神様お願い!

| コメント(0) | トラックバック(0)

 先週、新聞の社会面に、占い師が自殺教唆で逮捕されたという記事が載ってました。ワイドショーが喜びそうなネタです。犯人の占いに心酔した哀れな被害者が多額の金銭を巻き上げられたあげく、唆されて言われるがままに自殺してしまったと。可哀そうな話です。

cult_kanyuu.png ときどきこんな、神様系犯罪というか、宗教の信者や占いの信奉者などが科学的根拠のない言説に洗脳されて、財産を搾取されたり危害を加えられたりという事案が発生します。人間は弱い存在で、その弱さを克服するためにある人は身体を鍛え、ある人は何らかの技術を身に着け、またある人は精神世界へと逃げ出して非科学的、スピリチュアルな存在に救いを求めてしまいます。そのとき縋るのが神様仏様や何らかの精霊の類であったりするわけですが、これは目に見えず人の心の中にしか存在せず、客観的に実態を把握できないから始末が悪い。ひとたび信じてしまうともう、周りが何言っても聴く耳を持たなくなるからやっかいな話になります。理屈や常識が通用しない世界に入っちゃうのです。

 わたしは、特定の神様や仏様なんて信じてないし、占いの類も一切お付き合いしていません。朝のワイドショーで星占い「今日のいっちゃんラッキーは〇〇座の人です。おめでとう!」なんて、いったい何を根拠に人の運勢決めつけてくれてんのよと腹が立ちます。

 確かに運・不運という現象はもちろんあって、超ラッキー!と感じるときもあれば、その逆もあるわけです。しかし、それはすべからく事象の結果であって、まだ来てもいない未来に向けて、何をすれば運が開けるのか、逆に運が逃げていくのかなんて分かるはずがありません。それこそ神のみぞ知る領域で人には分からない。だから、ある特定の神仏を拝み奉ることで運が着くなんてことがあるはずがないのです。さらに「神様が降りてきた、私には神が着いてる」あるいは「私には霊感がある」なんて類の話はすべてウソで、それを金儲けのネタに利用する輩はすべて詐欺なんです。統一教会の、いわゆる霊感商法がありました。まともな神経のヒトなら、壺を買えば運気が向上するなんてまったくバカバカしいと一笑に付すところを、不幸にも信じちゃった人はとコロッと引っかかるんです。それこそ本当にこの上なく運が悪かったといえます。さらにオウムによる一連のテロ事件で日本人は、人の弱さとそこにつけ込む宗教のもつ悪魔的な力の恐ろしさを思い知りました。高等教育を受けたエリート層の人間でさえもが騙されて、恐ろしい犯罪に手を染めてしまうのです。kamisama.png

 自分の力ではどうしようもないような苦しいときに神仏に助けを求めることは、ままあるでしょう。信仰が深い人ほど、いかなる逆境にも困難にも打ち勝つことができます。そういう意味で宗教は人にとって無用な存在やとは決して言いません。しかし、信じちゃった人にとっては、信仰は自分の財産はおろか命以上に大切で強力な拠り所となってしまうことがあります。これはイケない。科学万能の現代社会にあっても今なお世界中で起きてる悲惨な戦争は、往々にして宗教がらみです。ガザのジェノサイドも、元を正せばユダヤ教徒たちの排他的なシオニズムが引き起こした悲劇です。

 魔女裁判、十字軍の昔から、人類の歴史上いったいどれほど多くの人が神様のために命を奪われていったことか。神様は人を救うことがある一方で、今なお無残にも人に危害を加え続けているのです。「宗教は麻薬」とはよく言ったものです。用法用量を守って正しく使用し、中毒にならないことが大事です。

 神社でおみくじ買ったり、試験会場にお守り袋を持って行ったりとか、気休めや娯楽レベルでの活用はいいと思います。日ごろピンチに陥った時に「神様お願い!」と、その時だけ敬虔な信者となって祈りを捧げる、神様とのお付き合いは、この身勝手な距離感がちょうどいいのです。

パキラその後

| コメント(0) | トラックバック(0)

 3月は「去る」、と書いてから、あっちゅう間に1週間が経ち、春の気配がそこここに伝わってきます。わたしは関係ありませんが、うちの奥さんなどアレルギー保持者は鼻と目で春の訪れを感じ取るらしい。普通うきうきワクワクするはずの春先が憂鬱な季節なんやとか。気の毒なことです。代われるものなら代わってやりたいわ。ほほほ。

 さて、かつて観葉植物を種から育ててみようということで、ネット通販でもってパキラの種を調達して植えてみた件を書きました。それからちょうど2年経ったところで、春の訪れを前にちょっと現状を書いておきます。20250308_065049556_iOS.jpg

 同時に種を入手して、同時に撒いて、十数個発芽した種を同じように鉢に植えて、ほぼ同じように水をやって同じ環境で育ててきたのに、個体差があまりに大きい。いくつかはなぜか枯れてしまいました。大きめの鉢に植え替えた途端に弱ってしまったのんもありました。いっちゃんよく育ったのがこれで、腰くらいの高さまで伸びてます。ひとつだけとびぬけてます。ひとつの種に杯がふたつ入ってた双子の片方で、その片方もはじめからずっと同じ鉢ですが、こちらはあまり伸びてません。20250308_065227548_iOS.jpg

 それ以外の鉢はほぼ同じで、40㎝くらいに育ってます。一部屋にパキラの鉢ばっかしまとめて置いといても仕方ないので、あちこちに嫁入りさせました。職場の部屋に持って行ったのがこれですが、根本が太くなってきて実生株の様相をよく出してますが、最近なんだか元気がありません。日当たりが悪いからかな。20250306_051151342_iOS.jpg

 もっと以前から職場に置いてたパキラがこれで、買ったときから小さな鉢に太い幹が生えてて上にこんもりと小さな葉が乗ってる状態でした。こちらはおそらくは実生株ではなく挿し木と思われます。幹の太さに比べて鉢が小さくて「大丈夫かいな」と思ってたけど、なんとこの個体が一番勢いがよろしい。次々に大きな葉を茂らしてます。いったい何が違うのか。こんな太い枝を挿し木して根が生えるのか。こんな小さい鉢に植わってって根詰まりせずにいったいどこから栄養を得てるのか。ナゾです。20250306_051207893_iOS.jpg

米ロ接近と日本

| コメント(0) | トラックバック(0)

 ここしばらく寒さが緩んだかと思いきや、冷たい雨の日曜日の朝です。花粉が飛び出しそろそろ桜の開花速報が伝わり始めても、本格的な春はもうひと冷えしてからのようです。

 しかし、ついこないだお正月に「おめでとう」と言ったところなのに、もう2カ月が過ぎ去っていきました。「一月は行く、二月は逃げる、三月は去る」とはよく言ったもんです。弥生三月は日本では別れと出会いの季節です。学校も社会でも年度は4月から3月。すべての仕組みは4月から始まります。小学校も中学校も4月スタート、3月で終わり。だから順繰りに大学生が3月に卒業するから、一斉に社会人デビューするのが4月。役所も企業も社会のすべての組織は4月から3月までが会計年度です。

nanmin.png 世界中そうなんかなと思ってたところ、アメリカの会計年度は10月から9月。学校も9月に卒業し、在校生は夏休みが終わると学年がひとつ上がります。英国は日本と同じ4月‐3月が会計年度。フランス、ドイツや中国、韓国、台湾なんかは1-12月で、暦年と一致してて分かりやすい。いっとき「日本も秋入学をもっと増やそか」なんて話がありました。留学する場合なんかに、時期的なギャップが無くなって都合がいいとゆうことやったけど、最近そんな話は沙汰やみになりました。やはり日本では何事も春のリセットが馴染むのです。

 さて、最近国際情勢がややこしくなってます。ウクライナのゼレンスキー大統領とトランプの会談が喧嘩別れに終わったことが伝わり、世界中びっくりしてます。

 ウクライナ戦争は、クリミヤ半島併合の頃には国際社会はまだ旧ソ連の内戦かぐらいに思ってたけど、さらに領土的侵略が続くにいたって「おいおい、ちょっと待てよ」となって西側諸国が対ロシアで一致して支援を続けてきたところ、アメリカのトップがトランプに代わってから妙なことになってます。

 このままでは、力による領土侵犯と国境線の変更という、第二次大戦以降「やめとこうね」と一致した国際社会の原則がないがしろにされてしまいます。そして、その暴挙があろうことか国連安全保障理事会常任理事国のロシアによって行われたと。つまり、この戦争がこのまま現状の占領状態で停戦となれば、国際社会は、武力による国境線変更を認めることとなります。大戦以前の帝国主義時代の再来です。sensou_senjou.png

 そうなれば、わが日本もひとごとではない。中国やロシアは武力にものをいわせて日本に攻め込んできます。口実なんてなんでもいい。中国人留学生や神戸の中華街の中国人が不当な差別を受けているからこれを救済するために派兵する。在日中国大使館や中国関連施設を自分で爆破して、自国民救済のために日本に空爆を仕掛ける。バカなと思うなかれ、旧日本軍が日中戦争開始の引き金となった盧溝橋で実際にやったことと同じです。当然尖閣諸島は真っ先に最前線の激戦地となるでしょう。ウクライナ侵略成功で味をしめたロシアは同じ方法で北海道に上陸してくるでしょう。札幌のロシア料理店店主のロシア人が物価高で苦しんでいる。これは日本政府の無策が原因である。北海道はロシアの領土であるべきだ。虐げられている在日ロシア人救済のために、不本意ながら、やむなく北海道上陸作戦を実施すると。

 今までそんな事態にならなかったのは、日米安全保障条約があったからです。しかし、先週のトランプとゼレちゃんの会談をきっかけに大きく状況が変わった可能性があります。アメリカはもう民主主義の盟主なんかではありません。世界の警察でもありません。よそんちのややこしい話へのイッチョ噛みをすべてやめて自国の利益になることだけに専念します。日本がロシアや中国に飲み込まれても、広い太平洋の彼方、遠い遠いところの話です。知っちゃこっちゃない。プーチンや習近平という、ワルやけど強いのんと友達になります。その方がアメリカにとって得やし。

 平和ボケの日本人、現状の国際情勢はかつて経験したことがない事態であることを認識し、自国の防衛について抜本的に考え直す必要に直面したと言えます。

 弥生三月恒例、「あと何回この桜を見られるかなあ」というお定まりのセリフ、日本人全員が今考えなければならないのです。

 スポーツ観戦は好きな方なので、かつては野球以外にもJリーグやプロテニスの大会なんかもよく出かけたもんです。しかし、最近は甲子園のタイガースの試合や花園の高校ラグビー以外は観る機会が減ってます。

20250215_053952212_iOS.jpg  どんな競技でもプロの試合となると、その競技のいっちゃん上手な人たちが集まってるわけで、これはやはり凄いことなのです。この地球上にこいつら以上に上手いやつはほとんどいない、ということを念頭にプレーを観察していると、やっぱりその常人離れした技術とパワーには圧倒されます。お金取るだけのことはある。スポーツ観戦の醍醐味です。

 ペナントレース終わって、花園の大会も終わったらしばらく観戦の機会とてなかったところ、大阪奈良県人会の社会見学の一環で、バスケットボールBリーグ観戦の案内をいただきました。ふるさと奈良県にリーグ所属のチームがあって長らく低迷していることは何となく知ってましたが、自分でチケット買って応援に行くなんてことはまずありません。しかし、わたくしもいちおう奈良県人の端くれ。ご案内をもらったからには行ってみたくなり、親しい友人に打診したところ、しゃあないなと同行してもらえることになりました。生まれて初めてのバスケットボール観戦です。

20250215_073313000_iOS - frame at 0m13s.jpg

 橿原神宮の杜、橿原公苑の一角にある橿原公苑体育館、今はネーミングライツで「ジェイテクト・アリーナ」とゆうそうです。JTECTといえばトヨタ系列の機械メーカーやけど、奈良県になんらかの関係あるんやろか。アリーナ隣の橿原考古学研究所の博物館には何度かきたことがありますが、体育館は実に久しぶりです。つらつら思い起こすに中学生の頃部活の試合で来て以来です。もっと前、小学生の頃はお正月の書き初め大会でも来ました。懐かしい話です。そう考えるとこの建物、とうに耐用年数過ぎてるようにも思うけど大丈夫なんやろか。

 さて、会場に入ると、そこはお金取って見せるプロの試合。ダンスチームや子供たちのチアリーディングなど、試合前のイベントなど興行としての演出も達者で、終始退屈させないところはさすがです。

 バンビシャス奈良 対 神戸ストークス。試合が始まりましたよ。馴染み深い野球とは違い、攻守が一瞬で入れ替わるスピーディーな展開は迫力抜群です。同行してくれた友人から事前に「お姉ちゃんたちのダンスもあって楽しいで」と聞いてたとおり、最高のプレーとともに、会場が一体となった緻密な応援には圧倒されました。入口でもらった厚紙のハリセン、観客皆で叩くとまあ凄まじい威力ですわ。

20250222_121331236_iOS.jpg

 バスケの試合って、10分ずつの4クォーターなんで40分ちょっとで終わるんかいなと思ってたけど、どっこいこのインプレーの10分はしょっちゅう時計が止まるわけね。タイムアウトあり、ハーフタイムの休憩あり、実際に試合終わるまでに2時間近くかかります。野球ほどではないけど、ラグビーなんかよりも試合時間がずっと長い。しかしプレーの合間も例のダンスチームが出てきてキレッキレのパフォーマンスを披露するわ、スポンサーの看板掲げるわで飽きさせません。とうとう最後までトイレに行くこともなく時を忘れて応援しているうちに、シーソーゲームで大盛り上がりのゲームは結局、わがバンビシャス奈良の勝利に終わりました。

 なるほど、Bリーグってこんなことになってるのか。新しい楽しみをひとつ見つけたことになります。バレーボールのVリーグもきっと同様に盛り上がるんやろなとか、他にもテニス、ゴルフ、サッカー、陸上、卓球、カーリングにスキージャンプその他モロモロ、いろんな競技も生観戦はきっとそれなりに、テレビで視てる以上に興奮と感動があるんやろなと思った次第です。今年は甲子園以外にも、も少し出かけてみようかなっと。

雪原の聖地

| コメント(0) | トラックバック(0)

 昨日、バスケットボールのBリーグの試合を初めて観戦しました。前からいちど観てみたかったところ、親しい友人が一緒に行ってくれて実現しました。その様子は次回レポートすることとして、忘れんうちに先月行った温泉のこと書いときます。20250119_034959177_iOS.jpg

 列島を襲ったこの冬最強・最長の寒波でもって、災害級の記録的な大雪の様子が伝わっています。積雪量が例年の2倍に達したところもあるとか。そんな中で大阪は、例によってまったくと言っていいほど雪が降りません。季節風が北摂の山塊を超えて南下できず、ただ乾いた風が吹き抜けるだけ~。はるか南国の鹿児島市内でも積雪があったというのに、大阪市内はこの冬、ビタ1mmも積もってません。本当に雪には縁の無いところです。

 スキーをやってた頃は、しょっちゅうスキー場で雪と戯れてたけど、やめてもう何十年にもなります。そうなるともう、雪があるところに出向く機会はぐっと減りました。雪景色が恋しい。豪雪に難儀している雪国の方々には申し訳ないのですが、日本人の感性としては冬はやっぱり多少の雪があってほしい。普段とはまったく違う雪景色の静けさの中で雪見酒なんかやってみたい。

20250119_035727262_iOS.jpg んで、思い立って先月、豪雪地帯の温泉を目指し旅だったわけですよ。

 これまで行ったことが無い、富山県の宇奈月温泉。北陸新幹線の敦賀延伸から1年近く経ちそろそろブームも過ぎて空いてきたかなって頃合いに、寒波来そうで大雪が期待できる絶妙のタイミングです。大いに期待して新大阪で敦賀行きのサンダーバードに乗り込みましたよ。一昨年亡くなった谷村新司の「北陸ロマン」の車内チャイムが旅情を誘い、期待は膨らみます。

 敦賀から乗り継ぐ北陸新幹線はくたか号は「グランクラス」。ほんらいもっと長距離乗車で利用したいところですが、大阪人が北陸新幹線利用する場合は、せいぜい金沢か富山まで。この先いつ乗るか分からないから話のタネにと奮発しました。前の席の乗客が「この列車は機内食出ないのね」なんて話してるのを聴いて「飛行機やあるまいし」と笑ったけど、あとで調べると確かに列車によっては軽食、飲料(含アルコール類)の提供があって、料金も違ってるらしい。残念ながらサービスが無いのんに当たったみたいです。20250120_020537767_iOS.jpg

 はじめて北陸新幹線乗って思ったこと。乗客が少ない。混雑を避けて平日を狙ったとはいえ、特に黒部宇奈月温泉駅などは想像以上に閑散としてました。たまに見かけるのはインバウンド。これで採算大丈夫なんかいなと心配してあげます。

 ただ新しいだけあって設備は綺麗で気持ちがよろしい。特に気がついたのは、ホームの表示に工夫があること。東海道・山陽新幹線では、乗車の際に人がごった返すホームに上って自分が乗る号車に行くには左右どちらに進めばいいのか、非常に分かりづらいのです。その点北陸新幹線では可動式ホームドアにきちんと前後の号車の表示まで大きく出てて一瞬で分かります。このあたり、後発の知恵といえましょう。

 黒部宇奈月温泉駅で乗換えるのが「黒部地方鉄道」って、名前からしてローカル線そのままの路線です。コトコト、ガタピシとまあ揺れること、ローカル線風情満載で終点の宇奈月温泉まで進んでいきます。

 着きましたよ。あたり一面の銀世界...って、あり?

20250119_062322769_iOS.jpg 駅前に積雪はほとんどありません。すぐそばに迫ってる険しい山肌は白く積もってるものの、道路にはまったく雪が無い。あとで旅館に着いて聞いたところ「ここしばらく暖かくって...」ですと。雪見酒はまた夢と消えました。

 とはいえ温泉は実にいいお湯やったし、料理も美味しくてわずか1泊ながらひさしぶりに旅情を満喫いたしました。列車の旅は時刻の制約で行動の自由度は下がるものの、その分、乗ってしまえば道中気楽なもんです。何と言っても車窓を楽しみながら好きなだけ飲み食いできます。

 さて、宇奈月温泉といえば大学の法学部に入学した学生が民法の講義で最初に覚える「宇奈月温泉事件」がつとに有名です。なんせ民法第1条(基本原則)第3項に規定の「権利濫用の禁止」に関わる重要判例なのです。unaduki .jpg

 昭和10年のこと。さっき乗った黒部地方鉄道さんが、温泉街振興のための事業で原泉から温泉街までお湯を引く木管を敷設したところ、土地買収でほんの少し取得できてない部分がありました。2坪といいますから本当にほんの少し。そこに目を付けた悪人がこの2坪を含む周辺112坪の土地を取得し、取得価額の26倍という法外な値段で買い取るか、さもなくば菅をすべて撤去するよう求めて提訴したという事案です。 

 この2坪、山の急斜面のまったく利用価値の無い土地で、お湯の木菅が通ってても土地の所有者に何の不都合も無いわけです。もし2坪を迂回して新しい管を建設するとなると、1年近く温泉街が営業できない。死活問題です。法律上の権利を盾にボロ儲けをたくらんだ結果は、大審院(今の最高裁)まで争った結果「権利行使の態様が悪質である」として原告の悪人敗訴。温泉街は守られました。そしてこの裁判により、形式的には正当な権利の行使とみえても実態として社会的に許されない場合はこれを認めないという、民法の基本法理が確立したのです。

 wikiによると、現地のダム湖畔にはこの事件の記念碑が立ち「民法の聖地」として法律の関係者が訪れてるそうです。これは知らんかったわ。

前の5件 5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15

WELCOME

CALENDAR

PROFILE

IMG_0227_2.jpgのサムネール画像のサムネール画像

katsuhiko

男 

血はO型

奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

生まれてから約半世紀たちました。

お休みの日は、野山を歩くことがあります。

雨の日と夜中はクラシック音楽聴いてます。

カラオケはアニソンから軍歌まで1000曲以上歌えます

月別 アーカイブ