先週に続き所用で出かけており、日が暮れてからブログを更新する三連休中日です。
先日のエントリーで、どうせ辞めることになるんやから周りに迷惑かけずにとっとっと辞めたら、と書いた兵庫県斎藤知事の話ですが、なんと彼はわれわれ常人の考えが到底及ばないモンスターやったようです。
現下の状況を客観的に考えてみるに、もう自分の味方はまったくおらず、知事の座にあり続けても生き恥を晒すだけであることは、本人にも理解できているはずです。
しかるに、辞めない。
兵庫県のみならず、全国民から浴びせられる容赦ない批判は極めて厳しいものがあります。当然です。今回の問題はあまりにも正邪が分かりやすく、知事は批判されて当然なのです。叩かれた芸能人みたいに「ごめんなさい、すぐ辞めますから勘弁してください」となる局面です。にもかからず、集中砲火を浴びても揺るぐことなく「任期を全うしたい」と言ってのける。大したもんだ。これくらい徹底して開き直れる強いメンタルの持ち主でないと、恥知らずなおねだりやパワハラのやりたい放題はできなかったと考えるべきか。
当初、知事に推薦した維新の会もとうとう匙を投げ、辞職を申し入れました。県議会のすべての会派から引導を渡されたわけです。しかし、知事というのは議員さんたちが選んだわけではないので「私は有権者の負託を受けて知事になった。議員が何言おうが関係ない。」と、仕組み的にはそのとおりなんですよね。首長と議会の二元代表体制は地方公共団体の適正な運営には有効な制度です。
知事の座にしがみつくこいつを辞めさせるにはどうすればいいか。選んだ有権者が、住民投票によるリコールで失職させることがいちおうの仕組みとしてはあるのですが、兵庫県で今回リコールを成立させるためには、法律に基づいて算出すると36万6372人以上の署名が必要なんやそうです。これは至難の業で、とても現実的ではありません。実際、過去に都道府県知事のリコールが成立した例は一度もないそうです。
もうひとつ、不信任案可決という手があります。議会からのレッドカード提示です。全会派つまり議員の皆さん全員が知事に「辞めなさい」と意思表示してるんで、不信任案が出されれば可決されるのは間違いない。それで知事が素直に辞めれば問題ないんやけど、知事には伝家の宝刀、議会を解散するという手があります。知事辞めろという議会が正しいか、辞めない自分が正しいか、新しい議会を作ってそこで判断させようという仕組みです。新しい議会で再度不信任案が審議され、「やっぱ、この知事ダメだわ」となって可決されれば今度は自動的に失職となります。
今回の場合、議会が新しくなっても不信任案が可決されるの100%確実なんで、議会の解散からの選挙なんて意味がなく時間とお金の無駄です。知事が自分をクビにした議員たちに対する復讐という意味しかなくて、そのために本来やらなくてもいい選挙で税金が費消されるのです。聞けば16億円かかるらしい。福祉の向上など県民の利益に使うべき貴重な予算を、ひとりのバカのわがままのためドブに捨てることになるわけです。これはダメだわ。
知事の解散権は本来、なんらかの政策に関して議会と知事の意見が合わず、双方クビを賭けて有権者の信を問うためのもので、今回みたいにどちらが正義でどちらが悪かが明らかな場合はやっちゃだめなんです。
しかし、こいつに限ってはおそらくやるんやないでしょか。知事になること、その座に居続けることが人生の目標であったかのようで、自暴自棄になる気持ちは分からんでもない。しかし最低限、人としてやってはいけないことはあるわけで、悪人の最後の理性に淡い期待をいだきたいところです。
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