七夕に安倍さんを悼む

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 安倍晋三元首相が暗殺されてから1年となる昨日、大和西大寺駅前の現場に出向いて献花してきました。安倍さんの無念を思いご冥福をお祈りするとともに、遺志をついで日本を守り抜く決意を新たにしました。

 犯行は政治テロではなく宗教団体に対する恨みが根本的な原因であると報じられ、そのように理解されてます。しかし、それならば犯人がまず的に掛けるべきは統一教会の首魁や手下など本来の悪の一味であるべきでした。検討違いな逆恨みでもって、個人的で鬱屈した偏狂な感情のはけ口として一国の最重要人のひとりを死に至らしめた犯行は、まったく酌むべきところ無く極めて残忍で凶悪なものであり、最大の非難を受けるべきです。

 20230708_064908432_iOS.jpgなのに、事件発生直後から犯人に同情的な論調が根強く続いている現状には腹立ちが収まりません。いわく「暴力には断固反対する。しかし...」犯行には政治や社会にも、もっといえば統一教会と癒着した自民党にもなんらかの責任があるのでは、と続きます。左方向からは「安倍の自業自得」とはっきりと表明する輩も現れました。

 とんでもない話です。

 左派系反政府メディア筆頭の朝日新聞は、事件から1年を機に要人テロがいかに卑劣な所業か、また警護のあり方を改めて検証する特集などは微塵も書かず、自民党と統一教会との関係をさらにあげつらい、かつて国際勝共連合の事務総長やった人物を引っ張り出してきてまたぞろ「安倍氏と教会は関係があった」という話をさせて記事にしています。また、テロリスト山上徹也が拘置所でどんな記事や本を読んでるだの、届いている手紙は同情するものが多いだの、あたかも政治犯か冤罪の被告であるかのような扱いで、極悪人の犯罪者に寄り添うような記事で紙面を埋めています。

 朝日はこのテロを正当化したいのでしょうか。安倍さんと自民党政権の悪口雑言を紙面の基軸に据えていた朝日のこと、メシの種が無くなり危機感を募らせたあげくの一周忌のお祭り開始といったところです。今日の朝刊でも、安部さんが死してなお政界に影響を与え続けることを揶揄しています。それほどまでに安部さんが怖いのか、憎いのか。その偏狭な執念には唖然とするばかりです。

 さて、安倍さんが凶弾に倒れた日、私がその衝撃のニュースを聴いたのは、久々の休暇で温泉に向かってクルマを走らせてるときでした。まさかそんなという思いにおののきながら宿に着き、テレビを食い入るように見続けたあの日も蒸し暑い梅雨の最中、七夕の翌日でした。tanabata.jpg

 七夕の日は晴れないというのが通り相場です。そも織姫と彦星のロマンスはもともと中国のお話なのでそのまま日本に持ってきたら梅雨の時期やったんよ、とか子供の頃は聞かされてたけど、これはちょっと違いますよね。旧暦7月7日は、新暦にすると今年は8月23日やそうです。昔の七夕はもう梅雨も明けて夜空に横たう天の川もキレイに見える頃やったんです。

 旧暦から新暦に変わった明治の始め、七夕に限らず季節の移ろいと結びついたいろんな日を時候を無視して日にち固定で移行してしもたからいろんなズレが生じました。旧暦のお正月は今でいえば2月のはじめなんで、ぼちぼち春と言っても違和感は無くお正月はまさに「新春」でした。しかし今ではお正月は一年中で一番寒い時期なのに「なぜに春?」という違和感になってます。中国で新年を旧暦で祝うのも、日にちではなく、人の営みと自然との結びつきを重視した結果であって、このあたり日本のお株を奪われたように思います。七夕に限らず、立春、立夏、立秋、立冬など二十四節気はまさに季節を可視化したものなのに実際の時候とズレてしまってて、天気予報で例の「暦の上では春ですが...」の定型フレーズを聞くことになります。

 いっそ、新暦に合わせて節気の日にちも変えてしまえばと思いますが、それはそれでまた混乱するんでしょね。

 今年も七夕はお天気が悪かった。日本が安倍さんを悼む涙雨です。

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katsuhiko

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