先月のことですが、仕事で上京した際に時間があったので、前から行きたいと思ってたとこ行ってきました。上野の国立科学博物館。
博物館というからはそのステレオタイプとして、ホールに大きな恐竜の骨格標本がなければなりません。さらにエジプトのミイラや珍しい動物の標本が大量に展示されてて「こいつらが動き出したら面白そう」と思わせる、夢と希望と涙とスペクタクルがないといけません。そう、まさにディズニー映画「ナイトミュージアム」の世界です。
日本ではこの条件に合致する博物館が案外少ない中で、トップに君臨するのが国立科学博物館(かはく)なのです。各方面から情報を得るにつれて一度行ってみたいと思いながらの幾星霜、やっと念願かなったわけです。
わくわくしながら最寄りの上野駅に降り立ったわけですよ。土曜日ということで駅前は大変な混雑です。上野公園や動物園で特別なイベントがあるわけではない、ごく普通の週末にこの人出。外国人がやたら多い。コロナ後、日本各地インバウンド復活と言われてますが、やはり東京はレベルが違います。この調子では目当ての博物館はさらに混んでるのではと少し心が折れました。しかし、ここまで来たからには行くしかない。
着いてみると予想どおりの大混雑です。特別展「鳥」開催中です。これは嬉しい反面混み具合を考えると複雑なところです。

さて、この博物館、でかい。日本中に「なんとか博物館」数多あるなかで最大規模のひとつです。「国立」は強い。予算無尽蔵とまでは言わないけど、その資金力はやはり民間や地方公共団体の事業とはケタが違います。とにかくでかい。建物は「日本館」と「地球館」があり、それぞれがでかい。収蔵品は500万点以上と言われてもピンときません。なんしかすごいということです。

まず特別展から行きますよ。そらそうよ。
キャッチフレーズ「一生分の鳥が見られる」は看板に偽り無しでした。まあ、鳥、鳥、鳥、大きいのから小さいのまで、およそ地球上にいるすべての種類を集めたのではと思えるほどの鳥の洪水ですわ。圧巻の展示内容。企画したスタッフ、これは本気出してます。館が所有する鳥の剥製を全部出してきたのではないでしょうか。しかも、わたし生まれて初めて見るような希少な標本もゴマンとあります。これはすごい。ごく身近なスズメだけでも何種類も展示されてます。あるコーナーでは壁一面がすべてフクロウ。見渡す限りペンギンのコーナーもありました。
鳥とは何か、いつ生まれたのか、どう進化したのか、今どうなってるのか。おそらくはそんな学術的なことも解説・展示されてるんでしょうけど、大混雑の中で細かく読んでる時間と空間がありません。ざっと素通りして、これはと思うのんだけを時間かけて鑑賞しましたよ。前からいちどは見てみたいと思ってた「地上で最も美しい鳥」の誉高い、ケツァール(カザリキヌバネドリ)の実物を見られたのが最大の眼福でした。これだけでも入場料の価値はあるというもの。

人混みに押されるように展示場の外に流れ出て、常設展をじっくりと見学するために地球館の方に向かいました。ここでは、憧れの「ホールの恐竜」に対面し宿願を果たしたのち、さながら「動かない動物園」のごとく夥しい数の動物の剥製、標本が存在感を示す中ゆっくりと進みました。このあたりまでくると足がかなり疲れてきました。なるほど、これが所蔵品500万点の威力か。完全脱帽です。
1日ではとても見きれない。ましてや限られた時間ではその全容のほんの一部、概要・上澄みをさらっとなぞった感覚です。すべての展示物を納得いくまで観察し、解説を読み込んでいくとなるとおそらく一カ月でも足りないと思われます。
この日、前売り入場料は特別展込みで1,900円でした。もしわたしが東京在住で、1カ月フリーパスの入場券があって、それが3万円で買えるなら即座に買い求めるでしょう。未練たらたら残しつつ、時間切れでお仕事へと向かったのでありました。
こないだ、テレ朝の「Qさま」でおりしも「東大生・京大生が選ぶ!この秋行きたい博物館・美術館ランキングBEST10」なる企画をやってましたが、かはくは国立西洋美術館、福井恐竜博物館についで第3位でした。さもありなん。近いうちにも一度、今度はできれば平日に行ってみたいと思います。
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