お気楽ゴルフ

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 先週、お休みもらって久しぶりにゴルフしてきました。雨降りの予報がなんとか一日曇り」ときおり陽が差すまずまずのお天気で、ストレス解消の楽しい一日となりました。んで、その夜ネット見てると、今多くのゴルフ場が「2025年問題」を抱えてビクビクしているというニュースが目に止まりました。

 2025年は、団塊世代が後期高齢者(75歳以上)となる年で、社会保障費が増えて医療や介護のしくみが抜本的な見直しを迫られることになる節目やそうです。ゴルフに限らず、日本の社会保障制度の在り方という問題で、ゴルフ場にとってはつまり「客が来なくなる」ということらしい。確かに体力的にも経済的にも、75歳過ぎて若い頃と同じペースでゴルフ場に通える人がどれだけいるのかということです。その分若い人がゴルフ始めるからええんやないと思うけど、どうもそうではないらしい。

 バブル以降ゴルフを始める若者が増えました。私もその一人です。今、日本にはゴルフ場が約2400カ所あって、米国、英国についで3番目に多いとか。ゴルフ人口が将来的にもどんどん増えて、募集すればいくらでも客が集まることを前提にゴルフ場の開発が進んだ結果です。ところが、あにはからんやゴルフ人口はどんどん減少しているのです。niceshot.jpg

 どんなスポーツでも本格的にやればやるほどお金がかかるもんですが、ゴルフも道具代や交通費などけっこうな出費を伴います。平成不況以来日本経済は沈滞したままで、バブルの頃のように何百万円、時に何千万円もの預託金をポンと出して会員になる人はどんどん減って、結果、財産としての会員権の価値は下がり続けました。これではゴルフ場、新規開発どころか現状の維持すらなかなか難しい。来場者が減って売り上げが減少しているところに預託金の返済期限が訪れます。75歳過ぎて「もうゴルフすんのしんどいわ、引退するから預託金返して」という人がどっと増える。ところがゴルフ場は経営苦しくて返せない、からの経営破綻、民事再生法申請というパターンが急増しているわけです。2400ものゴルフ場がバブル期の勢いそのままに経営を維持していくことは困難と、容易に察しが付きます。

 わたしはというと、ゴルフはまあ好きなほうですけどラウンドは年に56回という程度です。同じマンションのある旦那さんのように暇さえあれば練習場へという熱心さはなく、従って腕前も一向に上達しません。だから大枚をはたいて会員権買うなんてありえない話です。プレーするのは平日が多く、おかげさまでだいたい年休とれるもんで、休日に安く利用できる正会員のメリットも必要ありません。メンバーになれば1回のプレー費がかなり安いとしても、今や預託金が将来返ってくる保障はないし償還期まで自分が生きてるかどうかがそもそも怪しい。ゴルフ場の破綻と自分の寿命、どっちが先かの勝負を始める気にはなりません。また、わが家からほど近い名門と言われているゴルフ場は、新規の会員募集に際して預託金ではなく「入会金150万円」に変更しました。つまり「返すつもりはない」と開き直ったわけです。これだと年に5・6回のエントリーでは死ぬまでにとても元はとれません。

 かつてゴルフ場はいわばメンズクラブでした。○○ゴルフクラブ、△△カントリークラブという名称がそれを表してます。お付き合いのためのステイタスやったわけです。それが今や「交友関係の拡大なんていらない、知らない人とラウンドするなんて御免、親しい身内や友人だけで気楽に回りたい」という人が増えてるように思います。

 ゴルフ自体は実に楽しい。人工とは言え自然の中に一日身を置いて、適度な運動ができて、仲間と過ごす楽しいひとときであります。しかし、過ぎたるは猶及ばざるがごとし、これ以上のめり込んで腕前が上達し、シニアツアー参戦の野望が芽生えて遠く海外のトーナメントに呼ばれるようなことになったりしたら、平穏な老後を夢見る家内にも迷惑がかかります。しかたがない、2025年問題とは関係ないところで、これからも現状維持でまったりと楽しんでいくことにいたします。

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katsuhiko

男 

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奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

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雨の日と夜中はクラシック音楽聴いてます。

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