お暑うございます。今日も休日出勤で先ほどまで仕事してましたので、夕刻のブログ更新です。
この暑さ、「地獄の蓋が開いたみたい」と友人は言うてました。うまいこと言う。人の罪の蓄積がそろそろ許容量を超えるのかも知れません。事前に蜘蛛の糸を手配しておく必要があります。お釈迦様の、優先してチケット買えるファンクラブの連絡先、どなたか教えてください。
さて、そんな暑さで錯乱気味の今日のお話。同性婚を認めない法律は憲法違反や~!という訴えがあちこちで起こされてて、去年の3月に札幌地裁が、憲法14条(法の下の平等)に違反するという違憲判断を示しました。そして先週でしたか大阪地裁が逆に、憲法違反はないと判断し賠償請求を棄却しました。主旨は、
・憲法24条(婚姻の自由)に「婚姻は両性の合意によってのみ成立する。」と書いてるやん。つまり結婚は異性間だけいうことやで。せやから同性婚を認めない民法やなんかは別に違憲とちゃいます。
・同性どおしで婚姻でけへんことで法律上の夫婦との利益の差があるっちゃあるけど、社会的にだんだんと解消、緩和されてきてるし。せやから憲法14条(法の下の平等)にも反しません。
・けど、将来的に今よりもっと社会的意識が変わってきたら、違憲と判断するかもよ。せやから国会はそれまでに法律の整備しっかりね、
同んなじような訴訟が全国で5件起こされてて、今回の判決はそのうちの2つめで注目されてたわけですが、原告の全面敗訴です。
ニュースやネット見てると、裁判所が全く逆の判断をしたかのような騒ぎですが、札幌地裁は何も異性婚を認めるべきと判じたわけではなく、同性カップルと異性夫婦とで利益の格差があるのが不合理、としただけです。婚姻は異性間でするもんやと憲法24条で決まってると判断した点は、今回の大阪地裁と同じなんです。
にもかかわらず、同性婚推進派の団体や一部の憲法学者までもが、札幌地裁の判断から後退して残念、などと言ってます。これはあたかも「札幌では同性婚認めたのに大阪は反対した」という勘違い、もしくはわざと曲解した世論誘導です。
同性婚が法律上初めて認められたのは2001年のオランダです。21年前。それから欧米で同性婚を認める国が増え、2019年にアジアで初めて台湾で法制化されました。
わが国では保守層を中心に根強い反対意見があります。自民党の議員やなんかは、今回の判決に「よかった」と言ってるらしいけど、これもまた認識不足です。今回の判決からは「国会、ちゃんと仕事しろよ」という警鐘をしっかり受けとらんといけません。
多様性を重視する意識が浸透してきた21世紀の現在、もはや同性婚を認め、同性カップルが享受すべき利益を異性夫婦と同じ法令の規定にすべきという、もうね、この社会的認識の成熟は止めようがありません。
だ・か・ら、憲法24条の改正が必要なんです。「両性の合意」のところを単に「ふたりの自然人の合意」とか何とか、要は性別は関係ないよと変えればいいだけです。そうすれば、民法その他、男女でしか婚姻を認めない法律は即座に違憲となって、裁判所が国会の不作為を質す必要も無くなるのです。
同性婚を求める勢力は「違憲だから法律改正」なんて提訴すれば負けるに決まってます。今のままでは同性婚を認める法律こそが「違憲」なのです。残り3件の裁判も同様の結果が見えてます。同性婚を合法化したければ、法律の違憲判断なんて求めずに、憲法改正でもって挑めば道は拓けるのです。
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