どうしてもコロナがらみの話になります。世界中が非常事態です。日本は三連休というのに、不要不急の外出は避けましょってことになってます。貴重な三連休、いいお天気なのにもったいない話ですが、先週に続いておうちでのんびりしてます、
昨日の昼食「カレーライス、オムライスどっち?」と聞かれて「どっちも捨てがたい」と応えたところ、両方作ってもらえました。
さて、NHKなどの報道によると、日本クラシック音楽事業協会とゆう業界団体が国に対して損害を補償するよう要求書を出したということです。
クラシックのコンサートの中止があいついでいることは先週のエントリーでも少し書きましたが、ニュースによると全国で523公演にのぼり、損害は推定で24億円を超えたということです。また、ほかにも219の公演で延期が決まってるらしい。だから収入が減ったから、そのぶん国が補償しろと。
協会の会長さんいわく「事業者だけでなく、演奏家たちが本当に困っている。文化芸術は、一度途絶えると短時間で元に戻すことはできない。お客さんの理解も得ながら、徐々に公演を再開できるよう、ガイドライン作りなどを進めている」らしい。
ちょっと待ってよって。
わたしも今後夏までにいくつかのコンサートのチケット買ってて、なんとか予定通りやってほしいなあって思ってます。公演の事業者が困ってる様子もよく理解できます。
けど、だからって中止になって損した分を国に補償せよってのは無理スジです。コロナで公演・ライブが中止になってるのは何もクラシックだけではありません。もっと言えば音楽事業だけでなく、観光地も遊園地も飲食店も、流通も輸送も、その他ありとあらゆる業界が大打撃を受けてます。損した事業者すべてが国に補償求めだしたら、日本が潰れてしまいます。
どうもこの協会、自分たちは「文化芸術」を担ってる特別な存在なんやから、国が面倒みて当たり前、商売人なんかとは一緒にするな、という思いが透けて見えます。
代表者が聴衆のことを「お客さん」なんて言ってる時点で底が知れます。まともなサービス業従事者は、皆いちように顧客のことはきちんと「お客様」と言いますよ。
クラシックは文化芸術であり、それを担う自分たちは芸術家であって単なる演奏家ではない、聴かせてやるからありがたく思えという意識が根底にあるからこんな物言いができるのです。聴衆なくして音楽は成り立たないことを思い知るべきです。アーティストたちの、常人を超越した才能と、高尚な芸術を目指して日々精進する努力は賞賛に値します。しかしそれを生業とするのであれば、顧客に対するリスペクトを忘れちゃいけませんよって話です。