2024年12月アーカイブ

令和6年この一年

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 なんとも早いもので、今年もあと3日を残すのみとなりました。あっという間のように思ってみるものの、職場に置いたサンスベリアの一年間の成長が、それなりの時間の経過が確かにあったことを物語ります。年とったわ。20230619_044916801_iOS.jpg

 いろんなことがありました。そもそも今年は元日の石川能登の大地震、お屠蘇気分を吹き飛ばす大災害で始まりました。さらに夏には被災地を記録的豪雨が襲い、復興にまさに水を差す事態となりました。神様は、なんか能登に恨みがあったのでしょうか。さらに全国的に夏が暑かった。去年も暑かったけど今年は輪をかけて暑かった。この調子で平均気温が上がっていくと、日本の熱帯化はそう遠くないかもしれません。日本の自然が過酷になっていきます。

 ひとの世の営みでは、政治面で、自民党の「カネに汚い病」の蔓延で岸田首相退陣からの総選挙予想通り惨敗、注目を浴びた国民民主党はタマキン代表の不倫騒動で失速、野党第一党の立憲は蓮舫を国会から駆除できたものの相変わらず存在感を示せず、与野党ダッチロール状態で夏の参院選に突入していきます。石破内閣がいつまで持つか、安倍政権のような絶対的強者不在の中にあって、まさかの自公国連立からの玉木総理誕生か?維新がどこまで巻き返すか。見ている分には楽しい年になりそうです。

 また、今年はパワハラや女性関係の不始末で議会や住民から退場を宣告される首長が目立ちました。兵庫県知事の事案は不信任成立、辞職から再選と、結局税金を無駄に使っただけに終わったかなと思ったところ、今度は選挙違反で告発されてます。公益通報者保護法違反の件もあり、知事の椅子でこのままゆっくりできるがどうか、決着はまだ少し先になりそうです。

20230612_100749616_iOS.jpg 社会面では、闇バイト強盗が暗躍する中で使い捨ての実行犯ばかりがパクられ悪の元締めが検挙されない状況に、警察ガンバレと言いたくなります。その警察、検察で歴史的な不祥事が今年、立て続けに起こりました。

 まず、袴田事件。人ひとりの人生を台無しにしたことは、闇バイトのチンケな強盗や詐欺とは比較にならない、権力による重大犯罪です。にも関わらず警察検察はまったくオトシマエをつけず、誰一人責任をとりません。あまつさえ新しく就任した畝本直美検事総長は談話の中で一言の謝罪も述べることなく再審無罪の決定をいまだに批判し、組織の擁護に終始しています。この談話は、わが国の警察検察の権威と犯罪捜査に対する国民の信頼を揺るがす、許しがたいものでした。

 さらに、大阪地方検察庁のトップだった北川健太郎元検事正による、女性部下に対するレイプ事件が明るみにでました。信じられない鬼畜の所業です。犯人の立場と状況を考えると出来心でついやってしまったとは到底思えず、余罪もあるのではないでしょうか。初公判で起訴内容を認めときながら、後の公判で何を思ったか「私は無罪」と言い出しました。人間、堕ちるところまで堕ち、無くすものがなくなると最低限の品性をも失うという見本です。一生刑務所の中で反省してから、地獄の業火で焼かれてしまうがいい。

 そして、今年、プレサンスコーポレーション21億円横領の冤罪事件で、大阪地検特捜部の取り調べの録画が公開され、相手を罵倒し脅迫するそのひどさに国民が絶句しました。さすが、レイプ犯がトップに君臨する組織の在りようやなと納得。もはや国民の検察に対する信頼は破綻の危機にあり、回復は極めて難しいものと思われます。20230205_090053291_iOS.jpg

 経済面の話題では、新紙幣が発行されました。しばらく新旧紙幣の併存が続きます。早速お財布に入れてはいるものの、わたしは昨今、支払いは極力クレジットカードのタッチ決済で行うので財布の現金が一向に減りません。消費の在りようもずいぶんと変わってきました。そして、今年は日経平均株価がなんとバブル期の最高値を超えました。ところが社会の雰囲気はバブル時代とは比べようもなく、賃金は上がらず景気回復の兆しすら感じません。そいや今年、日本のGDPがドイツに抜かれて世界第4位に転落しました。為替も円がどんどん下がり、160円台に乗ったのは34年ぶりやそうです。輸出企業の業績が上がるのはいいけど、物価が上がります。恩恵を受けるため来年のNISAでは外貨立ての投資でも考えようかと。

 腹立たしい事件、話題が多かった中で、スポーツ面ではスカッとすることが多い一年でした。残念ながらわが阪神タイガースはリーグ優勝も日本シリーズ出場も逃したわけですが、大リーグでは人類史上最高のアスリート大谷選手の「50-50」前人未踏の偉業に世界中が驚愕・歓喜しました。来年も、日本国民に夢と勇気を与えてくれることでしょう。

 さらに、今年のパリオリンピックですよ。金メダル20個獲得は、なんとアメリカ、中国に次ぐ第3位でした。日本の国際的プレゼンスの低下が続き災害が相次ぐ暗い世相の中で、欧米のスポーツ強豪国を上回る今回の日本代表の活躍は本当に勇気を与えてくれました。選手たちには心から感謝したいと思います。

 さて、そんなこんなで今年もいよいよ暮れていきます。この一年、拙いブログにお付き合いいただきありがとうございました。来る2025年が皆様にとって素晴らしい年になるようお祈りいたします。 

レコード暦

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 雨模様の日曜日の朝、今日はわがまち四条畷市の市長選挙の投票日です。わたしは昨日すでに期日前投票を済ませてます。タッチパネルによる電子投票でした。こんなん初体験なんで早速レポートしたいところですがそれは次回まわしとして、今日の話。

20241218_061543899_iOS.jpg レコード買い始めて何年という、レコード歴の話ではありません。

 毎年、今時分になると各界隈からもろもろのカレンダーが集まってきます。職場で取引先企業やお店やなんかが「来年もよろしく」と置いていくのが段ボール箱に溜まっていき、よさげなものを選んで持ち帰るのが師走の光景です。昨今かなり減りましたが、バブルの頃には企業活動も活発で広告費も膨れ上がってて、さらに今よりもずっと足で稼ぐアナログな営業方法やったので、とにかくものすごい量のカレンダーが配られてました。職場オフィス空間にあふれて、小さな会議室がカレンダー倉庫と化し、それこそ部屋中を埋め尽くしてました。

 それぞれのカレンダーにはもちろん会社の名前が入ってて、企業にしてみれば、もし使ってもらえれば一年中部屋の壁に会社の名前が掲示されてることになり宣伝効果抜群です。そのため、企業はなんとか選んでもらえるように工夫を凝らしたカレンダー製作に腐心するのです。

 使う方は図柄の好みで選んで、会社の名前が邪魔というので、かわいそうに一番下の社名の部分だけ切り取って捨ててしまうこともあります。

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 欲しい好みのテーマ、絵柄、押しのアーティストなんかが手に入れば言うことないのですが、そんな偶然はまず望めない。そうなるとお店でお金払って買うことになります。もちろんこちらは宣伝の企業名なんか入ってません。課金すれば広告が消えるスマホのソフトといっしょです。

 わたしの場合は、全部とはいいませんが、欲しい絵柄とタダで手に入るカレンダーとが合致している稀有な例です。いうまでもなく阪神タイガースの公式カレンダー。これ、阪神百貨店で買うと右下に「阪神タイガース」と書いてますが、企業さんからいただくのんはこの位置に企業名が入ります。在版企業にしてみれば、一番効果的な鉄板グッズと言えます。

20241219_114240044_iOS.jpg 今年これまでに貰ったのんの中で「おっ」と思うのがありました。某建設会社のカレンダーなのですが、見た目がまんまレコードジャケットです。CDではなく、大きさといい帯の付き方といい、あの懐かしいLPレコードの体裁を忠実に再現しています。

 昭和のおやじはお店でまさにこの形のレコードを買い、かさ張って持ちにくく、しかも割れ物なので慎重に家に持ち帰り、居住まいを正して深呼吸し、レコード表面に触れないよう注意しながらジャケットから取り出し、クリーナーでホコリを拭い、緊張しつつターンテーブルにセットし、おもむろに針を下ろしてスピーカーから最初の一音が発せられるのをわくわくしながら待つのです。これらの一連のめんどくさいルーティーンが、音が鳴りだしたときの興奮を演出していたわけです。

 このカレンダーは、あの懐かしい昭和の空間を見事に再現しています。目の付け所に感服しました。しかも、どこにも「これはLPレコードを模したものです」なんて書いてもいない。言わずもがなの自信に満ちた仕事です。お見事。

またまた同性婚

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 師走です。

 毎度、年の瀬は慌ただしいもんですが、なぜか今年は例年に輪をかけてせわしない気がします。原因を考えてみるに、コロナ禍が去って忘年会が再開したことが挙げられます。去年は確かに夕刻の集いがこんなに多くはなかった。公私さまざま「一年間お疲れ様でした〜」が繰り返されていきます。肝臓の負担を減らすべく、自宅では極力お酒を飲まない。限りあるアルコール分解能力は外でのお付き合いのために使って長丁場を乗り切ることといたします。ああ、なんと健康的であることよ。

 さて、今日の話。同性婚訴訟の話はこれまでこのブログで何回も書いてますが、先週また高裁の判決が出ました。福岡高裁は、同性婚を認めない民法の規定は憲法第13条(幸福追求権)第14条(法の下の平等)第24条第2項(婚姻の自由)に照らして違憲と判断しました。これまでたくさん行われてる訴訟で、13条違反で違憲とした判決は初めてです。20241214.jpg

 同性婚の法制化はもはや避けられない流れです。保守派の一部に強硬な反対がありますが、国際的な人権意識とジェンダーフリーの流れの中でわが国だけが時代遅れの認識に固執することは妥当ではありません。

 保守派が反対してる似たような議論にいわゆる夫婦別性の問題がありますが、同性婚の方が影響の範囲が少なく、一般社会において「別にええやん」と受け入れやすいと思います。高裁判決が4つ出て、この先遠くない将来最高裁の判断が示され、晴れて日本でも同性婚が可能となることでしょう。

 しかしですね。

 同じ高等裁判所の判断で札幌高裁は昨年、241項の条文「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立」するという規定を恣意的に解釈し、いわゆる解釈合憲でもって結論在りきの判決を出しました。そん時に私は、そんな恣意的で卑怯なことをしなくてもいいようにはっきりと憲法を改正せよと書きました。今回、福岡高裁はこの点について「(241項は)同性婚を禁止する趣旨とは認められない」としました。これは無い。こんなこと言い出したら、

 第30条 国民は、法律の定めるところにより、納税の義務を負ふ。
     →脱税してはいけない、とは書いてない。

 第42条 国会は、衆議院及び参議院の両議院でこれを構成する。
     →3つ目の議院例えば貴族院を置いてはならない、とは書いてない。

 52条 国会の常会は、毎年一回これを召集する。
     →通常国会を年2回やっちゃダメ、とは書いてない。

 第65条 行政権は、内閣に属する。
     →国会に行政権が無い、とは書いてない。 ...憲法条文なんていくらでも都合よく解釈できてしまうことになります。

 今回判示された「幸福追求権違反で違憲」。なるほどその理屈は分かるし初めてそこに言及した判決はそれなりに評価できます。しかし、反対派が論拠としている「両性の合意」という明確な文言についての解釈に無理があります。都合が悪い点は無視していいのなら、そもそも憲法判断の裁判なんて必要ありません。片手落ちの欠陥判決と言えるでしょう。

 繰り返しますが、同性婚は世の流れ。基本的人権を尊ぶ現代民主主義社会にあってはもはや避けられません。しかし、わが国ではそこに至る手続きが絶望的にお粗末です。欠陥が明らかで誰が見てもおかしい条文であっても憲法であるからうかつに改正するのは怖い。だから「憲法にはこう書いてるけれども、ちょっとおかしい内容やから無視します」で、果たして法治国家が成り立つでしょうか。誰もが納得できる正しい方法でもって法改正を実現していく必要があります。憲法は改正すべきです。

圧巻の「かはく」

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 先月のことですが、仕事で上京した際に時間があったので、前から行きたいと思ってたとこ行ってきました。上野の国立科学博物館。

20241203_040926835_iOS.jpg 博物館というからはそのステレオタイプとして、ホールに大きな恐竜の骨格標本がなければなりません。さらにエジプトのミイラや珍しい動物の標本が大量に展示されてて「こいつらが動き出したら面白そう」と思わせる、夢と希望と涙とスペクタクルがないといけません。そう、まさにディズニー映画「ナイトミュージアム」の世界です。

 日本ではこの条件に合致する博物館が案外少ない中で、トップに君臨するのが国立科学博物館(かはく)なのです。各方面から情報を得るにつれて一度行ってみたいと思いながらの幾星霜、やっと念願かなったわけです。

 わくわくしながら最寄りの上野駅に降り立ったわけですよ。土曜日ということで駅前は大変な混雑です。上野公園や動物園で特別なイベントがあるわけではない、ごく普通の週末にこの人出。外国人がやたら多い。コロナ後、日本各地インバウンド復活と言われてますが、やはり東京はレベルが違います。この調子では目当ての博物館はさらに混んでるのではと少し心が折れました。しかし、ここまで来たからには行くしかない。

 着いてみると予想どおりの大混雑です。特別展「鳥」開催中です。これは嬉しい反面混み具合を考えると複雑なところです。

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 さて、この博物館、でかい。日本中に「なんとか博物館」数多あるなかで最大規模のひとつです。「国立」は強い。予算無尽蔵とまでは言わないけど、その資金力はやはり民間や地方公共団体の事業とはケタが違います。とにかくでかい。建物は「日本館」と「地球館」があり、それぞれがでかい。収蔵品は500万点以上と言われてもピンときません。なんしかすごいということです。

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 まず特別展から行きますよ。そらそうよ。

 キャッチフレーズ「一生分の鳥が見られる」は看板に偽り無しでした。まあ、鳥、鳥、鳥、大きいのから小さいのまで、およそ地球上にいるすべての種類を集めたのではと思えるほどの鳥の洪水ですわ。圧巻の展示内容。企画したスタッフ、これは本気出してます。館が所有する鳥の剥製を全部出してきたのではないでしょうか。しかも、わたし生まれて初めて見るような希少な標本もゴマンとあります。これはすごい。ごく身近なスズメだけでも何種類も展示されてます。あるコーナーでは壁一面がすべてフクロウ。見渡す限りペンギンのコーナーもありました。 

 鳥とは何か、いつ生まれたのか、どう進化したのか、今どうなってるのか。おそらくはそんな学術的なことも解説・展示されてるんでしょうけど、大混雑の中で細かく読んでる時間と空間がありません。ざっと素通りして、これはと思うのんだけを時間かけて鑑賞しましたよ。前からいちどは見てみたいと思ってた「地上で最も美しい鳥」の誉高い、ケツァール(カザリキヌバネドリ)の実物を見られたのが最大の眼福でした。これだけでも入場料の価値はあるというもの。

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 人混みに押されるように展示場の外に流れ出て、常設展をじっくりと見学するために地球館の方に向かいました。ここでは、憧れの「ホールの恐竜」に対面し宿願を果たしたのち、さながら「動かない動物園」のごとく夥しい数の動物の剥製、標本が存在感を示す中ゆっくりと進みました。このあたりまでくると足がかなり疲れてきました。なるほど、これが所蔵品500万点の威力か。完全脱帽です。

 1日ではとても見きれない。ましてや限られた時間ではその全容のほんの一部、概要・上澄みをさらっとなぞった感覚です。すべての展示物を納得いくまで観察し、解説を読み込んでいくとなるとおそらく一カ月でも足りないと思われます。

 この日、前売り入場料は特別展込みで1,900円でした。もしわたしが東京在住で、1カ月フリーパスの入場券があって、それが3万円で買えるなら即座に買い求めるでしょう。未練たらたら残しつつ、時間切れでお仕事へと向かったのでありました。20241116_041755275_iOS.jpg

 こないだ、テレ朝の「Qさま」でおりしも「東大生・京大生が選ぶ!この秋行きたい博物館・美術館ランキングBEST10」なる企画をやってましたが、かはくは国立西洋美術館、福井恐竜博物館についで第3位でした。さもありなん。近いうちにも一度、今度はできれば平日に行ってみたいと思います。

 今日から師走。1年の12分の1に過ぎないひと月ですが独特の焦燥感を感じ、今年やり残したことの多さに現実の厳しさを感じるのは毎年の恒例です。まあ、なんとかなるでしょ。

 さて先々週末のこと、久しぶりに京都に行ってきました。

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 この日、勤労感謝の日の祝日は土曜日に重なり、日本国民は今年、休日を一日損した形になりました。振替休日の制度が始まったのが1973年で、それまでは日曜日と祝日が重なると悔しい思いをしたもんです。その頃は一年間の祝日の数は12日でしたが、いまや16日に増えました。しかも振替休日ありーの、週休二日もありーので、休日の数は相当増えてます。学校や会社の休みを増やすことでもっと余暇にお金を使えという国の策略です。1973年当時の標準的な労働時間数を今求める会社があれば、きっとブラック企業と糾弾されることでしょう。こうやって日本人がどんどんぐうたらになっていくにしたがって、国力がどんどん低下してきたわけです。この先、祝日が土曜日に当たった場合にも振替休日を、なんて話が出てくるんやないかと憂えてしまいます。

 戦後復興を成し遂げたわたしらの親の世代は、夜を日に継いで働いて豊かな日本を創り上げてきました。それが、昭和が終わるあたりからどうもおかしくなってきた。近年のわが国の国際的プレゼンスの低下は新興国の台頭の影響とされてますが、それ以上に国民の「ぐうたら化」によるところが大きいとわたしは思ってます。

 いきなり話が逸れてしもた。京都ですわ。

 いつもの持つべきものは良い友達の計らいで、果敢にも大混雑が見込まれる祝日の祇園四条界隈へと出かけたわけですよ。毎回、由緒ある神社仏閣を巡り知見を広げたのちお食事という段取りですが、この日は建仁寺を拝観してから祇園の「椿」という初めてのお店で会食というメニューでした。

 建仁寺は今年の夏にも夜間の特別拝観に招待されて訪れたので、図らずも短期間に再訪となりました。祇園界隈はやはりインバウンドの外国人観光客が多い。しかし、今年は紅葉が遅いからか、午前中で時間が早いこともあってか、想像していた満員電車なみの混雑というわけでもなくスムーズに境内まで到着できました。

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 わたしとしては紅葉はまあ、どうでもよろしい。お寺もこないだゆっくりと観て大体の様子は分かってるし、いいとしましょ。とにかく美味しいお食事と芸舞妓さんの隣で思いっきり鼻の下を伸ばすことが、このイベントの醍醐味なのです。

 ちょっと前にも書きましたが、建仁寺の方丈(禅寺での住居などの建物のこと)で展示されてる俵屋宗達の風神雷神図屏風は、複製です。今回は事前に複製と分かってるんで、二度と騙されることはありません。

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 前回スモークで埋められてた中庭を眺めながら法堂へと移動し、天井に描かれた双龍図を拝観します。天井に龍の絵はあちこちで見たことがあります。京都に限っても、妙心寺と大徳寺にあります。なぜに人はお寺の天井に龍の絵を描きたがるのか。調べてみるとどうやら、置いてる仏様を守る意味合いと、龍は雨を支配するということで火災除けの意味もあるということです。なるほど。

 連れてってくれた友人によると「天井に描かれた龍」といっても直接天井に描いたわけではなく、描いてから持ってきて貼っつけたらしい。そらそやろな。

 さて、会席会場のお店の近所までいくと前方に芸子さん二人の後姿が。はたして本物か、観光客の体験イベントかと話してたんですけど、なんとあとでうちの座敷に来てくれた本物と分かり、しかもいつもお世話になってるお茶屋の馴染みの姐さんでした。大変失礼いたしました。20241123_044835108_iOS.jpg

 宴席では、例によってお座敷遊び、今回は「こんぴらふねふね」ではなく、「とらとら」を指南いただきました。これは、ジャンケンに優雅な演出をほどこして二人が対決する過程を楽しむ遊びで、お座敷では定番です。ぐー、ちょき、ぱーが「虎」「槍」「お婆さん」の三すくみで定義され、どれを選ぶかで勝敗が決定します。間に屏風を置き、お互い隠れて地方さんの三味線と唄に合わせていくつかの決まったポーズをとったのち、最後に「とらとーらとーらとら」の唄とともに選んだジェスチャーで屏風から進み出て、勝敗が決まります。両方同じ場合はあいこで、決まるまで繰り返します。

 この手の遊びは単純であるほど盛り上がります。非日常のミヤビな空間であればこその趣。ギスギスした現代社会においては、日頃からこういうはんなりとした雰囲気が必要なのかも知れません。会社の会議で「どっちの案でいくか」となった場合に「じゃあ、とらとらで決めよか、屏風もってこい」なんてのもいいかも知れません。ないか。

WELCOME

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PROFILE

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katsuhiko

男 

血はO型

奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

生まれてから約半世紀たちました。

お休みの日は、野山を歩くことがあります。

雨の日と夜中はクラシック音楽聴いてます。

カラオケはアニソンから軍歌まで1000曲以上歌えます

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