みゅーじっくの最近のブログ記事

His Master's Voice

| コメント(0) | トラックバック(0)

 梅雨空が戻ってきました。朝からしとしとと雨が降ってます。

 今日のように外出する予定がない休日の朝の行動はだいたい決まってて、新聞読みながら朝ごはん食べて、書斎に行ってまずコンポにCDをセットし部屋に音楽を満たします。流れる曲のジャンルはその日の気分によってさまざまですが、クラシックが多い。

 先週の日曜日も一連のルーチンを粛々とこなし、さてCDをかけようとイジェクトボタンを押したところ、前の晩に聴いてそのままにしてたディスクが出てこない。

 「あり?」いやな予感。 

20210613_005322428_iOS.jpg

この「いやな直感」というのはまず的中するもんで、その後いろいろやってみても中に入ってるディスクは一向に排出されません。つまりは壊れました。

 ウッドコーンのスピーカーが気に入って、このJVC製のシステムコンポを買ってからすでに7年経ってます。休日家にいる間はほぼ一日中鳴りっぱ、平日も夜に聴かない日はあまり無くて、つまり毎日フル稼働で今日に至っています。ヘビーユーズで壊れるのも道理やけど、さて、どうするか。

 精密機器を7年使ったんやから、寿命と判断してもいいようなもんですが、CDが詰まって出てこないだけで買い替えるのもどうかと思います。ここはひとつ修理に出してみることにしました。買ったヨドバシに持ち込むこともできますが、時間と費用を考えるとメーカーのサービスに直送するのが賢い。さっそくネットで調べてクロネコで送ったところ、わずか2日で修理完了の連絡があり、さらに2日でCDトレイまわりのメカが交換されて返ってきました。早い早い。

His_Master's_Voice.jpg

 社名の「JVCケンウッド」、われわれ昭和の人間には「日本ビクター」と言われた方がピンときます。歌謡曲華やかなりし頃、RCAブランドのレコードで世を席巻し、その後伝説となった「VHS vs β 戦争」に見事勝利し、バブル時代に君臨した音響機器メーカーです。設立以来のトレードマークは、蓄音機から再生される懐かしい主人の声に聞き入るフォックス・テリア「ニッパー」の姿で、史上最も有名な企業マスコットのひとつとなりました。しかし、いまやその日本ビクターも、新興国の台頭と激烈な技術革新の流れの中で経営が行き詰まり、ケンウッドとの合併を経て今に至っています。

 SONYシンパの私ではありますが、最初にホームビデオを買った昭和が終わる頃にはすでにソニーの「Betamax」はじめ敗れ去ったβ規格は駆逐されており、VHSを選ぶことになりました。それがVictorの「HR-S5000」という機種で、S-VHS対応のかなりの上位モデルを奮発しました。以後いくつかのビデオデッキを使ってきました。そしてデジタル全盛の現在、もはや磁気テープのビデオの出る幕はありませんが、生まれて初めて買ったこのVictorのビデオデッキだけは捨てられずに置いてあります。

20210613_020038796_iOS.jpg

 薄型で当時の製品にしてはスタイリッシュですが、重い。ビデオデッキに限らずアンプもラジカセもCDデッキも昔の製品はみな重い。電気コイルやトランジスタやコンデンサなどの電子部品がみっしり詰まっていて、持ちあげるとずっしり腰にきます。それが昨今はとにかく小型軽量になり、筐体開けてみると真ん中に少しだけ機械が入っててまわりはスカスカなんてことがあります。ほんとはそんなに大きさ要らないんやけど、昔ながらの大きさがあった方がラックへの収まりもいいし、そこそこ大きい方がありがたみがあるからやと思います。

 最近、NHKのBS4Kで「プロジェクトX」が再放送されてます。初回放送は10年ほど前で、日本人が成し遂げた、埋もれた優れた仕事に焦点を当てるというコンセプトで、非常に人気があったドキュメンタリーシリーズです。中島みゆきが歌う主題歌「地上の星」は大ヒットし、みゆきは紅白出場を果たしたところ、黒部ダムからの中継という世紀の演出に大注目の中で歌詞を間違えてしまったことは、後々まで語り草となりました。

 そのシリーズの中でも、放送当時評価が高く今でも「神回」とされているプログラムに「窓際族が世界規格を作った~VHS執念の逆転劇」があり、先日オンエアとなりました。久しぶりに視て往時をしのんだ矢先、その末裔ともいうべきJVCの製品が壊れてしもたことに、何かの因縁を感じた次第です。♪風の中のすーばる~

天罰覿面

| コメント(0) | トラックバック(0)

 やはりというか、大阪はじめ9都道府県の緊急事態宣言が延長されました。来週末土日連チャンでクラシックのコンサートのチケットを買ってたのに両方ともあえなく中止となりました。ひとつはロッシーニのオペラ「泥棒かささぎ」、もひとつは辻井伸行(ピアノ)と三浦文彰(ヴァイオリン)のコラボです。オペラの方はあんまし売れてなかったみたいですが、後者は今をときめく人気アーティストのお得なジョイントで、演目もベートーヴェンの「皇帝」とヴァイオリン協奏曲というポピュラーなナンバーということで、早々にSOLD OUTでした。楽しみにしてたのに残念の極みです。tsujii.jpg

 イベント開催の目安として上限が5,000人かつ最大収容人員の50%のどっちか小さい方ということなんで、劇場でのコンサートは結局キャパ半分以下でやんなさいということになります。

 前回、宣言が解除になったときには、いずみホールの辻井伸行のピアノコンサートに出かけたのですが、こんときは初めからキャパの半分、つまり1席おきに販売してたので予定どおり開催されました。

 ところが、来週末のんはいずれもフェスティバルホールで、全席を売りに出してたもんやからあえなく中止と。一方、同じくフェスで来週上演予定の沢田研二のリサイタルは最初から半分で売ってたので、こちらは予定通り実施するみたいです。行きませんけど。

 クラシックの方も最初から半分の席で売っとけば予定どおりできてたことになります。とくにオペラの方なんていまだに半分近くの席が売れ残ってるんやから、はじめから半分で売っても売り上げはそんなに変わらんかったことになります。

 kasasagi.jpgそもそもクラシックのコンサートでも普通オペラは人気があってよく入るもんなのですが、今回あまり売れてなかったのには訳がありまして、通常のオペラの上演ではなく「演奏会形式」というやつやったのです。オペラといえばつまりは「歌劇」で、まあミュージカルみたいなもんですが、この形式は、歌手が演技をせずに合唱団とともにただ劇中の歌だけを歌ってストーリーを進めるというものです。「オラトリオ」に近い。お芝居がないので観劇としての楽しみはなく、単に劇中の音楽の演奏を聴くだけで、通常のオペラと比べるとまあやっぱり魅力は相当落ちますわな。売れ残るはずです。

 オペラの興行は、演出のための舞台装置や出演者全員の衣装など莫大な費用がかかります。海外から有名な歌劇団の一行を連れてきたりすると出演料、旅費その他の経費たるや天文学的レベルとなります。従ってチケットも、目ン玉が飛び出るような高額になります。その点、この「演奏会形式」やと経費がグッと抑えられ、観客にもお手頃な価格でご奉仕できるというわけです。

 チケットが安いもんやから、興行を打った主催者は売り上げを上げるべく半分なんていわずに売れるだけ売った。ところが、コロナで中止。こんなことなら、欲をかかず初めから半分に制限して売っとけば結果的にフルで売ったのと変わらない入場料稼いで予定通り実施できたのに、と天を仰いでもあとの祭り。未曾有のコロナ禍にあってお上の動向予測を誤り、ビジネスに失敗した形です。

 主催の朝日新聞さん、お気の毒です。東京オリンピックのオフィシャルパートナーに名を連ねながら、社説でもって中止を主張するなどという無責任な振る舞いをするから今回、このような天罰が下ったと、あえて申し上げておきましょう。

聴力とは

| コメント(0) | トラックバック(0)

 昨日、九州北部、中国、四国が早くも梅雨入りしたそうです。大阪も雨模様の日曜日の朝、緊急事態宣言継続中ということもあり、今日も一日自宅でまったりと過ごします。

 さて、先だってWALKMANを新調したことを書きました。

 日々快調に作動しており、ミュージックライフを楽しんでます。そんな中で思うに、これほどDIGITAL技術が進歩した現代にあっていい音を聴くためには、機械よりもむしろインターフェイスに重きを置くべきということです。すなわちWALKMANのような携帯オーディオの場合は「イヤホン」です。20210512_022110022_iOS.jpg

 そもそも屋外、特に通勤電車という雑音の洪水の中で聴くわけですから、室内やコンサートホールの音質を求めるわけではありません。いかに雑音を遮断し聞きたい音だけを鼓膜に届けてくれるかが重要な課題となり、ノイズリダクションという技術がこれに応えてくれます。しかし、わたしの場合、もっと大事なことがあります。

 ずっと以前から気になっていたのですが、微妙にボーカルが中央に決まらない。すなわち左右で音量に差がついているのです。音源に問題がない限り、再生の過程でバランスが狂うことはまずありません。従って、イヤホンから音が出た後、鼓膜に到達する間に問題が生じていることになります。つまりは、イヤーパッドの不具合です。

 インナー型のイヤフォンはそのフィット具合が音の伝わり方に大きく影響します。イヤパッドはもちろん左右おんなじ形なので、どうやら私の耳たぶから外耳道入口の形が左右で微妙に違うことが原因のようです。これが積年の悩みで、実にいろいろな種類のパッドを試してきましたが、なかなか満足のいく結果が得られなかったところ、このたびめでたく解決に至りました。

 20210515_102406172_iOS.jpgこれまで使ってきた多くのシリコン製のイヤパッドは、装着するとどうしても耳管との間にごくわずかな隙間ができてしまい、結果左右の環境が違って音量にも差が生じます。ところが、最近「低反発ウレタン」という素材の製品を試したところ、これが実によろしい。一見、劣化して固くなったスポンジのような外見と手触りですが、装着すると耳道の入口をほぼ完全に埋めてしまい、結果左右まったく同じ条件となります。このパッドに変えてから左右の音のギャップがほぼ無くなりました。

 耳の形が左右違うことでイヤホンの音量で悩むなんてことは、普通の人にはあまり縁のないお話でしょう。しかし、わたしにとっては切実な悩みでありました。

 考えてみると、視力に左右差があるのと同様に、厳密にいえば聴力も左右に差はあるんやないでしょか。毎年の健康診断で聴力検査がありますが、測定結果は視力のように細かく数値化されることがありません。ピーッていう電子音が聞こえるか、聞こえないかで、聞こえたら「異常なし」です。これがもっと精緻に「聴力左1.2 1.5」なんて測定できて、それを例えばオーディオ機器もそれに合わせて左右のバランスを調節できるような機能があれば、なんて思ったりもします。

WALKMAN 再び

| コメント(0) | トラックバック(0)

 大阪はとうとう今日から3度目の緊急事態宣言が発令されました。G.W.期間中の人の移動を極力縮減しウイルスの蔓延を断つ目論見です。いっそヨーロッパみたく半月から一カ月完全ロックダウンとした方が、痛みも大きいけど効果も大きい気がしますが、どうなんでしょうか。個人的には何が変わるものでもなくて、引き続き感染しやすい状況を極力避けることをしっかり意識していくだけです。

 さて、SONYのWALKMANを買いました。長らくiPodを愛用してきたことは以前にも書いたことがあります。何ら支障なく通勤中に音楽を楽しんできたところ、電池がいよいよヘタってきました。10年以上使ってきたので、この種のギアとしては異例の長持ちであったと評価できます。しかし一晩フル充電しても数十分使うと電池切れとなるに至り、もはやこれまでと判断しました。ひょっとすると電池交換できるかもですが、おそらくコスト的に新品買った方が利口というわけで、長年連れ添ったiPod nanoは引退となりました。walkman.jpg

 さて新しいのんをと調べたところ、なんと現在iPodは、大きめのiPod touch以外は全て生産終了となってます。つまり電池の交換なんてそもそもできないわけです。そいや最近量販店の売り場を歩いても、かつての、マッチ箱より小さいiPod見かけなくなってました。iPhoneの性能が向上したので、音楽もスマホでどうぞというのがappleの方針らしい。しかしわたしとしては、バッテリーのことを考えるとすべてスマホで賄うのはやっぱり違う気がします。かといってiPhoneとおんなじ大きさのiPod touchを持ち歩くのはちょっとというわけで、後継機はWALKMANに決めたわけです。

 いざ買うとなると、ひとくちにWALKMANといってもやはりピンからキリまでいろんな種類があるもんです。最上位のいわゆるフラッグシップ機種はなんとお値段30万円以上。んーなのは庶民が通勤時間に手軽に楽しむという用途においてはお呼びではありません。それに、その音質を売れ筋の機種と比べても、悲しいかなおそらくわたしはその違いを認識できないでしょう。

 というわけで、そこそこのグレードのんをゲットしました。嬉しい。

 さすがに最新機種です。音質はiPodとそんなに違いませんが、機能的にはよほど進歩しています。内臓メモリの容量は16GでiPodと同じですがSDカードを挿せばさらにたくさんの楽曲を搭載できます。ハイレゾ音源対応、FMラジオも聴けます。Bluetoorhでワイヤレスイヤホンが使えます。前のiPodはなんせ10年以上前の機種なんで有線しか想定しておらず、トランスミッターを挿してワイヤレス化してました。邪魔でしょうがなかったので、この点は一番うれしい。

 思えば、iPodを持つまでにいくつものWALKMANを愛用してきました。初めて買ったのが大学生時代、2代目の「WALKMAN II」でした。その後ワイヤレスWALKMAN、と言っても現代のBluetoothではなくてレガシーな電波のやつ。斬新さで飛びついたところ、ラジオの放送が混信するなど性能も使い勝手もいまいちで、もっぱら有線で使ってたのを覚えてます。その次がいわゆるDiscman、カセットテープからCDに替わったのですが、これがまあ歩いてると音が飛ぶ飛ぶ。CDを再生しながら持ち歩く行為は、人としてとるべき態度ではないと認識しました。そしてiPodに乗り換えて以来10年以上の時を経てWALKMANへと回帰した次第です。

 おりしもコロナ禍でテレワークが増えてはいるものの、通勤が全く無くなるわけではありません。ややもすれば苦痛に感じる移動の時間を、好きな音楽を楽しめる貴重な時間に転換昇華するためWALKMAN、これからも大いに活躍してもらいます。

セーフ

| コメント(0) | トラックバック(0)

 寒い日が続いています。テレビのニュースは、寒気の南下で北国や日本海側が記録的なドカ雪となってる様子を伝えています。わたし明日は、奈良女子大学で行われる、ふるさと奈良県下市町関係のシンポジウムに出かけるんで、土曜の晩にブログを更新してます。

 クリスマス・ウィークです。

 部屋で夜聴く音楽も、ひっきょうキリスト教関係のものが多くなります。今日も朝からフォーレのレクイエムやバッハのクリスマス・オラトリオをずっと鳴らしてました。1日中、部屋ん中が教会みたいになってます。20201219_121906943_iOS.jpg

 音楽は宗教の発展に大きく貢献してきました。グレゴリオ聖歌の昔から教会には常に讃美歌が流れてました。神父さんがごにょごにょ説教するよりも合唱と楽奏で訴えるほうが効果が大きくて、音楽の力でもって信者を獲得し神の教えを浸透させてきたのです。また逆に、宗教が音楽の発展に大きな貢献をしてきたとも言えます。バッハの3大宗教曲「マタイ受難曲」「ヨハネ受難曲」「ロ短調ミサ曲」、モーツァルト「レクイエム」「大ミサ曲」、ベートーベン「荘厳ミサ曲」、ブラームス「ドイツ・レクイエム」、ドボルザーク「レクイエム」「スターバト・マーテル」、チャイコフスキー「晩祷」、そしてもちろんヘンデルの「メサイア」などなど。人類の至宝ともいうべき大曲だけでも枚挙にいとまがありません、小さなミサ曲やモテットなども含めると、膨大な数の宗教曲が今に伝わっています。キリスト教が無かったら、これらの仕事は生まれていませんでした。その昔、作曲家たちはもっぱら教会のために曲を書いていたのですから。

 わたしはまったく無宗教ですが、音楽の発展に貢献したという一点をもって神様に感謝しています。

 さて、コロナ。

 東京では新規感染者数が4日連続で600人超え。わが大阪でも5日連続300人超えです。全国の累計感染者19.4万人。当初、発表される感染者数にダイヤモンド・プリンセス号を含むとか含まないとか断りがついてましたが、今やそんなもん誤差の範囲となってしまいました。日本人の500人にひとり以上が感染したことになります。

 そんな状況を反映して、苦しい中で飲食店や観光地を救うために経済を回そうと始まった「Go To 」キャンペーンが、とうとう休止に追い込まれました。

safe.jpg

 ガースーが「宿泊を伴う旅行については、12月28日(月)から1月11日(月)までの間の宿泊を旅行日程に含む場合は、割引しないことにしたよ」と言うのを聞いたとき、「どっひー!そら、ないで」とのけぞりました。

 実は、27日から伊勢の定宿への温泉保養行を予約していたのです。「Go Toでお得に行ける。しめしめ」と思ってたのに、二日目の28日はしっかり旅程に含まれててアウトやん。

 しかし、その後詳しい公式サイトで休止の内容が明らかになるにつれて、「なお、12月28日(月)チェックアウトの場合は割引対象となります(地域共通クーポンも同日まで利用できます。)」という説明を発見しました。セーフ、ほんとに、ぎりぎりセーフ!

 これはきっと、わたしの日ごろの行いが良いから神様が救いの手を差し伸べてくれたに違いありません。これからは、素晴らしい音楽を鑑賞するだけのエエとこ取りではなく、も少し神様を畏れて感謝を捧げることとしましょうか。

前の5件 1  2  3  4  5  6  7  8

WELCOME

CALENDAR

PROFILE

IMG_0227_2.jpgのサムネール画像のサムネール画像

katsuhiko

男 

血はO型

奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

生まれてから約半世紀たちました。

お休みの日は、野山を歩くことがあります。

雨の日と夜中はクラシック音楽聴いてます。

カラオケはアニソンから軍歌まで1000曲以上歌えます

月別 アーカイブ