街中を歩いていると、近くには見えなくてもキンモクセイの香りが漂ってくる季節となりました。
衆議院議員選挙(総選挙)が公示されました。昨日、かかりつけのクリニックにインフルエンザの予防接種うちに行ったついでに、期日前投票を済ませてきました。
今週いっぱい列島は選挙モードに包まれます。今回は自民党がヘタ打ったのを受けての解散ということで、議席をどこまで減らさずに踏ん張れるか、逆に野党は敵失に乗じてどこまで議席を伸ばせるかが焦点となります。現代の国政選挙は、特定の政党に期待するというよりも「まあほかよりも少しましか」で自民党が票を集める構図ですが、今回は自民党の裏金問題が争点化してますので、野党がどこまでそれを活かせるかということです。
民主党政権の時代には、はっきりと政権交代が実現し、いよいよ日本にも二大政党制到来かと儚い夢を見たことがありました。しかし国民の期待を裏切り結局民主党は自滅し、日本現代史において「悪夢の民主党政権時代」という評価が刻まれることになりました。その残党集団が、現在野党第一党の立憲民主党です。民主党時代の大コケが響いてて、野田代表が言うように「政権を取る」なんてこと国民はもちろん、当の議員たちも誰ひとり本気で考えてません。国民はあの「悪夢の時代」に懲りているのです。しばらくの間、少なくても私が生きてるあいだは、自公連立政権が終わることはないでしょう。
さて、先々週に続いて先週も仕事で遠方への出張があり、今度は飛行機ではなく新幹線を利用しました。今年は新幹線開業60周年になるそうです。日本国の戦後復興の総決算として東京オリンピック挙行の年に開業し、東京ー大阪間のメガロポリス、太平洋ベルトの人の移動を異次元の効率で行うシステムを構築した史上最大のプロジェクトは、文字通りその後の我が国の高度成長を支えてきました。
東京と大阪をつなぐ弾丸列車の構想は戦前からあったそうですが、戦争で中断してたところ、敗戦国として連合国に航空機の開発を禁止されたこともあり、「そんならもっと便利な電車つくっちゃる」と始まった夢の超特急事業、実現してしまうところが、日本人凄いわ。
世界の高速鉄道は、昭和から平成にかけて長らく新幹線の独擅場でした。その最速営業速度の記録を更新したのがフランスのTGVやったと記憶してます。新幹線にばかりにエエかっこはさせとかんどということで、いろんな国で開発競争がおこり、現在ではフランス、スペイン、中国などが高速鉄道のシステムを完成させ最高速度を競っています。今のところ世界最速は中国の上海トランスピッドで、マグレブ(短距離簡易リニアモーターカー)の方式で時速は430kmやそうです。
よく言われてるように、高速鉄道は最高速度よりもシステムとしての完成度が重要で、開業60年間無事故で、最高5分に1本の頻度で発着し、年間の平均遅延時間が15秒(災害による大幅遅延を含む)という驚異的な運行精度を誇る新幹線は他の追随を許しません。
その圧倒的な安全を支えるドクターイエロー。わたしもこれまで何度か遭遇しましたが、このほど引退するそうです。後継の点検作業は特別の検査車両に頼らず、普通に走ってる車両に検査機器を積んで行う方法にするとか。確かにその方が検査の頻度が上がります。「見れば幸せが訪れる」と長年親しまれてきたイエローですが、新幹線の進化はこんなところでも止まらないという象徴的な世代交代といえ、今後も発展を続けてその精神はリニア中央新幹線に受け継がれていくことでしょう。
リニアといえば、去年でしたか静岡県知事のスタンドプレーで工事が遅延し、当初の開業予定が遅れることとなりました。わたしが個人的にリニアと新幹線との共存について懸念を書いたのは10年前、それが試乗体験の抽選に当たり、持ち前のミーハー精神を余すところなく発揮して嬉々として出かけたことでリニア推進派にコロッと鞍替えしたのが6年前のことでした。
リニアが大阪まで届く頃にはおそらく私はこの世にはいないでしょう。北陸新幹線の大阪延伸までは何とか頑張って、日本海経由で上京という道楽を達成してみたいもんです。
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