大阪地検謝らず

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 秋深まりゆく3連休。昨日所用あり日帰りで上京してきたこともあり、いいお天気ではありますが今日はおうちでまったり休養日です。

 大学入学共通テストの英語民間検定試験見送り、文科省のドタバタはまあヒドイですねえ。いろんな利権がからんで無理繰りここまでもってきて、なんとか嵐の中の船出に漕ぎつけたと思ったらバカ大臣の「身の丈」一言の炸裂が致命傷となってあえなく沈没と。長いこと準備してきた受験生や高校の先生方にしてみたら「ふざけんな!」ということでしょね。さっき「サンデーモーニング」視てたら、元アエラの編集長というコメンテータが「受験生のことがお座なりになっている」なんて言うてましたが、それを言うならお座なりではなく「なおざり」でしょ。こんなのが編集長してた雑誌、まあ売れるわけがない。ちなみにスポーツコーナーでは張本さん「アーモンドアイ強かった。ゴールで3頭身はリードしてた」。「3馬身」でしょって。どちらも訂正はありませんでした。

 さて、先週気になったこと。大阪地方検察庁が保釈取り消された被告をしょっぴこうとしたところ、クルマで検察事務官を跳ね飛ばして逃走という失態を演じました。対象の被告が女性で罪状も無免許運転ひき逃げの交通事案ということで、油断していたのでしょう。まんまと捕り逃してしまったのです。警察官ならこんなヘマはなかったやろと思います。まあ失敗は誰にもあるし、やっちゃったことは仕方がない。問題は例によって後の対応です。

gmen.jpg めでたく捕まって今度はちゃんと収監できたみたいですが,地検の記者発表にカメラ入れない、質問にまともに応えない、そして発した内容、読売新聞は、
「地検の畝本毅次席検事は『収容すべき被告を逃走させてしまい、遺憾。住民を不安にさせ、重く受け止めている』と謝罪した。」と書いてますが、これ「謝罪」ですか。

 以前にも書きましたが、日本語で謝罪というのは「これこれこういう悪いことをしました。すみません。」あるいは「申し訳ありません。」でなくてはなりません。「遺憾」って何を偉そうに。おまえが重く受け止めようが、軽く考えようが知らんわそんなこと。謝る気があるならしっかり言葉に出して謝れよって話です。

 読売も読売で、謝罪したって書いてるけどウソやん。フェイクニュース、まるで朝日新聞みたい。

 大阪地検特捜部といえばかつて厚生労働事務次官の冤罪事件で一躍有名になり、さらにその捜査の過程で物証のフロッピーディスクを書き換え捏造して主任検事が逮捕されるという一大不祥事をやってのけ、日本の刑事司法の歴史に燦然とその名を残しています。

 その体質がまったく変わってません。つまりは、お上唯我独尊の感覚で、国民を見下す意識が本能的に謝ることを拒否するのでしょう。われわれは検察という特別の国家権力であって何をしでかそうと衆愚に対して謝る必要などない。今回も新聞が勝手に「謝罪した」と書いてるだけで、別に謝罪したつもりはない、ということです。メディアもここはもっと突っ込まないと。

 検察「収容すべき被告を逃走させてしまい、遺憾。」
 記者「謝罪はしないんですjか。」
 検察「重く受け止めている。」
 記者「謝罪はしないんですか。」
 検察「...住民を不安にさせたことをお詫びしたい。」
 記者「そうですよね。ではお詫びしてください。どうぞ。」
 検察「...ごめんなさい。」

 会見では、こんなやりとりを期待するのです。

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