考えたことの最近のブログ記事

南京町と大英帝国

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IMG_5314.jpg 今朝、目覚めるとどんよりとした空模様。
 
 昨日はジャパン・オープンテニスの準決勝で錦織が逆転負け。プロ野球CSファーストステージ第1戦ではわがタイガースが延長10回裏、四球4つで押し出しという無様なサヨナラ負け。さらに夜更かししているとラグビーワールドカップで日本代表の1次リーグ敗退が決まったというニュースが入ってきました。3連休中日、お天気同様、気分最悪の朝でした。
 
 そんな気分を払拭しようと、今日は午前中から神戸で開催中の大英博物館展に出かけてきたようなわけで、晩酌も済んだこんな時間にほろ酔い気分でブログを更新しております。タイガースは今日の2戦目になんとか勝利し、首の皮一枚つながってます。「どうせあかん、もう終わり終わり」とか言いながらも、限りなく実現の可能性が希薄な甲子園の日本シリーズ入場券先行抽選販売にエントリーしているという、この悲しくも健気なファン心理になんとか報いてほしいもんです。
 
 さて、ひさしぶりの神戸です。大英博物館といえば、かの大航海時IMG_5317.jpg代、世界の頂点に君臨し「太陽が沈まない国」といわれていた大英帝国が、その財力と軍事力にものをいわせて世界中から略奪してきた膨大な宝物を所蔵している、帝国主義の権化、象徴というべきところです。略奪されたエジプトなどの国からしばしば返還を求められたりして騒ぎになったりしますが、いっこうに何も恥じることなくそれら戦利品を大々的に展示し続けるのみならず、今回のように求められれば世界中で展覧会やったりしてるわけです。
 
 今回の目玉は「ウルのスタンダード」という何だかわけの分からないシロモノでしたが、大英博物館といえば何といっても「ロゼッタストーン」ですよね。今回、実物は貸し出してもらえなかったみたいですが、レプリカは展示されてました。
 
 実は私の母校である東京の某大学の図書館にも同様のレプリカがあり、ロゼッタ石のこと初めて知ったのもそれを見たからでした。今回の記念にペーパーウェイトを買ってきました。→ しかしこれ、いささか軽い。文鎮というからには、も少し重さがないと役にたちません。
  
 それはそうと、神戸。昼食は例によって大賑わいの南京町で美味しい中華料理を堪能してきたわけですが、折も折、昨日の夕刊各紙で、中国が例の「南京大虐殺」をユネスコの世界記憶遺産に登録できたどー!と狂喜しているとのニュースが伝わりました。
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 ユネスコの世界遺産といえば先日、明治日本の産業革命遺産の登録が韓国のイチャモンで、我が国が不本意な声明を強いられたあげく最後に裏切られるという辛酸を甞めたことが想起されます。韓国人の国連事務総長と結託してさらに反日の攻勢を増す中韓両国ですが、国連機関をいいように政治利用するそのしたたかさには、いまさらながら怒りを禁じえません。ユネスコといえば、あまたある加盟国のうち最大の運営分担金を担っているのは他ならぬ日本なのです。まったくなめられたもんです。日本政府の毅然とした対応を望みたいところです。
 
 かつて、日中の国交が正常化し、上野動物園に2頭のパンダがやってきたとき、日本国民はこれで本当に戦後を清算し、過去のわだかまりを払拭し東アジアの国々が手を携えて発展していく壮大な未来図を描いたもんです。そのために我が国が中韓両国に施した経済援助は想像を絶するスケールに達しました。それもこれも、過去の侵略の歴史を真摯に反省し、今後は協力してともに平和で豊かな国づくりを進めていこうという誠実な思いがあったればこそでした。
 
 そんな思いはIMG_5318.jpg今、みごとに裏切られつつあります。日本からのODAをはじめとする物心両面の援助によって徐々に国力を育み、毛沢東の乱心による文化大革命によって失われた10数年の空白を克服し、今や世界第2の経済規模に発展を遂げた中国が、静かに復讐を開始しました。反日を国家存立の国是とし、日本が相手にしなければほとんど国としての体をなさない朝鮮半島の分断国家とは異なり、中国ははるかに難敵です。わが国が将来に向かって持続的発展を続け、自由、平等、民主主義といった人類普遍の価値観を共有する国々とともに国際社会での責任を果たしていくために、腐敗と格差を助長する歪んだ共産主義を掲げて人民を洗脳・統制する隣国政府に対する備えは、国家的危機管理の最優先事項と知る必要があります。
 
 かつての大英帝国をはじめとする帝国主義が今や廃れてその栄華をただ博物館の遺品のみに見るように、21世紀中国の赤い帝国主義もいずれは厳しい歴史の評価を受けることになります。それまで日本と日本国民は、ひるむことなく堂々とこの試練に立ち向かっていくのです。

 

サンゴ再び

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 昨日、久しぶりにゴルフに出かけてきました。岡山県という遠方で開催されたコンペ、当初1泊して2ラウンド予定やったのですが、今日急用ができたんで急きょ日帰りすることとなりました。長距離ドライブ日帰りのラウンドはちょっとくたびれました。しかし、気候がよくなるとゴルフは楽しい。誘われる機会も増えてきた昨今、実に楽しみであります。ちょっとこころを入れ替えて、たまには打ちっぱなし行って練習しようかななんて思ってます。

 さて、巷間、集団的自衛権の安保法案が喧しい昨今ですが、前にも書いたようにこれは成立することがほぼ決まりです。先月末には国会前では空前の反対集会があったとか。

 この種のデモを行うのは常に、自らの意に反する政策に危機感を感じる反体制側です。正当な選挙によって自民党の政権を選択した国民全体の意思は、安保法案賛成が多数派であって、彼らはデモなど行う必要はない。放っておけば自分の意見どおりの政策が実現するのです。DEMO.jpgところが、連日テレビ・新聞で安保反対の様子が伝えられると、あたかも国民皆が反対してて阿部政権がそれに逆らっているような印象を与えています。

 今日は、安保法案の是非はおいといて、面白かったのがメディアの伝え方。もうあちこちで書かれてますが、デモの参加者数の話です。

 主催者発表は12万人やけど、写真見るととてもそんなにいない。こんだけの人数では甲子園球場も満員にはできません。警察発表の3万人が、まあほんとのところでしょう。しかし、主催者が盛りに盛って言いふらすのも当たり前であって、それをどうこう言うことはしません。

 問題はメディアの伝え方です。

 いうまでもなく新聞は真実を伝える義務があります。今回、読売は警察への取材として3万3千人と伝えてます。一方朝日、毎日は主催者発表として12万人と書いてます。実際に新聞記者が現地で人数数えるわけにはいかないから、人づてに聞いた結果を記事にすることは仕方ない、別にウソを書いたわけではない、という開き直った言い訳が聞こえてきそうです。

 何度も言うように事実と真実は違います。写真を一目みれば「とても12万人もいない。主催者、大げさに言ってる」ということは新聞社のどんなバカな記者にもデスクにも分かることです。ほかの大規模集会や野外コンサートと比較すれば一目瞭然です。朝日、毎日もそんな数字がウソであることは百も承知で、それでも12万人と書いた。実際に何人が参加したかは伝えずに、「主催者が12万人と発表した」という事実を伝えており、そこにウソはない。巧妙な、真実の歪曲がここにみられます。記事を読んだ人は「あ、12万人も来たんや」という誤った認識が摺り込まれます。

 大勢の人が安保関連法案に反対して集まったという記事の主旨は変わらないわけで、南京虐殺の「30万人」といっしょで、3万人だろうが12万人だろうが、100万人だろうが別にどうでもいいのですが、新聞は、自身の意見を伝えることの前提として真実を報道する義務があります。今回のやり方、これは卑怯。「サンゴの朝日」健在ですね。 

江夏豊

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 一昨日、久しぶりに甲子園球場に観戦行ってきました。球児たちが去り、阪神タイガースが本拠地に帰ってきた最初の試合。今シーズンのセ・リーグペナントレースは、秋風も吹こうかという時期になってもわがタイガースは首位をキープしており、ひょっとしたら…なんて欲も生じそうな事態になっています。試合は藤浪投手の完封で快勝し、なんとも気分よく帰ってまいりました。

img201.jpg さて、このカード「Legends Day」と銘打って、70年代の阪神タイガース、というよりプロ野球界を支えた黄金のバッテリー、江夏豊投手と田淵幸一捕手を顕彰しようという企画の試合で、試合前の練習中にはオーロラビジョンに往年の功績に関する映像が映し出されました。

 江夏投手は、シーズン401奪三振記録、オールスターでの9連続奪三振、延長11回ノーヒットノーラン(江夏自らサヨナラホームラン)など、未だ破られないさまざまな記録を残した空前にして絶後の本格派の大投手です。わたしも小学生時代にはその快投乱麻に魅了されたひとりです。甲子園球場初めて行ったときに買ったファンブック、まだ残ってます。

 ところが、です。

 江夏投手は野球殿堂入りしていません。引退後に覚醒剤で逮捕されたからやそうです。これまでにも「江夏復権、殿堂入り」の話は何度かあったそうですが、いまだに実現していません。今日はそのこと書いてみます。

 復権、殿堂入りなど必要ありません。

 プロ野球のために江夏投手の残した功績は、名選手といわれた他の多くの人たちの及ぶところではありません。記録のみならず記憶に残る素晴らしいプレーヤーでした。

 今も必ず「伝統の一戦」という形容詞が冠される阪神・巨人戦は、最高のカードと称され長くプロ野球の隆盛を支えてきましたが、それは決して王、長嶋のみで成されたわけではなく、江夏、田淵というライバルとの幾多の名勝負あったればこそでした。江夏投手なくして今日のプロ野球の隆盛はなかったと言っても過言ではありません。

 「殿堂入り」の条件が、顕著な活躍をした選手や監督・コーチであること、また野球の発展に大きく寄与したこととするならば、江夏投手ほど相応しい人物はいません。img202.jpg

 しかるに、江夏投手は引退後の犯罪を理由に不当な差別を受けてきました。なぜ野球とまったく関係ない引退後の行状によって、輝かしい記録、功績とプロ野球発展への寄与を無かったことにできるのでしょうか。殿堂入りには人格や品行などまで評価の対象となるんでしょうか。まるで横綱審議会やんか。彼の犯罪は、引退後の、それも野球と何の関係もない行為です。

 過去には、現役中に賭け麻雀で逮捕・送検されながら球団をクビにもならずプレーを続けたのみならず、あろうことかのちに監督を務めさらには殿堂入りまでした人物もいるやないですか。さらに今現役の選手、監督の中には不正な契約金の授受が取り沙汰された例もあるし、女性問題で暴力団に多額の現金を渡したのにのうのうと監督を続けてる人もいます。こんなのは、江夏投手よりもよほどタチが悪いやないですか。

 どう考えても不合理です。殿堂入りの選考にかかわる連中には、それぞれ何らかの事情もあるんやろけど、少なくとも純粋にプロ野球を愛するファンにとっては、野球の発展に寄与した人を顕彰するという殿堂の主旨を逸脱し、ことさらに江夏投手だけを排除するための恣意的な判断があると思えてなりません。

 であるならば、江夏投手の復権=殿堂入りに関して、これまでの彼に対する差別的な扱い、無礼について幾重にも深謝するので何とか殿堂に入っていただきたいとお願いされるのであればともかく、そうでない限りは、江夏投手のファンとして、プロ野球のファンとして、殿堂入りなどこちらから願い下げです。

 江夏投手の功績は、野球殿堂などというくだらない名誉とは隔絶したところで今後も輝き続け、プロ野球の魅力を後の世に伝えていくでしょう。

JR九州の逆襲

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 先週、のぞみ号列車内のできごとを書きましたが、その日は九州への出張で、目的のひとつはJR九州の本社を訪ね経営に関するお話を伺うことでした。

IMG_0385.jpg JRといえば、日本最大の企業グループでかつてのどん底国鉄から華麗なる変身を遂げた日本の花形企業であります。役員の方から、その分割民営化から現代にいたる道のりや現状と課題などについて、アウトラインではありますがご説明いただき、興味深くお聞きしました。

 民営化されたのちJR東、西、東海のいわゆる本州3社についてはもともと収益性が高くその後順調に業績を上げて上場を果たしましたが、JR北海道、四国、九州は採算の厳しい路線が多くてしんどい状態が続いてきました。民営化してもすぐにひとり立ちできるはずもなく、税金の減免や経営安定基金からの補てんによってなんとか事業を継続してきたそうです。しかし、九州新幹線の開通とクルーズトレイン「ななつ星」に代表される企画列車の大当たりで近年とみに元気になってきて、どうやら九州も上場し完全民営化への道筋が確かなものとなってきたとか。実によかった。企業努力のタマモノです。

 完全に死に体であった国鉄がなぜ復活できたか。九州に限っていえば多角経営の成功ということらしい。

 企業の経営多角化は何かとリスクが多く、成功例はあまり聞きません。バブル期には多くの企業が痛い目にあいました。資金、資産運用などほとんど経験も実績もなかったメーカーや小売店がのきなみ銀行にそそのかされて、競って土地投機に手を出し結局大損害を被り、それが原因でつぶれちゃった会社もひとつやふたつではありません。一方、地道に本業に勤しんでいた実直な企業は、ほとんどダメージなくバブルの崩壊を乗り越えたわけです。IMG_4131.jpg

 「世界最強」といわれた巨大コングロマリット、ゼネラルエレクトリック(GE)の業績を飛躍的に向上させ、20世紀最高の経営者と評された元CEOのジャック・ウェルチが提唱したのは「選択と集中」という、多角化とは正反対の経営戦略でした。
 
 ところがJR九州はそうではなかった。「なんでや~」ということになります。

 JRはもともと鉄道会社ですから、本業に集中しようとするとつまりは鉄道事業ということになります。ところが、そもそも国鉄時代の線路網は、明治の昔から採算度外視で、とにかく政治主導でやみくもに敷設されてきました。もともと儲けるつもりなんかなかったわけやけど、それでも昭和の頃まではまだ地方にもたくさん人が住んでたから、なんとか事業体の形を保ってた。しかし、高度成長期に過疎化とモータリゼーションが一気に進んで、地方ローカル線の赤字がひどいことになっていったわけです。

 もうね、列車が走れば走るほど赤字が膨らんでいくわけで、民間企業ならとっくの昔に倒産してるはずでした。しかしそこは親方日の丸、税金をジャブジャブ投入して赤字補てんしてなんとか維持してたけど、1980年代後半になって「こりゃあ、いよいよダメやな」と時の政府が世紀の大リストラ、分割民営化に踏み切った。国労(国鉄労働組合:当時日本最大の労働組合にして諸悪の根源)や過激派やなんかの抵抗もむなしく1987年、ついに分割なった新会社が発足しました。

 臨終まぎわ1981年の国鉄路線、営業係数(100円の営業収入上げるために必要な経費のこと)ワースト20みてみると
  深名線(北海道)2901  白糠線(北海道)2872
  美幸線(北海道)2804  万字線(北海道)2773
  漆生線(福岡県)2651  室木線(福岡県)2540 
  胆振線(北海道)2432  富内線(北海道)2276
  湧網線(北海道)2156  興浜北線(北海道)1997
  上山田線(福岡県)1982 相生線(北海道)1866
  渚滑線(北海道)1761  宮原線 (大分・熊本県)1728
  小松島線(徳島県)1680 岩内線(北海道)1663
  香月線(福岡県)1542  興浜南線(北海道)1536
  日中線(福島県)1447  宮之城線(鹿児島県)1426

 ほとんどが北海道と九州です。つまり、国鉄時代のJR九州、儲ける気がなくて新規事業なんてチャレンジ精神があるはずもなく、枝葉を切って本業を頑張ろうなんていっても、余剰人員以外に切るべき枝葉がそもそもなかった。

IMG_4124.jpg そこで、逆に鉄道を中心とした企業グループとして超多角化に打って出ます。沿線開発から不動産事業、ホテル業は言うにおよばず、バス、高速船、コンビニ、薬局、ファストフード、警備、果てはなんと農場つくって農業まではじめたとか。

 なんせ人材は質・量とも豊富。旧国鉄時代からさまざまな職種に従事していた社員がたくさんおり、資格やスキルを活かして新しい分野に切り込んでいきます。船員になりたくて船の免許とったけど希望かなわずあきらめて国鉄に入ったところが、時を経て今、高速船を操縦している人もいるとか。おもしろいもんです。

 そいや本丸の博多駅ビルに入っているのは、なんとおなじ鉄道企業グループ大手の阪急百貨店です。もはやJR九州、鉄道会社とは言えないかも知れません。

 お話聞いたあとでは、頑張ったJRの成果を実感する意味でも、例の「ななつ星」一度でいいから乗ってみたいもんです。

のぞみ号での惨劇

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 猛烈な暑さが日本列島を覆ってます。早いもんで8月突入、昨日1日は恒例のPL花火芸術。わが家のベランダからはるか遠くに見えるのです。空模様や風向きで条件が整えば「見える年もある」といったほうがよい。昨日は曇り空で艶やかさももうひとつといったところでした。何はともあれ夏真っ盛りです。IMG_4134.jpg

 そんな中、先週、福岡への出張でのこと。新大阪から山陽新幹線に乗り込んで、もうすぐ姫路に到着しようかという頃でした。わたしは車両の最後列窓側に座り本を読んでおり、通路にはそろそろ姫路で降りる乗客の列ができてました。

 突然、通路の反対側で「ひゃひゃあ!」と情けない悲鳴が上がりました。

 何事かと見るとどうやら、降りようと通路に並んでいた小学生くらいの男の子が、列車に酔ったのでしょう、突然吐き戻してしまい、あろうことか通路際座席の乗客に浴びせてしまった模様。これは何とも壮絶な災難。被害者は壮年のビジネスマンで「君、ひとりか。お父さんは?」聞いたところ首ふってる。どうやらひとり旅らしい。実に気の毒。周りの乗客たちがウェットティッシュ「使って」と差し出しても間に合わない。シャツを脱いで体を拭いているうちに、男の子は無言でデッキからホームへと降りていってしまいました。

 残された被害者は、相手子供のことなんで怒るに怒れずといったところ。ちょうど通りかかった車掌さんに事情説明して「まいったわぁ。どっかにカッターシャツ売ってないかなぁ」

 新幹線の車内販売がいかに品揃え豊富とはいえ、洋服までは無理でしょ。「とにかく席代えてくれるか」という話になり、案内されてどこかへと去っていきました。

IMG_4106.jpg 夏休みスタートして、こどもの一人旅もそこここで見かけます。親御さんたちにしてみれば愛するわが子を冒険に出すのはなんとも不安で、悪い人に出逢ったりせんやろかと心配が募るところです。こどもだけで列車や飛行機に乗せるなんて海外ではおよそ考えられないらしい。テレビ番組「はじめてのお使い」なんて虐待以外のなにものでもないという評価やそうです。安全な日本ならではのことで、それはそれで結構な話ではあります。

 しかし、こどもが被害に遭うのではなく、今回のケースのように加害者となる場合も往々にしてあることも考慮すべきでしょうね。幸い日本の場合、社会が成熟して民度が高いことから、多少のトラブルは周りの人たちが吸収して何とか面倒みることができますが、たとえば今回被害者が女性であったりタチの悪い輩であったとしたら、ことはそう簡単におさまらなかったと思われます。他人に迷惑をかけない、ということは日本人の嗜み、躾の基本です。とんでもない事態を引き起こしながら「ごめんなさい」も言えないようでは、この子は保護者なしで出歩くのはまだ少し早かったということやけど、それでも勉強にはなったでしょう。

 さて、そのあとの車掌さんの動きがすごかった。すぐに通路、座席をきれいにふき取って、ちょっと見た目にはほとんど元通りで、あとから乗ってきた乗客はまったく気がつかないでしょう。しかし、車掌さんどこからかビニールにくるまれた新品とおぼしき座席シートをもってきて付け替え、さらに「汚れてるんで座んないでね」と書いたシールを貼り付けていきました。まあ、よく見たら背もたれのところに少しは汚れが残ってるかもやけど、ここまで徹底的に養生しなくてもと思いました。その一連の作業がさも当然のように「毎日やってます」かのごとくスムーズな動きです。

 ルーチンの繰り返しは仕事ではなく単なる作業です。不測の事態にいかに的確に対応できるかが仕事の本質であり、IMG_4108.jpg仕事人の力が見える瞬間なのです。

 新幹線といえばターミナルでの魔法使いのごときお掃除部隊が世界的に有名になって久しいですが、本体乗務員さんの仕事も、なかなかのもんです。さすがに新幹線の車掌さんといえばJR社内でもそれこそ選りすぐりのエリートであるとは思いますが、プロの精神を感じました。

 かつてJRの前身、国鉄の職員といえば親方日の丸、駅で乗客に暴言吐こうが、構内にまったく聴き取れないアナウンスを平然と流そうが、無茶苦茶なスト強行して国民に迷惑かけようが、勤務時間中に風呂に浸かって批判されようが、馬耳東風どこ吹く風で意に介せずなんていうとんでもない連中が多かったのに、あの理不尽で強欲で厚顔、横柄やった国鉄はどこに行ってしまったのか。国鉄改革・分割民営化以来30年という歳月は、企業風土をここまで変えてしまうのか。

 日本の産業と社会の発展は単に技術の進歩のみならず、すべての業種はサービス業、接客業であるという顧客意識の徹底に支えられてここまできたんやということを、今更ながら感じたできごとでした。

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WELCOME

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PROFILE

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katsuhiko

男 

血はO型

奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

生まれてから約半世紀たちました。

お休みの日は、野山を歩くことがあります。

雨の日と夜中はクラシック音楽聴いてます。

カラオケはアニソンから軍歌まで1000曲以上歌えます

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