考えたことの最近のブログ記事

 さっこん、個人情報保護に対する認識が広く社会に浸透し、取り扱いはますます厳しさを増してます。昭和の頃は、情報の流出事件が起こっても国民はさほど関心がなく、ニュースにもならなかったように思います。しかし最近は、国や地方公共団体、企業等の事業体から個人情報が流失したとなると、事案としてひどく叩かれます。国民の権利意識が強くなったことに加えて、そも、集積される個人情報が質・量ともに桁違いに大きくなっていることが原因です。いわゆるビッグデータというやつです。そしてAIの進歩に伴ってデータサイエンス分野の発展も著しく、莫大なデータをいろんな分野で活用する方法も急速に発展しているため、個々の個人情報の価値が飛躍的に大きくなってるのです。 

 それに従って、個人情報を守る方法も進歩を続けます。ちょっとやそっとでは破られないいろんなセキュリティの枠組みが登場し、法令の整備もいわゆる個人情報保護法が何度も改正を重ね、ガッチガチに規制されてます。

party_yoitsubure_man.png さように意識が浸透し規制が厳しくなっても流出を止めることはできないようで、先週、とてつもない規模の流出事案が発生しました。

 兵庫県尼崎市がコロナの給付金関係の作業を委託した業者が紛失したUSBメモリーには、なんと尼崎市の市民の住民基本台帳情報、住民税情報36万件、非課税世帯や生活保護受給世帯など8万2千件の給付対象世帯情報、生活保護および児童手当受給世帯の銀行口座情報約8万6千件が含まれていたといいますから凄まじい。まさに質・量ともに超メガトン級の流出事案です。メモリスティックを入れたカバンを飲み屋で失くしたと報じられたときは、まあよく聞く話やなと思いましたが、その後、実は泥酔して道端で2,3時間爆睡している間にカバンを持ち去られたという真実が伝わりました。信じられない話です。

 なぜに超絶センシティブなデータを外部に持ち出す必要があったのか。持ち出さざるを得ない事情があったとして、なぜにクラウドに上げずUSBメモリを使ったのか。なぜにそんな危険なものを携えて酒を飲みに行く気になれたのか。

 不始末はこれに終わらず、市の関係者がカッコ悪い謝罪会見した際に「データは暗号化されてて今のところ悪用された形跡はない。13桁のパスワードがかかってるので解読は難しい」と、パス解読のための重大なヒントを公開してしまった。もうね、尼崎市役所、救いようがないバカ野郎です。しかし、こんなマヌケな社員が13桁のパスなんて覚えられるわけがないわけで、会見での失言がなくても、盗まれたカバンの中にはパスワードを書いたメモが一緒に入っていたと考えるべきでしょう。

 その後、バカが寝ていた近くでカバンもメモリスティックも発見されました。しかし、形がある財物なればそれが回収されれば一見落着ですが、電子データはそうではない。USBメモリが戻ったところでなんの意味もありません。複製が容易なので、一度占有・管理下を離れた時点で、もはや取り返しがつかないのです。データが市中に出回り被害が出た場合、この会社と市はどう落とし前をつけるつもりでしょうか。2カ月前に4千万円の誤送金事案がありましたが、被害の規模はこっちのが遥かに大きい。shinshi.jpg

 個人情報管理が緩やかな昭和の頃には「紳士録」なる出版物があって、毎年改訂版が発行され続けてました。有名人やいわゆる名士のリストで、名前、住所、電話番号は言うにおよばず、職業、勤務先、その役職、家族構成とその名前やなんかまで掲載されてて、一目で丸裸です。今から思うととんでもない話ですが、当時はここに掲載されることが一種のスティタスとなってたんやから、まあ時代を感じます。当然、今では消えて無くなりました。マンガ雑誌には欄外に「ファンレターを送ろう」と漫画家の住所が載ってたし、究極は電話帳でしょう。日本の紙の全消費量の1%を占め、インターネットの無い時代には重宝された電話帳(ハローページ)も、とうとう役目を終えて昨年廃止されたそうです。時代の流れです。

 国民の意識がすっかり変化し、今では懸賞応募の際にハガキに住所氏名を書くことさえ憚られます。ネット応募でも同様です。できたら捨てメアドで応募して「当たったら連絡ください」としたいところですが、それでは「関心のある消費者リスト」を入手したくて賞品を提供している側にとっては何のメリットもありません。個人情報を集めたい事業者と、出したくない個々の国民の駆け引きが続いていきます。

 果たして、いろんなところに記録されている、名前をはじめとする私の個人情報はいったいどれくらい積み上がっているのでしょうか。もはや見当もつきません。悪用しようと思えばいくらでもできるんでしょね。神様に頼んで、すべて消し去ってもらいたいもんです。

 梅雨です。城北公園のコクチナシのは花はそろそろ終わり。大きな八重咲のクチナシ(ガーデニア)は強烈なコパトーン臭を周辺に漂わせますが、こちらは香りが控えめです。ヨーロッパでは晩春から初夏に至る6月は、暑くもなく寒くもなくカラッとしてて一年で一番爽やかなんやそうです。そんな季節に結婚した花嫁は幸福になれるということで、ジューン・ブライドの趣向が浸透したとか。それをそのまま日本に持ってきたもんやから、梅雨の最中、爽やかどころか最もジメジメな時期に、礼服着こんで汗をふきふき披露宴に出かける羽目になりました。マヌケな話です。

 「梅雨がない北海道を除く全国が梅雨入りしました。」毎年この時期に聴くフレーズです。子供のころから、北海道の人は梅雨を知らんのやろか、たとえば赤道直下の国の人たちが雪を想像できないように、道民にはこのジメジメが続く雨季という概念がないのやろかとずっと思ってました。明治時代に、奈良県から北海道に渡った十津川村のひとびとは梅雨がないことに驚いたでしょうか。経験のない極寒と開拓の苦労でそれどころではなかったでしょうね、きっと。

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 そんなたわいのないことを考えたのは、先週NHKスペシャル「街道をゆく」の十津川街道編の再放送を視たからです。

 明治22年の大水害で村が壊滅します。死者168人、全壊・流出家屋426戸。壊滅的ではなく、壊滅です。生活の基盤を失った600戸、2489人が北海道への移住を決めました。

 簡単に言いますが大変な決断です。現代ではおよそ考えられないドラマチックな歴史があったのです。明治22年といえば東海道本線が開通した年です。東北本線はまだ青森まで届いてません。そもそもいったいどうやって北海道まで行ったのか。舞鶴から船に乗ったのか。興味は尽きません。今や美田が広がる新十津川町ですが、当時は果てしなく続く手つかずの原野であったはずです。とにかく大変な苦労であったことは間違いないでしょう。

 似たような話で、ダム建設による集落の丸ごと移転が同じ奈良県であったことを、大昔に書きました。これは自然災害が原因ではなく政策に基づく計画的なものですが、やむにやまれぬ事情という点では似てます。一方で、人為的な理由で故郷を追われるという意味では、ウクライナの国民も同じですが、こちらはひとりの人間の邪悪な欲求が原因となって、おびただしい人々が多大な苦難を被っているわけです。許されるものではありません。

 人間も悠久の大自然の一部分を成す存在なんやから、逆に人が自然のすべてを制御しようとするのはおこがましい話です。地球の長い歴史を考えると、人類が生まれたのはつい最近、というよりたった今です。地球ができて46億年、人類が誕生して100万年。地球の歴史を1日に換算すると、人類の歴史は18秒前に始まったばかりです。文字を書き始めたのが0.005秒前、人権思想が誕生したのが0.001秒前、私が生まれたのが0.00006秒前です。その間大自然はず~っと大自然やったわけで、それを超新参者のヒトが自分の都合でどうこうしようなんて考えてはいけない。つまり、いくら頑張ってみても自然災害による被害を根絶することはできません。

 であるならば、せめて人間どおしのトラブルによる悲劇ぐらいは避けようよ、それくらいの知恵はもう身に着けたでしょと思うわけですが、18秒ではまだ無理な話か。

罠に陥ちた

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 最近のテレビは4K、8Kだの有機ELだの画面がキレイで消費電力は少なく、つまりは性能がステキな上に、インターネットと連携した機能が豊富についてます。NETFLIXやhuluなどの動画配信サービスがデフォルトで装備されており、契約すれば家庭内LAN(wi-fiなど)経由ですぐに視聴することができます。しかしこれは定額視放題いわゆるサブスク契約で、月々いくらかのお金がかかります。

Fire TV Stick.jpg わたしは、一部の洋画を除いてドラマなどはほとんど視ませんが、うちの奥さんは大好きなんです。衛生放送で本格的ペイテレビのWOWOWがサービスを開始したのは1990年、もう30年以上前ですが、開局と同時に加入してずっと視てきました。当時はアナログ放送の時代で、WOWOWの視聴にはスクランブルの解除に専用のデコーダーをつないでました。今は昔のお話です。

 しかし、先月でしたかNETFLIXを始めたところ「こっちのがいい」ということで、なんと30年来お付き合いのWOWOWをあっさり解約してしまいました。ここまでは良かった。

 リビングで視るメインの大きなテレビのほかに、寝室にもテレビを置いてます。NETFLIXは、同一世帯なら契約ひとつで複数のテレビで視ることができます。そこで、こっちの部屋でもと思ったところ、このテレビには動画配信を受信する機能がついていません。この場合、別途「メディアストリーミングデバイス」を用意して付け足す必要があります。

 選んだのがamazon謹製の「Fire TV Stick」という製品です。これをビデオ入力端子に差し込めばいろんなネット配信テレビを視ることができます。早速ポチって届いた機械を設置して、画面に従って設定を進め...「をを!」リビングのテレビ同様に、いろんな動画配信サービスのアイコンが出てきたではありませんか。ここまでも良かった。

 契約しているのはNETFLIXだけですよ、ということをよく認識していれば何事もなかったのですが、いろんなサービスにすぐにつながることで舞い上がってしまい、不覚にもamazon のプライムビデオだのNHKオンデマンドだの、ちょっと覗いてみてしまったのです。pose_kuyashii_man.png

 そう、おそらくは「ここ押したら契約したことになるよ」の警告は出ていたのでしょうけど、あまり気にせずネットサーフィンのノリで映画のアイコンを押し続けているうちに、スマホにブブブッとメールが届きました。 amazonとNHKオンデマンドから「ご契約、ありがとうございまーす...」「え?」

 プライムビデオの方は契約するとどうやらamazonのprime会員になってしまうようです。あの、ネット通販のamazonでポチるたびに「この機会に会員になりませんか、送料無料で早く届きますよ~っ」てやつですよね。月々500円でしたっけ。ずっと「そんなのいらない」と拒否ってきたのに、今回うかつにも落とし穴にドテッと落ちてしまいました。

 それでもamazon の方はまだ良心的で、1カ月のお試し期間中に解約すればおとがめなしで放免してくれるようです。問題は憎っくきNHKですわ。無料期間などありません。その上に契約は月単位なんですが、なんと「契約日から1カ月間」ではなく歴月単位です。罠に堕ちたのがよりによって5月31日。もちろん気が付いたあとすぐに解約しましたが、たったの1日、いやわずか数時間で1カ月分の料金990円をさくっと持っていかれてしまいました。奥さんにはバカにされるわ、最悪です。

 思うに、確かに今回私は不注意ではありましたが、同じようにネット上で、よく分からないうちに一瞬の誤クリックで意図しない契約をしてしまうケースが世の中には多々あるのではないでしょうか。成約の何%かは間違いが原因で、本当は必要のない取引でもって経済の循環に寄与しているのではないかと思ってしまいます。

CzgyMIIUkAAIHW1.png いずれにしても、今回は、あの憎っくきNHKの奸計にまんまと嵌まってしまったおのれの愚かさを恨み、悔しさと情けなさでまさに断腸の思いであります。NHKは受信料契約という悪魔の手法を恥じることもなく続けるのみならず、こんな卑怯な手段まで駆使して善良なる国民から悪辣なる搾取を続けているのです。

 NHKはネットなんて手を出すべきではありません。民業の圧迫に他ならない。チューナーがなくても視ることができる動画配信サービスの拡充に伴い視聴者のテレビ離れに危機感を覚えたのであれば、いい機会と思ってこの際事業体の整理、廃絶に向けて舵を切るべきです。「じゃあNHKもネットで...」などと、なにをトチ狂っているのか。

 これまでも再三書いてきましたが、放送法という悪法の趣旨を盾にするのであれば、NHKの番組は全国民に伝えるべき最低限必要な情報のみに限定してもちろん無償で提供し経費は税金で賄うべきです。それ以上の内容をNHKに求める視聴者はスクランブルで選別し、受益者負担を徹底すべきです。見たくもない番組を不当に押し売りされている異常事態に、国民はいつまで耐えなければならないのでしょうか。

 百歩譲ってオンデマンドのサブスクに990円/月もの高額料金を設定するのであれば、少なくともNHKの事業開闢以来放送してきたすべてのコンテンツを自由に閲覧できる位のサービス充実があってしかるべきです。

 今回よりによって、仇敵であるNHKに不覚をとってしまったことがなんとも悔しくてしかたがありません。この借りはいつかきっと倍にして返してやると、私は固く心に誓ったのでした。トホホ...

なぞなぞ「毎月定額料払えば使い放題なものはなーんだ?」
こたえ 「正社員」

革命の季節

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 明日は一日お仕事なので、土曜の夜にブログを更新しています。

 昨日伝わった話題、日本赤軍の元最高幹部、重信房子が刑期を終えて出所しました。

 ひさびさにこの名前を聴きました。wikiのプロフィルには「テロリスト、革命家」とあります。国際指名手配されていたところ、2000年に大阪で見つかって逮捕されました。1974年のハーグ事件の犯人の一人として、逮捕監禁、殺人未遂の罪状で起訴され懲役20年の判決を受けて服役中でした。FUSAKO4.jpg

 あさま山荘事件が1972年、ハーグ事件がその2年後、その26年後に重信が逮捕され、さらにそれから20年が経ったという時の流れの加速度に驚きます。あさま山荘では、当時小学校4年生のわたしもご多分に漏れずテレビの生中継に見入りながら、こんなドラマやマンガのような事件が現実の世の中でも起こるんやなと思ったもんです。

 学生を中心とした新左翼団体の革命ごっごは山岳ベース事件やあさま山荘事件を境に急速に社会の支持を失い衰退していきますが、学生の遊びではない筋金入りのテロリストと化した日本赤軍のメンバーはその後、テルアビブ空港乱射事件、クアラルンプール米国大使館占拠事件、ダッカハイジャック事件など、世界各地で凶悪なテロを実行し、世界中から恐れられる集団へと大化けします。PFLP(パレスチナ解放人民戦線)はじめ、世界中の暴力革命を目指す組織との連携を進め、制圧された日本国内の活動とは反対に、世界中に革命の機運を盛り上がげていきます。重信はこの間、テレビのワイドショーに出演しインタビューに応じたこともありましたが、ハーグ事件の後は結局指名手配されました。日本の公安も黙っていない。日本赤軍をなんとかしなければ日本が、今のシリアやロシアのようなテロ支援国家として世界中にさらに迷惑をかけてしまいます。そして、世界中に潜伏していたメンバーの多くが次々に逮捕されていきますが、坂東國男や岡本公三、大道寺あや子、さらにはよど号の実行犯などいまだ逃亡を続けているメンバーも多くいます。

FUSAKO3.jpg 重信は、手配されて後も、世界革命を目指す「テロリストの女王」「魔女」などともてはやされますがその行方は杳として知られてなかったところ、実は大胆にも偽造旅券で不法に日本に舞い戻り、赤軍派残党一味の援助を受けて潜伏を続けていたのです。日本赤軍最高幹部の逮捕は当時大々的に報道されたので、わたしも覚えています。連行される際に手錠の両手でサムアップしながらカメラに笑顔で応える姿が、日本赤軍の革命の季節の終わりを象徴していました。そうか、あれからもう20年も経ったのか。

 直接の逮捕容疑となったハーグ事件において重信は現場にいたわけでもなく、当然実行犯でもありません。しかし共謀共同正犯として逮捕され有罪とされました。事件自体に直接の関わりはないけれど、実行犯を指揮した事件の首謀者とみなされたわけです。さらに、実行犯でもないのに懲役20年という、無期を除くと当時最長の極めて重い判決でした。普通なら殺人などの凶悪事件でも、20年はあんましありません。「共謀共同正犯」という概念は、私が学生時代に所属してた刑法ゼミの教授が学会で中心となってこの学説を唱えていたので少し馴染みがあるのですが、当時の通説・判例において主流ではありませんでした。にもかかわらず、日本の司法は、重信をことさらに重く裁くために主流ではない刑法理論に根拠を求め、主犯と位置づけたのです。さらに服役後仮釈放もありませんでした。これは言うまでもなく、日本赤軍という近代史上最大の国家反逆集団の首領であるがゆえの、公安警察の国民に対する見せしめにほかなりません。国家転覆を企てそれを実行に移す、破防法に基づく公安の監視対象団体の前には、武闘派の指定暴力団もかすんでしまうのです。

 刑期満了出所後も重信は、共産主義暴力集団である現在の日本共産党や、オウムの残党同様に、一生、公安の徹底した監視下に置かれるでしょう。

端数処理の罠

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 先日、友人のブログで、銀行の休眠口座の残高をゼロにして解約する企ての顛末が書かれてました。ATMの手数料を考慮しなかったことからあえなく失敗に終わったと。これを読んで思い出したことがあります。

 私が通勤で使ってる大阪メトロ・大阪シティバス共通のICカード「PiTaPa」かなり以前に書きましたが、これがなかなか優れもので、事前に通勤定期区間として登録した区間とそれ以外の大阪メトロ区間は事後決済(ポストペイ)できるうえに、チャージすればICOCA同様に全国のいろんな提携交通機関でも乗車できます。

 ICOCAPITAPA.jpgこのチャージ残高がもう何年も「6円」で変わってません。チャージしていろんな交通機関乗るのは、もっぱらICOCAの方です。なぜにPiTaPaに6円残っているのか。そこには悲しい物語が隠されているのです。

 PiTaPaをバスの定期券として使い始めたとき、1万円だか5千円だか忘れましたがチャージしたわけですよ。できると聞けば使ってみたくなるのは人のサガです。しかし、すぐに「ICOCAとPiTaPa両方に残高あるのはうっとおしい、おまとめしたい」と思って、PiTaPaの残高をゼロにするプロジェクトを開始したのです。

 大阪メトロとシティバス以外の電車バスに乗る機会に使い続けて、順調にチャージ残高を減らし続けていたある日、東京出張で地下鉄に乗った際に悲劇は起こりました。

 改札出るときに自動改札機に利用運賃額が表示されますが、242円だの199円だの、なんとも中途半端な金額ではありませんか。そうなのです。関西人には馴染みがありませんが、東京メトロはICカードで乗ると割引があって現金で切符買うより微妙に安いのです。

 これは想定外の展開です。10円単位なら、消費される運賃を睨みながら逆にチャージしたりで残高をぴったしゼロにする操作はさほど難しくもありません。しかし、1円単位となるとこれはもう超絶技巧を要します。首都東京、恐るべし。

 以来チャージもせずプリペイ区間で使うこともせず(残高6円で使えるわけがない)そのまま月日は過ぎ去り、今に至ります。

 その昔、海外から帰国の際に最後の空港で現地通貨を使い切ろうと土産物を買ったところが、手数料だの税金だの計算を間違えて買えば買うほど釣銭がどんどん増えていき、結局意に反して大量の小銭を抱えて帰ってきた失敗を思い出します。

 paypayだのLINEpayだの、あちこちに残高を抱えるのは避けたいとは思うものの、プリチャージのICカードは銀行口座のように残額がボッシュートされることはありません。あまり気にせずに、この6円は抱えたまま歩んでいこうかなと思う今日このごろです。

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katsuhiko

男 

血はO型

奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

生まれてから約半世紀たちました。

お休みの日は、野山を歩くことがあります。

雨の日と夜中はクラシック音楽聴いてます。

カラオケはアニソンから軍歌まで1000曲以上歌えます

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