超・国宝展

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 現在、奈良国立博物館、京都国立博物館そして大阪市立美術館の3館に国宝266点が集結しています。日本の国宝総計912件の30%相当やそうです。万博インバウンドも見込んで、史上空前の規模の大規模同時開催の展覧会やそうです。

 これは、とりあえず行ってみなければいけない。先週、奈良国立博物館に向かいました。inori2.jpg

 「超・国宝展」というタイトルの特別展です。

 すぐれた美術品、文化財は素人が見ても「ををっ!」となりますが、なにがすごいのかよく分からないのんもあります。そこに「国宝」や「重要文化財」の肩書がつくと鑑賞の助けになります。逆に、普段博物館で「これはちょっとすごいなあ」と目に付いた展示物の脇に「国宝」と注記があって「やっぱりなあ」ということもままあります。そんなたくさんの展示物、宝物の中からまさに国宝だけを選りすぐって並べてもらえれば、それはもうね、すごいことになるわけです。

 かなり前に京都で、やはり国宝ばかりを集めたその名も「純度100%の国宝展」に行ったことを書きました。今回はさらにスケールアップしたイベントです。

 この種の特別展はいつも、展示物の中でもこれが目玉というのんが必ずあります。今回のように、すべての展示物のひとつひとつがそれぞれ主役を張れる逸品であったとしても、やはり目玉はあるわけで、企画する側もその辺りは考慮して展示を行います。

 超・国宝展の目玉はズバリ「中宮寺半跏思惟像」そして「法隆寺百済観音」です。国宝の中の国宝にして人類の至宝というべき超絶お宝です。もちろん私、どちらも過去に何度も拝したことはあります。斑鳩の里法隆寺と中宮寺はお隣どおし。初めての対面は小学生の頃でした。法隆寺参道で買ったカルメ焼きの甘い香りとともに、今でもそのときの雰囲気を明確に覚えています。幼いころは脳ミソの余白が多いだけに、体験の記憶が明瞭に記録されるのです。その後もハイキングで、中学校の遠足で、何度も繰り返し訪れました。その仏様二体が今回一堂に展示されます。

 20250522_024221546_iOS.jpg久しぶりの奈良市内、お天気も良くて平日というのに大変な人出です。やはりインバウンドが多い。彼らは休日とか平日とか関係ないわけです。鹿さんたちはあいかわらずマイペースで観光客に鹿セイベイをねだり、奈良公園は今日も平常運転。駐車場から歩いて向かうと博物館の古い大きな建物が見えてきますが、展示はも少し奥の新館の方で近づくにつれて長蛇の入館待ちの列が現れます。平日であってもこの混雑、土日はきっとえらいことになってるのでしょう。

 入ってすぐ、いきなりデデ~ン百済観音の登場。なるほど準主役級を最初に配置し、ツカミはOKと。

 展示会場を進むと、インバウンドはわりと少なくて年配の、リタイヤ組と思しきひとたちが多い。とにかく大勢の人でごった返してます。万博のパビリオンは予約制で入場制限がかかりますが、こちらもそうするべきやと思います。人混みをかき分けかき分け30分も進んでいったでしょうか。もうそろそろ出口というところ、特別にしつらえた一角に見えてきましたよ。お目当ての半跏思惟像です。miroku.png

 私ずっと「中宮寺弥勒菩薩」と覚えてましたが、どうやら弥勒菩薩ではなく如意輪観音が正しいということで、これは同じく有名な京都広隆寺の弥勒菩薩半跏思惟像とごっちゃになってたものと思われます。

 順路を辿り出口の近く、壁も天井も一面真っ白な特設のコーナーに漆黒の半跏思惟像を配置することでそのインパクトを強めてます。そして、近い。これまでお寺ではそれぞれ祭壇の奥まったところに鎮座するお姿を距離をおいて拝んできたところ、今日は近い。あまりにも近い。まさに目の前、手を伸ばせば触れることができそうな距離に、超国宝が展示されてます。そして、後ろ。お寺の拝殿ではもちろん正面のお姿しか拝することはできません。それが今日はくるっと後ろに回って鑑賞することができます。これもスゴイ。眼福どした。

 感動して、帯同したうちの奥さんに知ったかぶりで説明してやるわけですよ。

「頭頂のマゲがふたつって変わってるやろ...」

「ミッキーマウスの元祖か」

「この気品に満ちた微笑みはアルカイック・スマイルといってね...」

「ヒトを小ばかにしてるよな顔やな」

 まあ、素直な感想でよろしい。退場してさあ食事いこかとなったときは、

「奈良って、鹿肉のジビエ料理屋はないんかな」天然記念物でーす。

 いわゆる4大国立博物館、奈良と東京、京都そして最近できた太宰府市の九州国立博物館です。いずれリタイヤして時間ができたら、あらためてゆっくりと巡ってみよかなとか思てます。

倫理細胞

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 桜が終わりツツジも終わり、クチナシが咲き始めるまでの若葉の頃、年間でいちばん爽快で過ごしやすい季節やなとか思てたら、九州は梅雨入りしたとか。昨日の雨が一転穏やかな日和の日曜の朝です。

 絶賛開催中の大阪関西万博、多くのパビリオンやイベントはできるだけ訪れたいと思ってます。なんせ歴史的マンモスイベントがすぐ近くで半年間もずっと続いてる、こんな機会はまたとありません。心動かされた展示についてのリポートは繰り返し綴っていくことになるでしょう。

 今日は、パソナ館のiPS心臓について。

iPS.gif 山中伸弥先生がノーベル賞を受賞したことでポピュラーになったiPS細胞は当時、「どんな細胞にもバケることができる細胞」と説明されて「ふーん」と思ったけど、具体的にどんなものかはもひとつピンときませんでした。

 しかし、今回パソナ館では満を持して「これがそうや」と強烈にアピールする「iPS心臓」が展示されました。なんと培養液の中でポテトチップスのようなかたちの肉片が繰り返しヒラヒラと拍動している様子がはっきりと観察できます。これはつまり人工心臓の完成を予感させるものです。人類はとうとう、機械に心臓の代替機能をさせるのではなく、他人の心臓を移植するでもなく、本物の心臓そのものをゼロから創り出す技術を手にしたのです。すごい。

 パソナ館では、アトムやブラックジャックが登場してこれからの医療のあり方や、いのちの歴史、人類の叡智や未来社会のデザインを訴える展示を行ってますが、このiPS心臓はまさに未来の医療を予感させる秀逸な展示といえるでしょう。

 しかし、逆にも考えてみるのです。ヒトを含む動物は、誰から教わるでもなく心臓という複雑な器官を自前で作りだして何十年も交換することなく使っており、他の臓器にしても同様です。それを人工的に、自然発生とは違った方法で作りだすことが、これだけ科学が発達した現代においても困難な技術であったわけで、大自然の驚異とその偉大さを改めて思います。

 よく似た技術に、かつてES細胞というのんがありました。iPS細胞と同じ人工の多能性幹細胞でいろんな細胞に分化できる点も同じですが、iPS細胞は体細胞から作るのに対してES細胞は受精卵から作ります。受精卵はすでにして一個の人体なので、それを破壊してしまうことに倫理的な問題がついて回ります。

 20年くらい前にお隣韓国の学者先生が「ES細胞の作成に成功した!」と発表し、科学界に大センセーションが起こりました。ホントならノーベル賞間違い無しの快挙でしたが、後にこれはウソで研究データも捏造したものとバレてしまい、ノーベル賞どころか、この先生科学界から追放されてしまいました。以来、韓国ではこの件がトラウマとなったからかは分かりませんが、自然科学分野でのノーベル賞は未だ1件もありません。OBO.jpg

 ところがわが日本にしても韓国のことを言える立ち場ではなくてですね、10年ほど前に、当時理化学研究所の研究員やった小保方晴子嬢が演ずるところの「STAP細胞事件」が勃発しました。STAP細胞とは、体細胞を刺激することで多能性幹細胞に変化する現象で、これをNature誌で発表した当初はiPS細胞を凌ぐ大発見として注目を集めましたが、その後ずさんな実験とデータの捏造が発覚して結局ウソとバレてしもた。オボちゃんはこの事件を機に学位論文での盗用や捏造まで掘り返されて、博士号が取り消されました。さらに、当時の理研の上司が事件の責任を追及されて自殺するなどグチャグチャのスキャンダルに発展し、「リケジョの星」ともてはやされた時の人が一転、稀代のペテン師とメディアではさんざ叩かれました。ニッカンスポーツの写真が悪意に満ちていると話題にもなりました。

 しかしオボちゃん、職を追われて大人しく隠遁したかと思いきや、後に事件の顛末を書いた本がベストセラーとなるなど、ヒールとして活動を続けました。悪名は無名に勝るというやつです。今ならNHK党から出馬してたかも。多分、STAP細胞を培養して作った、毛の生えた心臓を持っているのでしょう。

 ことほどさように、多機能性細胞技術は注目されてきました。パソナ館のあのポテチがいずれ本物の心臓と同じ大きさ同じ形で拍動するまでに進歩するのも、そう遠いことではないのでしょう。第2のオボカタはゴメンです。技術の進歩とともに研究者の倫理感も進歩していくことを期待したいものです。

安定的皇位継承

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 先週は、2日連続で万博に出かけひたすら疲れました。公私ともにバタバタ怒涛の一週間でした。万博、また行きたくなりました。まだパビリオン全部見られてないし。これからも仕事の関係で行く予定がありますが、割引もあるんで、この際通期パス買うことにします。

 そんな先週の出来事から。

 バチカンで、根競べならぬコンクラーベで新しい教皇が選ばれました。詳しいことは知りませんが、カトリックの教会で一番偉い人やそうです。世界中にいる枢機卿という偉い神父さんたちがローマに集まって、投票で次の教皇を選ぶらしい。これを密室でやるもんやから、外で待ってる人に知らせるために、投票で決まらなかったら黒い煙、決まったら白い煙を煙突から出すという演出があります。いちいち集まらなくても、ネットで選挙すれば経費は大幅に節約できるのにとか、狼煙(のろし)で知らせるっていつの時代の話よとか、そんなことは言ってはいけない。伝統に乗っ取ったキリシタンのシキタリというやつです。

 で、4回目にやっと白い煙が出て、次の教皇さんは史上初めてアメリカ出身の人が選ばれたそうです。朝日新聞は「タブーを破った」としながら、なぜにタブーとされていたのかという点は書いてません。あいかわらず肝心のことを書かない欠陥メディアです。

 伝統といえば、その朝日新聞で、わが国の安定的皇位継承に向けた協議が大詰めの段階に入っており今月中にもとりまとめ案を提示する、とも伝わりました。

koukyo.jpg 現行制度上での皇位継承権者は、次の世代は秋篠宮家の悠仁さまおひとりです。確かに万一のことがあった場合、皇位継承の危機が生じます。なんとかしなければってんで、皆で知恵を絞ってきたみたいです。

 ご皇族には、女性はたくさんおられることから、法律(皇室典範)を改正して女性天皇、女系天皇(母が天皇とつながる関係の人)も認めるという方法がありますが、保守勢力はこれには断固反対。男系男子の継承こそが天皇家の伝統であり、つまりは日本国の在り方に関わる譲れない伝統であるというわけです。過去に女性の天皇は複数おられましたが、すべて父方に天皇がいる男系女子でした。inmu_tennou.png

 愛子さまは男系女子です。仮に皇室典範を改正して女性もOKとした場合皇位継承一位となり、いずれ即位します。そしてご成婚ののちお子様が将来即位すると、その方は女系男子または女系女子となります。神武天皇以来ご皇室と日本の長い長い歴史上初めてのケースです。

 つまり、政府はこの事態を避けたいわけで、今考えてる案は、天皇家の血を引く人を天皇家の養子に迎えるという案みたいです。なるほど戦後臣籍降下した旧皇族(旧11宮家)の方々ならば、あの戦争に負けてなければ現在も厳然と皇族であられたわけで、皇族に再編入することにも国民の納得は得られるでしょう。しかし、再編入は、憲法が禁じる「門地による差別」に抵触するおそれがあるらしい。本人がいいと言ったらええやんと思いきやそうではなくて、11宮家には男子の世継ぎがなく既に断絶したところもある一方で11家以外にも男系男子の子孫がいる可能性があるから、という理屈です。まあ、そういやそうか。

 朝日はおそらく「女性・女系天皇を認めよ」と主張したいはずやのに、現時点ではまだそこまで踏み込んでいません。今月中とされる取りまとめ案の発表を見てから、けちょんけちょんに書くつもりなんでしょう。しかし、ポイントはこの記事でも書かれてるように男系女系にこだわるよりも、「主権の存する国民の理解と支持を得られるか」ということです。11家以外でも、我こそはと思う旧皇族の方がおられれば名乗りを上げればいい。その人が国民の支持を得られるならば、男系・男子の伝統に乗っ取った方として即位できるでしょう。しかし、現在のご皇族の方々以外の人、さらに11宮家以外の人の即位が果たして国民の支持を得られるのかというと、ちょっとどうよとも思います。

 結局、かつて悠仁さまご生誕の際にそれまでの皇室典範の改正論議がお蔵入りしたのと同様に、宮様が結婚されて男の子がたくさんできれば、あらためて先送りされるんやないでしょか。

いざ万博

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 大阪関西万博はじまって、序盤の戦いが続いています。雨にたたられた開幕ダッシュから、気候もよくなっていよいよ前半戦の山場、GWへと突入。会場ではやはり多少の混乱の様子が伝わるものの、概ね想定内といったところか。開会前は、どうなることかと散々言われてきましたが、いざ始まってみるとそれなりに盛り上がってるという印象です。ちょっと前のエントリーにも書きましたが、お祭り大好きのわたしは断固万博絶賛派で、もうね、楽しみで仕方がない。20250421_023819782_iOS.jpg

 チケット買って、苦労して入場とパビリオンの予約をなんとか行い楽しみにしてたところ、予定の日を待たず仕事の関係で「万博会場行ってもらえんか」って話があって、そんなら遠慮なくってことになりました。うほほ。一回目の参戦です。20250421_055839491_iOS.jpg

 クルマで送ってもらったんで入場は西ゲートから。夢洲に近づくにつれてワクワク感が募っていきます。まあ会場の広いことといったら、大屋根リングが見えてきてもなかなか近づきません。入ってみるとなんだか地面が波打ってます。このあたり埋立地の宿命か。とにかく広くて移動に時間がかかる。歩く。その辺のテーマパークのノリで行くと難儀します。歩いても歩いても目的地に着きません。

 まず、お仕事の会食、イベントその他をさくさくっと済ませて解散、あとは自由にね、となったのが午後3時頃。この日は関係者パスで入場してるんで、パビリオンの予約がありません。なので、予約無しで入れるところを目指しましたよ。もとより半日ですべてを踏破すなんて到底ムリなんで、エリアを限って行列の長さを考慮し、効果的に攻めていきます。サウジアラビア館、スペイン館、タイ、トルコ、モナコと順調に進み、「夜の地球 Earth at night」館で輪島塗の地球儀を確認したところでそろそろ日が西に傾いてきたぞ。時間の制約を勘案し中国館に向かいます。20250421_072307177_iOS.jpg

「夜の地球」を輪島塗で。高そうな地球儀

 

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サウジ館

 

20250421_071042177_iOS.jpgスペイン館
テーマは「黒潮」らしい。太古からスペインと日本は
黒潮で繋がってたって、
ちょっとこじつけ気味かも。

 

20250421_071722856_iOS.jpgトルコ館
壁の顔がしゃべるのは、ビデオゲームでありがち。

 

 途中クェート館、ブラジル館を制覇し、いまや米国と覇権を競う中国館到達。まずここで、月の石をみないといけない。20250421_073355356_iOS.jpg

 ここは50分くらい並びました。入ったほかのパビリオンでは特に事前にこれといって見どころを意識してたわけではありませんが、人間、確かな目的があると行列もガマンできるもんです。中国が展示する月の石は月の裏側で採取したということで、今やアメリカよりも科学技術が進んでるということを主張したい思惑があるようですが、さて。

 入館の際の行列とは裏腹に、館内に混雑はありません。いよいよ中国版月の石の前にきましたよ。スタッフのおじさんが「move~move~」と入場者の移動を促してます。そこは英語なんやな。ルーペの化け物みたいな展示ケースの中には、確かに相当拡大しないと確認できないほどの、少量の砂が置いてありました。石ではなく細かい砂です。これ、ほんまに月の砂か?なんせ中国のやること。シューキンペが「月のんや」と言えば10億人が「そーやそーや」と合唱する国柄にあって、疑惑は募ります。

 しかしそれを言い出すとどうしようもない。55年前の大阪万博の目玉やった米館の月の石にしても「おお、確かに月の石や。すげー!」なんて判断できる観客は誰一人いなかったわけで、会場近くのどっかの河原で適当に拾ってきて置いてんとちゃうか?なんて都市伝説もありました。20250421_080852651_iOS.jpg

厳重なカバーがないと、顔近づけてくしゃみしたら消えて無くなりそうな量でした。

 

 中国館そこそこ並びましたが、一方のアメリカ館の行列は半端ない長さです。こっちの方が人気あるのは、同じ月の石でもそれがホンモノである確率が高いからやと思います。しかしアメリカの行列に並んでいてはとても時間が足りない。こっちは次回まわしにして、次へと向かいました。

 あとはグッズでも買ってそろそろ帰ろと思ったとき、LINEで行程を実況報告してた友人から「チェコ館でビール呑みよし。美味いで」とのアドバイスを拝受したことから、このミッションを遂行することとしました。帰り道でちょっと寄ってみよと行ってみると、そこそこの行列ができてますやん。数多ある飲食ブースの中でも並ぶだけの価値アリという証と心得て、10分以上待ちましたよ。飲んでみると確かに美味しい。朝から2万歩以上歩いて疲れた全身に染みわたる、それはお値段1,250円に値する甘露養老の一杯でありました。

 帰りはクルマを断ったので、地下鉄に乗るべくとことこ東ゲートに向かいます。壮大な日本館が見えてきました。今日は入りません。夜間のショーを楽しむ人たちを除いて、一日充分に遊んで日暮れとともに電車で帰宅する人達は皆が、この日本館が夕日に映える美しく雄大な姿を右手に眺めながら帰路につくこととなります。この位置取りはなかなかに計算されてます。20250421_085721749_iOS.jpg

 地下鉄は思いのほか空いてて、ありがたいことに座って帰れました。夜の部を楽しむ日以外は、早めに退散するのが利口なようです。

 さて、一回行ったことで、会場の様子、各パビリオンの位置関係、移動の距離感が体感できました。次回は今日の経験を活かして効率的に攻めていきます。綿密な計画に基づいた臨機応変の判断と、大胆かつ繊細な行動が求められます。おそらくは人生最後となる万博、日帰りでリピートできる場所で開催してくれたラッキーに乗っかって、こころ行くまで堪能する所存です。

7千万年の呪い

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 先週のこと、クルマ運転しながらラジオ聴いてたわけですよ。

sango.jpg するってえと、NHKのローカルニュースで冒頭「串本のサンゴは7,000万年前にでき始めたことが分かりました」と。いわゆる科学関連のニュースで、どっちかっていうと速報の必要もない、ニュースの内容そのものよりも「日本はとりあえず今平和ですよ」ってことを知らせる効果がある夕刊ネタです。フーンって聞き流してるとアナウンサー、続いてその詳細を説明する中で今度は「調査・研究の結果、このサンゴは7,000年前にできたことが判明し...」あれ?

 もちろん言いそこ間違いです。そして、本人が間違えたことに気づいてなくて、結局短いニュース番組中で訂正はありませんでした。かといって、あとに続く番組の中で「今日7時の関西地方のニュースの中で間違いがありました」とお詫びするほどのネタでもないし、おそらくは間違いは間違いのまま置き去りとなり、平和な日本の日常は過ぎていくのでしょう。

 これはちょっといかんぞと思いました。

 聴いてる方が、どっちが正しいのかが分からないからです。これが例えば「アメリカのプーチン大統領が...」なんて読んだら、聴いた方は誰もが間違いと気付くでしょう。言ったアナもすぐに訂正するやろし、こんな間違いは、極論すれば、訂正する必要すらない。

 しかし、串本のサンゴの発生が7,000年前か7,000万年前か、どっちが正しいか判断できる聴取者が果たしてどれほどいるでしょうか。冒頭の7,000万年前だけを聞いた人は串本のサンゴは7,000万年前からとインプットされるし、あとの7,000年前だけを聞いた人は7,000年前と理解してその後の人生を歩んでゆくことになります。100mannen.jpg

 国営有料放送のNHKは、国民に誤った情報を植え付けて、その誤った認識によって行動した聴取者が不利益を被った場合、損害賠償責任を負うことになります。これはいかん。今からでも遅くない。きちんと修正することが求められます。

 7,000年前といえば日本では縄文時代、文明の発生には至りませんがすでに人が人として生きてた時代です。一方7,000万年前といえば中生代、恐竜が闊歩していた頃です。7,000年なんて7,000万年前に比べたらもう誤差の範囲です。まったく違いますわ。 

 しかし、1万倍もの長さの違いが、人の歴史認識ではどっちも同じにただ「むかし」の感覚で理解されることは考えてみると不思議です。

 昔「原始人100万年」という映画をTVで視たとき、石器時代の人類が恐竜に追われてる場面があったのを覚えてます。よく考えれば無茶苦茶ですが、娯楽としては深く考えずに、こんなもんでいいということでしょう。サンゴのことも気にせずに、忘れてしまうこととします。

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katsuhiko

男 

血はO型

奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

生まれてから約半世紀たちました。

お休みの日は、野山を歩くことがあります。

雨の日と夜中はクラシック音楽聴いてます。

カラオケはアニソンから軍歌まで1000曲以上歌えます

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