お出かけの記録の最近のブログ記事

 ウクライナ戦争の状況がいよいよ混沌としてきました。プーチンは国際社会からの非難をことごとく無視し、逆にこれに反発を強め違法な侵略、非人道行為をやめるどころかさらにエスカレートしています。メディア統制でロシア国民は正しい情報から遮断されてプーチンと戦争を支持しているうちに、国際社会からの厳しい制裁よって社会経済活動が崩壊し、悲惨で厳しい日常を強いられるはめになります。

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 ロシアはいよいよ大きな北朝鮮となり果てました。邪悪な侵略戦争を行った当然の結果として国際社会で孤立し、国家存亡の危機に瀕してはじめて国民はプーチンに騙されていたことに気づくのです。他国に戦車で強引に侵入し、建物を破壊し国民を殺戮するがごときは、いかなる理由をこじつけても絶対に許されることではありません。

 愚かにも戦争を始めた国家の行く末は、昭和の昔にボロ負けしたわが日本国民が誰よりも身に染みてます。悪いことは言わんから、即刻ウクライナから撤兵しなさい。

 さて、世界中が大騒ぎとなっている最中、平和な日常を満喫する日本国民のひとりである私はですね、大相撲三月場所(大阪場所)観戦、両親と家内とともに行ってまいりました。大阪場所はコロナ禍で一昨年は中止、昨年はなぜか大阪に来ずに両国国技館で開催されました。大阪での本場所開催は実に3年ぶりということになります。

 コロナ禍の影響未だ収まらず、4人用のマス席に2人ずつしか坐れません。ただもともと1.5m四方のマスは窮屈なんで、かえってゆったりと見物できるというものです。それはいいとして、なんとコロナ対応で館内食事・アルコール類禁止、お茶屋さんのお弁当も無し。これは辛い。3年前の観戦の際にはきゃあきゃあ宴会しながらの愉しいひと時でありましたが、今回は終始シラフで何も口にできずということで、ちょっと残念ではありました。しかしまあ、久しぶりのお相撲の雰囲気、国技の様式美を堪能することができ楽しかったです。

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 さまざまな情報発信機能が飛躍的に発達した現代にあって、遠い国で戦争が勃発し、その悲惨さと侵略者プーチンの悪辣ぶりが迅速かつ如実に国際社会に伝わっています。そのため、世界の人びとの関心は過去にないくらい高まってますが、考えてみればこれまでもベトナム、中東、アフガンやアフリカの内戦など、地球上で常に戦争は行われてました。wikiによると過去3400年間で人類がまったく戦争してなかった期間はわずか268年しかないそうです。少なくとも今生きてる地球人はすべて、どこかで戦争をやっている時代を生きてきたのです。にも拘わらず、遠い国では能天気にお相撲見物に興じている人がいるわけで、人類は戦争の完全撲滅にもっと知恵を結集すべきではないのか!などと、私が偉そうに言うのも面目ない話です。

 今や一人横綱となった照ノ富士ですが、結びの一番で負けたと思ったら、なんと次の日から休場してしまいました。もう一日早かったら、横綱土俵入りも見られんところでした。危なかった。

 幕下にはウクライナ出身の力士がいるそうです。ネットの記事によると、今場所ひときわ観客の声援が大きいとのこと。そらそうでしょね。祖国の人々が大変な目にあっている折、心中穏やかではないでしょうけど、頑張ってほしいと思います。

 先日終了した大学入試共通試験で、受験生がスマホで問題を撮影し外に送信して解答させるという大胆なカンニングをやったことを新聞テレビは連日伝えました。犯人はいわゆる仮面浪人の女子大学生で、他の大学に入学し直したいけど自信がなかったからやったんやとか。解答した東大生はハナからの共犯ではなく、共通試験の問題とは気づかず解答させられたといいますから、この犯人相当な手練れです。そんな企画力と遂行能力と度胸があるなら、大学なんて行かなくても充分に社会で成功できたのにと思ってしまいます。cunning_cheating.png

 カンニングと聞いて思い出すのは、またまた昭和のお話になりますが、青春ドラマの「飛び出せ!青春」です。わたし小学生の頃でした。最近のテレビはドラマに限らず視た内容をすぐに忘れてしまいますが、純粋無垢な子供の記憶に擦り込まれた印象は半世紀の時を経ても鮮明に覚えているのです。

 ある日の放送、サブタイトルが「やるぞ見ていろカンニング」でした。巧みなカンニングで成績トップとなったある生徒を主演の河野先生(村野武範)はことさらに咎めることをしません。自発的な改心を促すためでした。このことに反発したクラスの他の生徒たちが、そんなら俺たちもとカンニングが蔓延し様々な方法を企ててテストに臨みます。このあたりはコメディで、実に多様なカンニング手法が準備されます。そんな生徒たちに対して、河野先生は自分の教科である英語のテストに際してなんと、問題用紙と一緒に模範解答も配ります。カンニングをやりたいやつはやればいい、それならいっそ手間を省いてやるというわけです。

img_665166_33030634_0.jpg 現代のドラマなら、生徒の訴えによりテストは無効、保護者が騒ぎ出して河野先生は校長先生に怒られて謝罪の集会を...なんて展開になりそうですが、そこは昭和のコテコテ青春ドラマ、なんと最初に不正した生徒が突然改心し他の生徒に訴えます。「先生は、自分の卑劣さを自分自身が悟るまで見守っていてくれたんだ...」クラスの生徒全員が自分たちの愚かさに気づき「先生~!」あとはお決まりの感動シーンです。それまでにカンニングをした生徒たちが自発的に、サッカーのゴールでボールをぶつけられる罰を受けます。このあたりも、自発的とはいえ体罰うんぬんで現代ではNGでしょう。

 後年、発端となった生徒役のゲスト出演者がなんと若き日の水谷豊であったことを知りました。

 このドラマは「青春とはなんだ」にはじまり、「おれは男だ!」「われら青春」など名作を生んだ日テレ(関西では10ch読売テレビ)の青春ドラマシリーズの1作でした。コテコテの熱血路線の学園ドラマはこの「飛び出せ!青春」あたりがピークで、主題歌「太陽がくれた季節」はミリオンヒットとなるなど一世を風靡しました。しかし、現実にはおよそ起こらないであろうコテコテの青春賛歌は、ビートたけしに揶揄されてネタ扱いされたこともありその後廃れ、一気にリアリスティックなシリアス路線の作品へと変わっていきました。TBSの「3年B組金八先生シリーズ」などは学園ものというよりは社会派ドラマで、このあたりからわたしはドラマに興味がなくなりあまり視なくなりました。

 ところが、近年になって妻の影響もあり「ごくせん」などコミック原作非現実路線の昨今のドラマをチラ視するにつれて、電影マンガとして割り切ってみる分にはまあええか、なんて思い始めました。還暦を過ぎて、精神構造が遠き日の子ども時代に向けて退化を始めたのかもしれません。

楠公に祈る

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 20211231_230928683_iOS.jpgあけましておめでとうございます。

 2022年が始まりました。今世紀が始まって「ミレニアム」と浮かれていた頃から早くも22年経ったわけです。ついこのあいだ令和の世の中になって、既に3年半が経過しました。早い早い。時の過ぎ行く速さに愕然とする、新年の幕開けです。

 昨日元日は例年のごとく、年末からの続きでどっぷりとアルコールに浸かってました。んで、5日の仕事始めに向けて今年はひとつ正月ボケからのリハビリをいち早く始めようと初詣に出かけて先ほど帰ってきたようなわけで、その勢いにのってのブログ初めです。

 例年私は初詣は行いません。過去お参りした年にはあまり良いことがなかった経験によるものですが、もうよかろうと今年は思い立って近所の大きな神社に行ってきました。歩いて30分ほどかかりますが、お屠蘇をぬくのにいい運動になります。20220102_034022134_iOS.jpg

 四條畷神社といいます。明治23年創建の新しい神社です。明治政府によって南北朝は南朝が正当な皇統と決められたことから、南朝方の武将で「大楠公」と称された楠木正成が徐々に神格化され、その子楠木正行(まさつら)が「小楠公」として祀られたのが四條畷神社です。現在の四條畷市や大東市は、この神社の門前町として発展し今に至ることから、神社は「楠公さん」と呼ばれ親しまれてます。正行が戦死した「四條畷の戦い」ゆかりの飯森城がある近くの飯森山の頂上に正行の銅像が立っていることは、かなり以前に書きました。

 この神社が小楠公を祀るために建立されたように、他にも明治神宮は明治天皇、各地の天満宮(天神さん)は菅原道真公など、偉大な先人をお祀りするために建てられた神社がたくさんあります。なのに日本人はなぜかそこで自分の願いごとを叶えてもらうためにお参りするわけで、これは考えてみれば妙な話ですが、つまりそれぞれ祀られた人たちは亡くなってから神様となり、人を救済するお仕事が始まったことになります。おびただしい数のお願いごとを叶えなければならないんで大変ですよね。どうかひとつよろしくお願いいたします。

 20220102_060440345_iOS.jpg楠公さんは近いこともあってこれまでも何回もお参りしたことがあります。飯森山は自宅から歩いて行ける手軽なハイキングコースなんで、ついでと言うと非常に恐縮ですがまあついでにお参りしてきたわけです。いつもは山懐に抱かれた静かな境内が今日はなんとお参りの人が行列してます。こんなん初めて見ました。やはり日本人はお正月、初詣大好きなんやねーと改めて思いましたよ。厳かな雰囲気に合わせて、ウォークマンでチャイコフスキーのピアノコンチェルト聴きながら並んでたら、第1楽章終わった頃に拝殿の前まで進みました。さあ、神妙にお参りしますよ。

 コロナ禍の終息と世界平和、ご皇室の弥栄、家内安全、仕事の成功、その他もろもろお願いし、しめてお賽銭100円也。お値打ち価格でご奉仕いただきます。せっかくやからとおみくじもひいたところ「大吉」でした。なにやらいいこと起こりそうな期待に胸躍る2022年のスタートです。皆様今年もどうぞよろしくお願いします。

いにしえを考える

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 先週、用があって故郷奈良県下をあちこち走り回った際に、いい機会と橿原考古学研究所附属博物館を見学してきました。地元やったんで若い頃に一度訪れたことがありましたが、このたび改装されたと聞いたんで久しぶりに行った次第です。

20211202_014540752_iOS.jpg 改装前がどんなやったかすっかり忘れてしまいましたが、館内は明るくてキレイです。平日の昼間ということで来館者も少なく、じっくりと時間をかけてみて回ることができました。JAFの会員は入館料400円が50円引きになります。もう何十年もクルマでJAFのお世話にはなってませんが、お寺や美術館などの拝観料で思わず得することがあります。最近は会員証がスマホに入ってるんで忘れることもありません。そいやこないだ「永年会員特典」とかでホテルやレストランの割引の案内が届いてました。こんなご時世で使うことはないけど。

 さて、展示されてるコンテンツは奈良県下の古墳や遺跡から出土したものが中心で、中には国宝、重要文化財もいくつかあります。「太安万侶の墓誌」なんて発見当時は大ニュースになったことを覚えてます。銅鏡の展示は質・量ともに素晴らしく、ポピュラーな三角縁神獣鏡はもちろんのこと、貴重な画紋帯神獣鏡もいくつか展示されてます。かつて奈良ソムリエ検定受験のために参加したセミナーで、歴史学者の先生が「画紋帯は学問上の重要性という点で三角縁なんかとは比較にならない」と絶賛してはりました。そんときは「はあ、そんなもんか」と思っただけでしたが、実物をじっくり見たところ「う~ん、そんなもんか」。20211202_021020411_iOS.jpg

 美術館や博物館、お寺の建物ん中もそうですけど、基本写真撮影は禁止です。ところがここでは「一部撮影できない展示物があります」との案内が。つまり原則撮影OKで、ダメなものには個別に撮影禁止の札が付いてるんです。撮っていいものダメなものは何を基準に規制してるのでしょか。同じような土器が並んでて、片方はいいけどこっちはダメなんてのもあって、実に不思議でした。

 見学しててもひとつ思ったのは、墨の偉大さ。刀や墓誌など金属に刻んだ文字は錆びてボロボロんなってX線でも当てないと判読できません。しかし、木片に墨で書いた文字は、水に浸かってたりとか条件が良かったこともあるらしいけど、千数百年経っても書いた当時と変わらずくっきりと残ってます。漢字ばっかしで今でもよく使う知ってる字も多い。これがもっと時代が下って和紙に書いた古文書になるとひらがなが混じって、例の蛇が這ったよな続け字で素人にはまったく読めなくなります。飛鳥、奈良の時代がのちの時代を飛び越してわたしにも読める文字を記録していることに、なんとなく古代から現代に至る連綿たる日本人の営みを身近に感じました。

20211202_015738887_iOS.jpg タイムマシンは、どんなに科学が進歩してもどうやら実現不可能と言われてます。だから、写真も映像もない古い時代の出来事は確実な「証拠」というものがなくて、残ってる資料をもとに想像するしかありません。今正しいとされてる歴史も100%確実ではなく可能性が高いというレベルにとどまり、「諸説あります」なんて人によって考えが違うこともあります。新たに蔵の中を調べたり、地べたを掘ったりで新しいヒントが見つかるたびに新しい説が出てきて「こっちのほうがええやん、これからこれでいこ」となることも、ままあるわけです。

 古(いにしえ)を考えると書いて考古学です。これはいい得て妙で、数学、物理学、化学、医学、生物学、地質学、天文学その他自然科学の分野では検証を極めると必ず正解が導かれます。しかし考古学はまさに考え続けるしかありません。正解と言うものが無く、誰も答えを教えてくれない。それゆえに、いっそう浪漫を求めるひとびとを惹きつけるのです。

日出処天子

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 聖徳太子といえば日本古代史のビッグネームで、長らく一万円札や五千円札に肖像が使われてたので、ある意味日本で一番有名、かつなじみがある歴史上の人物と言えるかも知れません。それが昭和の終わりに「万券の顔」の座を福沢諭吉に譲ってからは知名度が徐々に下がり、いまや子供たちにとっては教科書に出てくるたくさんの歴史上の人物のうちのひとりになってしまいました。それもさ20211114_011917856_iOS.jpgっこんは厩戸王(うまやとおう)と呼ばれることが多く、そのうち聖徳太子という名前は教科書から消えてしまうかも知れないそうです。一部には「聖徳大子は実在しなかった」なんて説もあるんやとか。

 ところが、今年は聖徳太子の名前を聴くことが多かった。なんでも没後1400年にあたるとかで、いろんなイベントがあったりで目にする耳にする機会が多かったのです。こないだBSでスペシャルドラマの再放送もありました。

 そんな年に因んで先日、所属する県人会の遠足も法隆寺界隈を見学ということになりました。言うまでもなく聖徳太子が建造したと伝わる、日本で最も有名な寺院のひとつです。世界最古の木造建築物。日本で最初に世界遺産に指定された、キングオブ文化財です。

 奈良県で生まれ育ったんで、法隆寺は何回も訪れてます。何度見てもこの塔の美しさには圧倒されます。並び立つ金堂とともに、均整を極めたフォルムは日本の仏教建築の神髄、日本人の魂に響く美の極致と言えます。お寺大好きな私にして、数ある塔の中で2位に大差をつけて文句なしナンバーワンの花丸です。

dare2.jpg 延々2時間、見学のガイドをしてくれたお坊様の話が面白かった。「回廊や金堂の柱の膨らみは、エンタシスと呼ばれるギリシャ建築のパルテノン宮殿を模した造り...」うん、知ってる知ってる。「...と言われてましたが、最近ではそんなことを言う学者はいません」え、そうなの?

 正岡子規の「柿食へば...」の歌碑の前では、「この句ははじめ子規が東大寺で作った後に法隆寺に来て、こっちのがええやん!ということになったそうです」ぜんぜん知らんかった。

 つまり学問の世界は歴史など人文科学の分野でも常に発展進歩しているのです。われわれが子どもの頃に学校で習ったことがどんどん覆っていきます。例えば、有名な足利尊氏と源頼朝の肖像画、実はそれぞれまったくの別人やったらしい。だから、さらに時代をさかのぼる聖徳太子や法隆寺についてこれまで伝わってたことが実はそうでなかったなんて、まああって当然でしょう。20211204_004455033_iOS.jpg

 戦後マンガ史に輝く傑作と評される山岸涼子の「日出処の天子」では、太子は超能力者にして蘇我蝦夷と同性愛関係にあったという大胆な着想に基づいています。これを単なるフィクションと片付けることはできません。なにせ生まれてすぐに会話ができたり、10人の話をいっぺんに聴いて理解できたり、予言もできたりという超人ですよ。教科書ですら書き換わる時代のこと、ここはひとつ、山岸が描く太子の姿こそ真実に近いというこでよいのではないでしょうか。没後1400年記念やし、その方がロマンがあるやん。

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katsuhiko

男 

血はO型

奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

生まれてから約半世紀たちました。

お休みの日は、野山を歩くことがあります。

雨の日と夜中はクラシック音楽聴いてます。

カラオケはアニソンから軍歌まで1000曲以上歌えます

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