2012年3月アーカイブ

2010E2077.jpg

 

 京都のイメージにはどちらもあまり似つかわしくはないのですが、昨日、あわせて堪能してきました。トコトコと、ひさびさの京都の街です。

 午前中に摂南大学の学位記授与式出席のあと、うちの奥さんと合流して京阪電車で京都に向かいました。まず烏丸御池の京都文化博物館の北斎展(ホノルル博物館所蔵)です。

 昨日は、晴れたかと思うとすぐに雲に覆われ、たちまち強風とにわか雨、見上げると彼方には青空が見えている、という様な妙な天気でしたが、うまい具合に外を歩いているときには雨に逢わずに済みました。

 さてミュージアムですが、楽日の一日前、期間最後の週末ということでかなりの混雑です。館内は薄暗~い。もちろん展示作品の保護のためで仕方がないのですが、最近視力が落ちてきてるので、作品のすぐ前に立たないとよく見えない。混雑の中じっくりと鑑賞するのはちょっと、しんどかった(^^)

 葛飾北斎といえば「富嶽三十六景」。この傑作が世に広まったは、もちろんその芸術性が日本のみならず海外の美術シーンでも極めて高い評価を得ているからですが、加えてある事情が多少影響しています。 

 記念切手です。

 浮世絵といえば「切手」か「お茶漬け海苔」、案外そういう人は多いのではないでしょか。

 2010E2078.jpg

 かく言う私もそのひとり。昭和40年代、空前の切手蒐集ブームが世を席捲していました。切手少年でもあった私は、プレミアム記念切手として人気が高かった「国際文通週間」シリーズの原画として「浮世絵」というものを知ったため、今でも「切手の絵」という印象が強いのです。 

 昨日、図録と一緒に買った絵ハガキも、切手になったものばっかしです。芸術作品としての鑑賞用プラス個人的な昔日の思い出グッズでもあるわけですな。

  「神奈川沖浪裏」 「甲州石斑澤」

  「甲州三坂水面」 「尾州不二見原」 

  

 IMG_0718.jpg

 1時間ほどの鑑賞・感傷ののち、ひさびさの京料理懐石で食事を済ませたのが午後3時半。 中途半端な時間やったのは、5時半からの劇団四季「マンマ・ミーア!」観劇のためです。

 ちょっと前まで梅田ハービス・エントの四季劇場で掛かってたので、そっちに行けばよかったのに、わざわざ京都まで出向くことになりました。「観たい!」と思う旬の時期がちょっとずれていたということで。

 開演まで少し時間があってので、久しぶりに駅ビルをぶらつきました。京都の玄関に似つかわしくない、何とも醜悪な駅ビルの外観と内側の眺めは何度見ても馴れません。創るときにいちおうデザインのコンペして決めてたような記憶がありますが、いったい誰が選んだんでしょね? 

 さらにどうでもいいことですが、エスカレータの立ち位置。 あの、大阪は右、東京では左、というやつですが、京都は左右決まっていない!? 構内の大階段(⇒)とかで観察していると、どうやら先頭の人に決定権があるようで、ときによって左だったり右だったり。観光都市ということで世界中から人が集まってきているから、こんな現象がおきるのやろか。

 そいや、新大阪でもたまに皆が左に寄ってて 「ん?」 とか思うことがあります。

 

 

 IMG_0733.jpg

  さて、本日のメインイベント。

 諸々のごたごたした日常からしばし逃避して、心の底から楽しみたいというときには、コンサートや観劇がよろしい。 中でも、ミュージカルはうってつけですね。特に、劇団四季はいい! 妥協を許さないプロの技量に圧倒されます。 頭の中カラッポにして楽しめました。 日本だけで何千回も上演されている人気も納得というところ。

 必然の成り行きとして、ABBAのアルバムを聴きながらのブログ更新となりました。しばらくはマイブームとなりそうです。

 

金魚の受難

| コメント(0) | トラックバック(0)

IMG_0701.jpg

 朝日を浴びる職場構内の貯水槽です。

 最近、出勤時にそばを通ると、この貯水槽の傍らに大きなサギが 「ぢっ」 と佇んでいるところに何回か出くわしました。

 職場は淀川のワンドのすぐそばなんで、窓から川を眺めているとたまにサギを見かけますが、こんなに近く、というより市街地の中まで飛んできているのを見たのは初めてです。そばで見ると大きな鳥です。近寄るとすぐに逃げだして、道路向かいの家の屋根まで飛んでいってしまいました。

 サギの目当ては、貯水槽に放してあるキンギョたちです。

 気がつかなかったのですが、ある同僚曰く、なんだか最近金魚の数が減ってるみたいとのこと。

IMG_0702.jpg

 あわれサギの朝ご飯とになっていたのです。 

 外敵なし。職員の昼食時にはエサのご飯粒も分けてもらえる。たまに水も代えてくれる。快適・平和に暮らしていた金魚たちに、捕食者の襲来という思わぬ厄災がふりかかってきたわけです。

 ある日突然降り注ぎはじめた放射性物質のせいで、平和な生活が根底から破壊されてしまう。

 3.11被災者の方々を金魚に喩えるのは失礼ですが、いきなりの災害に直面することがあるのは人とて同じ。 

 しかし、無力な金魚たちとは違い、人間には困難に立ちむかう叡智と勇気とがあります。息の長い復興支援と絶対的な再発の防止に全力で取り組みましょう。

米国的合理主義

| コメント(0) | トラックバック(0)

 写真14.jpg

 クレジットカードの有効期間が更新されて、新しいカードが届きました。

 ところが、なんと普通郵便でマンションの集合郵便受に入っていました。この種のお届けは書留か配達記録、という感覚があったので、ちょっと驚きました。

 レター読むと「普通郵便で送られるのがイヤなら、そう言ってくれたら次からは宅配のセキュリティパッケージにするよ」 という趣旨のことが書いてある。連絡しなければ、これからもこれでOKということらしい。郵便事故あったらどうするのよ、と思う。

 ところが、ネットで調べると、まんいち新しいカードがちゃんと届かず、例えば他人の手に落ちて不正に使われたりした場合はこのカード会社がすべて補償するらしい。 一方、日本の郵便事情は世界有数の安全性とかで、普通便で送っても事故の確率は超低い。

 つまり、普通便で送付することで不正使用された場合のコストと、書留郵便のコストとを比較して前者のほうが低いという、アメリカの会社らしい合理的な選択なわけですな。

 しかし、「ちゃんと届いたんやから、文句ないでしょ!なんかあったらそん時はきちんと対応するからさ。」という態度は、何かイヤな感じ。事前に「何か」 が無いように可能な限り対応しておくのが事業者の良心・誠意でしょう。日本の顧客感覚にはそぐわんのやないですか。

 永年使ってきたけど、やめちゃろかな…

希望の環

| コメント(0) | トラックバック(0)

IMG_0693.jpg

 

 我が学園は、地域の自治体、近隣住民の皆さんとともに地元商店街と密接な関係を築いています。

 今日は、かの千林商店街活性化の大イベント「100円商店街」が実施される中で、生徒有志のボランティアによる、東日本大震災復興「希望の環」イベントが行われました。

 「希望の環」とは、壊滅的被害、というよりも完全に壊滅してしまった石巻漁港の方々が、缶詰の販売を通して「希望」を共有できる人々の「環」を拡げて復興を目指そうと立ち上げたプロジェクトです。

 

 

IMG_0694.jpg

 

 我が校は秋の文化祭でも缶詰販売の協力を行いました。被災地を訪れた校長先生の「何かできることはないか」という思いを意気に感じた生徒たちの取り組みです。今回、地元商店街とのコラボでふたたび希望の環が大阪に現れました。

 この缶詰、被災した工場から「発掘」した状態で売られています。ラベルも剥がれているので中に何が入っているのかわからない。販売担当の生徒いわく  「ほぼサバがメインですが、ひょっとするとカニ缶かも知れません。お買い得ですよ」

 

IMG_0698.jpg

 

 

 

  たくさん買って「お釣りはいらない、寄付するさ。頑張ってね~」と、その場をあとにし、隣の今市商店街へ。

 こちらでは、吹奏楽部の街角コンサートが行われていました。おとといの卒業式でもみごとな演奏を披露してくれた面々です。自信に満ちた堂々たる演奏は被災後1年を経て復興に向かう決意のファンファーレのようでもありました。

 社会貢献活動は若者たちに豊かなこころを育みます。国全体が元気をなくしかけているこんな時代にこそ、将来を託す中高生たちの奮闘が実に頼もしく、また、そんな彼ら彼女らに幸多かれかしと願った、小春日和の一日でありました。   

2010E2072.jpg

2010E2073.jpg

 

 

 

 

 

 

 

http://kibounowa.jp

 

 

WELCOME

CALENDAR

PROFILE

IMG_0227_2.jpgのサムネール画像のサムネール画像

katsuhiko

男 

血はO型

奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

生まれてから約半世紀たちました。

お休みの日は、野山を歩くことがあります。

雨の日と夜中はクラシック音楽聴いてます。

カラオケはアニソンから軍歌まで1000曲以上歌えます

月別 アーカイブ