先週半ば、いつものと同じ出勤途中の朝のこと。職場となりの城北公園を歩いてると、前方、公園真ん中の広場でモソモソと動く物体を見つけました。
近寄ってみると、カメでした。
体長20㎝以上あります。いわゆるミドリガメの成体で、あとで調べてみるとほんとの名前は「ミシシッピアカミミガメ」というそうです。なるほど、耳のところが赤い。
この公園には大きな池があって、確かにカメもたくさん棲んでます。しかしもちろん池の周りは護岸施工されてて鉄の柵もあったりで、カメが自力で這い上がってくるのはとうてい不可能です。おそらくは捕獲されたもののなんらかの事情でどこにも連れ去られず、かといって池にも戻してもらえず。その辺に捨て置かれたのでしょう。池からはカメにとっては遠く離れた、舗装された広場をゆっくりと真っ直ぐに歩いています。なんとか池に帰ろうとしているのでありましょう。
しかし、このまま真っ直ぐ進んで行くと植え込みを抜けてバス通りに出てしまいます。「どこいくの」と聞いても当然ながら返事はありません。ま、ええかと通り過ぎてから、やっぱりカメのそばに引き返しました。
まだ早朝ということで公園内にほとんど人影はありませんが、このスピードでウロウロしていたら登校しはじめた子供たちに捕まるか、カラスにつつかれるか、クルマに轢かれるか、いずれにしても不幸が訪れることは火を見るよりも明らかであります。
しゃあないなぁ、助けてやることにしました。カメを素手で触るのはじゃっかん抵抗がありましたが、なに、こどもの頃はカエルもミミズも平気で触ってたたわけで、後でよく手を洗えば大丈夫やろと、おもむろに片手で横からつかんで持ち上げました。カメ君、何が起こったのか理解できずに頭と手足を引っ込めてます。ずっしりと重い。
そのまま池のほとりまで歩き、鉄柵のすきまから手を突っ込んで池の淵に静かに置いてみました。カメ君しばらくはそのままじっとしていたのち、もそもそとクビと手足を伸ばし、目の前に懐かしのわが家があることに気がつくとゆっくり歩き出し、水の中へと消えていきました。
浦島太郎になってしまった。
なってしまってからふと気がついたのですが、さて逃がしてよかったのか。
ミドリガメは確かペット用に輸入された外来種で、その例にもれず飼い主に捨てられた多くの個体がその後にボワッと繁殖し、日本固有のカメを駆逐して生態系に影響を与えています。この公園の池に限らずあちこちでみかけるカメはたいがいミドリガメです。外来魚のブラックバスやブルーギルはもし釣った場合はリリースが禁止されてたんやなかったけか。ならばミドリガメも捕まえたら逃がしてはいけなかったのでは。これはしまった。
しかしですよ。リリース禁止というのならあのカメ君、バスやギルみたいに殺処分せよということでしょうか。淀川河川敷のワンドで釣られたバスはそこいらに放置しとけば死んじゃうけど、カメを駆除するとなるとさらに積極的な殺生行為が求められます。私にはムリです。
職場についてからネットで調べてみると、ミドリガメに関してはどうやらまだリリースまで禁止ということではなさそうです。まあ、よかった。
竜宮城に連れてってもらえるのがいつになるのか、連絡を待つことにしましょう。


先週は、訪米した安倍首相が議会で演説したことが大きな話題になりました。例によってわが国のマスコミは、絶賛する論調からこき下ろすものまで評価はさまざまです。英語が下手とか、カンペに頼りすぎとか、まあ政治家さんですから聴衆に訴える能力は無いよりあった方が褒められるのは確かですが、演説の内容は良かったと思いますよ。
さて、バカな議員は関西発と決まってるわけでもないのでしょうに、西宮の号泣市議の記憶も薄れたころに今度はなんと代議士さんの登場です。比例区で滑り止め当選した女性議員ですが、国会会期中に飲み屋をハシゴしたあげく翌日の本会議をズル休みし、すぐにその翌日から恋人の男性秘書と旅行に出かけてたとか。それがバレたあと、当の秘書ともどもマスコミ対応にしくじって各方面から大バッシング。とうとう親分である維新の党、橋下徹共同代表の逆鱗に触れて党除名と。絵にかいたようなマヌケぶりです。いったん辞職して次また出直したら、と代表に諭されたそうですが、誰が考えてもこいつに次なんてない。あるはずがない。そんならせめて資格があるうちはまわりから何と罵倒されようが生き恥を晒していこうが、議員の厚遇は享受したいということで辞職はゼッタイしません、と。

ものつくりの基本的な哲学のひとつに、武器などは除いて人間が造りだしたものは原則的に人間に危害を加えることがあってはならないとされています。アイザック・アシモフがロボットの3原則として似たようなことを提唱しましたが、何もロボットに限らず人が作り出したすべての造型についていえることです。