2021年5月アーカイブ

天罰覿面

| コメント(0) | トラックバック(0)

 やはりというか、大阪はじめ9都道府県の緊急事態宣言が延長されました。来週末土日連チャンでクラシックのコンサートのチケットを買ってたのに両方ともあえなく中止となりました。ひとつはロッシーニのオペラ「泥棒かささぎ」、もひとつは辻井伸行(ピアノ)と三浦文彰(ヴァイオリン)のコラボです。オペラの方はあんまし売れてなかったみたいですが、後者は今をときめく人気アーティストのお得なジョイントで、演目もベートーヴェンの「皇帝」とヴァイオリン協奏曲というポピュラーなナンバーということで、早々にSOLD OUTでした。楽しみにしてたのに残念の極みです。tsujii.jpg

 イベント開催の目安として上限が5,000人かつ最大収容人員の50%のどっちか小さい方ということなんで、劇場でのコンサートは結局キャパ半分以下でやんなさいということになります。

 前回、宣言が解除になったときには、いずみホールの辻井伸行のピアノコンサートに出かけたのですが、こんときは初めからキャパの半分、つまり1席おきに販売してたので予定どおり開催されました。

 ところが、来週末のんはいずれもフェスティバルホールで、全席を売りに出してたもんやからあえなく中止と。一方、同じくフェスで来週上演予定の沢田研二のリサイタルは最初から半分で売ってたので、こちらは予定通り実施するみたいです。行きませんけど。

 クラシックの方も最初から半分の席で売っとけば予定どおりできてたことになります。とくにオペラの方なんていまだに半分近くの席が売れ残ってるんやから、はじめから半分で売っても売り上げはそんなに変わらんかったことになります。

 kasasagi.jpgそもそもクラシックのコンサートでも普通オペラは人気があってよく入るもんなのですが、今回あまり売れてなかったのには訳がありまして、通常のオペラの上演ではなく「演奏会形式」というやつやったのです。オペラといえばつまりは「歌劇」で、まあミュージカルみたいなもんですが、この形式は、歌手が演技をせずに合唱団とともにただ劇中の歌だけを歌ってストーリーを進めるというものです。「オラトリオ」に近い。お芝居がないので観劇としての楽しみはなく、単に劇中の音楽の演奏を聴くだけで、通常のオペラと比べるとまあやっぱり魅力は相当落ちますわな。売れ残るはずです。

 オペラの興行は、演出のための舞台装置や出演者全員の衣装など莫大な費用がかかります。海外から有名な歌劇団の一行を連れてきたりすると出演料、旅費その他の経費たるや天文学的レベルとなります。従ってチケットも、目ン玉が飛び出るような高額になります。その点、この「演奏会形式」やと経費がグッと抑えられ、観客にもお手頃な価格でご奉仕できるというわけです。

 チケットが安いもんやから、興行を打った主催者は売り上げを上げるべく半分なんていわずに売れるだけ売った。ところが、コロナで中止。こんなことなら、欲をかかず初めから半分に制限して売っとけば結果的にフルで売ったのと変わらない入場料稼いで予定通り実施できたのに、と天を仰いでもあとの祭り。未曾有のコロナ禍にあってお上の動向予測を誤り、ビジネスに失敗した形です。

 主催の朝日新聞さん、お気の毒です。東京オリンピックのオフィシャルパートナーに名を連ねながら、社説でもって中止を主張するなどという無責任な振る舞いをするから今回、このような天罰が下ったと、あえて申し上げておきましょう。

カウチポテト

| コメント(0) | トラックバック(0)

 ちょっと前のお話になりますが、G.W.はどこにも行けず家で過ごしていたわけです。溜まったTVの録画を視たり本を読んだり掃除したりと、普段あまりできないことに時間を使えて、まあそれはそれでよかった。

 中でも、溜めてあった映画の録画を一気に観てしまったことは、まったりとした、充実した時間でした。

 連休中に観た映画いちらん
 「フォレスト・ガンプ」「ジョー・ブラックをよろしく」

 「ショーシャンクの空に」「レオン」「ブラック・スワン」
 「ニュー・シネマ・パラダイス」「グリーンマイル」
 「オーシャンズ8」「ライフ・イズ・ビューティフル」
 「ペンタゴン・ペーパーズ」「宇宙戦争」「ゲド戦記」

 それぞれ「今頃かいっっっ」という声が聞こえてきそうですが、そのとおり、これらの名作を今に至るまで観てませんでした。はからずもトム・ハンクス主演の映画が多くなりましたが、特に意識したわけではありません。これらはうちの奥さんがWOWOWやBSプレミアムの放映を視たあと「良かったから消さずに置いといたげる」ということで残ってたものどもなのです。eigakan.png

 確かに、それぞれが感動の大作で、大ヒットとなったのも納得のラインナップでした。

 コロナ以来、シネコンに出かけてロードショー上映を観ることがとんとなくなりました。最後に観たのが「ボヘミアン・ラプソディ」ですから、なんともう2年以上行ってないことになります。従ってそれ以降の作品は「鬼滅」にしても「シン・エヴァ」にしても、テレビ放映を待つことになってます。

 映画は面白い。かつて「娯楽の王者」と称えられたのは伊達ではありません。観ているあいだは現実逃避して登場人物に感情移入し、スリルとサスペンスを共有します。結末の大団円に向けて否が応でも盛り上がっていきます。最後がハッピーエンドにせよカタストロフにせよ、観終わったあとはしばし感動に包まれるのです。この効能はどんな映画であっても基本的に変わりません。ぶっちゃけ、わたしは映画の良し悪しなんてあんまし分からずヒットした作品しか観ないので、見たあとはたいがい「良かったなあ」と思えるのです。

eiga_set.png ところがネット上にはおびただしい数の映画評論家がいて、いろんな映画に対して実に様々な批評が展開されています。なかには大ヒット作に対しても「駄作である」などとけちょんけちょんに貶す内容も見かけます。登場人物の心情からしてセリフが違うだの、この描写はヘタだの、演出がいまいちだの、些細なつじつまがおかしいだの。

 もうね、どうせ作り物なんやから、マンガと同じで細かいことはどうでもいいのです。さらに、専門的な評価はそれこそセンモンカ様たちに任せておけばよくて、われわれ一般の観衆は刹那的に素直に楽しめばそれでよいのであります。

 究極のミーハーを自認するわたくしとしては、これからも専門家に高く評価された退屈な作品よりも、観客動員が多くてハチャメチャに楽しめる映画をたくさん鑑賞することで人生に潤いを添えていくことといたしましょう。

聴力とは

| コメント(0) | トラックバック(0)

 昨日、九州北部、中国、四国が早くも梅雨入りしたそうです。大阪も雨模様の日曜日の朝、緊急事態宣言継続中ということもあり、今日も一日自宅でまったりと過ごします。

 さて、先だってWALKMANを新調したことを書きました。

 日々快調に作動しており、ミュージックライフを楽しんでます。そんな中で思うに、これほどDIGITAL技術が進歩した現代にあっていい音を聴くためには、機械よりもむしろインターフェイスに重きを置くべきということです。すなわちWALKMANのような携帯オーディオの場合は「イヤホン」です。20210512_022110022_iOS.jpg

 そもそも屋外、特に通勤電車という雑音の洪水の中で聴くわけですから、室内やコンサートホールの音質を求めるわけではありません。いかに雑音を遮断し聞きたい音だけを鼓膜に届けてくれるかが重要な課題となり、ノイズリダクションという技術がこれに応えてくれます。しかし、わたしの場合、もっと大事なことがあります。

 ずっと以前から気になっていたのですが、微妙にボーカルが中央に決まらない。すなわち左右で音量に差がついているのです。音源に問題がない限り、再生の過程でバランスが狂うことはまずありません。従って、イヤホンから音が出た後、鼓膜に到達する間に問題が生じていることになります。つまりは、イヤーパッドの不具合です。

 インナー型のイヤフォンはそのフィット具合が音の伝わり方に大きく影響します。イヤパッドはもちろん左右おんなじ形なので、どうやら私の耳たぶから外耳道入口の形が左右で微妙に違うことが原因のようです。これが積年の悩みで、実にいろいろな種類のパッドを試してきましたが、なかなか満足のいく結果が得られなかったところ、このたびめでたく解決に至りました。

 20210515_102406172_iOS.jpgこれまで使ってきた多くのシリコン製のイヤパッドは、装着するとどうしても耳管との間にごくわずかな隙間ができてしまい、結果左右の環境が違って音量にも差が生じます。ところが、最近「低反発ウレタン」という素材の製品を試したところ、これが実によろしい。一見、劣化して固くなったスポンジのような外見と手触りですが、装着すると耳道の入口をほぼ完全に埋めてしまい、結果左右まったく同じ条件となります。このパッドに変えてから左右の音のギャップがほぼ無くなりました。

 耳の形が左右違うことでイヤホンの音量で悩むなんてことは、普通の人にはあまり縁のないお話でしょう。しかし、わたしにとっては切実な悩みでありました。

 考えてみると、視力に左右差があるのと同様に、厳密にいえば聴力も左右に差はあるんやないでしょか。毎年の健康診断で聴力検査がありますが、測定結果は視力のように細かく数値化されることがありません。ピーッていう電子音が聞こえるか、聞こえないかで、聞こえたら「異常なし」です。これがもっと精緻に「聴力左1.2 1.5」なんて測定できて、それを例えばオーディオ機器もそれに合わせて左右のバランスを調節できるような機能があれば、なんて思ったりもします。

The 10th Anniversary !

| コメント(0) | トラックバック(0)

 このブログを開始してから、今週でちょうど10年となりました。

 日記のつもりで始めて、また文章のおけいこのつもりでつらつらと駄文を綴るようになり、誰にお見せするというわけでもなく、しいて言うならば自分自身に向けて語るようにまったりと続けてきました。毎週末ほぼかかさず、こころにうつりゆくよしなしごとをそこはかとなくかきつくり、気がつけばなんと10年が経ちました。早い早い。ずぼらで飽き性のわたしにして10年ですよ、10年! まさに、あやしうこそものぐるほしけれ。P4300396.jpg

 始めた当時、ブログという簡易ホームページが有名人のみならずブームとなってしばらく経った頃でした。広告が表示されるのがいやで既存大手のブログサービスを利用せずに、自分でドメインをとり、貸しサーバーにCMSプログラムを置きました。しかし、凝った体裁のために必要なHTMLやperlなどの言語に関してはいささか素人なもんで、基本的な構成や装飾はずっと変えることなく今に至っています。一度CMSソフトをバージョンアップしようとして失敗し、復旧に難儀したことがありました。今思えばブログ存続の最大の危機でした。

 ぼんやりと考えていることを文字、文章にすることで思考が深まっていきます。そうか、自分はこういうことを考えていたのか、そうそう、言いたいことはこういうことやったんやと考えがはっきりとします。なんだか本末転倒で妙な話ですが、確かにそういう効果はあります。きっとボケ防止には役立っていることでしょう。

 あらためて10年間のエントリーを見直してみると、最初の月にはデジタル一眼レフカメラを買ったことを書いてます。そうか、このカメラも買って10年経つわけか。

IMG_0095.jpg 特化したテーマなどなく、いろんなことを書いてきました。温泉旅行やハイキングその他お出かけの記録として、コンサートの感想、体調のこと、持ち物のこと、友人のこと、読んだ本の感想、昔の思い出、政治のこと、社会情勢、事件のこと、スポーツのこと、食べた物のこと、そしてほんの少し仕事のこと...。まああらためて何とも雑多な内容であることよ。興味は広く浅く、典型的ミーハーの面目躍如といったところです。

 子供の頃学校で使ってたノートを開くと、今の自分に少しは成長・進歩を感じるもんですが、ブログを読み返すと、この10年まるで成長していないことにいささかがっかりします。しかしまあ、それでよいのではとも思います。心象回廊は、自身の記録としてそのときどきの心の在りようを形にしてきたという点において大事な財産となりました。これからもこの調子でまったりと続けていくことといたしましょう。

 たまにブログを覗いてくださってる皆さん、どうもありがとうございます。よろしければ引き続きボケ防止にお付き合いいただければ幸いです。

陰謀のアポロ計画

| コメント(0) | トラックバック(0)

 昨年に続いて、人が移動しないゴールデンウイークが始まりました。大阪では感染者数が連日最多を更新しています。事態は昨年のG.W.よりも明らかに悪化しています。かすかな希望はワクチンが普及し始めたことでしょうか。それにしたって当初予定よりも供給が遅れてるみたいです。さあ、オリンピック果たしてどうなることか。

 さて先週、NASAの宇宙飛行士、マイケル・コリンズ氏の訃報が伝わりました。1969年、アポロ11号で人類初の月面着陸の偉業を成し遂げた3飛行士のうちのひとりです。

 当時小学校の低学年やったわたしも、かすかにテレビのニュースで視た記憶があります。アームストロング、オルドリン、コリンズの3人の名前は日本の小学生でもみな覚えてたように思います。

 アームストロングといえば、これも昭和の時代一世を風靡した「巨人の星」で星飛雄馬の大リーグボールを打ち砕いたアームストロング・オズマがまず思い浮かびます。このオズマの幼少期の場面で母親がオズマに「ねえ、オズマ」と話しかけるのを視て「いや、それはおかしいやろ」と突っ込んだ思い出があります。

tsukinoishi.jpg

 話逸れました。wikiによるとコリンズ氏は、月面には降りずに上空の宇宙船で待機し、月面活動を行った二人を回収して無事に帰還したという、いわば裏方のお役目やったとか。まあ、そういう人も要るんでしょうけど、なんだか気の毒な気もします。日本ならば「せっかくやから」と交代してあげてみんなで月面に、となるところでしょうな。

 今思うと、NASAはいったい月に何しに行ったのかということを思います。当時のアメリカは宇宙開発の分野でもソ連との競争に腐心しており、とくに人類初の有人宇宙飛行でソ連に先をこされた敗北を払拭すべく、そのわずか8年後という突貫作業で月面着陸を成し遂げた。しかし、月には宇宙人の基地も無かったしウサギもいませんでした。つまりアメリカは「人類初」の称号を得るためだけに月に行ったわけで、実質的な成果はなんら無かったわけです。以降ひとりとして月面には降りたっていないことが、実は行く必要なんか無かったことを表しています。

 しいて言えば月の石を持ち帰ったことで、翌年の大阪万博において展示の目玉を作ったという点は日本人にとっては成果といえば成果でしょう。しかし、それだけです。

americakan.jpg そうなると、いまでも「アポロ計画陰謀論」を信じる人が大勢いることも納得できます。「ほんまに行きよったんやろか、言うてるだけちゃうか」というわけです。私が愛してやまない桂枝雀さんも生前「行けるはずがない。あれはスタジオで撮影したに違いない」という説をとなえていたことは、かなり前に書きました。わたしもどちらかというとこのスタジオ説に賛成です。

 このプロジェクトのために当時NASAが使っていた巨大なスーパーコンピューターより、現代のスマホ1台の方が高性能やといいますから、スマホ1台あればみんな月に行けることになってしまいます。

 1969年というと、梅田と新宿に日本で初めて銀行のATMが設置された年やそうです。一方アメリカ人はすでにして月面に立っていたと。戦争でボロ負けしたハンデがあったにせよ、日本とアメリカ、当時果たしてそんなに差があったのでしょうか。真珠湾攻撃、数々のUFO騒動、ケネディ暗殺など、陰謀論がごろごろ存在するアメリカという国のこと、アポロについてもやっぱりスタジオ撮影の疑惑はぬぐえません。

 その辺の河原で適当に拾ってきて展示した石ころをひと目見るために、のべ6,000万人が連日4時間待ちの行列を作ったということになれば、これは何とも恐るべき滑稽な事態といえるでしょう。

 緊急事態宣言でどこにも行けずお家にいると、およそ壮大な空想の世界に遊びがちな、2年目のコロナ連休巣ごもりのひとときです。

WELCOME

CALENDAR

PROFILE

IMG_0227_2.jpgのサムネール画像のサムネール画像

katsuhiko

男 

血はO型

奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

生まれてから約半世紀たちました。

お休みの日は、野山を歩くことがあります。

雨の日と夜中はクラシック音楽聴いてます。

カラオケはアニソンから軍歌まで1000曲以上歌えます

月別 アーカイブ