王城の地の花

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P4054384.jpg 例によって4月は花見のはしごですが、今年の予定は2回だけ。1回目、昨日行ってまいりました。

 わが学園の大学の入学宣誓式に参列ののちに京都に向かい、夕刻は大阪に戻ってお通夜参列というセワしない一日でした。

 ここで言う花見とは、桜が咲いたことを口実にして酒を飲み、美味しい料理をいただくことをいいます。満開の桜をしみじみと愛でてその艶やかさと儚さの中に、自分が日本人であることの幸せを思いその意味を問うなどという、花見本来の処し方は、吉野の山中に庵を結んだ西行さんに任せておきます。花があろうがなかろうが、楽しく飲めればよいのです。

 というわけで今年の花見は京都からスタートしました。思えば昨年は南禅寺近くで初々しい舞妓さんと、一昨年は円山公園、さらにその前は平野神社と、京都での花見というパターンが続いています。京都通の友達がいつもセッティングしてくれるのです。彼、仕事はすでに京都からは離れているのですが、これまでに培った情報と人脈を活かしリーズナブルなプランを設定してくれます。ありがたい話。もつべきものは京都の友達ですわ。P4054358.jpg

 その幹事氏が今回選んだのは、四条通から西石垣下ったところにある料亭「ちもと」さん。300年続く京料理の老舗です。そうか、今年はこうきたか。残念ながら今年は諸般の事情により舞妓さんのご登場はありませんでした。

 昨日、今日と、この時期にしてはやや肌寒く雨が降ったりやんだりというお天気でしたが、部屋から眺める分には障りがない。鴨川べりの満開の桜を堪能できました。

 宴会のあとは川端通りをてくてく歩き、木屋町二条の先月開店したてのワインバー「Cave de K」で皆もう一杯。次回は暑気払いの頃に再会をと確認し、日暮れとともに大阪へと帰ってまいりました。

 卒業、入学、就職など、春はひとぞれぞれいろんなスタートの時期です。昨日集まったメンバーの中にも、転職や、就職で新しいスタートをきったひともあり、人生のマイルストンを確かに記しています。それぞれの領域で活躍する友人の話を聞くと、自分ももっと頑張らねばという気がフツフツと湧いてくるわけですが、問題はそのモチベーションがいつまで続くかということであります。

P4054428.jpg ともあれ、毎度気の置けない連中との、実に楽しいひと時でありました。

 わたしは京都にはあまりご縁がない。大学がたくさんある街で、友人の多くが学生時代を京都で過ごしてますが、わたしは東京やったし。仕事の関係ももっぱら事業展開している大阪と広島が中心で、ときどき東京。京都に来ることはあまりない。

 なもんで、たまに訪れる機会があるとワクワクします。わが国の近代化以降、首都東京が国の中心として文字通りジャパニーズスタンダードとなり、地方の都市が軒並み東京のミニチュアを目指して街づくりしてきた中にあって、いにしえの文化を大切に伝えているという点で、京都は特異なところやと思います。千年王城の地の誇りでもって後世に残ってほしいもんです。その玄関である京都駅ビルの醜悪さは何度見ても慣れないのですが。

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katsuhiko

男 

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奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

生まれてから約半世紀たちました。

お休みの日は、野山を歩くことがあります。

雨の日と夜中はクラシック音楽聴いてます。

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