つくづく吉野

| コメント(0) | トラックバック(0)

 昨日、日帰り帰省しました。故郷吉野は大阪からもわりと近いので、たまに帰ってるのです。したがって別にお盆やからといってことさらに訪れることもないわけなんですけど、やはり日本人のサガと世の風潮に抗うことはせず、電車乗って帰ってきました。

 普段はクルマなんやけど、昨日は夏休み恒例中学校同級生のあつまりなどあり、往復電車にしました。

 吉野へは大阪阿部野橋駅から近鉄特急に乗ります。アベノといえば新名所あべのハルカスですが、展望台「ハルカス300」の人気はいよいよ高まり、昨日も当日券を求める長蛇の行列が通路まではみ出しているのが対面の天王寺駅からも見えてました。のぼってみたいけど時間がありません。また今度の楽しみとしましょう。IMG_2640.JPG

 ところで、ハルカスの展望台にのぼる場合は「昇る」「登る」どっちでしょ。普通のビルの最上階や屋上なら間違いなく「昇る」でしょう。しかし展望台として日本最高所、要する時間も最長となれば登頂の苦労を含めて「登る」でも間違いではないような気もします。「上る」もあります。日本語のあいまいで面白いところです。

 車窓から眺める吉野川、先日の台風11号の際には著しく増水しました。昨日は平時に比べるとまだ少し水位高く水も濁ってますが、広い河原には多くのクルマが乗り入れ、水泳やBBQなど楽しんでます。見慣れた吉野川の夏の光景です。水際にテント張ってる人もいる。どうかお気をつけて。

 おかげさまで高齢の両親ともに息災で、いつもながらに縷々世間話などしたのち、目的の宴席に参加すべく街中へと向かいました。

 何故か今年の夏は、甲子園開幕以降すっきりした好天に恵まれていません。きのうなんかはその最たるもんで、終日曇り空、ときおりスコールのような豪雨に見舞われ、やんだ!と思ったらしばらくしてまた土砂降り。なんとも不安定なお天気やったので、予約したビアホールはあきらめ、綺麗なワインバーに場所を移しての開催となりました。それはそれでいつもながらの実に楽しいひとときを過ごし、うちに泊まってもっと飲んでいけという、仲間のありがたい言葉にすがりたい誘惑に打ち勝ち、後ろ髪をひかれながら夜半過ぎに帰宅したという次第です。

 今年のお盆休み、先週半ばには、下賀茂神社糺の森で開催された恒例の下賀茂納涼古本まつりに出かけたのです。こちらもお天気がすっきりせず、ときおり強い雨が降るなかの古書散策となりましたが、2時間ほどうろうろしているうちに雨はあがり、人出も増えてきました。露店のワゴンもブルーシートが取り除かれ、並べられた文庫や新書もじっくりと探すことができました。

IMG_2638.jpg この日求めたのが写真の4冊。結果的に奈良・吉野関連の書籍が多くなりました。故郷下市の誇るべき歌人、前登志夫氏のことは以前にも書きました。お盆の帰省をひかえた日に目についたのもご縁と思って思わず手に取ってしまいました。故郷と物理的な距離が変わるわけではないけれど、心情的に故郷に呼ばれているのでしょう。果たして帰ってきたご先祖様のなせる技でしょうか。

 さて、長いお盆休みもいよいよ明日で終わり、仕事が再開されます。故郷に癒された心情と、友人との楽しい時間の代償としていささかダメージを受けた肝臓を抱えて、気力が満ちた状態でいきなりフル回転の日常へと戻ってまいります。

トラックバック(0)

トラックバックURL: https://corridor0108.main.jp/mt/mt-tb.cgi/278

コメントする

WELCOME

CALENDAR

PROFILE

IMG_0227_2.jpgのサムネール画像のサムネール画像

katsuhiko

男 

血はO型

奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

生まれてから約半世紀たちました。

お休みの日は、野山を歩くことがあります。

雨の日と夜中はクラシック音楽聴いてます。

カラオケはアニソンから軍歌まで1000曲以上歌えます

月別 アーカイブ