電音、音響、山水

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 私は音楽に限りなく貪欲で、身近に音楽がないと生きていけない体質であることから、いい音を求めてさまざまな奮闘をしていることは、これまでにも何回か書いてきたところです。

 このたび、WALKMANで使ってたイヤホンがヘタってしまい、新しいのんを購入しました。思えばワイヤレス式のイヤホンはこれが実に4台目です。

 最初のんは、ワイヤレスとはいいながら左右のイヤホンがコードでつながってました。しばらく使ってましたが、タッチノイズ(コードが身体や衣服に擦れて起こる雑音)が気になるので完全ワイヤレスに変えました。いずれもJBLの製品で、なかなかいい音してました。何事も無ければ、このはじめての完全ワイヤレスの機種を今も使っていたはずです。ところが、iPodの電池がヘタってきたのをきっかけにSONYWALKMANに替えたところ、Bluetoothの規格が違ってJBL製のイヤホンは使えないという落とし穴に、ずっぽりとはまってしまったのです。これは想定外でした。

 そこで、急遽購入したのが、ネット上で見つけたmujiliという聞いたことがない中華メーカーのイヤホンです。これもそこそこいい音で、2年近く使ってたでしょうか。先日、片方だけ電源が入らなくなりました。かといって充電が切れたというわけではなく、しばらくたってからもいちどやると今度は何事もなかったかのように鳴ります。不定期に動かなくなる。これではとても使えません。

 イヤホンの音など「さほど違いはない」やろと思い、リーズナブルな機種を買ってきたことが災いしたかもというわけで、今回はネットで適当にポチるのではなく、いろんな機種を試聴できる日本橋電気街の大きなイヤホン専門店まで、きちんと足を運びましたよ。ずぼらな私にしてはなかなか立派な行動です。20220521_233150398_iOS.jpg

 お店で時間をかけて選んだ結果分かったことは、イヤホンの音には「さほど違いがある」ということです。お値段が立派な製品はやはりそれなりに性能が優れてて、いい音を鳴らすことが実感できました。そこで今回は奮発して、1万円以上もする国産メーカーの製品を購入したのです。をを!

 イヤホンは、耳にきっちりフィットして落とさずに使い続けられるかということも重要な要素になります。いくら音が気に入って値段の折り合いがついても、耳の形に合わないとあきらめざるを得ません。展示品の端から端まで時間をかけて比べ続けて、かれこれ1時間も経ったでしょうか。小さなお店でこんなことやってたらお店の人の顰蹙かうでしょうけど、そこは大きな専門店のメリットです。

 結局、DENONのAH-C830NCWという機種を買って帰りました。ノイズリダクションという機能がついてます。これは初めてです。お店ではその効果があまり分かりませんでしたが、街中にいるときや電車の中でオンにするとはっきりと体感できます。周囲の雑音が遮断されて、より音楽に集中して楽しめます。技術の進歩ですねー。いったいどんな仕組みになってるんでしょか。予想以上の性能で、これはいいお買い物でした。

 「周囲音ミックス機能」というのんもついてます。これはノイズリダクションと逆で、周りの音をことさらに取り込んで耳に伝える仕組みで、オンにするととたんに周囲の音が大きく聞こえてきます。イヤホンしたまま誰かとお話したり、駅でアナウンスを聞きたいときなどワンタップで切り替えできます。しかし、ハッキリ言ってこの機能はいらない。思い出すのは昭和の昔、携帯型音楽再生機器の元祖である初代ウォークマンにこの機能がついてました。本体にマイクがついてて、ボタンを押すとそのマイクが拾った音がヘッドホンに届くのです。耳を塞いだまま街を歩くという、それまで人類が経験したことがない状態を危ぶみSONYは考えたんでしょうね。しかし「こんなもんいらんわ」ということになって、それ以降ウォークマンはじめ多くの携帯プレーヤーでは一切採用されませんでした。それが今になって何故に?と思います。周りの音を聴きたいときはイヤホン外せばええのです。

 dp.jpgところで、このDENON(デノン)というメーカー、昭和の時代から高級オーディオ機器メーカーとして君臨し、アンプやレコードプレーヤー、カセットデッキ、スピーカーなど多くの名器を世に送り出してきた伝統あるブランドです。「日本電気音響(株)」がデンオンになったのですが、海外ではデンオンは発音しにくいからデノンと名乗ってたところ、何年か前にデノンに統一したらしい。知らなんだわ。

 レコード再生用のカートリッジ、いわゆるレコード針のDL-103という製品は、NHKと共同開発して1970年に発売して以来、50年以上経った今も生産し続けているそうです。今やアナログのレコードなんて知らない世代が増えてきている中で、伝統を守り続けているこだわりのメーカーであると。そう聞くと、イヤホンで聞く音楽も、いや増していい音に感じます。

 そいや先週、同じ音響機器専門の老舗メーカーのONKYOが倒産したというニュースが伝わりました。私が使ってるシステムコンポはSANSUI製ですが、このメーカーもすでに倒産して今は無く、万一故障したら修理には苦労しそうです。日本の伝統ある音響機器メーカーが次々と退場していく中、今回その製品を入手したユーザーの一人として、改めてデノンには頑張ってほしいと思います。

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katsuhiko

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奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

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雨の日と夜中はクラシック音楽聴いてます。

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