2020年9月アーカイブ

コロナ禍の釣果

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 秋になりました。20200922_211925796_iOS.jpg

 自宅マンションの植え込みに毎年顔を出す黄色い鍾馗水仙、今年は少し遅れたようです。聞けば故郷の下市でもヒガンバナが少し遅れているらしい。なるほど同じ種類なんやなと思います。しかし去年までは1本やったのに今年はなんと3本に増えてます。種の保存と繁栄の実態を見た思いがします。

 さて、先週の連休、久しぶりに釣りに連れてってもらいました。同じ職場のベテラン釣り師と、同じく同僚のごく親しい友人と3人で、淡路島某所の釣りスポットにまだ夜も明けやらぬうちから向かいましたよ。

 私は釣りはまったくの素人、初心者で、いつもこの日帯同したベテランのお師匠さんに教えを請いながらの修行中なのです。コロナ禍の厳戒の中、マスクと日焼け止めの完全武装です。

 紀州釣りという、ヌカ団子の撒餌でエサを包み込み投げこんで釣る手法です。団子を作っては杓(しゃく)に乗せて遠くに向けて「ていっっ!」と投げ込み、エサを盗られて針だけになって、という作業を延々と繰り返していきます。思うように20200920_040725169.jpgアタリが来ない。師匠ともうひとりは実に手慣れたもんで、この日もチヌ(クロダイ)やグレ(メジナ)など大物を次々と釣りあげていきます。やっていることは同じなのに、ウキ下の調整や合わせのタイミングなどやはりベテランと初心者では差が生じるのです。

 夜明けから日没までたっぷり12時間近く釣り続けて、時折師匠の指導を受けながら、小さなサバやベラ、食べられないフグなどがやたらかかる中、なんとか良型のアイゴを1尾上げました(写真)。この日唯一の収穫です。ウレシイ。

 お天気は曇りで現地に着くまでにパラパラと小雨もありましたが、結果的に一日中曇りときどき晴れの絶好のコンディションで、実に楽しめました。20200920_230838586_iOS.jpg

 大きなチヌをはじめとする師匠が釣り上げた多くの釣果をいただき、もうひとりと山分けし持ち帰りました。何という弟子思いの師匠でありましょう。いただいたチヌは〆て血抜きし、ウロコ・内蔵をとるところまでの作業を師匠が現地でやってくれてます。あとは奥さんがサクにさばいて冷蔵庫で寝かし、ウマミが出た3日目にお刺身でいただくという段取りです。同行の二人に感謝しつつ、美味しくいただきました。

 釣れるようになると実に面白い。ただ座っているだけに見えますが、団子を適当な大きさ硬さに握ってエサに巻き付けるのは、延々繰り返すとなかなかしんどい作業です。じょじょに握力が失せていきます。座って団子を遠くに投げる動作も然り。座り続ける姿勢とともに丸一日やってると普段使わない筋肉を使うことで、次の日は全身に痛みと疲労が残ります。それはゴルフの比ではありません。歳とって体力も落ちてるんで、連休で次の日休める日でないとちょっとしんどい。続けてやってると徐々に慣れてくるのでしょうか。

 また行きたいなあ。

ハコスカ的カセットデッキ

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 暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったもので、朝夕少しずつ涼しくなってきました。

 今年の夏は歴史に残る暑さを経験しただけに、急激な気候の移ろいにあってはいつも以上に体調の管理に気をつけねばなどとつらつら考える、4連休のスタートです。明日は久々の釣行なんで、土曜日のこんな時間にブログを更新しています。

 コロナ以降、家で過ごす休日が増えてます。飲み会もめっきり減りました。てかまったくありません。今日も朝からクルマ洗って部屋の掃除して、午前中に用事らしい用事は済んでしまってあとは一日中本を読んでブログ書いてとまったりと過ごします。さっきから何気なくY!オークション眺めてて、ふととある出品が目につきました。

dragon.jpg Nakamichiの「DRAGON」というカセットデッキです。

 ナカミチはアナログオーディオ時代のカセットデッキ専門メーカーで、われわれ一般人にはちょっと手が出ない高級機を作っていました。中でもドラゴンは知る人ぞ知るマニア垂涎の逸品でした。前面の操作スイッチの配置がドラゴンのウロコを彷彿させるところから名前がつけられたそうです。ニックネームではありません。型式が"DRAGON"です。

 ものつくりニッポンが全盛だった頃には、白モノ家電に代表される超一般向け大量生産製品が高度成長を支える一方で、Nakamichiのように「素人お断り。ついてこれるマニア客のみ相手にする」こだわりの強いメーカーがたくさんあったように思います。

 Nakamichiのこだわりを示す製品としてDRAGONの後継機として作られたRE-505Eという、これも伝説となった製品があります。最近の若者はもうカセットテープの存在すら馴染みが無くなってて、ましてや「オートリバース」なんて聞いたこともないでしょう。テープの片面が終わると再生ヘッドが回転するとともにリールの軸が逆に回転して、テープを裏返すことなくA面B面を続けて再生する機能のことです。録音も同様。しかしRE-505Eのオートリバースはなんと、A面終わるとカセットが前に飛び出し半回転して元に引っ込み、B面の再生が始まります。ひとが手で行うそのままの動きを機械にやらせることでヘッドを固定し、メカニカルな動きの負担で音質の劣化が生じるのを防いでいるのです。何という発想。専門メーカーなればこそできたこだわりの極致といえるでしょう。Nakamichi_RX_505.jpg

 大学生時代、SONYのお手頃なコンポやウォークマンでオーディオを楽しんでいたわたしも、秋葉原の店頭でこのデモ機を見たとき、その迫力ある威容と度肝を抜く動きに圧倒されたもんです。

 こだわり系の企業にありがちなようにNakamichiもバブル崩壊で姿を消したと聞いています。しかし、発売から40年以上を経てもDRAGONの人気は衰えず、このオークションの品はジャンク、つまり劣化して満足に動かないにも関わらず、現時点で33,000円の入札があります。

 クルマで言えばハコスカやTOYOTA2000GTのようにビンテージ価値が生じているのです。かつて思い出のラジカセを何万円もかけて入手し復活させたわたしには、この入札者の気持ちがよく分かります。

 しかし、買おうとは思いません。手を出してしまうと、そのあと絶対に修理します。今度は何十万円の投資が必要かも知れません。ここは理性に頑張ってもらって欲求を抑えるところです。

※ 追記 
 上記オークションの壊れて動かないDRAGON、結局税込177,100円で落札されました。

B-CASカード

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 「勝ったよ~!」

 先ほど終わったテニスの全米オープン、大坂なおみ選手が見事に2度目の優勝を果たしました。テニス大好きのうちの奥さんは夜中に起きて観るつもりが、起きた時にはすでに第3セットやってたらしく、まあそれでも優勝の瞬間はリアルに視ていたわけです。何も知らずに先ほどのこのこと起きてきた私に教えてくれたのです。

 実にめでたい。コロナ禍でワクワクするスポーツイベントが減って、プロ野球もジャイアンツが自民党の総裁選挙みたいに独走するなど盛り上がりに欠ける中、久々に嬉しいニュースです。

 さて、先月のエントリーで新しいテレビ買ったこと書きましたが、その周辺で先週起こったこと書きます。

 さっこんのビデオデッキは機能、性能ともに進歩し、テレビ視聴に関するたいがいの欲求は満たしてくれます。ホームビデオが世に出始めた1970年代半ば、テレビ番組を保存しておいてあとで見ることができるなんて、それだけで夢のように画期的なことでした。小学生のとき学校で、録画したテレビ番組(いうまでもなくNHK教育放送)を授業で再生した先生が「すごいやろ」と自慢してたのを覚えています。オープンリールのビデオデッキでした。

 その後、ホームビデオも大量生産が進みどんどん一般家庭に普及しはじめ、例のVHS陣営 vs β(ベータ)陣営のビデオ戦争でVHSが天下をとってその後の繁栄に至りました。家電量販店では、VHFの巨大なビデオカセットテープが山のように積み上げられてた時代です。そして今世紀に入って、保存媒体がDVDやBlu-Ray、HDDなどのデジタル電子メディアへと移行して現在に至ってます。

 かつては複数の番組を同時に録画するには、ビデオデッキを複数台用意する必要がありました。しかし今では同時録画どころか、デッキが勝手に放送をベタ録りし、事前に予約する手間すらなくなりました。一台で用が足せるのでテレビ周りが実にすっきりしました。また、あまりに簡単に録画されるので、とにかく見てない録画が増える増える。溜まった番組を見ていく時間の確保が最大の課題となってきましたが、これはビデオデッキの機能にその解決を求めるわけにはいきません。

20200912_021414440_iOS.jpg さて、そんな中で先週、リビングのテレビに1台だけ繋いでる多機能のHDDデッキに異変が起きました。とつじょ「B-CASカードを確認せよ」というメッセージが出たのです。

 「何、それ?」「そいや、なんか赤いカード挿してるよね。あれのことちゃう?」

 そう、「あれ」のことでした。デジタル放送が始まって以来、受信機(テレビ、ビデオ)には必ずあのICチップの赤い(青いのもあるそうですが、見たことありません)カードがついてて本体に装着しないとデジタル放送が映らないのです。今、うちにあるテレビやビデオデッキにも全部刺さってます。アナログでWOWOWを視てた頃は専用のデコーダーを接続してスクランブルを解除してましたが、今ではそんなもの必要なくて、このカードで有料放送の加入状況を判別して視聴の可否を制御してるんやそうです。テレビ周りがすっきりしてきたのも、こういう技術の進歩とインフラの整備によるところも大きいのです。

 日本人は、物質面でも、得られる情報面でも実に豊かになったもんです。部屋の照明を点けることを今でも「電気をつける」なんて言いますが、これは戦前戦後の頃、家庭の電化製品といえば電灯しかなかった名残が日本語に残ってるのです。それが今やわれわれの身の回りはデジタル信号にあふれてて、まさにビッグデータの大海に溺れているがごとしです。これまでの単なる情報処理技術者が進化した「データサイエンティスト」という新しいお仕事の概念も登場しました。

 話、逸れました。B-CASのことです。こんな単純なカードが壊れるもんなのかなと思いつつ、ネットで調べると確かに壊れた場合の対処が出てて、まあよくあることらしい。

 壊れたのがカードか機械のどっちかということを判定する方法が説明されてて(ようは別のカード挿して動くかどうか調べてねという至極単純なこと)、そのとおりやったところ、やっぱりこれはカードが突然ダメになったということが判明しました。B-CAS社のサービスに電話したところ「交換します」。郵便で送ってくれるらしい。ただしデッキ本体の方の保証期間が切れてるので有償とのこと。まあ別にいいけど。

哀れなり朝日新聞

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 コロナ禍で繁華街に出歩くことがすっかり減ってしまっこの頃ですが、今日、久々に所用あって梅田都心を歩いてきました。

 暑い。

 真夏日といっても35°C程度ではもうニュースにもならない昨今、今日も残暑はますます厳しくしたたたる汗を拭き拭き巡る街角は、コロナ前と比べてやはり人が少ない。去年の今頃週末ともなればキタ界隈はインバウンドの外国人で溢れかえっており、これはオリンピック始まったらものすごいことになるやろなあと思ってたもんです。第2波もそろそろ終息ちゃうのん?という声も聞こえてきましたが、ここは気を緩めずしっかりと対応していきたいところです。と言いつつ、コロナと台風におびえながら明日はまた出かける予定があり、今時分にブログを更新している次第です。typhoon10.jpg

 猛暑冷めやらぬ中接近している台風10号は、気象庁によると「特別警報級」「100年に1度の雨量」とまたぞろ形容詞がハリウッド映画のロードショウじみてますが、それほど事前の警戒が必要ということでしょう。警戒はしすぎて失敗することはありません。空振り大いに結構。ここは気象庁と国土交通省の意気込みを買って、国民ひとりひとりしっかり対応するべきでしょう。

 さて、新聞の政治面では過去何年にも渡ってポスト安倍が大きな課題とされてましたが、いざそのときになってみると簡単に決まるもんで、もう日本中、事実上次期総理大臣に決まった菅さんの話題で溢れてす。なんか自民党の総裁選いちおうやるみたいですが、大勢はすでに決してます。

 安倍さんの政策を引き継ぐことを明言されました想定のとおりですが、朝日新聞はどうにもこれが気に入らないみたいです。もともと反政府系メディアの筆頭としてことあるごとに政策批判を繰り返してきたんやから、安倍退陣となったことで勝利宣言でもすればいいのに「総括なき交代はダメ」などと称していまだに悪口の特集やってます。この期に及んでまだ「モリ・カケ」がどうのとヒステリックに見出しを打つ姿には呆れるとともにそこはかとない哀れみを感じます

20200905_080051955_iOS.jpg 安倍さん在任中にさんざん罵詈雑言を浴びせてもほとんど相手にされないばかりか、慰安婦問題ねつ造という、日本の報道史上最大の汚点を残しその後処理においても致命的なエラーを重ねたことで国民から愛想をつかされ、結果として経営が危ぶまれるほどに発行部数を減らしているのが、昨今の朝日の姿です。

 これまでも繰り返し書いてきましたが、朝日新聞は慰安婦報道についてその虚偽を認め記事を取り消しましたが、謝罪はいっさいしていません。のみならず、虚偽報道によって戦後最悪と言われる日韓関係の悪化を導き、国際社会において日本国と日本人の名誉と尊厳をとことん貶めた償いをどのように果たすのかについて、いまだになんの答えも示していません。

 総括が必要なのは去っていく安倍首相ではなく、朝日新聞です。7年8カ月の日本史上最長の政権を担った第2次安倍政権の終焉に際して、朝日自らが行った世論調査で国民の71%が「安倍政権を評価する」と答えた事実をふまえ、とことん政権に盾突きその理念の実践を妨害してきた自らの所業を総括することが朝日新聞には求められているのです。

 昨日の夕刊では、過去自民党総裁には女性がいないことを1面トップで報じています。安倍さんの悪口が時季はずれとなったら今度はジェンダーギャップを引っ張ってきて、多少ともリベラル味を出そうというわけですか。なんというか、もうね、朝日新聞、もうちょっと頑張ってよ。ほんとに。

WELCOME

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katsuhiko

男 

血はO型

奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

生まれてから約半世紀たちました。

お休みの日は、野山を歩くことがあります。

雨の日と夜中はクラシック音楽聴いてます。

カラオケはアニソンから軍歌まで1000曲以上歌えます

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