今日は日曜日ですが、出張先で仕事してて休憩中にブログを更新しています。コロナが収束に向かう雰囲気が徐々に漂ってくる中で、おでかけの頻度も増えてきました。
久しぶりに万年筆のことを書きます。
このブログで何年も前にシリーズにしてた「万年筆つれづれ」で、当時1本だけ持っていたモンブランの「ノブレス・オブリージュ」のことを書きました。それ以降今日までに同じシリーズを3本、ネットで衝動買いしました。すでに廃版で、入手できるのは中古品しかありません。結果手もとに揃った4本のノブレスは字の太さもほぼ同じ。インクの種類で使い分けてます。
ところが、同じモデル同じニブであるにも関わらず書き味がまったく違います。この事実には少しく衝撃を受けました。古くから使っている1本はモンブラン特有のヌルヌルした感触ですが、新しい3本はどちらかというとカリカリとごく軽い引っかかりを感じます。インクフローは良いので勢いよく書いていくのに支障はありませんが、同じ製品とは思えないほどです。
この違いはどこから生じるのかと考えるわけです。古いのんは長年使ったことでペン先が摩耗したためにヌルヌルするのか。しかし、この感触ははるか数十年前の入手時点から変わらない気がします。そうすると個体差なのか。
量産量販の工業製品であれば、すべて同じ性質を有し、同じ使用結果が提供されるものと、漠然と認識していました。しかし、考えてみるにクルマであれ家電であれ大量生産品に個体差はあって当然で、性能に差がでるといわゆる「あたりはずれ」という結果となってしまいます。
工場では最終的に動作確認、検査を経て出荷してるんやろけど、どうしても初期不良は避けられません。不良とは言わないまでも、大量に供給される個々の製品の性質性能が寸分違わずまったく同じであることの方が不思議というもんです。それを理解した上で大事に使っていくことにしましょう。
ところで、万年筆はインクを供給するのにカートリッジ式とコンバータ式があり、私はもっぱらコンバータを利用してボトルインクで補充しています。使い捨てのカートリッジより地球に優しいと思ってました。しかし、コンバータも所詮は消耗品で、長く使っているとこびりついたインクが取れなくなったり、生命線である軸先との接合部分がヘタってきたりするわけです。ノブレスたちにしても購入時についてきたコンバータはすでに無く、別途準備する必要がありました。
ところが、モンブラン社製の万年筆、近年仕様が変わってて、なんと現在売られてるコンバーターはこのノブレスシリーズなど廃版の古い製品には使えないのです。家電でも生産終了モデルは部品が無くなると修理不能であるように、廃版モデルは消耗品の供給も絶たれてしまうのです。これは困った。
ネットで調べるうちにペリカン万年筆のコンバータが代用可能ということが分かりました。なんでも「欧州共通規格」というのがあるらしい。古いモンブランはこれに対応しているとか。
早速ポチったところ、なんとこれがピッタリでひとまず安心です。これからも長く使い続けることができそうです。
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