P6163742.jpg 前にも書きましたが私は奈良県吉野郡の出身で、幼少の頃は電車といえば近鉄吉野線の単線軌道しか知らずに育ちました。大阪市内に出てくるときは大阪あべの橋が玄関口で、必然的に天王寺ターミナル界隈が馴染みの街でした。
 
 その頃からなぜか世間では、大阪の繁華街はキタよりもミナミの方がガラが悪いような印象ができあがっていたような気がします。子供のころからの遊び場でもあったデパートにしても、あべの近鉄よりもなんば高島屋、さらに阪神/阪急の方が上品な感じがあったと覚えてますが、きっと刷り込まれたステレオタイプに従順やっただけでしょう。今訪れてみると、そんな雰囲気はまったくありません。
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 そんなミナミのさらに南、「大阪のディープサウス」になんとニッポンいち高いビル「あべのハルカス」がデーンと出現し、先週デパートがオープンしたそうです。遠く離れたわが家のベランダからも偉容がよく見えます。周りになぁんにもないもんやから目立つこと。

 去年の夏でしたか、まだ工事中に近くを通ったときに撮ったのが2枚目の写真ですが、わが国最高の超高層建築のすぐ周辺に、まだ電柱がたくさん立ってます。近未来と昭和が同居しているところがなんとも天王寺しています。
 
 昨今、たまに帰省する際は愛車を駆ってというパターンが増え、懐かしの近鉄吉野線に乗る機会がめっきり減りました。
 
 それでも年に何回かは、古くからの友と一献交わしたり、恒例となった吉野山への花見に出かけたりという際にはクルマというわけにはいかず、近鉄特急を利用することとなります。先日久々にアベノ橋駅から吉野へと向かったときのこと。
 
 

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 懐かしき近鉄特急の新型と思しき車両見て(゚д゚)びっくり。これは、スズメバチやないですか!
 色といい、大っきな両目の具合といい、するどいアゴまで忠実に再現しています。
 
 近鉄、果たしてねらったのでしょうか。だとしたら意表をついたつもりが微妙にはずしてる。蜂は電車には向いてません。
 
 ハルカスは果たして・・・・ 

青春のBACH

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 ひさしぶりにコンサート、ひとりで出かけました。2010E2023.jpg

 バッハの「ミサ曲ロ短調」の演奏会です。

 イェール大学スコラ・カントールム合唱団、ジュリア-ド音楽院古楽オーケストラ、指揮は鈴木雅明とゆう人です。

 鈴木氏はバロック専門の楽団「バッハ・コレギウム・ジャパン」の主宰、その筋の第一人者です。

 オケとコーラスはいずれもアメリカ東部イスタブリッシュメントの名門大学。名門ではありますが、オーディションで選ばれた学生たちです。内容のわりにお値打ち料金となっている事情はその辺りかも。しかも私、新聞広告見て応募して割引招待券をもらい、何と2,000円也の超リーズナブル価格で入場しました。これはラッキーでした。

 西洋の音楽は教会で演奏するためのものとして、宗教の隆盛とともに発展してきたという一面があり、その結果として宗教曲には古よりきわめてすぐれた作品が多く現代に伝わっています。

 中学校の時のある先生の言葉を覚えてます。「俺は純和風人間で浄土真宗の信者やけど、キリスト教の聖歌やミサ曲をじっくり聞いてると、妙な気分になってくる」つまりそれほど人の心を動かすものがある、ということです。音楽が宗教の発展に果たした役割は大きいといえます。

 われらがニッポンの仏教でも「声明(しょうみょう)」というお経の合唱があります。読経は仏教の基本的な儀式ですが、大勢のお坊さんたちが一斉に唱える経文の合唱は迫力があり、CDもたくさん出ています。五木寛之の「親鸞」には、その昔いい声で読経する坊様は多くのファンを獲得して信者を増やしていったという当時の布教の様子が描かれてます。まさに現代でいえば歌手、アーティスト活動をやってたわけで、ことほどさように宗教と音楽は切り離せないのです。精神の安らぎをもたらすというところで、相通ずるものがあるんでしょね。

 「ロ短調ミサ」は、よくバッハの集大成とか最高峰とか様々に賞される傑作です。マタイ受難曲、ヨハネ受難曲、そしてクリスマスオラトリオとともにバッハの4大宗教曲ともいわれます。

 この4曲は大学のサークルなどの合唱団ではなじみ深く、いろんな「レクイエム」やヘンデルの「メサイア」なんかとともに演奏会で掛ける演目としては究極の、あこがれの大曲です。実は私も大学時代合唱団の経験があり、当時は仲間が集まって「ロ短調はいいよなぁ…」だの「やっぱクリ・オラだね…」などと知ったかぶって論じてたもんです。

 そんな経緯もあってこの曲、上演されることは少ないのですがこれまで機会があれば聞いてきました。思い出すのは学生時代、同じくロ短調ミサを上野の東京文化会館で聞いた際、オーケストラが学習院の学生で浩宮殿下(現皇太子)が出演しておられ、なんと客席には皇太子ご夫妻(現 両陛下)が! 演奏終わってロビーでも間近に。今上陛下のお姿を直接拝見した人生これっきりの経験でした。

 さて、今回の演奏会ですが、30人ほどのコーラス、男声はみなさん「しゅっ」とした長身小顔で、もしうちの奥さんが一緒にいたら間違いなく両目ハートの形にして「カッコよろしなぁ~」とか言うてたことでしょう。ソロパートを交代で歌ってましたが、さすがにソリストとしては「これから」という感じがしました。一方、肝心の合唱は素晴らしかった。

 慌ただしい日々が続く中でいっとき非日常を堪能し、こころの休息を感じた夜でありました。

巨編炸裂

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IMG_0608.jpg 先日、居酒屋で友人と話しているうち「最近、何読んだ?」という話になったとき、「宮部みゆき」と言うと、
 「う~ん、宮部みゆきねぇ…」あんまり好きくない様子。

 こんくらいの超売れっ子作家になると、好きな人そうでない人いて当たり前で、好みの問題なのですが、わたしは好きです。氏の現代ミステリーやファンタジーほぼ読んでます。きっかけは「模倣犯」が文庫本になって大きな話題になったときに何気なく手にしたことでした。その後「理由」「火車」など代表作を読んでいくにつれて、すごい作家さんやなぁ、と素直に感心し現在に至ります。
 
 半年くらい前でしたか、書店にドカンドカンと平積みされて雑誌や書評でも 「満を持して登場、さあ買え」と話題になった最新現代ミステリ 「ソロモンの偽証」 遅ればせながら今日、読み終わりました。

 好きな作家や話題の新作も文庫本になるまであまり買いません。読書時間がほんとんど通勤の電車とバスの中なので、もっぱら、重い、かさばる、持ち運び不便という理由からです。「一刻も早く読みたい~っっ」というほどの熱心さはありません。従って「ソロモン」も「模倣犯」のように文庫化を楽しみにしてました。

 ところが先日、帰宅するとリビングに「ソロモンの偽証 第一部『事件』」がでぇんと置かれてます。うちの奥さんの母上がしばらく入院し、その付き添いのお供として買ってきたそうです。その後無事に退院し、結局奥さんは最初の方だけ読んでそのままになっていたので、せっかくやからとわたしもソロソロ読み始めたというわけです。

 家でも職場でもあまり読んでる時間ないので、重くても通勤カバンに入れて持ち歩くしかない。またよりによってブ厚くて重たい。電車のつり革につかまって読んでると腕が鍛えられましたよ。

 帯には「学校に仕掛けられた史上最強のミステリー」となってますが、『史上最強』の看板に偽りなしの傑作です。宮部みゆきの最高傑作と言ってよいでしょう。いつも思うのですが、読後に感動で泣きそうになるこんな作品を、トラベルだの何だのといったその辺の安っぽいトリックや犯人あて小説と同じ「ミステリー」というひとつのカテゴリで括ってしまうのは、およそ問題があります。

 「三部作」となってますが、三部読まないと完結しないので正しくは「三分冊」。とにかく巨編です。2100ページを超える長さ。模倣犯とどっちがどうでしょ。しかし、その長大さをまったく意識させない確かな構成と巧みな文章、とっとことっとこ読み進めて10日ほどで読み終わりました。

 主役の女子はじめ登場する多くの中学生のキャラが立っていて、それぞれが何とも愛おしい。「こんな中学生いるわけない」「中学生がこんなセリフを吐けるはずない」という多くの感想や批評は、正直当たってます。しかし、この作品はそんな辻褄なんかを超越したところで展開するいわばファンタジーなのです。現代社会にありがちな重いテーマに真摯に取り組みながら、ファンタジックな世界に読者を引きずり込んでいく、宮部みゆきの真骨頂、脱帽です。

溢れないで

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 「淀川水防・大阪府地域防災総合演習」というのんに参加しました。

 国と府と市が共同で主催する、大規模な防災演習です。

 巨大河川、淀川の水害に備えるため、大阪市長管理下の3つの水防事務組合(淀川右岸、淀川左岸、大和川右岸)が持ち回りで実施しているそうです。だから、3年ぶりです。
 
 台風時の大雨を想定して堤防決壊に対処するのが水防管理団体で、水防事務組合もそのひとつです。正式な組織構成の根拠はよく知りませんが、火事に対応するため各地に消防団があるように、水害に立ちむかう水防組合が置かれてるみたいです。昨日の訓練は何か、そんな関係やったのでしょう。
 
 わが国のインフラ整備の実情を思うとき、台風による増水で淀川が溢れるなんて、およそ想像できません。確かに大雨のときには川面は上昇するし、河川敷グラウンドが冠水している光景は何回も見たことあるけど、この堤防を超えて流域が洪水なんてことにはならない気がします。しかし、東日本で思い知ったように、自然の所業はたびたび人間の想定を超えます。そのための訓練なのでしょう。

 大雨による洪水よりも、東日本以来、津波による水害の方が急激に現実味を帯びてきました。大阪湾に津波がやってきた場合、市内のどこがどの程度冠水するかということは、もう分かってます。
 
IMG_0592.jpg 南海トラフ巨大地震が起こる確率は、30年以内に60%~70%です。もっとも政府発表はあまり信頼してませんが。万一起こったときの言い訳が楽やから大げさに言っているキライが見え隠れするのです。「ほらね、やっぱりきた。だから言ったでしょ」。東日本の「想定外」以来、政府もバカなりに学習してるんです。しかし、来る恐れが大きいということは本当でしょう。今回は津波への対応を強化した訓練内容でした。

 訓練、超大規模です。陸上自衛隊の通信兵と思しき人たちが中継施設をあっという間に設営するし、装甲車みたいなんが来て津波によるガレキ撤去するわ、救急ヘリが淀川で溺れてる人を吊り上げるわで、なかなか見応えがありました。何でもそうですけど、鍛えられたプロの仕事は迫力があります。

IMG_0576.jpg そんな中、わたしたちが参加したのは、土のうを作って積み上げるお稽古でした。単に土を袋に入れて積み上げればよいというものではありません。土の入れ方、袋の口の縛り方、積み上げ方、ちゃんと理にかなった作法があるのです。教えてもらって、しっかりと自家薬籠中のものとしました。これでもう、いつ淀川があふれても大丈夫なのです。

 河川堤防の決壊といえば、子供のころ起こった東京の多摩川の大水害が印象に残っています。住宅が水に浸かるというよりも、土手の上に建っていたおうちが横倒しになって、ぷかぷかと流されていく衝撃的な映像が何度もテレビに流れました。その後、この光景をモチーフにしてテレビドラマ「岸辺のアルバム」が作られたとか。

 わが学園のキャンパスのひとつは、細く長~く淀川に沿って建っています。仮に津波や台風で淀川が溢れると被害の大きさは見当もつきません。災害は無いに越したことはありませんが、必ず起こるのです。「忘れた頃にやってくる」ということは、つまり「忘れないうちは来ないのだ」とポジティブに考えて、備えをしっかりとしていくことといたしましょう。

IMG_0562.jpg これも古く入手したものですが、覚えています。同じく高校入学祝いの品として叔母からもらったものです。当時万年筆は入学祝いの定番だったのですね。「筆記具の王者」としてスティタスがあり、子供への贈答品としては値段も手頃。しかも学生はあまり万年筆は使わないので自分で買うことはまずしない。従って贈り物には最適というわけでしょう。

 今でもそうなんでしょうか。特に中高生あたりやと「ンなもんよりゲーム機のがいい」ということになりそう。
 
 さて、モンブランのノブレスというシリーズの普及版です。細くて極めてシンプル。「万年筆」のイメージを覆す斬新なデザインです。ステンレス製のボディは見た目どおりずっしりと重い。キャップを反対側に挿して使うとややバランスが悪く、長時間書いていると疲れるので、キャップははずして使ってます。
 
 入手当時、高校新入生やったわけですがモンブランのブランドは知ってたので、高級品っっ!ということで素直に嬉しかった。純粋な少年やったのです。しかも使ってみるとこれが書きやすい。モンブラン独特のヌルヌルとした書き味に、確かに他の万年筆とは違うと実感したことを鮮明に覚えています。
 
 以来、折にふれて使ってきました。古いだけに総使用時間はおそらく持ってる万年筆の中で最も長いのでは、と思います。しかし、最近はあまり出番がありません。たまに使ってやらないと手入れが大変です。
 
 ところで、この「Noblesse」というネーミング。「高貴」とか「貴族」とかいう意味です。スタイリッシュなデザインのイメージにピッタリやということで付けたのでしょうね。
 
 ノブレスと聞けば「ノブレス・オブリージュ(noblesse oblige)」という言葉の解釈がいっとき話題になりました。単に「高貴な人はそれに見合った恥ずかしくない振る舞いをすること」という意味ではなく「社会的地位のある人は、それに見合う社会的責任をきっちりと履行する義務がある」ということみたいです。
 
 何年か前に某大学関係者の講演会でこの言葉を聞きました。曰く、「私も今日の地位と名誉を与えられたからにはしっかりやらないといけないと思ってます。ノブレス・オブリージュですよ。」というわけです。
 
 このときは、自分のことを高貴といってはばからない神経にあきれたもんですが、まあ、言いたいことは分かったのでよしとしました。特権を利用することだけに腐心し、伴う義務はいっこうに省みようとしない、現在の多くの政治家に比べればはるかにマシですもの。

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katsuhiko

男 

血はO型

奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

生まれてから約半世紀たちました。

お休みの日は、野山を歩くことがあります。

雨の日と夜中はクラシック音楽聴いてます。

カラオケはアニソンから軍歌まで1000曲以上歌えます

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