の直前に鎮静剤を注射してもらったところ、そのままコテっと意識が無くなり、気がついたときには事はすっかり終わってて、痛いもかゆいもまったく感じませんでした。そうか、今では胃カメラの検査もこんなに楽になっているのか。ぐっすり眠ったあとのような気持ちい目覚めでした。そして、結果はまったく良性のポリープで、切り取っての生検すらやってないとのこと。

 ま、安心っちゃ安心したわけですが、去年まで無かったのにいきなりできたのは事実なのでなんかイヤな気はします。来年からもバリウム飲むたびに「ポリープ見っけ」て書かれるわけで、そのたびにカメラ飲むんかいなって、ちょっとブルーではあります。

 胃カメラを世界で初めて作ったのは、ジブリの「風立ちぬ」の主人公の堀越二郎さんといっしょにゼロ戦を作った深海正治とゆう人で、戦後オリンパスに就職して開発したんですと。おりしも先週視たNHKの「映像の世紀」でやってました。戦場で敵機をやっつけてた技術が、今では胃の中でポリープを相手にしてるわけです。

 人体の神秘と医療技術の進歩、ほんとにすご。

WELCOME

CALENDAR

PROFILE

IMG_0227_2.jpgのサムネール画像のサムネール画像

katsuhiko

男 

血はO型

奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

生まれてから約半世紀たちました。

お休みの日は、野山を歩くことがあります。

雨の日と夜中はクラシック音楽聴いてます。

カラオケはアニソンから軍歌まで1000曲以上歌えます

月別 アーカイブ