2015年10月アーカイブ

強風の大台ケ原

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 「大台ケ原、行きたいんだけど。連れてって。」
 来年から医者になる可愛い姪っ子のたっての願いとあって断るわけにはいかず、お供して先ほど帰ってきたようなわけで今日もブログの更新が遅くなりました。
 近畿でいちばん早い紅葉を求めて、秘境といわれながら道路、駐車場が整備された大台ケ原一帯は、この時期壮絶な混雑となります。駐車場から溢れたクルマはそこに至るドライブウェイ沿いに路駐することになるので、そうならないようにと早朝大阪を出発しました。午前1時半の出発を早朝とは言わないか。
 カーナビの到着予定時刻は午前5時。ピーク時期の休日、これではもはや駐車場に入れるかは微妙なところ。ところが、極力安全運転で先を急いで到着したのが何と4時過ぎ。大台、近かっ。ていうか、やはり深夜の道路は空いてます。
 それでも駐車場はほぼ9割方埋まってました。皆さん山頂から臨むご来光を目当てにすでに上り始めてます。われわれはというと懐中電灯も持ってこなかったし、外気は摂氏4度。これは想定外というか、考えが甘かった。この軽装では陽が照るまでクルマの外には出られません。「寝よ寝よ」
 NHKがラジオ体操第1を鳴らしはじめる頃に行動を起こし、山頂を目指しました。あたりはすっかり夜が明けて、何とか行動できる状況になってます。
 天気は快晴。雲ひとつない澄み切った素晴らしい青空がひろがってます。しかし、風が猛烈に強い。頂上に近づくにつれて息ができないほどの猛烈な風が吹き付けます。体感温度は絶賛氷点下。せっかくの晴天がなんとも惜しい感じで、登山指数はCランクといったところ。それでも1時間ほどで大台ケ原の最高峰日出ケ岳山頂に到着しました。

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 とっくに陽は上ってるので千載一遇の富士山を臨むことはなかったですが、熊野灘の遠望の美しさにしばし見入ってしまいました。それにしても、寒い!
  実は大台ケ原、駐車場から頂上まではさほど労力を要しません。日本百名山に名を連ねる山々のうち、こんなに簡単に登れる山もそうないのではないでしょうか。それでは物足りないということなのか、一帯を巡るハイキングコースが整備されており、大台ケ原の魅力はここから始まるのです。

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 正木ケ原には大台のシンボルともいうべき立ち枯れの樹々が広がります。大雨の恵みを受けてかつて広がっていた豊かな森林が伊勢湾台風の被害と鹿の食害の結果、昭和以降ほんの数十年で荒涼たる独特の景観を呈するに至っています。

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 牛石ケ原には神武天皇の銅像が建っています。太古、神武天皇は東征にあたって熊野からこの大台を越えたと伝えられます。ならば大台の開祖はまさに神武天皇であるとの思いから、明治の昔、大台ケ原と大台教会を開いた古川嵩(かさむ)という人が建立しました。費用はふもと川上村の山林王、土倉庄三郎(どくらしょうざぶろう)氏をはじめ地元の理解者の呼びかけで集められた浄財があてられたそうです。何とこの銅像、総重量45トンあるとかで、何となくふもとからヘリで運んだんやろなぁと思ってたところ、調べてみると分割した像をふもとの尾鷲の方からすべて人力で運び上げたんやとか。確かに明治時代にヘリはないわなぁ。昔の人はすごい。
PA255786.jpg 大蛇嵓(だいじゃぐら)が大台ケ原のクライマックスです。尾根から突き出た急峻な岩場で、普通に立ってても目が眩むような高所恐怖症人絶対ムリスポットに、さらに今日は身体ごともってかれそうな猛烈な風が吹き付けてます。せっかく来たからにはと、何とか最先端まで極めてみましたが、まさに生きた心地がしませんでした。
 大蛇嵓を過ぎてさあスタート地点に戻るのかと思ったところ、ここからコースは谷に向かってひたすら降りていきます。降りる降りる。ちょっとまってよ、これ降りた分を結局登ってくるわけでしょ、とか思ってたところ、案の定、シオカラ谷という沢で吊り橋を渡ったあとは駐車場に向かってひたすら登る登る。ここが、いちばんきつかった。
 大台ケ原の魅力を満喫しつつ、ぐるっと一周して、無事にクルマまで戻ってまいりました。ビジターセンターの食堂で食べた昼食、温かいうどんの美味しかったこと。
 最近、じゃっかん運動不足気味かなと思っていたやさき、都会では大阪マラソンが行われ、数多の市民ランナーが健脚を競った日曜日、結局は姪っ子のおかげでいい運動ができたというお話でした。ちょっと寒かったけど。

メーカーの矜持とは

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IMG_5330.jpg 街角に漂うキンモクセイの香りもそろそろ薄れ、夕暮れの侘しさが増し秋の気配が深まってきました。今日もいいお天気。昨日は午前中、国立国際美術館で開催中の「クレオパトラとエジプトの王妃展」見学、午後はザ・シンフォニーホールでイ・ムジチ合奏団のコンサートと、芸術の秋らしく何とも文化的な一日を過ごしました。
 
 さて、先週のある朝、いつものように身支度をしてさあ出勤というときでした。iPhoneのホームボタン押したところ、何も表示されへんやないですか。
 
 「あり?」
 
 電源スイッチ押しても、反応なし。「電池切れたか?」と思って充電ケーブルをつなぐと、普通なら♪ピロンッと鳴るはずが反応なし。
 
 「やば。もう壊れたか」パニック。
 
 最新機種「6s」に買い替えてまだ半月、これは初期不良か。で、その日仕事終わってから心斎橋のAppleStoreに出かけたわけです。買ったのはソフトバンクのお店ですが、何度もスマホの乗り換え経験した結果「iPhoneの保守、修理、サポートはすべてAppleStoreへ」という仕組みがすでに身に染みてます。
 
 お店のスタッフに症状を説明したところ、「ちょっと拝見」と電源ボタンとホームボタンを同時に長押しして待つことしばし、画面に見事アップルのロゴが現れてきました。
 
 念のため診断しときますね、ということでいろいろチェックしてもらったところ「やはり、ハードになんら問題はありません。なんらかのアプリの稼働で急激に電池が消費されたことで、いったんフリーズ状態に陥ったのでしょう」とのこと。「大丈夫だと思いますが、まんいち何かあったらまた来てください。交換などの対応させてもらいます」
 
IMG_5358.jpg 実に力強いお言葉。
 
 ボタンの同時長押しは「強制リセット」というそうです。これさえ知ってたらお店まで出向くことなく自分で解決できたわけですが、ひとつ利口になったということでよしとしましょう。
 
 以前、前の前のモデルのiPhoneの不具合の際に、新品に交換してもらったこともありましたが、今回もAppleStoreの対応は実にスムーズで親切でした。
 
 ところで、その数日前のことです。先日書いた、コンバータが壊れた万年筆と、もう一本別の調子悪いのん(これもモンブラン)を何とかしようと思い立ってモンブランブティックに出向いたのです。
 
 まずコンバータが壊れたノブレスの方は、古いモデルなんで現行で使えるコンバータは無いというお返事。いや、それは分かった上で何とかならないか聞いてるんやけど。すると「どこかのお店でデッドストックを探すしかない」とのこと。見放されました。
 
 もう片方は、インクフローが悪いんで何とかならないかと聞いたところ、
 
 IMG_0159.jpg「修理はできますよ。代金は18,000円プラス消費税…」どっひー。
 
 18,000円あったら、万年筆もう1本買えるっつーの。大体これ、前に一度修理してるんです。にもかかわらず何年か経ったらまたおんなじ症状がでて、修理には再び高額の費用きっちり申し受けます、とはあんまりではないかい。アップルみたいに新品と交換してとはいいませんが、何とも力の抜ける対応にいささかガッカリしました。
 
 思うに、初期不良品の交換は当然として、通常の使用状況で生じた予期せぬ故障は、タダとは言わないけど少しはリーズナブルな料金で修理できないもんでしょか。メーカーや販売店にしてみたら、修理して使い続けれられるよりもスパッと新品に買い替えの方が儲かるという魂胆で修理料金は高めに設定してるんでしょうけど、ユーザーにとっては一旦入手した耐久アイテムは使い続けることで愛着が湧くもんです。メーカーにとっても、それはある意味望むところなのではないのでしょうか。ものつくりをなりわいとする者のプライドと利益追及、いずれをより重視するかという問題なのです。
 
 さて、今日はこれから関西大学ラグビーAリーグの摂南大vs天理大、全勝どうしの激突を観戦に出かけます。昨日に続いて、爽やかな秋の週末を堪能するとしましょう。

南京町と大英帝国

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IMG_5314.jpg 今朝、目覚めるとどんよりとした空模様。
 
 昨日はジャパン・オープンテニスの準決勝で錦織が逆転負け。プロ野球CSファーストステージ第1戦ではわがタイガースが延長10回裏、四球4つで押し出しという無様なサヨナラ負け。さらに夜更かししているとラグビーワールドカップで日本代表の1次リーグ敗退が決まったというニュースが入ってきました。3連休中日、お天気同様、気分最悪の朝でした。
 
 そんな気分を払拭しようと、今日は午前中から神戸で開催中の大英博物館展に出かけてきたようなわけで、晩酌も済んだこんな時間にほろ酔い気分でブログを更新しております。タイガースは今日の2戦目になんとか勝利し、首の皮一枚つながってます。「どうせあかん、もう終わり終わり」とか言いながらも、限りなく実現の可能性が希薄な甲子園の日本シリーズ入場券先行抽選販売にエントリーしているという、この悲しくも健気なファン心理になんとか報いてほしいもんです。
 
 さて、ひさしぶりの神戸です。大英博物館といえば、かの大航海時IMG_5317.jpg代、世界の頂点に君臨し「太陽が沈まない国」といわれていた大英帝国が、その財力と軍事力にものをいわせて世界中から略奪してきた膨大な宝物を所蔵している、帝国主義の権化、象徴というべきところです。略奪されたエジプトなどの国からしばしば返還を求められたりして騒ぎになったりしますが、いっこうに何も恥じることなくそれら戦利品を大々的に展示し続けるのみならず、今回のように求められれば世界中で展覧会やったりしてるわけです。
 
 今回の目玉は「ウルのスタンダード」という何だかわけの分からないシロモノでしたが、大英博物館といえば何といっても「ロゼッタストーン」ですよね。今回、実物は貸し出してもらえなかったみたいですが、レプリカは展示されてました。
 
 実は私の母校である東京の某大学の図書館にも同様のレプリカがあり、ロゼッタ石のこと初めて知ったのもそれを見たからでした。今回の記念にペーパーウェイトを買ってきました。→ しかしこれ、いささか軽い。文鎮というからには、も少し重さがないと役にたちません。
  
 それはそうと、神戸。昼食は例によって大賑わいの南京町で美味しい中華料理を堪能してきたわけですが、折も折、昨日の夕刊各紙で、中国が例の「南京大虐殺」をユネスコの世界記憶遺産に登録できたどー!と狂喜しているとのニュースが伝わりました。
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 ユネスコの世界遺産といえば先日、明治日本の産業革命遺産の登録が韓国のイチャモンで、我が国が不本意な声明を強いられたあげく最後に裏切られるという辛酸を甞めたことが想起されます。韓国人の国連事務総長と結託してさらに反日の攻勢を増す中韓両国ですが、国連機関をいいように政治利用するそのしたたかさには、いまさらながら怒りを禁じえません。ユネスコといえば、あまたある加盟国のうち最大の運営分担金を担っているのは他ならぬ日本なのです。まったくなめられたもんです。日本政府の毅然とした対応を望みたいところです。
 
 かつて、日中の国交が正常化し、上野動物園に2頭のパンダがやってきたとき、日本国民はこれで本当に戦後を清算し、過去のわだかまりを払拭し東アジアの国々が手を携えて発展していく壮大な未来図を描いたもんです。そのために我が国が中韓両国に施した経済援助は想像を絶するスケールに達しました。それもこれも、過去の侵略の歴史を真摯に反省し、今後は協力してともに平和で豊かな国づくりを進めていこうという誠実な思いがあったればこそでした。
 
 そんな思いはIMG_5318.jpg今、みごとに裏切られつつあります。日本からのODAをはじめとする物心両面の援助によって徐々に国力を育み、毛沢東の乱心による文化大革命によって失われた10数年の空白を克服し、今や世界第2の経済規模に発展を遂げた中国が、静かに復讐を開始しました。反日を国家存立の国是とし、日本が相手にしなければほとんど国としての体をなさない朝鮮半島の分断国家とは異なり、中国ははるかに難敵です。わが国が将来に向かって持続的発展を続け、自由、平等、民主主義といった人類普遍の価値観を共有する国々とともに国際社会での責任を果たしていくために、腐敗と格差を助長する歪んだ共産主義を掲げて人民を洗脳・統制する隣国政府に対する備えは、国家的危機管理の最優先事項と知る必要があります。
 
 かつての大英帝国をはじめとする帝国主義が今や廃れてその栄華をただ博物館の遺品のみに見るように、21世紀中国の赤い帝国主義もいずれは厳しい歴史の評価を受けることになります。それまで日本と日本国民は、ひるむことなく堂々とこの試練に立ち向かっていくのです。

 

容量の要領

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 今日も穏やかな一日になりそうです。昨日ちょっと運動したこともあって、今日一日は完全オフ。何もしないことに決めて、おうちでまったりと過ごしています。
 
 先週の日曜日、予約していたiPhone6sを引き取りにソフトバンクのお店に行ってきました。予約したのは比較的遅かったのに、あまり人気がないのか、それとも大型店舗の強みからなのか、金曜日の発売と同時に連絡が来て、都合のいい日曜日に行ってきたというわけです。
 
 この最新機種、いろいろと新しい機能なんかもあるそうですが、1週間使ってみてうれしくなるほどの機能強化は感じません。私の使える範囲ではまったく変わらないといっていい。それは初めから分かってました。
 
20151004095824006.jpg では、なぜことさらに機種変更したのかということですが、機種というよりも容量を増やしたかったいう理由に尽きます。先代のiPhone6買うときに、いろんな人の話聞たり、ネットから情報を得たりして出した結論は「わたしの使い方では16GBで充分」というものでした。溜まったデータはクラウドやパソコンにバンバン移動させてしまえばよいという話に「もっともや」と納得した結果です。
 
 これが失敗でした。写真、動画、録音、ミュージック、たまる、たまる。
 
 これ以上記録できません、のメッセージを何度見たことか。その都度クラウドにつないで溜まってるデータ消そうとしても、とっさにはできない。
 
 シャッターチャンス!→「記録できません」→溜まってるの消そう→WiFi立ち上げてと→自動的にクラウドに上がっていくのをまって→上げたの消して→よし、容量空いた! …こんなことしている間、被写体が待っててくれるはずもありません。
 
 iPhoneのこの、iCloudというサービスがクセモノです。以前からある「フォトストリーム」も同様なんですが、パソコンからもiPhoneからも、ユーザーが「今!」と思ったときにただちにアップロードできない。「放っといたらいつのまにかアップされてます」というのがAppleのコンセプトです。これを便利と思うかという問題。いちいち操作いらないから便利やな~と考える人もいるのでしょうが、というか、そんなユーザーが多いからこの仕組みになってんのやろけど、わたしなんかは、手動でいいから確実に結果を確認しながらちゃっちゃとデータを操作したい。この仕様はどうもしっくりきません。
 
 それはそうと、つまりは容量が足りてなかったことがそもそもの問題やったわけで、実は何カ月か前にお店に相談に行きました。容量大きいのんに買い替えたい、と。
 
 すると店のお兄さんいわく「契約途中で買い替えると、下取りもないし代金の支払いがとんでもないことになりますよ。次、新機種が出て何らかのお得なキャンペーンまで待たれた方が賢明です」
 
 で、そのタイミングが今、ということで、容量以外にさほど不満もないiPhone6を6sに買い替えたという次第です。iPhone6から32GBの機種がなくなり、16Gの上はいきなり64Gです。バックアップから復元して設定、アプリやデータ移動してみたところ、なんともスカスカですわ。またこれでしばらく楽しめそうです。
 
 かつて初めて持ったiPhoneは8GBの機種で、これでも十分間に合ってました。しばらくするとまたこの新しいiPhoneの容量でも満足できなくなってくるのでしょうか。昨今、カメラや電話などの携帯機器、物理的な大きさはダウンサイジングが世の潮流ですが、逆に、「ビッグデータ」がよく話題になるように扱える電子データ量は等比級数的に増大しています。増えれば増えるほど管理も厄介になり、漏えいや紛失など未知の問題も次々でてきそうな気もします。今月からマイナンバーも登場しますが、さて人間社会は、その新しい問題に確実に対処できるだけ、知恵が追いついているのでしょうか。

WELCOME

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PROFILE

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katsuhiko

男 

血はO型

奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

生まれてから約半世紀たちました。

お休みの日は、野山を歩くことがあります。

雨の日と夜中はクラシック音楽聴いてます。

カラオケはアニソンから軍歌まで1000曲以上歌えます

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