口内どんぶり

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 明日から出張で週末お家にいませんので、珍しく平日の夜にブログを更新しとります。

 kadojin.jpg秋めいてまいりました。今週は遅い夏休みをいただき、ふるさと近くの洞川温泉で英気を養ってまいりました。日が落ちると気温はなんと20℃。へたすると肌寒く感じるほどの下界との温度差は、さすがに山の上です。そろそろ紅葉も色づき、この地にはひとあし先に秋が確かに訪れていました。

 さて、前回のエントリーに続いてお米関連の話です。

 ネットニュース見てたら「口内丼」なる新語についての記事がありました。何かと読んでみると、日本人の食事の方法についた名前やそうです。

 われわれ日本人はごはんを食べるときに、まずおかずを口に運び、咀嚼しながら同時に白飯を口に運び、口内でごはんとおかずを一緒にして味を楽しみ、しかるのちに飲み込むという方法で食事を進めると。なるほど、その通り。

 ところが、この食べ方がなんと食事マナー違反という見解があるとゆうのです。なんとなんと。特にインバウンドの外国人にとっては抵抗があるらしい。連中は日本の観光地で食事の際に「なんとか定食」を頼んでも、基本まずおかずを全部食べてからそのあとにドンブリ飯だけを食べるんですと。おったまげー。

 つまりですね、西洋人は、食事とは出てくる料理を順番に食べるのであって、ごはんと一緒に掻っ込むということをしないと。そもそもごはんやなくてパンなんやけど、パンが一緒に出てきても、あくまで料理は料理、パンはパンと別々に食べます。確かに、フレンチやイタリアンのコースではこの食べ方を強制されます。和食の会席でも料理が順にでてくるので同じっちゃ同じなんやけど、これは料理をことさらに楽しむ特別なシチュエイションであって、日々三度三度のごはんをいただく際には、おそらくほぼすべての日本人が「口内どんぶり」状態で食事を進めます。

 この食べ方の場合、必然的に口内に食べ物がある状態で口を開くから、内部を人目にさらすことになり、西洋人にはどうやらこれが「マナー違反」と映るらしい。だから、ドンブリ物やカレーライスなんかのように、はじめから混ざってて一度に口に運べるメニューはごはんとおかずを混ぜてもOKという理屈です。katsudon.png

 純粋日本人のわたしにしてみれば、なにをバカなということになります。いろんな料理との味のコラボを楽しんめてこそごはんが主食といわれる所以やないですか。おかずだけ食べて、ごはんはごはんで食べるなんて考えられません。このあたり、悠久の歴史に根差した食文化の違いで、おもしろいところです。

 そいえば、日本人はうどんやお蕎麦を豪快に音を立ててすすって食べますが、欧米ではこれもひどいマナー違反になると聞いたことがあります。「ヌーハラ(ヌードルハラスメント)」とゆうそうです。まあいろんなハラスメント考えるもんやと思います。

 西洋人はすする文化がないのやそうです。日本人の食べ方を見て衝撃を受けて試しにやってみた人がいて、麺が気管に飛び込んで死にそうになったなんて話もあります。西洋人さん的には、すする行為はマナー以前に命に関わる禁忌なのです。麺をすすれない、正座もできない。外人さんのなんと不器用、不憫なことよ。しかし、ラーメンは外国人観光客にも鉄板超人気の日本食ですが、そんなら連中はいったいどやってラーメン食べてるんやろ。

 温泉など観光地の日本旅館では、たいてい夕食は豪華会席料理です。

 しかし、わたし実はこの「会席料理」全般が苦手、ということをかつて書きました。あまりたくさん食べられないので、メインの肉料理が出てくるまでにほぼ満腹してしまうのです。

fugu.png 今週の洞川ではフグのコースでした。なぜに超絶山の中の天川村でフグなのかについては別の機会にまた記すとして、とにかくフグ。焼きフグ、てっちり、てっさ、フグ尽くしの会席料理はまあなんと美味しかったこと。しかし、美味しいからといっていくらでも食べられるものでもなく、「このあとシメのラーメンです」という案内に思わず「参りました」と、シメはすっ飛ばしてデザートへと向かったのでした。

 だからね、順番にお料理一皿ずつやなくて、いっぺんに全部並べてほしいと希うわけですよ。ちょうど、旅行パンフレットの写真みたいに。そうすれば自分のペースで好きなものから好きなだけ食べられて、ひょっとしたら完食できるんやないかと思うんですが、ダメなんでしょね、きっと。

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コメント(2)

若かりし頃、40年前、大学で「口内調味」という言葉を教わりました。日本人はご飯とおかずを同時に口に入れて調味する文化、おかずの味が濃かったらご飯で薄めて食べている。対して西洋人のパン食文化はパンもひと品に数えられて、パンはパン、おかずはおかず、単独で食べる文化なのだと。文化の違いは主食の違いからくるものですとおっしゃいました。口内丼という造語を聞いたら先生はびっくり仰天されたでしょう。

あいうえだぁ様
なるほど。わが日本人の食べ方は、学問的にも定義されていたわけですな。
美味しいごはんはごはんだけで美味しいものですが、やっぱりおかずとのコラボも楽しみたいもんです。

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katsuhiko

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