2024年2月アーカイブ

ガザを憂う

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 3連休最後の日曜日、雨の朝です。

 この3連休はクルマのホイールの傷を自分で直してみたり、部屋の掃除をしてみたりとたまった用事に費やしました。仕上げにパソコン、自作の母艦機のOSをWindows11に換装する作業を続けています。これが思いのほか手ごわかったのですが、その顛末はまたいずれ記すとして今朝のニュース、裏金脱税議員たちの政治倫理審査会、完全非公開でやるんやそうです。んで、審査会のメンバーには裏金脱税やった連中が含まれてるそうです。大笑いです。だからこんなもんやめとけって言ったんです。時間とカネの無駄です。ほんと国会議員ってバカばっかしで、今日も日本は平和です。パレスチナの人々の苦労を考えてみろって思います。

gaza.jpg ガザ地区でイスラエル軍による虐殺が続いています。即時停戦の国連決議にアメリカが拒否権を発動しました。

 地球上で最も解決が難しい紛争と言われて久しいパレスチナ問題。平和的な解決を誰もが願っているはずなのに、こじれにこじれて一向に解決の気配が訪れない。なんとも嘆かわしいことです。

 アラブ対イスラエル、悪いのははっきりイスラエルの側です。国際社会の非難にもかかわらず強硬に自らの主張を叫び、他者に対する配慮が一切ない。確信犯というやつです。

 第二次世界大戦が終わってユダヤ人たちが「約束の地に帰ろう」とはじめたシオニズム運動がそもそもの発端でした。ナチスのホロコーストに象徴されるユダヤ人の苦難の歴史はたしかにかわいそうで筆舌に尽くし難いものがあります。世界中で迫害され差別され続けてきた民族が、いよいよ安住の地を定めて世界中から集まり、悲願の「ユダヤ人の国家」を建国したのです。ところがその国を、何も無い誰もいないところに創ったのなら何の問題も無かった。しかし、ユダヤ人たちが勝手に自分達の国と決めた土地には、アラブ系の多くの人たちがすでに大昔から住んでいたのです。パレスチナ人です。彼らにしてみれば降って沸いた災難です。ユダヤ人曰く「ここはわしらの神さんがわしらに与えることを約束した土地やねん。せやから、お前らはどっか行ってもらわんと困るんやわ...」これがパレスチナ問題の発端であり、問題のすべてなのです。

 こんなバカな話はないわけです。明らかにイスラエルに非があります。しかるに、なぜ今に至るもユダヤ人たちがわがまま横暴を続けていられるのか。parestina.jpg

 理由の一つ目として、ユダヤ人は強かったからです。今もとっても強いからです。イスラエル建国に際して、周辺のアラブ国家はこれに強く反発しました。ユダヤ教徒の勝手な理屈でイスラム教徒たちが迫害されだしたのですから当然です。許せない。戦争になりました。イスラエルと周辺アラブ諸国は建国以来第1次〜第4次と4回も戦火を交え、そのすべてでイスラエルが勝利しました。戦争とは正しいものが勝つのではなく、強いものが勝つのです。イスラエルは強かった。国土も狭く人口も少ない小さな国やけど優秀な人材が多く、また、世界中の秘密結社的ネットワークで莫大な経済力を持っています。その持てる能力と財力をユダヤ国家の理念実現のためにドカスカ投入しました。兵士の士気も高かった。なんせ神さんがついてるんやから負けるわけがない。今や核を保有するまでに発展し、軍事力では周辺のアラブ諸国は手も足も出なくなりました。もはや全面戦争は不可能となったのです。

 理由の二つ目として、世界最強国の米国がベッタリとイスラエルの味方やからです。ユダヤ人は今や米国社会にどっぷりと根を下ろし、政財界に食い込んでて絶大な影響力を築いてます。米国の偉い人たちはユダヤ人の悪口を言うと選挙で絶対に勝てないので、イスラエルの肩を持たざるをえないのです。さらに、日本はじめ西側諸国も米国に遠慮して強く言えない。国連の安保理で即時停戦が諮られても、米国の拒否権でチョンです。かくしてイスラエルは誰はばかることなくやりたい放題できるわけです。

 問題が拗れた背景には、大戦後の英国の二枚舌外交など、大国や国連の関わり方が不味かったことも理由として挙げられます。つまり国際社会にも責任があるのに、どこの国もその責任を負おうとしません。かくて今となってはイスラエルが自ら心を入れ替えない限り問題の解決は不可能となり、そんな望みは全くありません。

 ここはひとつ、あまり利害がないわが日本が調停に乗り出すと国際的プレゼンスを高めるいい機会となるわけですが...それこそ夢のまた夢のお話ですわな。

脱税集団

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 不埒な政治家の狼藉なんてネガティブな話題は面白くもないのですが、今、日本中のトレンドですんでちょっと書いてみます。いわゆる裏金問題。

 裏金なんて失礼なことばを使うなッ!て怒った自民党議員がいたとかで嘲笑を浴びてます。しかし、私もこの問題で「裏金」という言葉には違和感があって、この議員に賛成です。ただ、意味がまったく違う。

mainai.png 今回の裏金について各方面多数の認識は、政治資金を集めといて収支報告書に記載しないことで好き勝手に使えるお金をプールした、ということです。これだとあくまで「簿外の政治資金」であることを前提にして裏だ表だと騒いでることになります。野党の追及も、多くのマスコミの論調も同様です。

 しかし、自民党は今に至るも、金をプールした連中が結局何に使ったのかを明らかにしていません。この追及にしっかり対応できれば「裏金ですけど、やましいことには使ってません、だから許してください」と抗弁できます。しかし、今のままでは、政治資金の裏金ではなく議員個人のヤミ所得です。そういう意味で、裏金などと言うべきではないのです。

 丸川珠代議員は、裏金を「自分名義の銀行口座で適正に管理してました」などとヌケヌケと言ったらしい。なんだか問題ないっぽく言ってるけど、それって「ネコババしました」ってことですよね。他の裏金議員も似たり寄ったりで同じ穴のムジナです。

 銀座のクラブでの豪遊したのか、温泉旅行に使ったのか、株に投資したのか、高級外車の購入費用に充てたのか、競馬やパチンコですってしもたのか、何に使ってもまったくお咎め無しなんです。野党もメディアもこの点について何故もっと厳しく追及しないのか不思議でなりません。ネコババしたのではないと言いたいなら、政治活動の経費として使った明確な証左を示すべきです。自民党の二階元幹事長が書籍代に3,500万円使ったと申告して各方面から「ありえない」とバカにされてますが、「使途不明」と開き直る連中よりはよほどまともな対応と言えます。

 政治資金として集めたパーティー券代の一部を政治資金として使用せずに私的に流用したことが、非難されることのまずひとつめ。これは政治献金としてパーティー券買った支持者に対する裏切りです。そして、それ以上にけしからんのが、その所得を隠して税務申告していないことです。

 脱税です。所得税法違反で10年以下の懲役もしくは1000万円以下の罰金またはその両方が科される重罪です。メディアも野党もなぜその点をはっきり指摘しないのか。誰か忘れましたが「戦後最大の政治スキャンダル」と言った人がいました。同感です。数十人規模で逮捕者が出てもおかしくないのに、まったく追及が甘い。なんだかこのまま「今回は野党に一本とられてもうたなあ」国民も次の選挙が済めば「そんな騒ぎもあったなあ」で終わってしまいそうです。とんでもない話です。日本は法治国家です。単なる政治スキャンダル、政争の具にされて、犯罪者が何の処罰も受けずに引き続き国会に居座るなんてことがあってはなりませぬ。

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 政治倫理審査会の開催の成否が当面の課題であるかのように報じられています。けど、そんなもの必要ありません。審査会で吊るし上げることは、自民党の醜態を国民の耳目に晒すという意味では多少の意味があるでしょう。しかし、審査会席上「適正に使いました。使途は障りがあるので言えません。」辞職勧告してもなんの法的拘束力もない。野党も追及を尽くした、やり遂げた感に満足してそれで終わり。茶番の極みです。それよりも、早く検察と国税が動けって話です。領収証を出さないなら脱税でしょっ引く。これ以外にこの問題の解決はありません。

 飛びぬけて脱税額が大きかった裏金5人衆なんて、本会議や予算委員会で平然と座ってますが、テレビで顔を晒されて恥ずかしくないのでしょうか。普通、犯人が警察に連行される際はカメラに映らないように上着を頭からスッポリかぶるもんですよ。彼らの方がまだ恥というものを知ってると言えるでしょうよ。

 自民党は、結局これなんですよね。カネに汚い。党内に多少でもまともな感覚の持ち主がいるのであれば、政治資金パーティーを全面的に禁止する、さらに、文書通信費など領収証の要らないお小遣いをすべて廃止するか少なくとも使途を明確化するといった、ごく普通の常識的なキマリを整備しようという動きがあってしかるべきです。野党にろくでもない集団しかそろっていない昨今、国民は自民党に期待するしかないのにこんな体たらくではなんとも心もとない。いい機会と心得て膿を出し切り、犯罪者議員どもはすべて国会から消し去っていただくことを、切実にお願いいたします。

どぜうが出てきて

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 三連休の初日です。明日は所用で朝から出かけますので、土曜日にブログの更新をしています。

iiidaya.jpg 先日日光に行った際のお話、東武特急乗るのに便利ということで東京での前泊は浅草にしました。この界隈に来たのは、ソラマチを訪れてスカイツリーに登らずにプラネタリウム見たとき以来ですから、ずいぶんと久しぶりです。せっかくなんで夕食は浅草名物のどじょうを味わってみることにしました。いくつかあるお店のうち、ホテルからほど近い「どぜう飯田屋」さんを予約してでかけましたよ。

 どじょうを牛蒡の笹掻きといっしょに割下で煮込んだのがどじょう鍋、親子丼みたいにタマゴでとじたのを柳川鍋と言います。両方いただきました。どちらもシンプルなお料理ですが、実に美味しい。

 どじょうの仕込みは、丸のままのんと開いて骨を抜いたものの二通りあります。丸の方は、柔らかい骨の食感が独特でいかにも川魚を食べてますって感じで美味しい。骨抜きの方は、小さなどじょうの身が束になって攻めて来る感じで、食べやすくていくらでも食べられる。柳川鍋はタマゴでとじた分ボリューミーで、濃い味付けとマイルドなタマゴのコラボが絶妙です。バリエーションそれぞれに良さがあります。dozeunabe.jpg

 お店の人「ねぎはたっぷりと、そうそんくらい入れてね」って、やはり臭みがあるのかと思いきや全然そんなことはない。まあビールが進むこと。negi.jpg

 柳川鍋を含む、どじょうの鍋料理は東京の浅草が発祥やそうで、確かにここいらにはお店がいっぱいあります。大阪では、探せばどっかにあるのかもですが知りません。普段「そや、今日はドジョウ食べに行こか」とは、まずならない。家で料理しようにも、スーパーで見たことがない。市場で「さあ今日はどじょうが安いよー」って聞いたこと無い。これはあくまで、非日常の旅路において楽しむ美味いもんなのです。

 思い起こせば前に食べたのは遥か40年以上前の高校生時代、上京して親戚のおじさんに連れてってもらった、ここ浅草でした。当時は東京の右も左も分からず「どじょうはやっぱり浅草」とか言われても「?」でした。味も覚えてなかったけど、きっと変わってないんでしょな。それ以来、どじょうを食べずに生きてきました。人はどじょうを食べずとも、人生を全うできるのです。

 浅草が発祥やのになぜに柳川鍋というのか。そういや昔仕事で九州の柳川に行った際に、「名物柳川鍋」の看板をあちこちで見たように思います。「柳川の名物やから柳川鍋」は、まあ当然で気にもしなかった。してみるとそちらが本家なのか。あさりの丼を深川めしと言うように、浅草が元祖なら何故に浅草鍋と言わないのか。実は九州が元祖なのではないか。謎が深まっていきます。

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 料理の本家争いは、こじれるとやっかいです。「肉じゃが」の発祥を争う京都府舞鶴市と広島県呉市の論争は有名なところです。どちらも強行に元祖を主張していて譲る気配が無い。そいや先週、総務省の家計調査が発表され、料理のジャンルごとの王者が決定しました。毎年注目される「ギョーザ日本一」は浜松市が宮崎市をかわし3年ぶりに王座奪還、「ラーメン日本一」は山形市が新潟市を抑えて2年連続の王者となりました。ウクライナやガザのこと考えると、日本はつくづく平和であることよと思います。

 話逸れました。柳川鍋。調べてみると、東京発祥であることにはどうやら争いが無いらしい。それゆえネーミングの疑問が募りますが、はじめたときに使った土鍋が柳川焼やったからとか、最初の店の屋号が柳川屋やったからとか例によって諸説あるそうです。つまり、よく分からない。美味しければネーミングの謎など、どうでもいいのです。

さそりの亡霊

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 真冬の寒さです。この冬一番の寒気で西日本の平地でも積雪、とか言われた日曜日の朝ですが、大阪は、なるほど気温は低いものの例によって雪はありません。先月の日光が、わたしが春までに見た唯一の雪景色となりそうです。国会も始まり巷では自民党の裏金問題、いよいよ佳境に入ってきましたんで書いてみたいけれど、今週はやっぱりこれでしょな。

 仰天しました。事実は小説よりも奇なりと使い古された言葉をあえて言いたくなります。昭和の亡霊が蘇ったのですから。東アジア反日武装戦線のメンバーで、1970年代に起きた連続企業爆破事件で指名手配されてた桐島聡が見つかりました。重篤な病気で死期を悟り「最後は本名で死にたい」と名乗り出たとのことです。そして、そのわずか4日後にホントに死んでしまうという、ドラマチックな展開でした。kirishima.jpg

 企業爆破事件は当時小学生やったわたしも覚えてます。世はあさま山荘事件で左翼活動としての学生運動が一気に世の支持を失い、その後赤軍派、連合赤軍、日本赤軍と続く、学生の革命ごっこではない筋金入りの武装極左組織によるテロ活動が世界中に迷惑をかけてた時代でした。

 そんな極悪組織の筆頭 反日武装戦線が起こした企業爆破テロは、国内での左翼過激派のテロとしてはおそらく最強最悪の事件でした。東京丸の内の「三菱村」を容赦なく爆破し、死者8名、380人以上が重軽傷という大惨事となりました。この事件を皮切りに、三井物産、帝人、大成建設、鹿島建設、間組など大企業を標的とした爆弾テロが12件続けて発生し、桐島はこのうち間組の事件など7件に関与した犯人として指名手配されてました。武装戦線の内部には、「狼」「大地の牙」「さそり」の3グループがあり、メンバーはそれぞれ表向き学生や社会人として社会に溶け込んで普通の生活を送りながら事件を起こしていたとか。桐島は「さそり」さんチームに所属してたそうです。当時、マンガを原作にした梶芽衣子主演の映画「さそりシリーズ」がヒットしてました。過激派組織の名前と関係あるのかな。よど号ハイジャック事件の犯人たちの捨てゼリフが「我々は『あしたのジョー』である」やったことに、ちょっと通じるものを感じます。

 街の交番の指名手配ポスターには彼の写真が必ず貼ってあります。手配されて以降50年近く貼りっぱなわけですから、昭和の頃の三億円事件の犯人のモンタージュとともに、ほとんどの国民が一度は見たことがある、いわば一番有名な顔写真といえます。今回名乗り出なかったら、最後まで逃げ切ってたことになります。

 こないだのエントリーで書いた「漂流日本左翼史」でも事件のことは詳しく触れてて、桐島について「現在も行方が分からず、生死さえもさだかではありません」としています。池上彰さんがそう書いたわずか1年半後に突如社会に帰ってきたことは、なんとも因縁を感じます。

 sasori.jpg「左翼史」で佐藤優さんは、反日武装戦線は新左翼主義を標榜してはいるが、左翼というよりアナキズム(無政府主義)であると喝破しています。革命の達成なんかには興味がなく、社会の制度を徹底的に破壊し尽くすことを目標にしているのです。一般国民にとってみれば迷惑この上ない話です。

 逃走中の桐島はずっと土木工事の会社で住み込みで働いてて、給料は現金支給、銀行の口座は無かったらしい。おそらくは健康保険にも入ってないし、携帯電話も賃貸住居も契約できない。国民年金の掛金も払っていない。生活保護も受けられない。パスポートはおろか運転免許もクレジットカードも持てなかったでしょう。警察から隠れるために社会とのつながりを徹底して断つことが必要で、それゆえ国民として当然受けられるはずの国家の庇護が一切なくなります。現代社会に身を置きながら、その実態は未開の大自然の中にいるがごとく独力、身ひとつで日々の糧を得て生命をつないできたのです。しかも、通報や職質でいつ身元が割れるか分からない。そんな逃亡生活を1年、2年ではなく半世紀近く続けてきたと。もうね、刑務所の中の方がどんだけ楽チンやねって話です。

 起こした事件の共犯者が国外逃亡したことで、桐島に対する公訴時効は停止してました。それでも犯行の全体像がはっきりすれば、2029年には時効が完成する可能性があったとか。そのことを知ってか知らずか、時効よりも寿命が先に来てしまいました。本名に戻って死にたいという言葉は、自らの壮絶な人生の意義をどう評価した表れなのか。凶悪犯罪を起こすに至った経緯の真相、真実とその際の心情はどのようなものであったか。犯行の反省、後悔は。被害者に対する贖罪は。もう少し早く、自身の為した罪に対峙すべきであったろうにと、残念に思うのです。

WELCOME

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PROFILE

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katsuhiko

男 

血はO型

奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

生まれてから約半世紀たちました。

お休みの日は、野山を歩くことがあります。

雨の日と夜中はクラシック音楽聴いてます。

カラオケはアニソンから軍歌まで1000曲以上歌えます

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