「イノベーション・ジャパン2012」行ってきました。
政府主催の大学見本市、と言っても志願者獲得や就職支援ではなく、企業を対象にシーズ(研究機関がもつ、技術やノウハウ、アイデアのこと)をアピールするイベントです。
大学の研究者は研究の内容を企業にアピールすることで、研究業績を積めるともに、共同研究や委託研究の道を拓くことができます。
企業の方は自社の専門領域に関連する有効な技術を探します。「これは!」というのを見つけると関係を築いて、将来に向かって話を進めていく、という段取りです。
ニーズとシーズをマッチングして科学技術の進歩と経済の活性化を図ることが可能なため、国や自治体は積極的に支援を行います。入場無
料。出展無料。ただし手を挙げればどこの大学でも出展可能というわけではなく事前に主催者の審査を経て、評価が高いものから採択されます。競争率もかなり高いらしい。
会場の巨大な展示会場「東京国際フォーラム」に、「情報通信」「ライフサイエンス」「医療」「ナノテクノロジー」など、多くの分野に分かれ、大学の研究室単位で出展しています。膨大な数ののブースが立ち並ぶ様は圧巻です。その数300以上、スゴイ入場者数。人が群がっている。誰でも知ってる大企業から町工場の経営者まで、不況の中、何とか商売のネタになりそうな起死回生の技術を探し求める企業の担当の方々は非常に熱心。なんせ社運と生活がかかっているのです。必死になるのも当然でしょう。
各ブースに掲げられた研究内容は、専門的すぎてわれわれ素人には理解不能ですが、分かる人には分かるのでしょう。どのブースでも多くの人が研究室の先生方に熱心に説明を求めています。
聞くと、こういったイベントで世に出た技術がブレイクして産業振興に役立つことは非常にマレではあるそうです。しかし、元気のない今の技術立国日本、何とか景気浮揚を図るため、また、次世代の研究者育成のためにも、産学交流、連携、どんどん拡充していってほしいものです。
研究内容についての簡単なプレゼンもあります。
専門的すぎて、チンプンカンプン(^^;)
今回初出展の大学も。
毎回増えていきます。