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メーカーの矜持とは

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IMG_5330.jpg 街角に漂うキンモクセイの香りもそろそろ薄れ、夕暮れの侘しさが増し秋の気配が深まってきました。今日もいいお天気。昨日は午前中、国立国際美術館で開催中の「クレオパトラとエジプトの王妃展」見学、午後はザ・シンフォニーホールでイ・ムジチ合奏団のコンサートと、芸術の秋らしく何とも文化的な一日を過ごしました。
 
 さて、先週のある朝、いつものように身支度をしてさあ出勤というときでした。iPhoneのホームボタン押したところ、何も表示されへんやないですか。
 
 「あり?」
 
 電源スイッチ押しても、反応なし。「電池切れたか?」と思って充電ケーブルをつなぐと、普通なら♪ピロンッと鳴るはずが反応なし。
 
 「やば。もう壊れたか」パニック。
 
 最新機種「6s」に買い替えてまだ半月、これは初期不良か。で、その日仕事終わってから心斎橋のAppleStoreに出かけたわけです。買ったのはソフトバンクのお店ですが、何度もスマホの乗り換え経験した結果「iPhoneの保守、修理、サポートはすべてAppleStoreへ」という仕組みがすでに身に染みてます。
 
 お店のスタッフに症状を説明したところ、「ちょっと拝見」と電源ボタンとホームボタンを同時に長押しして待つことしばし、画面に見事アップルのロゴが現れてきました。
 
 念のため診断しときますね、ということでいろいろチェックしてもらったところ「やはり、ハードになんら問題はありません。なんらかのアプリの稼働で急激に電池が消費されたことで、いったんフリーズ状態に陥ったのでしょう」とのこと。「大丈夫だと思いますが、まんいち何かあったらまた来てください。交換などの対応させてもらいます」
 
IMG_5358.jpg 実に力強いお言葉。
 
 ボタンの同時長押しは「強制リセット」というそうです。これさえ知ってたらお店まで出向くことなく自分で解決できたわけですが、ひとつ利口になったということでよしとしましょう。
 
 以前、前の前のモデルのiPhoneの不具合の際に、新品に交換してもらったこともありましたが、今回もAppleStoreの対応は実にスムーズで親切でした。
 
 ところで、その数日前のことです。先日書いた、コンバータが壊れた万年筆と、もう一本別の調子悪いのん(これもモンブラン)を何とかしようと思い立ってモンブランブティックに出向いたのです。
 
 まずコンバータが壊れたノブレスの方は、古いモデルなんで現行で使えるコンバータは無いというお返事。いや、それは分かった上で何とかならないか聞いてるんやけど。すると「どこかのお店でデッドストックを探すしかない」とのこと。見放されました。
 
 もう片方は、インクフローが悪いんで何とかならないかと聞いたところ、
 
 IMG_0159.jpg「修理はできますよ。代金は18,000円プラス消費税…」どっひー。
 
 18,000円あったら、万年筆もう1本買えるっつーの。大体これ、前に一度修理してるんです。にもかかわらず何年か経ったらまたおんなじ症状がでて、修理には再び高額の費用きっちり申し受けます、とはあんまりではないかい。アップルみたいに新品と交換してとはいいませんが、何とも力の抜ける対応にいささかガッカリしました。
 
 思うに、初期不良品の交換は当然として、通常の使用状況で生じた予期せぬ故障は、タダとは言わないけど少しはリーズナブルな料金で修理できないもんでしょか。メーカーや販売店にしてみたら、修理して使い続けれられるよりもスパッと新品に買い替えの方が儲かるという魂胆で修理料金は高めに設定してるんでしょうけど、ユーザーにとっては一旦入手した耐久アイテムは使い続けることで愛着が湧くもんです。メーカーにとっても、それはある意味望むところなのではないのでしょうか。ものつくりをなりわいとする者のプライドと利益追及、いずれをより重視するかという問題なのです。
 
 さて、今日はこれから関西大学ラグビーAリーグの摂南大vs天理大、全勝どうしの激突を観戦に出かけます。昨日に続いて、爽やかな秋の週末を堪能するとしましょう。

容量の要領

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 今日も穏やかな一日になりそうです。昨日ちょっと運動したこともあって、今日一日は完全オフ。何もしないことに決めて、おうちでまったりと過ごしています。
 
 先週の日曜日、予約していたiPhone6sを引き取りにソフトバンクのお店に行ってきました。予約したのは比較的遅かったのに、あまり人気がないのか、それとも大型店舗の強みからなのか、金曜日の発売と同時に連絡が来て、都合のいい日曜日に行ってきたというわけです。
 
 この最新機種、いろいろと新しい機能なんかもあるそうですが、1週間使ってみてうれしくなるほどの機能強化は感じません。私の使える範囲ではまったく変わらないといっていい。それは初めから分かってました。
 
20151004095824006.jpg では、なぜことさらに機種変更したのかということですが、機種というよりも容量を増やしたかったいう理由に尽きます。先代のiPhone6買うときに、いろんな人の話聞たり、ネットから情報を得たりして出した結論は「わたしの使い方では16GBで充分」というものでした。溜まったデータはクラウドやパソコンにバンバン移動させてしまえばよいという話に「もっともや」と納得した結果です。
 
 これが失敗でした。写真、動画、録音、ミュージック、たまる、たまる。
 
 これ以上記録できません、のメッセージを何度見たことか。その都度クラウドにつないで溜まってるデータ消そうとしても、とっさにはできない。
 
 シャッターチャンス!→「記録できません」→溜まってるの消そう→WiFi立ち上げてと→自動的にクラウドに上がっていくのをまって→上げたの消して→よし、容量空いた! …こんなことしている間、被写体が待っててくれるはずもありません。
 
 iPhoneのこの、iCloudというサービスがクセモノです。以前からある「フォトストリーム」も同様なんですが、パソコンからもiPhoneからも、ユーザーが「今!」と思ったときにただちにアップロードできない。「放っといたらいつのまにかアップされてます」というのがAppleのコンセプトです。これを便利と思うかという問題。いちいち操作いらないから便利やな~と考える人もいるのでしょうが、というか、そんなユーザーが多いからこの仕組みになってんのやろけど、わたしなんかは、手動でいいから確実に結果を確認しながらちゃっちゃとデータを操作したい。この仕様はどうもしっくりきません。
 
 それはそうと、つまりは容量が足りてなかったことがそもそもの問題やったわけで、実は何カ月か前にお店に相談に行きました。容量大きいのんに買い替えたい、と。
 
 すると店のお兄さんいわく「契約途中で買い替えると、下取りもないし代金の支払いがとんでもないことになりますよ。次、新機種が出て何らかのお得なキャンペーンまで待たれた方が賢明です」
 
 で、そのタイミングが今、ということで、容量以外にさほど不満もないiPhone6を6sに買い替えたという次第です。iPhone6から32GBの機種がなくなり、16Gの上はいきなり64Gです。バックアップから復元して設定、アプリやデータ移動してみたところ、なんともスカスカですわ。またこれでしばらく楽しめそうです。
 
 かつて初めて持ったiPhoneは8GBの機種で、これでも十分間に合ってました。しばらくするとまたこの新しいiPhoneの容量でも満足できなくなってくるのでしょうか。昨今、カメラや電話などの携帯機器、物理的な大きさはダウンサイジングが世の潮流ですが、逆に、「ビッグデータ」がよく話題になるように扱える電子データ量は等比級数的に増大しています。増えれば増えるほど管理も厄介になり、漏えいや紛失など未知の問題も次々でてきそうな気もします。今月からマイナンバーも登場しますが、さて人間社会は、その新しい問題に確実に対処できるだけ、知恵が追いついているのでしょうか。
 お彼岸も過ぎ、そろそろキンモクセイの芳香も漂い始めた秋の日の朝です。久しぶりに万年筆のこと書きます。
 
 長年使ってるモンブランの調子が、少し前から悪い。ペン先はいたって好調なのですが、どうもインク漏れがする。充填のために軸をはずすとドバーっと溢れ出してくるのです。異変を察知して洗面台に持ってって解体したのでことなきを得ましたが、いつものように机の上でやってたら大変な事態になるところでした。
 
 どうやらコンバータと本体の接続部分がダメになっているわけで、さて困った。
 
 これはもう寿命かとあきらめる前にコンバータの交換を試してみることにしました。
 
 ほかのモンブラン製万年筆のコンバータをはずしてつけてみても、どうもおさまりが悪い。すきまができてるらしく、すぐにはずれていまう。これでは使えません。両方のコンバータ並べても見た目では寸分違わずまったく同じものに見えるのに。書いてるうちに軸の継ぎ目からインキがにじんできたなんて、シャレになりません。
 
 ネットで調べてみると、モンブラン現行機種のコンバータは、70~80年代の古いモデルとは造りが微妙に違ってて、ようは使えないらしい。さらにネット上にはピッタシの商品がみつかりません。純正のコンバータが手に入るまでこのモンブラン、しばらく使えないということになりました。
 
 普段、何本か使っている万年筆はすべてコンバータ使ってインクを充填してます。カートリッジよりも割安感があり、しかも地球にやさしい。
 
 今回コンバータがダメになったモンブランはかつて純正のワインカラーのインクで使ってましたが、今はパイロット製のバリエーションで「月夜」という明るいブルーのインクを入れてました。他社製はお断り、保証せんぞという能書きがありましたが、保証もなにも40年近く過去の商品を保証してくれというつもりもないので、気にせず使ってました。そのせいもあってかどうかは分かりませんが今回、心臓部であるペン先ではなくコンバータに不具合が発生したというわけです。
 
 このパイロットの色インク(パイロットでは「インキ」と呼んでますが)、「色採雫(いろしずく)」というシリーズで、公的な文書用定番の黒やブルーブラックではなく、プライベートで楽しめるさまざまな種類の色が出てます。
 
 かつてモンブランのそのワインカラーの色インクが少なくなってきたので、買っとこうと前回入手した梅田ロフトに行ったところもう置いてなくて、代わりにあったのがこのシリーズでした。思わずほしくなり「月夜」と「山栗」というのんを買ってしまいました。やまぐりは濃い焦げ茶色です。
 
 思い立って、今うちにどんだけインクがあるのか引っ張り出してみました。IMG_4258.jpg
 
 書斎の机から手を伸ばして集められる範囲だけでこんだけありました。家じゅう探せばもっとあるかもしれません。中央のパイロットインキは恐らく半世紀近く前のものです。右下のモンブランの簡易ボトル買ったのもかなり昔の気がします。
 
 ボールペンなどの手軽で便利な筆記具に比べて、万年筆は実にデリケートで扱いが厄介で、少し油断すると思うように書けなくなる。常にベストのコンディションを維持するのはなんとも大変です。しかし、その手のかかるところが逆にいい。
 
 もらった手紙が例えば毛筆で書かれていれば、書いた人の思いのほどもいや増してわかるというものです。それとおんなじで、手間がかかるばかかるほど書くことへの思い入れが高まり、より心がこもった文章も書けるような気がします。だから、万年筆。それも手軽なカートリッジではなくて、下手すればそこいら中インクの洪水になって、奥さんに烈火のごとく怒られるリスクを抱えながら、これからもコンバータ式を使い続けることでしょう。
 
 今日はこれから、予約してたiPhon6sを引き取りに出かけるので、ついでに心斎橋のモンブランブティックまで足を延ばすとしましょうか。

Windows狂騒曲

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 昨日はまた釣行に連れてってもらってまして、夜遅く帰ってきたようなわけで、ブログ更新が1日遅れとなりました。釣果のほうは追って書いていくこととし、今日はデジタルな話題です。
 
 世界中におびただしい数が存在するWindowsパソコンが、、新しいOS「Windows10」に無償でアップグレードできることになって数カ月が経ちました。Microsoft社、なんとも太っ腹です。現行バージョンの「7」や「8.1」になんらかの致命的な不具合があって、通常のアップデートでは対応できなくなっちゃったんでは、などと勘繰りたくなりますが、何にしてもタダでもらえるとはありがたい話です。
 
  IMG_4383.jpgところが。
 
  普通ですと、簡単な手続き操作をするとしばらくして「アップグレードできます」という通知が来て、ほんの数回クリックするだけで勝手に再起動繰リ返して簡卑にインストールが終わることになってます。そんなに手間かけずに新しい環境に移行できます。
 
 わが家で日頃使ってるパソコンはわたしのデスクトップと奥さんのノートパソコンですが、あとからアップデート予約を行ったノートのほうに先に通知が来て、上記のとおりごく簡単にアップデートが完了しまた。
 
 ところがわたしのメイン機の方、これができない。デスクトップのツールバーに現れた「田」のかたちした確認用のアイコン、毎日クリックするたびに「このパソコンを検証してます」というダイアログが出て、いっこうにアップロードの準備ができない。いくらなんでも遅すぎる。これは何らかのトラブルである、との認識に至しました。
 
 で、別の方法として、準備完了通知待たずに手動でアップデートすることにしました。
 
 これが何とも難航したのです。インストールが迭中で止まっちゃう。自動アップデートが完了しなかったのも納得、問題なければとっくにできてたはずです。
 
 これまでも書いてきたとおりわたしのパソコンはいわゆる自作機で、スペックは強力ですがひとたびトラブルが生じたときはすべて自分で解決しなければなりません。ネット上をあちこち探し回って、いろんな方法を試してみました。
 
 多分、新OSに対応していないハードが原因やろ。それを特定しよう。
 
    これかな⇒はずして最初からインストール作業⇒ダメ
    これかな⇒はずして最初からインストール作業⇒ダメ
    これかな⇒はずして最初からインストール作業⇒ダメ
IMG_4388.jpg
 キーボード、ビデオカードなど最小限の構成になるまで削いでやってみても結局ダメ。つまり、ハードに問題はない。となると、現在インストールされてるソフトウェアのどれかが邪魔してることになります。これを特定するのは時間がかかります。それならいっそ、この機会にいちからクリーンインストールする方が手っ取り早い。
 
 Windows1Oはアップグレード専用なので、これ単体ではインストールできません。基礎となる現行のWindows8.1をまっさらのSSDに入れて、ネット経由で更新を実施したのちにWindowg10を上書きしてみました。
 
 結局、この方法で無事にインストールが完了しました。急がば回れ。トラブルの際に原点に回帰するのは何事においても効果的ということです。
 
 さて、新しいWindows、新しいインターネットブラウザの「Edge」など、いろいろ変わっててとまどうことが多い。これから例によって、これまでに入ってたソフトウェアを順次インストールし直す作業を粛々と行っていきます。そのうちのどれかがWindows10では使えないことが明らかなわけです。さて、どこでコケるか。案外、全部すんなり使えたりするかも知れません。原因不明の結果オーライ、パソコンではよくあることです。
 
 これからいろいろバグが報告されてその都度アップデートが繰り返されるわけですが、なんにしても新しい環境は気持ちがいい。気分も新たにパソコンライフを楽しむことといたしましょう。Windows10、ようこそわが家へ。

ラジカセのこと

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 今を去ること40年前!今や厚顔のオヤジと成り果てた私が紅顔の美少年やった頃、確か中学校1年生の砌と記憶しています。お年玉やお小遣いを貯めて初めて買ったラジカセが、稀代の名機の誉れ高いSONYのCF-1900、愛称「pro1900」という機種でした。

pro1900.jpg 今でこそ海外のメーカーの後塵を拝するSONYですが、当時は"RISING SUN 日本"の旗手として世界を席巻していました。エレクトロニクス分野での日本製品の地位は微塵も揺るがず、世界中が競ってMade In Japanを買い求め、その中心にSONYが君臨していました。その後ウォークマンを世に送り音楽の楽しみ方に革命を起こす、いわば革命前夜の時代、ラジカセの全盛期でした。

 当時の中高生は、ひとり1台ラジカセ持ってて、深夜放送を勉強の友とし、ヒット曲はAMよりも高音質なFM放送からカセットテープに録音しライブラリを増やしていくのがその頃のポップカルチャーでした。

 そんな時代にあって私が愛機に選んだpro1900。カタログ価額は4万円弱と、同時期SONYのフラッグシップモデルやった「Studio1980」に次ぐ高価設定。1980と比べるとはるかに小型でスタイリッシュ。後の時代も私はSONY製品のシンパで、カセットデッキやコンポステレオ、テレビにビデオデッキ、それにもちろんウォークマンと実にさまざまなSONYを愛用してきましたが、その最大の理由はデザインの良さです。他のメーカーの同等製品に比べて機能やコスパで劣ってても、デザインの良さはズバ抜けてました。pro1900は40年後の現代でも余裕で通用する、洗練されたフォルムです。

 その愛機、大学入学で上京するまで大事に使ってましたが、なんと実家が何回か引っ越しを繰り返すうちに失われてしまったのです。東京にも一緒に連れて行っときゃよかったと後悔しても後の祭りです。

 爾来40年の歳月を経て、青春時代を共に過ごしたあのラジカセをどうしてももう一度触ってみたくなり、忘れ物を取りに行くような気持ちで入手を試みることとしました。デッドストックなどあるはずもないので、オークション取引に頼ることとなりますが、探してると何とオークション市場でも今もってpro1900の人気は高く、半ばジャンクと化した中古機が高値で取引されていることが分かってきました。IMG_4096.jpg

 こまめにチェックし始めて1年も経ったでしょうか。そこそこの状態のんが出品されたので、買い時と思い落札しました。

 いざ商品が届いて梱包を解きデスクに置いてみると…おお!まるで空白の数十年など一気に消えてしまい、ずっとこの部屋にあったかのように馴染んでいます。不思議なことに懐かしいという気持ちが湧きません。このラジカセと共に過ごした若き日々の記憶が今もってその存在を違和感なく受け入れているのです。なんとも変な気分です。まあ、嬉しい(^^)

 さて、この中古品、もちろん動作は不完全です。スイッチいれるとラジオは鳴りますが、ファンクションスイッチ押しこんでもテープは作動しません。つまりは壊れてます。普通、道具は壊れたら捨てるもんですが、逆にゆえあって壊れたのんを買ったというわけです。ではもう一段階もどして完全に動くように修理したろと思い至るまでに、さほど時間はかかりませんでした。

 かといって私は純粋文系人間で精密電子機器の修理なんて逆立ちしたってできるはずもなく、専門業者に依頼することになります。

 いろいろ調べてみたところ、SONY自体の修理サービスはもちろん、いろんな家電修理サービス業者にしても「もう部品が無くて、サービス対象外」ということで、そらそうでしょうね。40年前の製品と言ったとたん絶句されたところもありました。いかにバカな依頼かということです。

IMG_4091.jpg そんなこんなでたどり着いたのが、栃木県にある「アトリエ4R」という業者さんです。70年代80年代のラジカセを専門に修理しているというニッチなコンセプトのお店で、おそらく日本で唯一ではないでしょうか。事前にメールで状態を伝えたところ見積もりをいただくなど丁寧に相談にのってもらい、お願いすることにしました。たくさん依頼があって修理着手まで3カ月待ちとか。依頼者たち、おそらくは私と同世代でかつて青春時代をともに過ごしてきたラジカセをなんとか蘇生させたいと考えるオヤジたちでしょう。気持ちはよくわかります。

 修理は程度によっていろんなコースが用意されていますが、せっかくなので完全オーバーホールを依頼しました。宅配便でpro1900を送り気長に待ってると、ほぼ3カ月経って「修理完了しました」との嬉しいお知らせが。

 帰ってきたpro1900、さっそく鳴らしてみると、「おお!」ほぼ完璧に動作します。音質そのものは、昨今のデジタル機器とは比べるべくもありませんが、当時聞いてたテープの音、ラジオの音がよみがえってます。嬉しい(^^)

 現代ではデジタルオーディオ機器の進歩でほぼ原音に等しい超絶クリアな音楽がお手軽に楽しめます。ラジオもインタネット放送で、電波状態関係なしに高音質で聴くことができます。実用の点考えると、今や40年前のラジカセの出る幕はまったくありません。はっきり言って貧弱な音ではあります。しかし、今回の修理はもちろんデジタル機器に匹敵する性能を求めたのではなく、それらの役割を担ってた40年前当時の空気と記憶を今によみがえらせるために必要な投資であったわけです。中古品の入手と修理費用合わせて新品定価の2倍近い金額を費やして、他人から見ればいったい何をやってるのかということになるでしょう。しかし今、脇机の上にチンと納まってるpro1900の姿を眺め、ラジオ聴いてるだけで気持ちが実に寛ろいでいきます。

 どうも近年、実用性以外のところに変な価値を見出し始めました。これは、オヤジ度がさらに進んできたということか。う~ん。。。

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katsuhiko

男 

血はO型

奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

生まれてから約半世紀たちました。

お休みの日は、野山を歩くことがあります。

雨の日と夜中はクラシック音楽聴いてます。

カラオケはアニソンから軍歌まで1000曲以上歌えます

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