彗星とともに

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 阪神タイガースネタ、もう1回続けます。

 江川の入団以降、西本聖との2枚看板や原辰徳、中畑清らのスター選手の活躍で人気・実力ともに抜きんでた読売と、古葉竹識監督の就任以降急に強くなった広島カープが上位を争う時代が続き、わが阪神タイガースは低迷を続けます。

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 ところが昭和60年といいますから、わたしが社会人デビューした年です。ハレー彗星が76年ぶりに地球に還ってきた年、日航ジャンボが墜落したのもこの年でした。なにかが起こりそうな雰囲気が日本中に満ちてました。そしてそれは起こったのです。

 前のシーズン例によってBクラスに甘んじた責任をとって安藤統男監督が辞任し、吉田義男さんが指揮を執ると発表されたとき、正直おおくの虎ファンは「う~ん」と思いましたよ。この年の春、駅で買った写真週刊誌Forcusに「吉田新監督は『優勝は狙わない』と語った」というインタビュー記事があったのをはっきりと覚えています。発行元新潮社の、阪神ファンに対する憐みが滲みでた内容でした。ところが。

 この年、阪神タイガースはなんとなんと優勝したのです。前回の優勝から21年ぶり、昭和48年の悪夢のV逸から12年ぶりのことでした。

 シーズン当初から打線が好調で、1番真弓とバース、掛布、岡田のクリンナップでホームランを打ちまくり、チームの年間219本塁打の新記録(当時)を更新しました。特にシーズン序盤の4月17日、甲子園での読売戦で槇原投手から放ったバックスクリーン3連発は球史に残る伝説となりました。

bass.jpg 近年、槇原投手が何らかのテレビ番組に出演する際に大阪では「最後の完全試合を達成した」ではなく必ず「あの3連発くらった」と紹介されてました。思えば気の毒な話です。

 この年ランディ・バースは三冠王を獲得し、なんと余勢をかって日本シリーズをも制覇し球団史上初の日本一に輝きました。自分の人生の節目でもあったし、ものごころついて以来初めての優勝は感動的でした。

 いよいよタイガースの時代がきたか!?との期待もつかの間でしたね。優勝の翌々年から2001年にかけての15年間で最下位10回と、もうね、先の低迷期に輪をかけた暗黒時代となったのです。

 85年日本一の際に道頓堀に沈められた例の「カーネル・サンダースの呪い」によって今後タイガースは優勝できないと言われてました。しかし、その後タイガースは2003年星野監督、2005年岡田監督によってセ・リーグ制覇を達成しました。カーネルおじさんが川底から発見されたのは2009年やったから、果たして呪いは解けたのか。いや、日本一なってないからまだ続いてるのか。このあたりは専門家の検証に委ねたいと思います。ただ、85年の優勝監督の吉田さんは、発見の際コメントを求められて「歴史が終わったなと感じた」と語ったそうです。

 ともあれ、私を含めタイガースファンはこの長い長い暗黒時代にあっても当然、必死に応援を続けてきたわけで、思えばなんとも可哀そうな話です。たまにしか優勝しないタイガースであればこそ、ひとたび優勝した際はいや増して大きな感動を得られるわけです。

 今年はこのままCSを乗り切り、悲願の日本一をぜひとも達成してほしいもんです。

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