再び新幹線でコロナを思う

| コメント(0) | トラックバック(0)

 どんよりと雨模様の日曜日の朝です。先週は仕事がバタバタと忙しく、久しぶりに残業が続きました。そんな中で考えたことをいくつか。

 日本列島、梅雨の大雨が続いてます。熱海で大規模な土石流が発生し犠牲者が出ました。近年、毎年のように大きな水害が発生しています。地球温暖化の影響が取りざたされますが、とにかく降り方がえげつない。平成29年7月九州北部豪雨、平成307月西日本豪雨による広島市の土砂災害、熊本地方を襲った令和2年7月豪雨など、気象庁が「○○年○月豪雨」とあえて名前を付ける事態が増えています。

dosekiryu.png これらの豪雨被害にあった地域では、「まさか、うちの近所で」という思いでしょう。災害はいつも、想定していないところで忘れた頃に発生するのです。防災の難しいところです。私も、大阪では雨は降っても土石流なんて聞いたことないし、治水がしっかりしてて大きな河川が溢れるなんてことはまずないと思ってます。しかし、この能天気で根拠のない安心感がダメなんでしょね、きっと。じっさい、大阪市内の住宅地でのり面が崩落し住宅が倒壊したなんてニュースが伝わってます。今住んでるマンションの下にいきなり大穴がポッカリ空くなんてことがひょっとしたらあるかも知れません。大規模災害の頻度と規模が確実に大きくなってます。そういやもうすぐ南海トラフ大地震が必ず起こることも忘れてはいけません。

 ところで、いよいよオリンピック・パラリンピック近づいてきました。公式スポンサーの朝日新聞は相変わらず五輪反対の雰囲気漂う紙面構成を続けてて、「万全の対策で五輪を成功させよう」という主旨の記事は一切ありません。投書欄にも五輪反対の投稿をずらっと並べてます。開催に向けての準備や、新型コロナウイルスの感染対策が進む様子については淡々と冷ややかに記事にしています。その一方で、自身が主催する夏の高校野球の地区予選が始まったことは大々的に伝えており、いずれ大会期間中はまた高校野球一辺倒の、スポーツ紙かと見まごうばかりの紙面となるのでしょう。短期間東京集中の五輪には反対し、全国で長期間にわたって開催される高校野球は絶賛アゲアゲと、相変わらずのダブルスタンダードにはいつもながら呆れてしまいます。購読料を値上げしたこともあり、この先部数の減少には歯止めがかからないことでしょう。20210702_003720000_iOS.jpg

 そんな中、先週仕事で久しぶりに広島への出張がありました。新幹線の車内は例によってガラガラです。調べてみると、わたし新幹線に乗ったのは去年の10以来で何と半年以上ぶり。その前はさらに半年前の1月です。それでも、不便を感じつつも仕事が進んでいたことがスゴイ。

 いずれコロナ禍が収まっても多くの企業が「オンラインでも十分仕事できるやん」と業務形態の改革を行うことになれば、ビジネス客が多くを占める新幹線やなんかは大打撃で、これはまあつくづくJRの経営を心配してしまいます。リニア新幹線が完成した頃には、仕事の用事でわざわざ東京から大阪まで足を運ぶなんて、時間とカネの無駄と考える仕事モデルが定着してるかも。そうなるとリニアはいよいよ「令和の青函トンネル」と化してしまいます。

 アフターコロナは単に「もとに戻る」のではなく、パンデミックをきっかけにした社会構造の急激かつ大きな変化が間違いなく進んでいくと実感しつつ、久しぶりの新幹線の車窓はそれはそれで変わらずに楽しんでいるのでした。

トラックバック(0)

トラックバックURL: https://corridor0108.main.jp/mt/mt-tb.cgi/637

コメントする

WELCOME

CALENDAR

PROFILE

IMG_0227_2.jpgのサムネール画像のサムネール画像

katsuhiko

男 

血はO型

奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

生まれてから約半世紀たちました。

お休みの日は、野山を歩くことがあります。

雨の日と夜中はクラシック音楽聴いてます。

カラオケはアニソンから軍歌まで1000曲以上歌えます

月別 アーカイブ