大きなVHS

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 3連休というのに台風接近でお天気がもひとつです。どうも近年、台風の上陸が多くないですか。それも昔より生きのいいのんが直撃して想定外の被害が生じるケースが増えているような気がします。

 さて、家が狭いため、増殖していく書籍やディスクメディアの保管がなかなかに大変なのです。かつて文庫本約600冊、段ボール9箱分をいっきに処分(寄贈)したことを書きましたが、それ以降も増え続け、今でもおそらく数百冊はあると思います。多分もう二度と読むことがなく、財産的な価値もないこれらの多くの本はおそらく、雑誌同様に読み終わったら直ちに捨ててしまうのが理想的なつきあい方なんでしょう。しかし、いつも言うように物に対する思い入れが強い性格の私は、なかなかそんなわけにはいきません。

 反対にあまりモノに執着しないうちの奥さんにとっては、増え続ける情報媒体はゴミにしか見えません。「捨てろ、捨てろ」圧力を日々ひしひしと感じていた、ある日のこと。

 クローゼットの奥にひっそりと隠されてた、段ボール箱4つを見つけて引っ張り出し、中身を現認した奥さんの顔がみるみる怒りに満ちていきます。

 「なんとかしろ」とのご下命があり、大量の録音・録画済のVHSビデオテープとオーディオカセットテープを処分することとなりました。

20190915_060847498_iOS.jpg もちろん大事な記録は別途保管してあります。ソニーのハンディカムで撮影した8ミリビデオや、友人から譲り受けたホームビデオのコピー、さらに学生時代の自分の歌声のカセットテープなどなど。こんなのは捨てられません。CD、DVDメディアにダビングしたあとも、オリジナルとして保存していきます。

 今回処分の対象となったのは、Blu-rayやDVDもなかった昔、TV放送を録画した映画やドラマなどで、いまやその気になればどのコンテンツもBlu-rayやyoutubeでクリアな再生が楽しめます。つまりこれら初期の保存手段であるテープは、とっといてもほとんど意味がないわけです。しいて価値を見出すなら、こんな貧弱な手段でもって映画や音楽を楽しんでいた当時を懐かしむ思い出の品、ということになりますが、たださえ狭い我が家の収納の一角を将来に渡って占有するだけの合理的な理由には到底なりえません。「そんなもん、とっといてどうすんのよ」という奥様のご託宣には耳が痛い。そのとおりなんです。しかし、とって置くことで安心、心の安らぎが得られるのもまた事実なのです。厳しいなあ。

 中にはお宝的な映像や音声があるかもと思って丁寧にチェックしたところ、特に見当たりません。今回ひのめを見たテープは、先の文庫本同様にこれから先、もう二度と再生することはないであろう、捨てても問題ないものばかりです。したがって思い切ることができました。断捨離下手な私としてはなかなか立派なもんであります。

 しかし、今更ながらですが大量にあります。しかもVHSテープはサイズが大きい。ホームビデオの黎明期、伝説となったβ(ベータ)陣営との熾烈な戦争に勝利をおさめたVHS規格ではありますが、なにせ大きくて嵩張り、いずこも狭い日本の家屋にはかなりの負担となってきたと思われます。小さなベータは、なんで負けたんやろか。レンタル店で借りた、かの「タイタニック」は長すぎて上下2本組やったのを思い出します。今、我が家に存在する映像、音声の電子データを仮にVHSテープとカセットテープに換算すると、おそらくは家の中のすべての空間を満たしてしまいます。IT技術の進歩は映像、音声の質の向上はもちろん、保管・収納の点でも格段の功績を上げたと評価すべきでしょう。

 捨てると決まったビデオテープ、カセットテープあわせて500本以上あります。市のHP調べてみると、一度に大量でなければ、普通に燃えるゴミとして出すことができます。少~しずつ、気長に捨てていくことといたしましょう。

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katsuhiko

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