2017年9月アーカイブ

解散風に吹かれて

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 さわやかな秋晴れの朝となりました。先週日曜日には久しぶりに故郷に帰り、墓参りとともに懐かしい親戚の面々とのひと時を過ごしました。すでにして里山には曼殊沙華が咲き始めていました。今頃はまさにヒガンバナの名にし負う満開で山すそを真っ赤に染めていることでしょう。昨日のゴルフコンペの疲れが少し残ってますが、今日もこれだけ天気がよいといつものようにブログの更新終えると20170918_020845819_iOS.jpg必ずどこかに出かけることになるのでしょう。

 さて、この秋晴れのもと永田町にもさわやかな解散風が吹きわたっているそうです。

 安倍内閣は健在。少し落とした支持率も盛り返しています。結局、加計・森友なんてさほど重要ではないということを国民はみな感じているのです。野党はここしばらく何をしてきたのかという思いが強まります。些細なことを大仰に取り上げ「内閣総辞職、解散して信を問え」と喚き、じゃあそうしようかと解散を決めると今度は「大義なき解散、恣意的でご都合主義」と言い始める。結局のところ野党民進党は安倍首相攻撃だけが目的で政策もなく信義もなく、政権の中傷と難癖だけをその使命と心得ているのです。

 一方で民進党、自分ちでは二重国籍スキャンダルで党首がクビになり、出直しをはかった新執行部の幹事長候補は不倫スキャンダルでやっぱりクビと。なんとこれが仮にもいっときは政権を担った公党の変わり果てた姿なのかと。だいぶ前に「民主党には何も期待していない、放っておけば勝手にコケる」と書きました。民進党に看板変えても変わらないあまりにも予想どおりの展開に、もうね、笑うしかありません。

 解散に大義なんて必要ありません。いまの政治でいいの?と改めて国民に確認する、それだけのことです。ダメと評価するのであれば投票でその民意を示せばいい。解散というそのための絶好の機会を得たのに、野党、マスコミは何を文句を言うことがあるのでしょうか。gijidou.jpg

 マスコミは必死に安倍内閣にダメ出ししてますが、じゃあ仮に安倍自民党が退陣したとしてそのあとどうすんのよと国民が考えたとき「う~ん、やっぱり自民党しかないやん」となります。逆にこの総選挙、自民が議席を伸ばして、スキャンダルで離党した分の議席を補って余る可能性すらあります。

 かつて国民は、民主党が自民党に代わって日本をもっと良くしてくれるものと大いに期待し、総選挙では300議席を超える戦後空前の圧勝でもって政権交代が実現しました。現在、自民党がスキを見せてやや失速という点でこのときとやや似てるともいえます。しかし、大きく違う点があり、野党第1党(といっても支持率1割未満の泡沫政党ですが)の民進党がどうしようもない集団やということが国民にはバレてるということです。マスコミが自民党安倍政権について見苦しいネガティブキャンペーンをどれほど展開しようとも、賢明なサイレントマジョリティーは動じません。憲政史上最低最悪の呼び声高い民主党政権に騙された恨みを、日本国民は忘れていないのです。

 総選挙後に召集される臨時国会では、改憲、安全保障、働き方、年金などそれこそ民意を酌んで真剣に議論すべき重要な案件が山積しています。にもかかわらず相変わらず加計・森友にこだわり続けるとするならば、野党はそのときこそ国民から完全に愛想を尽かされ、破滅へと突き進んでいくことになります。

 沈没船から逃げ出すネズミのごとく離党者が相次ぎ、崩壊が見えてきた民進党にとってこの総選挙はおそらく最後のチャンスです。せっかく得た好機、今一度われとわが身をかえりみて、国民に向かって言うべきことを真剣に考えてみるべきでしょう。

 ところで、国会議員の下卑た人格がこれほど露見したことがかつてあったでしょうか。目に付いた、辞めてほしいのんを上げてみました。

 上西小百合(維新の会)(素行不良で2015年4月党除名されるも開き直り居座り)
 武藤貴也(自民党)(金銭トラブルで2015年8月離党)
 甘利 明(自民党)(金銭疑惑で2016年1月経済財政政策大臣辞任)
 宮崎謙介(自民党)(育休取得表明の後不倫スキャンダル発覚で2016年2月離党、議員辞職済)
 務台俊介(自民党)(「長靴業界がもうかった」の失言で2017年3月政務官辞任)
 中川俊直(自民党)(不倫スキャンダルで2017年4月離党)
 蓮舫(民進党・参議院)(二重国籍問題で2017年7月党首を辞任するも議員辞職せず)
 豊田真由子(自民党)(「このハゲ~!」で2017年8月離党)
 山尾志桜里(民進党)(不倫スキャンダルで2017年9月離党)
 今井絵里子(自民党・参議院)(不倫スキャンダで議員辞職近し)

20160325195600128.jpg このほかにも不埒者はまだいっぱいいたように思います。今回の解散決定を一番悲しんでいるのは、未だに議員の椅子にしがみついているこれら厚顔無恥な面々ではないでしょうか。

 参議院議員は辞めさせることはなかなかに難しい。しかし、衆議院は解散総選挙があり、任期半ばで終わりにすることができます。そういう意味ではこの解散、実にいい機会です。仮に解散に大義が必要とするならば、「不良資産議員の整理解散」ということで、大いに意義があると思います。

 国民みなで一致団結して、キレイに大掃除することとしましょう。

 台風18号が九州に上陸、そのまま列島を縦断する最悪のコースをたどるとの予報です。そろそろ風が強くなってきました。今日は所用で田舎にでかけるつもりでしたが中止して様子をみることとします。

 さて、現在、わが国の高等学校は国公私立問わず授業料の一部または全部がタダになっています。正確にいうと、国公立は一部または全部を免除、私立の場合は学校に対して授業料相当額の補助金が出るので、生徒・保護者はそのぶん納めなくてもいい仕組みになってるのです。

 教育の機会均等の推進は、国民の教育を受ける権利という基本的人権の尊重を実現し、高度な教育を遍く助成することで科学技術の発展と社会の成熟、民度の高度化を促すことになります。現在、一部で大学の無償化が叫ばれていますが、必要となる桁違いの財源をどう確保するかが壁となって実現は極めて困難です。一方、高校の無償化は時間がかかりましたが、なんとか実現にこぎつけることができて大いによかったと思います。missile.jpg

 わが大阪府やとなりの京都府では、国のこの就学支援にさらに補助金を上乗せして手厚い援助を実現しています。将来ある若者が経済的理由で夢を諦めることがないようにという特段の配慮であって、税金の使い方としては高く評価できる珍しい事例やと思います。

 ところが、この授業料無償化をめぐってなんだかきな臭い話が聞こえてきました。

 無償化の対象となる学校には「各種学校となっている外国人学校のうち高等学校の課程に類する課程を置くもの」を含みます。日本人でなくとも日本で暮らすすべての人々を公平、平等に扱う理念に基づくものです。ここまではなんの問題もない。ところが、外国人学校には全国にあまたある朝鮮学校も含まれることから話がややこしくなってきた。

 国民感情として、「あの」北朝鮮の体制を支持するのみならずキム王朝を礼賛し、わが国を極限まで敵対視するような教育を行う学校に対して、なぜわれわれの税金を拠出しなければならないのか、というのは至極もっともな思いです。したがって文部省は朝鮮学校を無償化の対象から除外しています。ところが朝鮮学校側はこれが気に入らない。

 「差別するな、カネをよこせ」とあちこちで訴訟を起こしました。その判決が出始めてて、地裁レベルで判断が分かれているのです。広島地裁、東京地裁は原告敗訴。しかし、ひとり大阪地裁は原告勝訴、すなわち朝鮮学校も無償化対象として補助金を支給すべしという判断を示しました。musho.jpg

 感情のみで素直に考えるなら、補助金なんて出せるはずがない。しかし、わが国は法治国家です。韓国みたいに国民感情が法律の上位に位置づけられた国とは違います。国家におけるすべての決定や判断は、国家が定めた法律に基づいて行う必要があります。

 さて、そこでどう考えるべきか。論点いろいろありますが、大きくはふたつ。

 法律で「無償化しなさい」となってるのに、それを文部科学大臣が政令でもって特定の学校を対象外とできるかということ、その裁量の範囲が大きな論点となりました。次に、朝鮮学校と朝鮮総連の関係です。特定の団体の支配下にあれば、就学支援金が授業料に確実に充当されないなど「適正な学校運営」が行われないことから、そもそも指定要件に抵触して無償化の対象とはならないことになります。

 ひとつめの論点について、広島、東京は、今の国際情勢や、北朝鮮の過去の国家的犯罪などのむちゃくちゃぶり考えると大臣の政治的、外交的判断はあって当然で裁量の範囲内という立場。一方大阪は「教育の機会均等の確保とは無関係な外交的、政治的な判断」であって、大臣に許される裁量の範囲を超えているとしました。

 ふたつめについて、3つの地裁とも朝鮮学校は朝鮮総連の大きな影響下にあることを認めました。その上で広島、東京は、支援金が授業料に充てられず総連が横領・搾取する懸念があるから無償化対象から外してもOKとしました。ところが大阪は、総連の介入を「民族教育の維持発展を目的とした協力関係」とし、キム3代の独裁体制を評価することもまた「民族教育」の名のもとに許される、つまり、総連の支配があってもよいとしたのです。ワオ!。

 新聞の論調も、朝日、産経は社説で両極端の主張を叫ぶいつもながらの光景で、これはこれで安定感があって微笑ましい。

 私が思うに、無償化法の理念に沿えば、朝鮮学校の教育の内容がおよそ認めがたいおぞましいものであったとしてもその生徒らに教育の機会を保障することもまた必要、という理屈は理解できます。しかし、実質的に北朝鮮の前線基地である朝鮮総連の支配を受ける朝鮮学校に血税を差し出すことは、到底容認できません。大阪判決は、総連の関与をあまりに肯定的に捉えており違和感があります。総連の関与を正当化するために、結論ありきでこじつけた印象をぬぐえません。これは、多くの日本人が同じ思いではないでしょうか。

 さて、原告と国、どちらも譲りません。高裁、最高裁でどんな判決が出るのでしょうか。今日もわれわれの頭上を飛んでいく、かの国のミサイルは裁判に影響を与えるのでしょうか。推移を見守っていきたいと思います。

哀愁のガソリーヌ

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97a1b491.jpg 「日本死ね」でおなじみの、山尾志桜里衆議院議員が民進党を離党しました。報道によると、民進党が代表選を終え前原体制で新たなスタートを切ろうとした矢先、幹事長ポストに就任予定の山尾氏の不倫疑惑が露見して見送りとなり、公党の重要ポストに就くどころか下手すると議員辞職の危機へと、まさに天国から地獄への急展開です。かつてのガソリン代横領疑惑の際には「秘書がやったこと」でお茶を濁した山尾も今回は逃げ切れませんでした。巷間、議員辞職を求める声がこだましています。政治生命は完全に断たれました。辞職しないとなれば解散総選挙まで残されたわずかな余命をせいぜい慈しんでください。

 げに恐ろしきは週刊誌の取材力です。しかし、もし幹事長就任後に発覚していれば党へのダメージははるかに大きかったわけで、就任直前というタイミングでの炸裂は週刊誌側の温情とみるべきか。いやいや、生き馬の目を抜く業界のこと、スクープ優先、スピード勝負ということやったわけでしょう。おかげで結果的に民進党は最悪のダメージだけはなんとか回避できたかたちです。まあ、どっちみち解党に向けて突き進んでいる現状に変わりはないですけど。

 さて、今日はこんな週刊誌ネタをあげつらうつもりはありません。先週の新聞でちょっと気になった別のニュースを考えてみます。

 遺伝子学会が「優性」「劣性」という表現を改めるということです。いうまでもなく遺伝の話をする際には必ずでてきて、用語として定着しています。あい対立する遺伝子を両方持つ場合、子孫に発現する遺伝子を優性遺伝子、出ない方を劣性遺伝子といいます。言われてみれば、発現する、しないという性質の区別を言うだけでどっちが優れている、劣っているという根拠はないわけで、おかしいっちゃおかしい。

20170907_095019080_iOS.jpg 高校時代、生物の授業で初めて聞いたときには「なるほど、優れているから発現するんやな」と無邪気に理解してましたが、これは確かに誤解を招きます。

 その頃読んだ少女マンガの中に、「私は、結婚するのは外人と決めてるのよ。そのほうが遺伝は絶対、優性がでるわ」というセリフがあり、これはおかしいと思った記憶があります。外国人だろうが日本人だろうが、発現するということはすべて優性です。これ描いた漫画家は、同じ人種の交配の場合は子に劣った形質が発現しやすく、それを「劣性」と呼ぶのだと誤解していたわけです。

 学会がいうように優性劣性という語感によって本来の意味を損なって社会に浸透しているきらいがあり、なるほどこれは改めた方がいいなと思いました。またひとつ、わたしたちの世代が使ってた教科書の内容が変わることになります。

 世の中には、意味が間違って広まってしまった言葉がたくさんあります。「役不足」「確信犯」「恣意的」「姑息」「更迭」などなど。しかし今回の例は、いわばもともとの専門用語そもそもが誤解を生じやすいものやったわけで、法律用語の「善意・悪意」や「果実」なんかに似てます。

 言葉は生き物で、時代時代で変遷を遂げ100年経ったらもはや外国語ともいわれます。社会や環境の変化によって自然と変わっていくものもあれば、今回のように「これからはこうしよう」といわば強制的に変えたり、「諸般の事情考慮しもう使わないようにしよう」と自主規制したり、逆に新しい言葉がつくられる場合もあるわけです。世相を反映した新語、流行語の中には実に気が利いてて、唸らせるものも少なくありません。

 例の「日本死ね」で流行語大賞受賞した山尾氏、「ガソリーヌ」「ウワキーヌ」「フリンソワーズ」など一連の新語が受賞したらまた授賞式に出てくるのでしょうか。

 先週のエントリーで、大学には教育に関係のない設備は必要ないという趣旨の記事を書いてまたぞろ加計学園を攻撃した朝日新聞のバカさ加減を取り上げ、そんなことはないよということを縷々書いところですが、なんとその次の日の朝刊に、言い訳みたいな追記事が出てたので、今日は続けてその話から。20170831_013140586_iOS.jpg

 学園に補助金を出す立場の今治市が会見して「ワインセラーは補助対象ではない」と言ったとしています。また「加計学園は、現在の計画にはワインセラーは入っていない」と言っている、とも改めて書いています。

 つまり朝日は、前日に加計学園・安倍総理をDISるために書いた左翼提灯記事が、実はおよそ報道する価値もない、勇み足であったことに気がつき、うろたえて「あんなこと書いたけど、ホントのところは実際にはワインセラーはないようです」と言い訳のためにこの記事を書いたわけです。

 近年、朝日は例の慰安婦吉田証言の反省からか記事の訂正を積極的にやっていく姿勢を打ち出し、ほぼ毎日紙面の決まった位置にいろんな訂正記事を載せています。しかし今回の「ワインセラー」の記事については、当初申請書に記載があったこと自体はまったくウソでもなかったので、「全部を取り消します」なんてことができない。困ったあげく「あんなこと書いちゃったけど、記事にするほどのことでもなかったんで無かったことにしてください」という意味で、今治市と加計学園の見解を付け足しで報じているわけです。

 まったくもってみっともない。反権力の報道機関として安倍政権攻撃、政府の揚げ足取りをやりたい気持ちは分かるにしても、坊主憎けりゃ袈裟までとばかり冷静さを欠いては読者に見透かされるケースが続いています。少しは懲りて丁寧な報道を心がけてもらいたいもんです。

 さて、先週、高校時代の同級生たちとの集まりが梅田都心の大学であり、久しぶりに気の置けない連中との楽しい時間を過ごしました。毎年春に京都で花見に集まっている仲間です。今回は趣向を変えて、都心のそれも新しい大学キャンパスの中にあるイタリアンレストランでという企画で、10人余り集まりました。20170826_092525162_iOS.jpg

 みんないい歳とってます。毎度いいますが、わずか3年間同じ空気を吸っただけの学友がその後数十年の人生においてかくも親密に絆を築けることはなんとも不思議な感じがするとともに、そのありがたさをしみじみと思います。

 ところで、いつもながらの懇談の中で、特に今年は集まった中の数人が体調がすぐれないという話題がありとても気になりました。50代半ば過ぎ、まだまだ社会の中心となってバリバリ活躍すべき世代ですが不幸にして身体を壊すこともあるのです。生涯の友人の不調を突然聞かされると、長い人生ムリをせず、ぜひとも快癒に向かってほしいと心から願った、夏の終わりの一夜でした。

 写真をごらんください。よほど大きなワインセラーが鎮座しています。朝日新聞に送ったろかしら。

 「大学キャンパスの中ですが、何か?」

WELCOME

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PROFILE

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katsuhiko

男 

血はO型

奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

生まれてから約半世紀たちました。

お休みの日は、野山を歩くことがあります。

雨の日と夜中はクラシック音楽聴いてます。

カラオケはアニソンから軍歌まで1000曲以上歌えます

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