お暑うございます。毎年七夕は梅雨のさなかですが、今年はとっくに明けてます。織姫と彦星にはいい知らせかもですが、梅雨明けが早いからといって秋の訪れも早まるとは限りません。猛暑の期間がより長くなる地上の住民には厳しい話です。
さて、そんな暑さをさらに増幅する不快なお話が進んでます。今日はそのことを。
「伊東にいくならハトヤ、電話はヨイフロ」われわれ世代が、静岡の伊東市といえばまず連想するのが、高度成長の頃に毎日聞いてたこのテレビCMでしょう。その伊東市が今、全国的に注目を集めてます。
ついこないだ、5月の選挙で初当選して就任した市長さんが経歴詐称で追い込みをかけられてます。しかも旗色はすこぶる悪い。市に「当選した市長、東洋大学卒業て言うてるけど、除籍されてんで。卒業なんかしてへんで」とタレコミがあったもんやから市議会議長さんたちが確認したところ市長は、卒業証明書らしきものをチラッと見せてすぐに引っ込めました。
議会は当然納得せず、きちんとエビデンスを出せと追及したところ、先週会見を開いて「卒業ではなく除籍でした」と認めました。明日、議会で辞職勧告決議案が可決されます。もうね、間違いなく辞任に追い込まれます。
ただね、その往生際がとにかく悪い。自分では卒業したつもりやったとか、今回調べて初めて除籍扱いやと分かったとか、選挙のときは大卒て言うてないんで経歴詐称とはちゃうとか、怪文書には対応しないとか、全部ひっくるめて全国民から「そんなはずないやろ!」と突っ込まれてます。そもそも、自分が大学を卒業したか除籍になって中退したのか、そんなこと改めて大学に確認せんと分からんなんて、およそあり得ない話です。
百歩譲って、何らかの事情があって本当に自分自身卒業したと勘違いしてたとしても、そんなら始めに市議会議長に提示した卒業証明書なるものはいったいなんやったのか。誰が作ったのか、市長はそれをどうやって手に入れたのか。とても納得出来る話ではありません。そっちの方が怪文書やん。
「やっぱりバレましたか...」というのがほんとのとこでしょう。遅かれ早かれ辞職することになるんやから、とっとと辞めた方が潔いというのものです。でないと全国的に変なことで有名になった伊東の市民や殺到するクレームに対応している市の職員さんたちが可哀そうすぎます。収拾するのは実に簡単です。ひとり市長が「ごめんなんさい、辞めます」と言えば済む話だったのです。
いつも思いますが、首長や議員が不祥事で辞める辞めないの話になったとき、皆さん粘るんですよね。大概は結局辞めることになります。未だ辞めずに恥をさらしてるのは兵庫県知事ぐらいでしょう。「支持してくれた有権者の思いが...」だの「業務をやり遂げることで責任を果たす」だの、ちょっと客観的に考えればそんなこと言って駄々をこねるほどにみっともない姿が増幅されることは明らかなのに、いちど権力を手に入れると人はここまで醜くなれるもんかとつくづく思うのです。
聞けばこの市長さん、当初はわりと人気があったみたいです。であれば、詐称がバレた時点で「ごめんなさい、ウソ吐いてました」とすぐに辞めてたら、そして「高卒」を掲げてもいちど出直し選挙に出ていれば、ひょっとしたらまた当選したかも知れません。青天白日の選良として堂々と登庁できたのです。しかし、みっともない引き際を晒した今となってはそれも叶わぬ話です。
過去、学歴詐称が取り沙汰されたのは、小池百合子現東京都知事のケースが記憶に新しい。こちらは間違いなく卒業してるとカイロ大学からお墨付きが出て落着しましたが、過去には国会議員が選挙で当選した後に学歴詐称がバレて失職した例もあるらしい。
当選するためには、何とか箔をつけたい気持ちは分からんでもないけど、ウソついちゃダメです。政治生命が断たれ、前科がつきます。選挙やり直しになって有権者に迷惑かかるし、また税金が無駄に使われるのです。クビになるであろう市長に弁済させてはどうでしょか。
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