やっかいな隣人

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 桜の終わりを待っていたかのようにツツジの花がこれでもかと鮮やかに咲き誇っています。昨日は初夏というよりもはっきり夏のような陽気で、湿気がなく爽やかな一日でした。梅雨が始まるまでのしばらくのあいだの、いちねんでもっともよい気候としみじみ実感する5連休です。わが家のベランダでは10数年前から置いてあるカネノナルキが突然、初めて小さな花をいっぱいつけ始めました。次々に咲いてきます。いったい何が起こったのか分かりませんが、なんとなくウレシイ。今日も快晴、またぞろ田舎で中学校時代の同級生の集まりがあったりで早くから帰省するので、早朝からのブログ更新となりました。

 IMG_3653.jpg先週は、訪米した安倍首相が議会で演説したことが大きな話題になりました。例によってわが国のマスコミは、絶賛する論調からこき下ろすものまで評価はさまざまです。英語が下手とか、カンペに頼りすぎとか、まあ政治家さんですから聴衆に訴える能力は無いよりあった方が褒められるのは確かですが、演説の内容は良かったと思いますよ。

 野党議員や一部マスコミは、たとえどんな素晴らしい演説であっても何かしらの欠点を作り出して攻撃するのが仕事であって、「素晴らしい!」と思ってもそれ言っちゃダメなんです。安倍さん、その辺はよく分かってて、英語ヘタとかバカにされてもどこ吹く風です。

 さて、今回は日本国の首相がアメリカの国会議員を相手におこなった演説なのですから、日米同盟をより強固にすることで東アジアのみならず世界の平和と安定のためにしっかりやっていきましょうや、ということをいかに真摯に伝えられたかを評価の基準とするべきです。ところが、マスコミの最大の関心は、あろうことか韓国の慰安婦問題にどう言及するか、謝罪するかしないかということやったようです。なぜか韓国が、演説に自分たちへの謝罪がなかったと言明し、その尻馬に乗ってわが国でも一部のマスコミが騒いでいるのです。

 なんやそれは、という話ですよ。日本と韓国のこれからをどうしよっかという内容でもって韓国の議会で演説するなら、慰安婦が、領土問題がと大騒ぎすることは大いに結構です。しかし、訪米ですよ。日米関係の強化と課題解決のために日本の首相がアメリカを訪れてるというのに、まったくの外野の韓国がいったい何を騒いでるんでしょか。

 慰安婦問題に関して日本政府の謝罪と賠償はこれまでのんで十分なのか、それともまだまだ足りないのか、それはいろいろ意見があるでしょうし、黙れというつもりはありません。しかし、まったく関係のない日米間の国家交流行事においてそれを求める神経は、およそ理解できません。

 韓国政府、国民とマスコミは、安倍首相が何か話をするときは、いかなる場合でも慰安婦に対する謝罪が必要やとでもいうのでしょうか。国会の予算審議で答弁するときに「まず慰安婦に謝罪を…」 ネパールの被災地への支援について聞かれたら「まず慰安婦に謝罪を…」 街頭で応援演説するときにも「慰安婦に心からおわびを…」ラーメンの出前頼むとき「もしもし、慰安婦におわびを…」

 韓国の大統領が外国を訪問したときは首脳会談やなんかで日本の悪口を忘れないそうですから、そういう意味では思考回路ブレてないとも言えますが、もういい加減うんざりしてきたというのが日本国民の偽らざる心情ではないでしょうか。abe.jpg

 戦後、いっかんして反日を根本規範として国作りをやってきた韓国という国にとって、日本が国際社会でその地位を着実に向上させていることは、国民感情以前の問題で国家存立の根底を損なってしまうことになるんでしょね。日本ではかつての「ゆとり教育」によって若者の学力低下が問題となりましたが、韓国では時代が進むにつれて幼少の頃より徹底した反日教育を受けて育った世代が国民の大部分を占めてきました。国の指導者が国民を懐柔する際には、外部に共通の敵をこしらえます。一緒になって第三者の悪口を言うことで一体感を醸成するのです。これは非常に効果的で即効性があります。しかし非常に危険です。顕著な例がナチスドイツで「人類共通の敵ユダヤ人を撲滅するのだ」というヒトラーの演説に熱狂したドイツ国民は、破滅への道を歩みました。

 近年の中国にしても同じ様相を呈しています。国交正常化から平和友好条約締結の頃の日中蜜月の時代は遠い過去となり、国交回復という井戸を掘った先人の苦労は忘れ去られ、国力をつけて経済大国となった中国において国民は破天荒な抗日ドラマに嬉々として興じています。共産党の幹部が自らの腐敗に対する国民の批判をかわすために日本という悪役を作り出し、それがまんまと奏功しているのです。真実と事実は違う、ということがよく言われます。反日国家にとって事実はどうでもよく、都合のよいことのみを真実として作り上げることがすなわち国政のあり方なのです。

 そんな国家運営が果たして正しいのでしょうか。ナチスドイツや、かつて鬼畜米英打倒を叫んだどこか東アジアの軍国主義国家と、やっていることは同んなじです。人間のネガティブな本能を刺激することで国家の運営を続ける手法が必ず破綻することは、歴史が証明しています。

 それでも、その破綻に至るまでの間、わが国はこんなにも厄介な隣人たちとこれからも伍していかなければならないのです。なんとも気がめいる話ですが、そこは日本、そのもちまえの強さ、しなやかさでもって、必ずや解決に辿りつけると信じています。

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