養老の滝とゴルフと都構想

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 今日から11月。いいお天気の朝です。コロナで巣ごもりはじめてからそろそろ8カ月が経とうとしています。日本はともかく、世界中の第2波の猛威とこれから冬に向かう時候を考えると、来年に延びた東京オリンピックの実施もなんだか厳しいようにも思えてきます。20201016_052156817_iOS.jpg

 そんな中、大人数での宴会は相変わらず封印していますが、いわゆるGo Toキャンペーンで移動が自粛どころか推奨されはじめた社会状況を鑑み、このたび長らくご無沙汰の温泉旅行に出かけ、沈滞する日本経済に活力を与えてきました。

 近場で気楽にということで、岐阜県の養老温泉1泊2日、先月クルマを買い替えたこともあり、慣らしを兼ねて出かけた次第です。

 養老の滝は「日本の滝百選」および「名水百選」に選ばれている名瀑、名水であります。居酒屋チェーンの名前にもなりました。

 有名な伝説があります。親孝行な若者が山で道に迷って滑り落ち、気がつくと滝のほとり。落ちてくる水を飲むとなんとこれがお酒で、持って帰って父親に飲ませることができました。父親曰く「親孝行のご褒美に神様が授けてくださったのだ」この話が奈良の都に伝わり、ときの帝はこの若者にご褒美を遣わし、年号を「養老」にあらためたとさ。めでたしめでたし。

 養老年間は西暦で717年といいますから奈良時代です。透明の、いわゆる清酒が発明されたのは江戸時代の初めやから養老時代の酒は当然「にごり酒」であったわけで、滝の水を飲んでみると酒やったというのは、ちょっと苦しい。

20201016_215706098_iOS.jpg まあ、昔ばなしというのはそんなもんでしょ。現代であればその若者は、その滝一帯の山林の権利を取得し清酒の工場を建設して莫大な富を築いたところ、二代目社長の代になって、なんと清酒が枯れ普通の水に戻ってしまい、一族は衰退、没落へと向かうことになるのでしょう。

 ちなみに透明な酒を発明したのは大坂の鴻池家といわれてます。不良使用人がお店からトンズラする際、旦那に対する腹いせに酒樽の中に火鉢の灰を放り込んで逃げたところ、なんと活性炭効果で酒の濁りが消えて清酒になったと。この発明により鴻池家は巨万の富を築いたとされてますが、これもなんだかホンマかいなって話です。

 さて、温泉は滝のすぐ近くにある宿で、部屋にある温泉露天風呂は温度管理がしっかりしてて、実に快適でした。あいにくの雨空でしたが、雨中の露天風呂というのも情緒があってよろしい。

 GoToトラベルのキャンペーンでは宿泊費が割引かれる上に、「地域共通クーポン券」なるものも貰えて実にお得であります。「滝ビール」なる地ビールをたくさん買い込んで帰りました。

 そして昨日は秋空の下ひさしぶりのゴルフ、奈良市の山奥のコースにでかけました。コロナ自粛の運動不足が少しは解消され、こちらも実にストレス解消となりました。20201030_035211574_iOS.jpg

 ゴルフは今時分の日よりがベストで、もう少し経つと寒さが身に染みてきます。やはり高原は都会より季節がはやく、大阪市内ではまだ緑が残る桜の木も紅葉がすでに終わりかけてます。コースの途中に植えられている満天星躑躅(ドウダンツツジ)の攻撃的な紅葉が見事でした。

 ところで、大阪では今日、例の大阪都構想、2回目の住民投票投開票があります。前回も接戦でしたが、今回は公明党の組織票が賛成に回る一方で、自民党の徹底したネガキャンがどこまで奏功するか、さらに接戦になりそうで実に面白い。

 賛否を聴かれるとわたしは賛成です。住民サービスがどう変わるかが結局は最大の判断基準とされてますが、過去にも書いたようにわたしはもともと住民サービスなんてほとんど受けていないわけで、無いものが増えようが減ろうが自分自身の損得にはまったく関係がありません。滝の水を酒に変えるような大きな変革は期待できないなら、持ち前の本能的なミーハー精神から「大阪都の方がカッコええやん。明治以降連綿と続いてきた地方自治の形をいっぺん変えてみるのもええんちゃう?西にも『都』を構えて東京に対抗するべ」程度のノリなわけです。

 いずれにせよ、大阪府民であっても大阪市民ではないわたしに投票権はなく、前回同様蚊帳の外から静観するしかありません。さあ、どうなることでしょう。

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katsuhiko

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奈良県出身大阪府在住のサラリーマン

生まれてから約半世紀たちました。

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雨の日と夜中はクラシック音楽聴いてます。

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