芸術の春

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 春の長雨から一転していいお天気が続きました。今朝も清々しい快晴です。桜が終わった若葉の頃は年間で最も良い気候やと思います。このまますぐに夏になればよいものを、わが国では梅雨を乗り越えねば夏はやってきません。結婚式はジューンブライドがもてはやされてきましたが、あれは梅雨のない欧米で最も快適な季節が6月やからウェディングには最適という習慣を、あとさき考えず日本に輸入したもんで、結果、なんでこんなジメジメしたときに式あげるんや、ということになってしもてるとか。おそらくホテルや式場の営業戦略もあったんでしょうね。日本らしいっちゃらしい。

IMG_3712.jpg さて、先週は週半ばにクラシックのコンサートに、昨日は美術展に出かけるというなんとも芸術的フレーバー漂う一週間でした。

 演奏会は井上道義ほか指揮の在阪4オーケストラの饗宴で、4指揮者、4オケが交代で1曲ずつ演奏するというお得感満載のイベントです。演目に以前にも書いた好きなナンバー、サン=サーンスの交響曲第3番『オルガン付』があり期待して出かけました。会場のフェスティバルホールにはザ・シンフォニーホールみたいな本格的なパイプオルガンはなくて、使ったのは電子オルガンの大っきいやつやったと思いますが、音量はシンフォニーホールのんよりよくて迫力ある演奏でした。

 この日に限らず、また、クラシックに限らずロックでも演歌でも落語でも、曲のできはCDのほうがはるかに完成されてます。失敗気にせず何回もやり直しできて納得のいく最高のんを採用すればいいんやから当然です。演奏会はそうはいきません。失敗しても「もいっかい」はない。しかし「ライブ」の魅力は何ものにも代えがたい。聴衆は生の迫力、会場の雰囲気に価値を感じて足を運ぶのであって、曲の出来不出来は気にしないというと語弊がありますが、少なくも絶対の最優先ではありません。一期一会こそが演奏会の魅力です。しかもその時の演奏がCDを凌駕する素晴らしい名演であればなおさら価値があるというもんです。

 観客席でふと振り返るとすぐ後ろの座席に、あとで指揮する井上道義さんが座って聴いてる。井上さんが最後の曲、ベートーベンの交響曲7番を指揮してるときには、先に終わったうちの二人の指揮者が代わって座ってる。汗だくでした。なるほど指揮者は重労働なんやなあとか思ったわけで、こんなのもライブならではの嬉しいハプニングでした。img037.jpg

 そして昨日、神戸市立博物館で開催中の「チューリヒ美術館展」に出かけました。なんだか美術展は神戸が多くて前回の「プーシキン美術館展」もその前の「マウリッツハイス美術館展」も同じ会場でした。今回は前2回のようにこれといった目玉商品はなく、HPによると「モネ、セザンヌ、ピカソ、ダリ、ジャコメッティ…近代美術史を彩る巨匠たちの傑作や、画業を代表する名品ばかり74点が集結。習作やスケッチは全くない、圧巻のラインアップです。」ということです。確かにそれぞれ力のこもった大作がこれでもかと並んでます。好きなシャガールも何点かあってかなりの長時間見入ってしまい、大満足の静かな時間を堪能しました。

 今日は統一地方選後半戦、市議会議員選挙の投票日です。こちらは芸術とはおよそ無縁な世界です。市議会の選挙ともなると、候補者たちにとっては4年に一度の就職活動といった様相ですね。お天気もいいし、散歩がてら清き一票を投じてまいります。

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katsuhiko

男 

血はO型

奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

生まれてから約半世紀たちました。

お休みの日は、野山を歩くことがあります。

雨の日と夜中はクラシック音楽聴いてます。

カラオケはアニソンから軍歌まで1000曲以上歌えます

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