そういえば、以前「砂川事件」の再審請求のニュースがあったけど、その後どうなったんでしょ。

 唐突にこんなことを出したのは、言うまでもなく現下巷間で展開されてる「集団的自衛権」の大騒ぎに際して政府が砂川事件を引っ張り出してきたからです。

 国会が憲法審査会で専門家の意見を訊こうと連れてきた学者先生たち3人がそろって「集団的自衛権=違憲」と意見表明したもんやから政府はビックラおろおろ、野党は「よっしゃぁ~!」と敵失に乗じて攻勢をかけています。そこで慌てた自民党が次の一手として出してきたのが砂川事件の最高裁判例です。「学者がなんと言おうと、最高裁は集団的自衛権OKて言ってるよーだ」と言いたいみたいなのです。IMG_3366.jpg

 しかし、これは明らかに間違ってます。判例の解釈もおかしいし政治的打ち手としても失敗です。いわゆる「やっちゃった」状態です。ツーアウト満塁でフライを落としてエラー、慌てて拾ってバックホームしたら暴投になったようなもんです。

 砂川事件については以前の再審請求の際に書きましたので端折りますが、重要な判例とされているわけは「統治行為論」を初めて唱えてその後の自衛隊と駐留米軍に関する判例の流れを作ったからです。一審で「違憲」とされた駐留米軍について、時のマヌケな最高裁長官が政府や米国からほめられたいがためにへいこらヨイショして、「自衛隊と安保なんてややこしい問題は裁判所に持ってくるんじゃないよ。政府が勝手にやったらええんよ」という、およそワケ分からない判決を出したので、米軍基地は違憲じゃない、となってしもた。政府は錦の御旗を得たりということで、その後米軍との軍事同盟を強化していきます。つまりこの事件はわが国の防衛政策に大きな影響を与えたのです。

 しかし、砂川事件の判例は「米軍の駐留は憲法に違反しない」という趣旨は言ってますが、「自衛隊は合憲」なんてことは言っていないし、自衛隊がどの程度戦闘行為をやったら違憲になるかなんて判断は放棄してます。その判断は裁判に馴染まないと逃げちゃってるんです。

 その結果、そのときそのときの国会が「ここまでやったらええか」「いや、そりゃまずいでしょ」なんて議論しながら法律を作り、じょじょに自衛隊の活動は広がっていきました。その過程で政府は「自衛隊はOKやけど、集団的自衛権まで拡大しちゃまずい」という一定のしばりを設けて自衛隊をコントロールしてきたわけです。

 その方針を今回変えたいというわけです。んで、言い訳のひとつとして何をトチ狂ったか砂川事件だしてきたわけですが、この判決のどこを読んでも「集団的自衛権は合憲」なんて言っていない。そもそもそんなこと、この裁判では問われていない。

kenpo.jpg 侵略戦争やっちゃった反省から恒久の平和を希求して日本は新憲法を作り、平和主義の崇高な理念を掲げました。同時に憲法は国家の根本規範であるからってんで、ちょっとやそっとでは改正できないような仕組みにした。70年近く経つけど一言一句変えてません。手続きのハードル高くて変えられない。

 ところが一方で、憲法作ったときと現代では日本を取り巻く情勢がまったく変わってしまってます。日本近隣の、かつて日本が侵略した中国が少しづつ国力をつけて今や米国と覇権を競うまでになり、太平洋戦争のときとは逆に尖閣諸島で日本侵略の機会をうかがっています。ISなんてテロ組織は、いつどこで日本人に危害を加えるか分からない。北朝鮮に至っては、実際に日本に対して拉致という国家テロ行為を繰り返してきました。

 戦争はしないという理念は立派ですが、それはかつてのように日本という国に対して不埒な所業におよぶ輩などいないという国際情勢あればこそ成り立つものであって、残念ながら現代にあってはもはや通用しなくなっているという主張にも一理あります。

 集団的自衛権の議論そのものは必要です。国際情勢をかんがみて、いるかいらないかしっかり考えて決めればいい。いらないって人は憲法を盾にして主張する。いるって人は屁理屈こねて合憲と主張するんやなくて、「いるから憲法変えましょや」という主張でないとあきません。ほんとに必要なら、ここはやっぱり時間はかかるけど、手続きとして憲法改正してからでないとダメでしょ。

太公望とは

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IMG_3897.jpg 今日は、急に誘ってもらって釣りにいってきましたようなわけで、ブログの更新がこんな時間になってしまいました。

 いにしえより趣味の王道としての地位がゆるがないサカナ釣りでありますが、わたしはこれまであまりなじみがありませんでした。一方、職場には非常に釣りが好きで、したがってそれなりの識見と技術を備えた方がおられました。そんな人のご多聞にもれず、ご自身の趣味を人にムリに勧めたり自慢したりすることもなく時は静かに過ぎていたのですが、同じく職場で最近釣りをはじめた同僚がこの方に教えを乞い始めたところ、これがハマってしまって釣行帯同するようになった。で、今回、仲がよいからというわけでまっっったくのど素人のわたしまで初めてお誘いいただいた、というような次第です。

 この同僚(最近覚えた方の)、趣味の幅は広く深く。ハマるとさらに深い。実に楽しく余暇を有意義に費やす。自分の時間を大切にしつつ周りを不愉快にさせない、のみならずいつも明るく、その楽しむ様子を傍から見てる者どもを幸せな気分にするという、実に素晴らしい気性を備えてます。しかも本人はそんなこと微塵も意識していないという稀有な人材なのです。

IMG_3904.jpg 今回は、職場の他のメンバー数人も同行するとか。後で聞くと本来予定していた日はわたしの都合が悪いので、わざわざ今日に変更してくれた上にわが家までの送迎付きという大名体験ツアーで、何ともありがたいやら申し訳ないやら。

 早朝5時でも夏至も近い昨今、すでにしてすっかり夜が明けてます。向かうのは淡路島の穴場スポット。到着して早速準備を整え、貸してもらった延べ竿の仕掛けに撒き餌を団子にしては投げ、団子にしては投げ、また投げ…

 早朝から日が暮れるまで、この作業を何十回繰り返したでしょうか。結局釣果はグレなど小さなお魚が数匹のみ。本来の目当てであるチヌなどの大物はゲットできませんでしたが、初の海釣り体験はつつがなく終了しました。

IMG_3906.jpg 釣りといえば、一日中ボォ~っと座ってるだけでこれといった変化もなく、きっと退屈するものと決めてかかってました。で、暇つぶし用の文庫本や iPodなど持参したのですが、実際やってみてそんな心配は不用と知りました。1日が過ぎ去るののなんと早かったことか。実に充実した濃厚な時間が流れていきます。あっというまに日が暮れてしまいました。釣りというもののイメージが変わりましたわ。うーん、これは面白い。

 もひとつ。ほとんど座ったままなのになんとも体力を使う。適度な運動をしたあとのような心地よい疲れが残ってます。普段使わない筋肉使ってるんでしょね。

 「釣れても釣れなくても、釣り大好き。」先の同僚の言に納得した一日でした。次回も連れてってくれるとかで、一緒にハマってしまいそう。また時間が足りなくなりそうです。

  上からグレ、グレ、ベラ、クジメ、イワシ… というのだそうです。 →

いい音求めて

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 デジモノをひとつ買いました。今日はそのご紹介を。

 レコードプレーヤーを買ったことは以前にも書きました。

 実は、買ったはええけどあまり使ってません。聞きたいレコードがあるから買ったわけなのですが、いざ聞くとなると、レコード盤をジャケットから取り出し、スプレーをシュッシュしてクリーナーで埃をふき取り、プレーヤーのターンテーブルにセットしいざスイッチオン。ここまでかなりの手間がかかります。しかもレコードはCDよりもはるかにでっかくてしかもデリケートで、傷つけないように、ホコリや指紋付けないようにとなかなか気をつかいます。多聞にもれず昔はあたりまえやったことが、現代の便利な暮らしに慣れた身には微妙にストレスとなるのです。

IMG_3833.jpg んで、結局その手間が煩わしくて、「あのレコード聞きたいけど、めんどっちいから今はこっちのCDにしとこ」となってしまう。もちろん、どうしても聴きたい場合は手間を厭わず作業をこなすのですが、単にBGMで鳴らしたろという場合には、敬遠する傾向がでてきました。

 せっかくレコードプレーヤー買ったのに、これではもったいない。ということで、昔のレコードライブラリをデジタル化してパソコンに収納することにしました。そうすればいつでも手間かけず気軽に鳴らせる。しかもステレオコンポにつなげればさらにいい音で楽しめるやん、という欲求に基づいた今回の試みです。

 現状の環境でも、レコードをデジタルデータ化できないことはありません。プレーヤーをCDデッキ(以前、カセットテープをCD化するドタバタで買ったやつ。)に直結して、MP3形式のデジタルデータに変換し、USB端末に録音してパソコンに移動と。つまり、相当にめんどくさい。残ってるレコード、減ったといっても100枚以上あるし、この先もう聴くことないやろなぁと思うのもあるけど、縁あってわたしの手元にきた曲たちなんでやっぱり一緒に保存してあげたい。IMG_3832.jpg

 で、録音するのにレコードを実際に再生する時間は短縮できないけど、その他の作業をできるだけ省きたい。そのための道具を買ってきたわけです。パソコンの周辺機器のジャンルとしては「USBオーディオインターフェース」ということになるそうです。つまりはパソコンやスマホ、タブレットの音声を操作するための総合端末装置とでもいうのか、アナログ音声をデジ化して編集したり、デジタル信号をよりよい音で出力したりするための道具です。マイクもつながります。使わないけど。「Sound Blaster Digital Music Premium HD R2」という機種、 お値段1万円弱。

 アンプのないスピーカーに直結することもできるようですが、そこやはりアンプ介した方がええ音になるやろということで、さっそくコンポとパソコンつなげて、パソコンに保存してる曲を再生してみました。

 をを! (^^)v ~♫

 確かに音がいい。コンポはMP3データ入ったUSBメモリを刺しても再生できるのですが、それよりも音がいいような気がする。しかもパソコンから直接操作できるので、聞きたい曲をすぐ再生できる。これは大きなメリットです。選曲の操作性は、コンポステレオとパソコン画面では雲泥の差があります。

 なんとも音がいい。カセットテープから録音したデータもすぐに再生できます。これはもとの音源がテープなので音質はそれなりなのですが、そんな曲も含めて「あれ聞きたいな」と思いついたらその数秒後には部屋にその曲を流すことができます。それもわが家の環境で考えうる、最高の音質で。

 さらに、レコードプレーヤーもパソコンに直結できます。USBメモリを介して移動する手間が消えました。付属のソフトにはノイズの除去などデジ化に役立つ機能も豊富です。

 なんとも便利な世の中になったものです。今後ミュージックソフトに関しては、CDの販売数は落ちる一方でしょう。ネットでダウンロード購入してすぐに再生できます。買いに出かけなくても思い立ったらすぐに手に入る。電子信号だけやから場所をとらない。過剰包装もなくてエコ。パッケージのCD買うのはAKB48総選挙の投票券が入ってる場合だけになるのではないでしょうか。ならば投票券だけ販売すればさらにエコでいいのにとか思います。ダウンロード件数は販売枚数にカウントできないのでしょうか。

 話、それました。これからはレコード再生して、パソコンに取り込んでいくお仕事ができました。そのうち飽きてしまうかもですが、レコード1枚1枚にしみ込んだ思い出を反芻しながら、少しずつ楽しんでいくことにしましょう。

 今日もいいお天気ですが、先週はやや動きすぎたし昨日休日出勤したこともあり、一日休養と決め込みました。珈琲を何杯もいただきつつ好きな音楽に包まれ、まったりとブログを書いていくこととします。

IRUKA.jpg 先週、腹立たしいニュースが伝わりました。

 ワザっていうから何の技かと思ったら、WAZA「世界動物園水族館協会」のことやそうです。いろんな協会があるもんです。で、この団体が和歌山県太地町のイルカの追い込み漁に言いがかりつけてきて、この漁で獲ったイルカ買うな、でないと協会除名にして動物園の動物の取引できなくするぞと。日本に対する嫌がらせです。

 ことクジラに関してはわが国は世界中から目の敵にされています。悪者のレッテルを貼られてから久しいわけですが、こんどはイルカというわけです。

 反捕鯨国は、自国以外の国について、その文化、地理的条件、歴史や伝統、地域経済など様々な背景を一切無視し、自らの劣悪な感情のみに基づいてクジラを獲るな、イルカ漁は残酷やからやめさせろとの主張を続けています。

 牛や豚を屠殺して食料とすることは一向にかまわないけど、クジラやイルカはダメとする理由は何なのか。日本人の多くが抱くこの実に簡単でもっともな疑問に対して、納得のいく回答をいまだ聴けたことがありません。曰く「牛や豚はもともと人に食べられるために神様が創った家畜やから」「イルカは可愛いやんか」「将来宇宙人がやってきたとき、クジラが言葉を通訳してくれるかも知れないから」なんてのもあります。MICHIRU.jpg

 日本を攻撃する国々の、自らの価値観と相いれない存在を理解しようとしないなんとも恥ずべき所業、その愚かさに気づかないのはいったいなぜなんでしょうか。捕鯨国は日本だけではありません。北欧のノルウェー、アイスランド、デンマークや、カナダ、ロシアなど多くの国が捕鯨を続けています。アメリカにしてもアラスカの少数民族は捕鯨を続けています。自国民の捕鯨には目をつぶり他の捕鯨国を非難する姿勢は日本を非難する勢力の中でも最もタチが悪いと言えます。

 私自身はイルカなんか食べたことないし食べたいとも思わないんで、捕殺禁止になっても一向に差支えないわけではありますが、古来よりイルカ漁をなりわいとしている漁師さんたちがいるということはそれなりの需要があるわけでしょう。結局、人とイルカのどっちが大事やという話です。

 今回WAZAは、太地町のイルカを問題視するくせに、それを自国の水族館に輸入している多くの国々に対しては何らの言及もありません。日本に対する悪意が根底にあることは明らかです。わが国は戦後一貫して自由、平等、基本的人権といった人類の普遍的理念を遵守し、国際社会に対する貢献を続け今日の地位を築いてきました。いうまでもなく世界平和へのため各国と協力し協調していこうという強い意思にもとづくものです。しかし、だからといって理不尽な非難に屈することがあってはなりません。

 今後日本もカナダのようにIWC(国際捕鯨委員会)を脱退することも視野に入れて、諸外国からのいわれなき中傷に対峙していく必要があります。偏見に満ちた悪名高き記録映画『ザ・コーヴ』、観た人は素直に「日本人はなんて残酷なんやろ」と思ってしまいますよね。結局は政府の発信力が重要になってくるのです。しっかり仕事してくださいな。

太郎になる。

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 先週半ば、いつものと同じ出勤途中の朝のこと。職場となりの城北公園を歩いてると、前方、公園真ん中の広場でモソモソと動く物体を見つけました。

IMG_3782.jpg 近寄ってみると、カメでした。

 体長20㎝以上あります。いわゆるミドリガメの成体で、あとで調べてみるとほんとの名前は「ミシシッピアカミミガメ」というそうです。なるほど、耳のところが赤い。

 この公園には大きな池があって、確かにカメもたくさん棲んでます。しかしもちろん池の周りは護岸施工されてて鉄の柵もあったりで、カメが自力で這い上がってくるのはとうてい不可能です。おそらくは捕獲されたもののなんらかの事情でどこにも連れ去られず、かといって池にも戻してもらえず。その辺に捨て置かれたのでしょう。池からはカメにとっては遠く離れた、舗装された広場をゆっくりと真っ直ぐに歩いています。なんとか池に帰ろうとしているのでありましょう。

 しかし、このまま真っ直ぐ進んで行くと植え込みを抜けてバス通りに出てしまいます。「どこいくの」と聞いても当然ながら返事はありません。ま、ええかと通り過ぎてから、やっぱりカメのそばに引き返しました。

 まだ早朝ということで公園内にほとんど人影はありませんが、このスピードでウロウロしていたら登校しはじめた子供たちに捕まるか、カラスにつつかれるか、クルマに轢かれるか、いずれにしても不幸が訪れることは火を見るよりも明らかであります。

 しゃあないなぁ、助けてやることにしました。カメを素手で触るのはじゃっかん抵抗がありましたが、なに、こどもの頃はカエルもミミズも平気で触ってたたわけで、後でよく手を洗えば大丈夫やろと、おもむろに片手で横からつかんで持ち上げました。カメ君、何が起こったのか理解できずに頭と手足を引っ込めてます。ずっしりと重い。

 そのまま池のほとりまで歩き、鉄柵のすきまから手を突っ込んで池の淵に静かに置いてみました。カメ君しばらくはそのままじっとしていたのち、もそもそとクビと手足を伸ばし、目の前に懐かしのわが家があることに気がつくとゆっくり歩き出し、水の中へと消えていきました。

 浦島太郎になってしまった。image111.jpg

 なってしまってからふと気がついたのですが、さて逃がしてよかったのか。

 ミドリガメは確かペット用に輸入された外来種で、その例にもれず飼い主に捨てられた多くの個体がその後にボワッと繁殖し、日本固有のカメを駆逐して生態系に影響を与えています。この公園の池に限らずあちこちでみかけるカメはたいがいミドリガメです。外来魚のブラックバスやブルーギルはもし釣った場合はリリースが禁止されてたんやなかったけか。ならばミドリガメも捕まえたら逃がしてはいけなかったのでは。これはしまった。

 しかしですよ。リリース禁止というのならあのカメ君、バスやギルみたいに殺処分せよということでしょうか。淀川河川敷のワンドで釣られたバスはそこいらに放置しとけば死んじゃうけど、カメを駆除するとなるとさらに積極的な殺生行為が求められます。私にはムリです。

 職場についてからネットで調べてみると、ミドリガメに関してはどうやらまだリリースまで禁止ということではなさそうです。まあ、よかった。

 竜宮城に連れてってもらえるのがいつになるのか、連絡を待つことにしましょう。

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katsuhiko

男 

血はO型

奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

生まれてから約半世紀たちました。

お休みの日は、野山を歩くことがあります。

雨の日と夜中はクラシック音楽聴いてます。

カラオケはアニソンから軍歌まで1000曲以上歌えます

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