端数処理の罠

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 先日、友人のブログで、銀行の休眠口座の残高をゼロにして解約する企ての顛末が書かれてました。ATMの手数料を考慮しなかったことからあえなく失敗に終わったと。これを読んで思い出したことがあります。

 私が通勤で使ってる大阪メトロ・大阪シティバス共通のICカード「PiTaPa」かなり以前に書きましたが、これがなかなか優れもので、事前に通勤定期区間として登録した区間とそれ以外の大阪メトロ区間は事後決済(ポストペイ)できるうえに、チャージすればICOCA同様に全国のいろんな提携交通機関でも乗車できます。

 ICOCAPITAPA.jpgこのチャージ残高がもう何年も「6円」で変わってません。チャージしていろんな交通機関乗るのは、もっぱらICOCAの方です。なぜにPiTaPaに6円残っているのか。そこには悲しい物語が隠されているのです。

 PiTaPaをバスの定期券として使い始めたとき、1万円だか5千円だか忘れましたがチャージしたわけですよ。できると聞けば使ってみたくなるのは人のサガです。しかし、すぐに「ICOCAとPiTaPa両方に残高あるのはうっとおしい、おまとめしたい」と思って、PiTaPaの残高をゼロにするプロジェクトを開始したのです。

 大阪メトロとシティバス以外の電車バスに乗る機会に使い続けて、順調にチャージ残高を減らし続けていたある日、東京出張で地下鉄に乗った際に悲劇は起こりました。

 改札出るときに自動改札機に利用運賃額が表示されますが、242円だの199円だの、なんとも中途半端な金額ではありませんか。そうなのです。関西人には馴染みがありませんが、東京メトロはICカードで乗ると割引があって現金で切符買うより微妙に安いのです。

 これは想定外の展開です。10円単位なら、消費される運賃を睨みながら逆にチャージしたりで残高をぴったしゼロにする操作はさほど難しくもありません。しかし、1円単位となるとこれはもう超絶技巧を要します。首都東京、恐るべし。

 以来チャージもせずプリペイ区間で使うこともせず(残高6円で使えるわけがない)そのまま月日は過ぎ去り、今に至ります。

 その昔、海外から帰国の際に最後の空港で現地通貨を使い切ろうと土産物を買ったところが、手数料だの税金だの計算を間違えて買えば買うほど釣銭がどんどん増えていき、結局意に反して大量の小銭を抱えて帰ってきた失敗を思い出します。

 paypayだのLINEpayだの、あちこちに残高を抱えるのは避けたいとは思うものの、プリチャージのICカードは銀行口座のように残額がボッシュートされることはありません。あまり気にせずに、この6円は抱えたまま歩んでいこうかなと思う今日このごろです。

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katsuhiko

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