お暑うございます。先週、兵庫県の内陸部で日本の史上最高気温を更新する41.2度を記録したとか。毎年毎年、夏が暑くなります。
ここまで気候変動があると、美しい日本の四季において連綿と繰り返されてきた歳時記も変わらざるを得ません。日本の夏の風物詩といえば高校野球の甲子園ですが、昭和の頃のように真夏の過酷な環境を汗と涙と根性で乗り切るなんてことは、さっこん許されません。連戦を避けて休養日を設けるとか、ピッチャーは何球以上投げてはいけないとか、2試合連投はダメやとか、延長戦はタイブレークになったしそろそろ7イニングにしよかなんて話も出てるらしい。少子化で過保護が進んでるところに異常気象が重なったもんやからこんな有様になった。そんならいっそのこと炎天下の甲子園やめて、たくさんあるドーム球場のどっかでやったらええのにと思うんやけど、球児や関係者に言わせるとそれはダメなんですと。
球児たちが青春を費やして日々練習に汗を流しているのはあくまで「甲子園」に出場するためであって、単なる全国大会が目標ではないんやというんですわ。そんなもんなんやろか。

さて今日の話、そんな暑さのせいではないんやろけど、最近、冤罪事件が目立ちます。
昨年再審無罪が確定した袴田事件、2020年発生し検察と警視庁公安部の歴史上最大の汚点となった大川原化工機事件、先月再審無罪が確定した湖東事件、先週、再審無罪が確定したいわゆる福井女子中学生殺害事件、いずれも大きく報道されました。
ニュースになるということはそれだけ社会的影響が大きく報道価値が高いわけです。正義の味方であるべき検察・警察が悪玉という構図になります。刑事訴追される件数が年間に何万件あるのか見当もつきませんが、警察、検察はそのほぼすべてを適正に処理してるのであろうと思われます。だから、ひとたびそれが間違ってた場合に大きなニュースになるわけです。
何万件もあるうちのほんのわずか、率にして0.0何%なんやから誤差の範囲、まあええか、とならないのが辛いところで、絶対に1件も間違ってもらってはダメなのです。医療事故と同じです。
ひとたび冤罪事件が起こり無罪が確定すると、メディアは大騒ぎになります。そりゃそうですわな、国民を守るべき強大な国家権力が逆に人ひとりの人生を台無しにしてしまうんやから。死刑判決なんて文字通り取り返しがつかない。こんな罪深いことはありません。だから、何万件のうちのたったの1件の冤罪事件で、検察は針のムシロに座らせられることになります。
NHKは冤罪に厳しい。袴田事件は言うに及ばず、大川原化工機事件についてもさっそくスペシャルドキュメントを作成して何度も放送し、国民の検察に対する憎悪をあおっています。湖東事件についても先月人気番組「新・プロジェクトX」で「無罪へ 声なき声を聞け~滋賀・看護助手 知られざる15年」として、これまた検察を厳しく糾弾しました。
どっちも視ましたよ。
ひどいもんです。検察がいかにとんでもないことをしてきたかがつぶさに理解できました。被害者はほんとに可哀想です。善良な日本国民のひとりとして、悪辣なる検察に対して怒りが込み上げてきます。
なにがひどいって、裁判所から違法な捜査と指弾されても社会から厳しい非難を浴びようとも、謝らないんですよ、あいつら。あまつさえ、袴田事件で再審無罪が確定した際に検事総長は謝るどころか「裁判所がおかしい。承服し難い」などとする談話を発表し、弁護団やマスコミから「何考えてんねん」と顰蹙を買いました。客観的に捜査が間違ってたことがよく理解できる立場にあるにも関わらず、自分が悪いと分かっていながら非を認めない。先週の福井事件にしても「重く受け止めている」で済ましてます。何か言わないといけないけど謝りたくないときに使われる不思議な日本語です。被害者に直接謝罪することは「現時点で考えていない」ですと。ごめんなさいが言えない大人に育ってしまった。小学校で何を学んできたんやって話です。基本的に間違ってはいけない。けどそこは人間がやること。万にひとつの間違いがあった場合、すぐにきちんと謝る。これができないといけません。

さらに、それ以上に怒りがおさまらないことが、当時直接被害者の事情聴取を行い、ウソの自白を誘導し、また捜査の過程で得た被害者に有利な証拠、証言を握りつぶすなどの違法行為を行った捜査官に対しては何のお咎めも無いという事実です。仕事上の間違いやから結果責任は組織が負うという理屈は一理ある。しかし、単なる捜査上のミスや間違いではありません。無罪の証拠を認識していながら「こいつ、やってないみたいやけど、面倒やから犯人てことにして早いとこ終わらせよ」。これは明らかに悪意を持って行われた犯罪行為です。にもかかわらずその実行犯は何の責任も問われることなく、その後も職場で税金からたんまり給与、退職金をせしめて定年まで勤め上げているという事実があります。繰り返しますが、人ひとりの人生を無茶苦茶にした悪辣非業な犯罪行為をやってるんですよ。われわれがこいつらに対してできることといったら、必殺仕事人を探しだして成敗を依頼することぐらいしか無いのです。
かつて国民は、「日本の警察は優秀」と吹き込まれて、冤罪なんてあり得ないと思ってました。しかしこれだけ冤罪事件が続くと、ひょっとしたら今服役している人の中にも無実の罪で不当な判決を下された人がまだ大勢いるのではないかと思ってしまいます。司法の質が落ちてます。国民の信頼が揺らいでいます。警察・検察、そして裁判所もしっかり反省しなさい。
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