年の瀬に思うこと

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 年の瀬を迎え、今年最後のブログ更新です。

 一年過ぎ去るのが早い。それも毎年毎年早くなっていく。この分だとあと10年もすると1年がひと月程度で終わってしまうのでは、などと錯乱気味の年末です。そもそも「瀬」とは川や海の水が急流となって流れているところという意味で、年末は一年でもっとも慌ただしく、時間が早く過ぎ去る時期だから年の瀬と呼ぶようになったとか。分かる分かる。

 今年は公私ともいつになく忙しく、とうとう恒例の第九の演奏会にも行けずに年を越すことになりました。

P1200161.jpg 令和改元の歴史的慶事があった今年いちねん振り返ってみると、ラグビーワールドカップが盛り上がったのが一番の明るい話題でしょうね。残念ながらわたしは直接の観戦は叶いませんでしたが、日本代表の予想以上の健闘に国民が勇気をもらったことは、来年の東京オリンピックにも大きなはずみになったと思います。ちなみに、東京オリンピックの観戦チケット、二次抽選も全滅でした、トホホ。

 個人的には、ひとまず大過なく過ごした年ではありました。しかし、師走に入って突然親しい友人の一人が亡くなり、悲しみに浸るといったこともありました。肝心の仕事に関しては、大きな成果は残せなかったものの、無難に過ぎ去った年と言えます。いつもながら、多くの方々のおかげであったなあとしみじみ思うのです。

 さて、今、めずらしく時代小説を読んでるのですが、登場人物のひとりの隠居した老人、お殿様から「じい」と呼ばれている侍の年齢がなんと五十代後半という設定です。わたしが江戸時代に生きてたなら、すでに老人で、隠居した爺さんということになります。「齢五十路に至り人生の終い支度を調えるべき...」なんてくだりまであります。

 調べてみると、日本人の平均寿命は2018年で男性81.25歳、女性は87.32歳。過去最高を更新したそうです。日本人は昔からこんなに長生きやったのかというとさにあらず、平均寿命が50歳を超えたのが戦後まもなくで、ついこのあいだ、なんと1952年まで50歳代だったのです。江戸時代はずっと30歳代やったとか。びっくり。

 もっともこれは、新生児の死亡が多かったことが影響しており、成人した人の多くが30歳前後で亡くなっていたというわけではありません。それでも一般的に人々の寿命は今よりずっと短かくて、長生きするお年寄りは少なかったことがうかがえます。50代で隠居もさもありなん。

 歴史に名を遺す偉人の多くが10代、20代で大きな仕事を成してます。それらと自分を比べると、いかに馬齢を重ねてきたかという思いに苛まれます。近年、年越しという節目のイベントに際して特に感じます。

 もとより、そんなに大したことができるとは心得てはいませんが、仕事でも私生活でも、限られた力量の範囲で精いっぱいやってはいきたい。

 そのためには、努力すること、最大限の力を尽くすことはもちろん前提です。その上で、自分の力量などたかが知れているのだから、他人の力なしでは何も成しえないことを知ること。だから人と人との絆を信じ、どんな場合でも感謝を忘れず誠意をもって人と接すること。来年も、こんなことを考えながら事に当たっていきたいと思ってます。

 来る年2020年はオリンピックイヤーです。4年に一度の世紀のイベントが日本で行われます。国民全体が元気を得ることで今年以上に盛り上がることを期待してもバチは当たらないでしょう。わが国は少子化が進み、将来の持続可能な発展には必ずしも楽観を許さない現実があります。そんな中でも日本と日本国民は、国民相互の絆を武器ととして力強く邁進していくのです。

 今年一年ブログにお付き合いいただき、ありがとうございました。来る年令和2年が、皆さまにとってさらに良い年となりますようお祈りいたします。

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katsuhiko

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