お正月に大騒ぎしたインフルもおかげさまで完治し、今週は週半ばにゴルフに出かけてきました。そのときの話。
近年のゴルフ場は非常に設備が充実し、乗用カートが無いところなどほとんどありませんが、私がゴルフを始めた平成のはじめ頃、電動カートはキャディバッグを運ぶためのもので、プレーヤーは自分の足で18ホールを歩き通したもんでした。距離にしておよそ10kmくらいになります。しかも、ただ単に歩くだけでもヘロヘロんなる距離を、わたしのような下手くそゴルファーは、右に左に丘に谷に、実際の歩行距離は10kmの何割増しかになります。もし今そんなことしたらおよそ疲労困憊して、完走できるかすらが怪しいもんです。しかし、今ではカートに乗ってコースを進むことができます。仮にずっとカート道沿いにフェアウェィをキープすれば(でけへんけど)、ほとんど歩くことなくホールアウトできるわけで、ゴルフも楽になったもんです。
そして、そのカートも進化を遂げ、GPS機能付のタブレット画面が付いてて、コースの見取り図、グリーン上のピンの位置はもちろん、グリーンエッジまで、ピンまでの正確な距離も表示されるし、画面切り替えてスコアも入力できます。進行が遅いと「オラ、ちょっと急げや」とか「この先下り坂やし、運転慎重にな」などと音声で注意してくれます。至れり尽くせりの仕様で、まさにIoTの最前線です。楽ちん。
ところが、先週もそんなお気楽なゴルフを楽しんでるとき気がついたのですが、そのタブレット、iPadに似てますがよく見ると端の方に「HUAWEI」のロゴが入ってます。
ファーウェイといえば中国の企業、スマホなど通信機器のメーカーですが、これまで、連携先のアメリカ企業のソースコードを盗んだだの、ポーランドで幹部社員が産業スパイの疑いで逮捕されただの、カナダで役員がイランと取引した容疑で逮捕されただの、報復で中国がカナダ人に死刑判決とか、なんだか胡散臭い印象が否めません。きわめつけは「製品を分解したら、なんだかよけいなものが見つかった」というニュースです。持ち主が使用した情報を中国の然るべき機関に送信するための部品ではないかというのです。
製品自体はしっかりした機能と性能を備えてるという評価なのですが、そこはやっぱり中国のメーカーです。思いっきり怪しい。
中国ではすべての法令の上位に共産党が君臨しています。消費者の利益や個人情報保護なんて、そもそも概念すらありません。共産党の利益になるのであればすべてに優先するのが中国という国の常識であり正義なのです。政府に命じられれば、企業、組織は治安当局に協力と支援をする義務があり、ファーウェイのような民間企業であっても政府からの要請には全面的に従う必要があります。「情報収拾のためのウイルスを仕込んどけ」と言われれば、それに従う以外ありません。つまり、ファーウェイの製品を使うということは、その使用状況がすべて中国政府に筒抜けになっていると覚悟する必要があるわけです。
おそらく、先週のわたしのラウンドのお粗末な記録も、中国の諜報機関に送られていることでしょう。そんなもの集めて何に使うねんと思うけど、そこはわれわれ凡人にははかり知れない陰謀がちゃくちゃくと進んでいるものと思われます。うーん、中共恐るべし。
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